田沢湖 湖畔の杜通信

湖畔の杜レストランORAE《番猫『ミミ』のわがまま雑記考》

未だ悲しみの中にある方たちへ

2012年03月11日 | ミミのつぶやき

未だ悲しみの中にある方たちへ。

ある詩を捧げます。

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真っ黒な幕に包まれた

真っ黒な幕で私は何も見えなくなった

真っ黒な幕で私の耳は何も聞こえなくなった

そして真っ黒な幕は、私の呼吸を奪った

あれ、私はこのまま死んでしまうの?

そうなんだね

ああ、そうなんだ

私の大切な人たちは幕に包まれていませんように

私は、召されるってことなんだね

「ありがとう」

これまで、「ありがとう」

ありがとうって言えた

「皆ありがとう」

真っ黒な幕に包まれながら、「ありがとう」って私の心は一杯になった

そして私の心は明るくなった

「幸せだったよ」

だって私は、これまで多くの愛に包まれてたの

だって私は、これまでちゃんと愛する事が出来たから

自分の命は、自分では決められない

召されるなら幸せだよ

あらゆる人たちが私の魂に祈りをくれる

だから私の魂は、土に川に空気に森に、そして青い煌めく絹に溶けたんだ

それは幸せな事

土になり、川になり、空気になり、森になり、そして青い煌めく絹の幕になって、あなたを包むよ

あなたの悲しみ、寂しさの近くにいるよ

あなたの悲しみや寂しさを あなたから汲みだすよ

あなたが笑顔になるのを見守るよ

あなたの魂を私の両手で包むよ

それは幸せな事

安心して

だから安心して

安心して生きるんだよ


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あの日から1年

2012年03月11日 | ミミのつぶやき

湖畔の杜ビール、湖畔の杜レストランORAEのミミです。

あの日から1年です。

おきてしまった出来事に対し、納得など出来るはずもないこの1年は、とても長かったようにも思います。

1年経った事でまた新たな苦しみや不安に襲われている方たちを思うと、胸がつまります。

東日本大震災は日本のみならず、世界の人々へも、本当に大切なものは何かを気付かせてくれたように思います。

形あるものは壊れ、その瞬間、何の価値もなくなってしまう。

本当に大切なものは何か。

答えは本当にシンプルなのです。

私たちが忘れかけていた事を自然は大いなる力を持って私たちに気付かせてくれたのかもしれません。

「魂に磨きをかけよ」

そんな風に言われている気がしてなりません。

何の関係もない人に心をかける優しさ、

自分のこれまでのご縁に気付き全てに感謝する気持ち、

今この瞬間が最後かもしれないという刹那に「今を精一杯生きよう」と思える気持ち、

皆が幸せでありますようにと祈る気持ち・・・・。

「このような気持ちを常に抱き生きる魂を磨け」

そんな風に言われている気がしてなりません。

犠牲になられた全ての御魂に、私たちはそのように生きる事で報いなければと思います。

「土になり、海の人になった御魂よ安らかであれ」と願い、

また来年の今日まで時を重ねたいと思います。


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