しばらく前のこと、随分と久しぶりに朝の荒船海岸を散策してきた.今年の3月ここで、民間企業のロケットの打ち上げが行われた.2日間とは言え、世間から注目を集めた場所だ.わたしもご多分に漏れず、ロケットの打ち上げをインターネットの中継でドキドキしながら見ていた.
ロケットの打ち上げは残念なリザルトだった.とは言え、パソコンの画面に映し出された紀伊半島の樹木と海、水平線付近を航海する船の姿は . . . 本文を読む
梅雨空の下を尾鷲湾に続き,荒船海岸まで足を伸ばす.荒船海岸にはかなり久しぶりの訪問だ.この場所は本当にきれいなので,曇り空の時に訪れるのはもったいないが,天気の都合だけはどうしようもない.
天気は仕方がなくても,荒船海岸と名前が付いているように荒々しい波には期待したいところだ.しかし,この日の荒船海岸は無風で,波はとても穏やかだった.その上,蒸し暑くて仕方がなかった.
ところ . . . 本文を読む
熊野から七里御浜海岸を走り抜け,新宮そして那智勝浦と順調に紀伊半島を南下して,荒船海岸までやってきた.荒船海岸の入口には,去年と同様に夜間から明け方まで通行規制を知らせる看板とゲートがあった.
夕暮れ時の荒船海岸は,風が吹いてなくて,海がとても穏やかだった.そして,この時間帯は,海岸線に自分以外は誰もいないようだった.海がとてもきれいで,写真を撮りながら,車道の終点まで行ってみること . . . 本文を読む
8月30日の朝,日の出前に荒船海岸へ向かった.残念ながら,水平線の上に雲があって,日の出をベストコンディションでは見れそうになかった.
5時30分頃,太陽が雲の間から顔を出して昇ってきた.よく見ると,太陽の根元部分がくびれており,だるま朝日だった.そういえば,前回,尾鷲湾で見た日の出もだるま朝日だった.
だるま朝日をズームレンズで撮ろうと思って,あたふたしていると,日の出は終 . . . 本文を読む
夏休みは,鳥取・島根方面へ遠征に行って,すばらしい風景に出会うことができた.オートバイもライダーも完全燃焼気味であったけれど,急に紀伊半島の海が見たくなって,8月末に荒船海岸へ向かった.
前回,荒船海岸へ行ったのは,海霧を見ることができた2月頃だった.あれから,半年ぶりとなる再訪になった.コロナウイルスの影響で日常の在り方が,すかっり変わってしまったけれど,変わらない荒船海岸の景色に . . . 本文を読む
年の瀬が迫った12月の荒船海岸には,曇天模様の下,鼠色の海が広がっていた.この日は,風が弱くて波も穏やかだった.冬の荒船海岸には,哀愁が漂っているような気がした.
海岸近くの岩礁には,ただ一人で釣りをしている漁師さんがいた.そういえば,荒船海岸の日の出を見た時もそうだった.この時は,漁船が釣りをしている漁師さんを迎えにちょうどやってきたところだ.今日の漁はこれでおしまいだろうか.
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早いもので2019年も残すところ,あと数日.年が明ける前に,10月以来ご無沙汰していた荒船海岸へ行くことにした.晴れの天気予報であったが,残念ながらこの日の紀伊半島は曇天模様だった.
それでも5℃を下回る山間部からやってくると,紀伊半島の海沿いは10℃以上もあるので,とても暖かく感じた.冬の曇り空の荒船海岸は,夏の時の透き通るような青さはなく,鼠色の海だった.
真夏でも荒涼と . . . 本文を読む
10月最初の休日,最近痛めてしまった腰を労わるべく,和歌山県は串本町の温泉宿で一晩を過ごした.そして,翌朝,日が昇る前に,荒船海岸へと向かった.時刻は6時前で,まだ辺りは薄暗い.雲だけがほんのりと赤く染まっていた.
6時を過ぎると,太陽が見る見るうちに水平線から顔を出してきた.そして,暗かった空が次第に紅色へと変化していく.水平線の彼方には,大きな船が航行していた.沖合に浮かんでいる . . . 本文を読む
行楽日和となった連休の最終日.どうやら今日が今年最後の夏日になるかもしれない.明日以降は,30℃を下回る予報が出ている.それならばと,夏の景色を目に焼き付けようと思い立って,お盆休みに訪れた荒船海岸―民間ロケット発射場建設の地―へと再訪することにした.
前回訪れた時からまだ一か月しか経っていないので当然だが,荒船海岸周辺は何ひとつ変わっていなかった.相変わらず風が強くて,大きな波が海 . . . 本文を読む
和歌山県は東牟婁郡(ひがしむろぐん)串本町田原.太平洋に面した荒船海岸と呼ばれるリアス式海岸があって,海岸線に沿って車両で走行することができる.この日は風がとても強かったので,道路と荒波はまさに目と鼻の間であった.
道中には,素掘りの立派な隧道がある.隧道の先に広がっているのは,青い海だけだ.波の様子も風の調子によって,刻一刻と強弱が変わる.まるで生き物のような海のダイナミックな挙動 . . . 本文を読む