京都府は相楽郡和束町.別名,茶源郷.和束町の中心にある小高い丘の上にある森は,安積親王陵墓(あさかしんのうりょうぼ)という古墳だ.聖武天皇の第2皇子として生まれた安積親王が眠っている.この古墳は,明治11年(1878年)に発見されたという.
この和束町を一望できるスポットは,峠道の途中にある.ここで何度オートバイを停めて,景色を眺めたことだろうか.ここからの景色は,四季折々すばらしい . . . 本文を読む
昼前頃から雨があがって,午後から天気が回復してきたとある休日.オートバイに乗って,自宅からほど近くにある宇治川沿いを走り,笠取山へと向かった.気温は10℃位あっただろうか.1月も末だというのに,寒さを全く感じないことに違和感を覚えるのだった.
京都府道782号線で南から北へと向かって笠取山を登っていくと,のどかな田園風景から,道は次第に腐道へと変わってしまう.ここは京都であるが,琵琶 . . . 本文を読む
暖冬と言われている2020年の冬,やってきたのは紀伊半島の七里御浜.熊野市から紀宝町までおよそ22キロメートルも続く,日本で一番長い砂礫海岸となっている.
獅子岩のある国道脇にオートバイを停めて,七里御浜へ降りていく.真下から見上げる獅子岩は,西日に照らされていて,一日の終わりを嘆き叫んでいるようだった.
時刻はすでに16時を過ぎており,空は淡い色に染まり始めていた.暖冬と言 . . . 本文を読む
熊野市の大泊町と木本町を結ぶ松本峠道を登っていくと,お地蔵様のある峠へと,疲れながらも辿り着くことができた.峠の少し先にある東屋から景色を見るために,鬼ヶ城方面へと向かった.
東屋には,平坦な道を歩くこと5分くらいで到着した.東屋からは,七里御浜海岸,そして熊野三山を一望できる素晴らしい景色が広がっていた.物は何でも自分の目で見てみないと分からないものだと,改めて思うのだった.
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松本峠は,三重県熊野市の大泊町と木本町を結ぶ熊野古道のひとつで,前回日の出を見た鬼ヶ城の山手側に当たる場所だ.ただし,今回の目的は熊野古道を歩くことではない.
国道311号線の大泊海岸交差点にある広場へオートバイを停めて,身支度を整えてから松本峠を目指して熊野古道を登っていく.石畳のすばらしい峠道であるが,非常に大きな勾配となっている.
この辛い峠道を登っていると,颯爽と下っ . . . 本文を読む
鬼ヶ城で迎えた朝.日の出の時刻になると,水平線と雲の間の空が,急に鮮やかな茜色に染まり始めた.そして,ついに太陽が水平線から昇ってきた.残念ながら,水平線の上にちょうど雲があって,完全な日の出というわけにはいかなった.
それでも,太陽はそんなことお構いなしに,みるみるうちに空へと昇っていく.日の出の瞬間は,唯一,無心になれる時かもしれない.
太陽は水平線の上にある雲を越えて, . . . 本文を読む
日の出前の6時過ぎ,まだ暗いうちに三重県は熊野市にある大岸壁―鬼ヶ城―へと向かった.鬼ヶ城の駐車場にオートバイを停めて,遊歩道のある海岸線をスマートフォンの明かりを頼りに歩いていく.水平線と雲の間が,橙色に染まっていた.
時間の経過と共に,水平線の先からやってくる淡い色の光によって,空が黄色に染まり始めた.海も淡い色の光を反射して,辺りは暗闇から徐々に解放されていくのだった.そして, . . . 本文を読む