橋杭港から一路、古座川方面へ向けてオートバイを走らせる.古座川から紀伊半島のど真ん中を南北に突き抜ける和r43という県道がある.古座川から北へ進んでいき、道の駅や民家をやり過ごすといよいよ山岳道路となり、辺りは新緑の緑で埋め尽くされる.
それに加えて、この道のいいところは、対向車とも後続車とも絶対に出会うことがないことだ.その理由は本当に簡単で、カーナビであれ地図であれ、この道の軌跡がアマゾン川のようにメアンダリングしているせいだと思う.
地元の方を除いて、この道をあえて走ってみようと実践に移すのは、一風変わった走行癖を持っている人だけかもしれない.とは言え、余裕をかましていられるのも、この県道の竣工記念碑があるところまでだ.
ここから先は、1.7mの幅員で山奥に吸い込まれていくことになる.新しいオートバイでは初めての走行だ.前のオートバイと車重は一緒だけど、地上最低高は少し高くなっているので、特に心配はしていない.
1.7mの幅員区間に侵入した途端、昼間でも一気に暗闇に包まれる.道には石ころや樹木の枝葉が堆積している.なんだか、急に熊でも出てきそうなヤバイ雰囲気だ.写真を撮るあいだは、いつもならエンジンを切るが、アイドリングしておくことにした.
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