「終の信託」読みました

本当は映画で見たかったのですが、見に行く余裕が無さそうなので、文庫本を買って読みました。

最後の最後で「え？」って置いていかれた気分になりました。
原作者が検事と被疑者とのやり取りに重きを置いて書いているからなのでしょう。
映画はまた違った角度で見られるのでしょうが、レンタルが出てからにすることにします。

この作品て、単に検事と被疑者のやり取りだけでなく、その作品内に別のテーマを幾つも内包しています。
私が気になったのは、自分の"最期"を誰に託すかということです。
勿論、タイトル通り、「終の信託」な訳ですけどね。

ここからちょっと医療的、死生観に関してシビアな話になりますので、苦手な方は右回りで退避なさって下さい。
反転はしません。
改行の後、記します。

































改行終わり




本編では、患者と医師の間に医療関係を超えた信頼を築いて、医師はその信頼に応えようとします。
しかし、それは患者の家族には伝わらなかった。
いや、家族は患者の意思を確認することすらしなかった。
崩壊しかけた家族と相対して、医師は患者の意思を尊重して最期のチューブを抜き、それでも心臓が止まらない患者に鎮静剤などを致死量投与して、そして患者の心臓は止まり、亡くなります。
納得していたはずの家族は、医師の務める病院の関係者に唆され、医師を告発します。
そして、医師は逮捕されてしまう。

本当に患者にとって真摯であったのは誰なのか。

私だったら、この患者と同じように、汚れないまま最期を迎えたいと思います。
何本もの管に繋がれて、意識があるのかどうか、他者に判らないまま生きていたいとは思いません。
せめて何らかの意思表示ができるのならば別ですが。

本編の患者は喘息死です。
つい最近知ったのですが、肺がん患者は最期の苦しみをモルヒネで緩和させ、意識が無く苦しまずに逝くことが可能だそうです(それでも呼吸器疾患な訳ですから、半端なく苦しいそうですが)
喘息患者は、モルヒネを使ってもらえないのです。
気道が固まり、硬直しているのに、それでも無理矢理呼吸機器に繋がれて、意識があり、苦しいまま死を迎えるのです。最期のひと呼吸まで。
ならば、私も本編の患者のように最期を迎えたいと思いました。
信頼する人に傍に居てもらい、手を取ってもらって最期に臨みたいと。

どこかのライターが、「この映画は死と向き合える人だけ見て下さい」と書いていましたが、納得です。
単なる、医師と患者の恋愛物ではありませんから。
己の死生観を見据えることができる人でないと、見ていて辛いだけだと思います。

かなり重い話で失礼いたしました。

武勇伝と言うか、蛙の子は蛙と言うか、遺伝だから仕方ないというか

なんて言えばいいのでしょうかねえ。

本日、実家父と夕方のニュースで、幼稚園児達がスズメバチに刺された　と、言うニュースを見ていたら。

「わしゃ、昔は何回もスズメバチに刺されとるわ」
と、父が言い出しました。
え゛？
と問い返すと
「スズメバチの巣を突っついてな、巣の中におる蜂の子を食べたりしとったんや」

…待ってください。父実家地方は昆虫食の習慣は無いはず。
と、思って聞いてみると、
「食べとったのはわしや友だちぐらいや」

それをきっかけに出るわ出るわ、じぃじの武勇伝。

…ヤンチャってレベルじゃない。悪ガキだよorz

「おお、兄妹の中で一番悪かったでなｗ」

それをきっかけにじぃじの口から出てきたのは私の…ぶ…ゆう…でん？
・鯉の池にハマル←父実家の庭には鯉の池があり、木の橋が真ん中に架かっていたのですが、橋の真ん中にいたら、板が抜けて池にドボンorz
・囲炉裏にハマル←父実家の宿泊した際、寝ている部屋からお手洗いに行く途中の部屋には囲炉裏があり、寝ぼけてお手洗いに行こうとしていた私は囲炉裏に片足突っ込んだ。夏だったので火はついてなくてセーフ。以来、開かずの囲炉裏になりました。
・お手洗いでクマンバチに刺される←玄関の土間に下りないとお手洗いに行けない構造になっていて、お手洗いのスリッパを履いた瞬間に右足の指に…超絶痛み！！私の叫び声に、大人達は「便所(汲取り式)に嵌ったのか？」と思ったらしく、蜂ということで、少しホッとしつつも夜遅い時間に伯父の知り合いの医院に担ぎこまれました。
・竹やぶに道をつけた←父実家の近くに叔父の家があるのですが、普通に道を歩くと遠回りなので、ガキンチョだった私はよそ様の庭を突っ切り、その横の竹やぶを抜けて叔父の家に行っていました。それを見た祖父が竹やぶの竹を払って、道を作って、大人達も行き来するように…←よそ様の庭を通るから、都会なら不法侵入。顔見知りばかりの田舎なので無問題だったらしい…

何故か私は父実家のご近所さんによく知られていて、「ああ、○○さん所の子かあｗ」ってすぐに判ってしまうんですよ。
私は相手のことを知らないのに…。
これは、妹が産まれる頃、２ケ月近く父実家に預けられていたからのようで。
なんでも、すっかりあちらの方言になって、近所の男の子と走り回っていたとか。
だから、ご近所の人には私のことはもうすっかり知られているという状態だったようです。

てな話をしていたら、じぃじが
「お前はワシの血を継いだなｗ」

がーーーーーーーーーーーーん

確かに、お金に関することはザルだし、片付けとか苦手だし。
地図ヲタだったり、どうでもいい知識ばっかり身につけてるし…。
何より、顔がね、もうどう見ても父方系統。

…

実際、ある写真を見て「私、こんな写真、いつ撮ったっけ？」って思ったら、父方従姉だったとか(爆)
じぃじと伯父にトルコ帽を被せると、ホントにトルコ人みたいだし(爆)
父方祖母の顔立ちが日本人離れしてて、「西の魔女が死んだ」のおばあちゃんに近い感じ(もっと目は引っ込んでいたけど)だったり…。

あー、私が海外で国籍性別不明になるルーツはここか。
そして、この性格も父の血か…。

遺伝子って怖いｗ