未だ悲しみの中にある方たちへ。
ある詩を捧げます。
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真っ黒な幕に包まれた
真っ黒な幕で私は何も見えなくなった
真っ黒な幕で私の耳は何も聞こえなくなった
そして真っ黒な幕は、私の呼吸を奪った
あれ、私はこのまま死んでしまうの?
そうなんだね
ああ、そうなんだ
私の大切な人たちは幕に包まれていませんように
私は、召されるってことなんだね
「ありがとう」
これまで、「ありがとう」
ありがとうって言えた
「皆ありがとう」
真っ黒な幕に包まれながら、「ありがとう」って私の心は一杯になった
そして私の心は明るくなった
「幸せだったよ」
だって私は、これまで多くの愛に包まれてたの
だって私は、これまでちゃんと愛する事が出来たから
自分の命は、自分では決められない
召されるなら幸せだよ
あらゆる人たちが私の魂に祈りをくれる
だから私の魂は、土に川に空気に森に、そして青い煌めく絹に溶けたんだ
それは幸せな事
土になり、川になり、空気になり、森になり、そして青い煌めく絹の幕になって、あなたを包むよ
あなたの悲しみ、寂しさの近くにいるよ
あなたの悲しみや寂しさを あなたから汲みだすよ
あなたが笑顔になるのを見守るよ
あなたの魂を私の両手で包むよ
それは幸せな事
安心して
だから安心して
安心して生きるんだよ