寒波に襲われ寒い思いをしたものの賀田湾に面した宿で,凍った体を温かい食事と風呂で十分に癒すことができた.翌朝,目を覚ますと湾口の方角が,ほのかに紅色に染まっていた.暖かな部屋から見る冬の海もなかなかいいものだと思う.
冬の明け方に海を見る機会はそうないので,寒いけれど部屋の窓を開け払って,写真を撮ってみることにした.外の冷え込みは強く,冷気が部屋の中に一気に入り込んでくる.窓の外には . . . 本文を読む
尾鷲から大曽根浦を経由して,国道311号線に合流する頃には,辺りは暗くなり始めていた.真冬になると16時も過ぎると,もうすっかり陽が暮れてしまう.寄り道はせずに,国道のワイディングロードを南に向かって駆け抜けていく.
陽が暮れだすと,寒さも一段と厳しくなる.オートバイで走行中,鼻水が出てきて仕方がない.でも,見ておきたい風景があって,宿よりも南にある波田須海岸が見える場所までやってき . . . 本文を読む
御座白浜から一路,白浜のちょうど対岸に位置する志摩市の浜島町へとやってきた.浜島町の国道260号線を走っていると,何か緑色に光るきれいなものが目に入る.Uターンして戻ってくると,ビン玉のモニュメントだった.
気仙沼市と志摩市が遠洋漁業で親交があるとは知らなかったし,気仙沼で作られたビン玉が志摩半島にあるとは思いもしなかった.防波堤沿いの小道に,ビン玉が等間隔で並べられていて,とてもさ . . . 本文を読む
あづり浜をあとにして,一路,ゆうやけパール街道を北上し,御座白浜を目指す.寒波の襲来によって,海から容赦なく冷たい風が吹きつける.道中,オートバイはおろか自動車すら見かけず,まるでこの世界に一人取り残されたような感覚に陥る.
御座白浜では,陽が差しているものの空は厚い雲で覆われていて,ものすごい勢いで雲が移動していく.何か不安を掻き立てるような景色だった.そして,真冬の白浜海岸には誰 . . . 本文を読む
公私ともに落ち着いてきたところに,今度は寒波がやってきた.ライダーは寒さと友達なので,雪さえ積もらなければ問題ない.海の見える宿に泊まって,暖かな風呂に食事と至れり尽くせりを堪能してきた.こんなに贅沢したのはいつ以来だろう.
昨日から暴風が吹き荒れており,夜が明けても風は依然として強いままだった.そして,気温もかなり低く,宿の方もこんなに寒いのは久しぶりだという.宿を出て,まずは志摩 . . . 本文を読む
旅の途中では,かならず尾鷲港に立ち寄って休憩する.奈良・三重の峠越えは,季節柄,高見峠は避けて,相津峠を経由して大台町へ抜けることにしている.尾鷲港では,太陽のあたたかな光が,峠越えで冷えて固まった体をすっかり解凍してくれる.
冬にもなると,自宅を出て尾鷲港に着く頃には,太陽が南中の位置にあって,眩しくて真っ白なひかりが海をきらきらと輝かせている.そして,休日の尾鷲港は,昼間でも人影 . . . 本文を読む
太陽が昇ったばかりの七里御浜は,日中とは違って,辺りは白一色に輝いていて,目に眩しい.そして,普段は暖かなこの場所も海の方から波と共に風が吹いてきて,少しだけ肌寒い.
それでも生活道路に面した海岸線では,早朝から釣りをする人,散歩する人たちが所々にいる.かく言う自分は,この素晴らしい景色を見ながら,浜辺へと続く階段に腰掛けて,コンビニで調達してきた朝ご飯と熱々のコーヒーを楽しむことに . . . 本文を読む
12月中旬の七里御浜の景色.空は青く澄み渡り,海は空の青を反射し真っ青な色をしていた.まるで真夏のような風景だ.そして,上着がいらないほどに暖かだった.
寒い山の峠をいくつも越えてから七里御浜の海岸線に出てくると,いつも何だか妙にほっとする.行き交う車や人々はみな穏やかで,時間がゆっくり流れているような気がする.来る度に七里御浜の良さがアップデートされていく. . . . 本文を読む
またまた紀伊半島を南下して潮岬までやってきた.もうこの時期になると凍結が怖いので,走り慣れた定番のルートになってしまう.それでも,今回は無事に潮岬で日没が見ることができた.
潮岬の県道から灯台の下に降りていくことができる舗装路がある.道は急坂でカーブのところにスイッチバックのようなスペースが設けられている.わたしのオートバイでならすいすいと下って行くことができる.辺りには誰もおらず, . . . 本文を読む