奈良県は川上村の山奥にある清谷神社を目指して,国道169号を南下した.奈良県道258号を過ぎてから,少しいったところにある名もない村道を進んでいく.この時は,まだ転倒する2時間ほど前で,ウィンカーもカウルも健在だった.
この名もない村道は,交通量が皆無で鬱蒼とした山の中を縫うように走っている.自動車の轍はあるので,主に地元の方が通行するだけの生活道路のようだ.きれいに並んだ防護柵のコ . . . 本文を読む
3月も末だというのに寒い日が続いている.日中はともかくとして,朝晩の冷え込みがかなり厳しい.寒さに耐えつつ,冬のあいだ遠くまでいけずに溜まったフラストレーションを開放すべく,奈良の山奥へと向かうことにした.
そして,ついにやってしまった.水分を吸った杉の枝葉の上で,フロントタイヤが滑って,気が付いた時にはオートバイが転倒していた.関西にやってきて一年.走行距離も1万キロメートルを優に . . . 本文を読む
( 2020年の走行記録 : 南紀の山越え ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ )
和歌山r44からr45へと走り継ぎ,そして,ようやく最後の和歌山r43へと突入した.路面状況は,和歌山r45と同じような道だ.それでも,路面上の砂利や石ころは非常に少なくて,アスファルトの舗装が顔を出してくれていた.
和歌山r43はウィキペディアによると,
和歌山県の主要地方道の中で一番陸上距離の長い道路であ . . . 本文を読む
( 2020年の走行記録 : 南紀の山越え ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ )
新宮市から和歌山r44で南下するものの,同じような狭路が永遠と続き,自分が地図上のどこにいるのか,分からない状況が続いていた.道中,県道の標識を見落としてしまったらしく,和歌山r44から和歌山r45へと,知らずのあいだに走り継いでいたようだ.
和歌山r45も,倒壊した廃屋群のある狭路が,どこまでも続ていた.それ . . . 本文を読む
( 2020年の走行記録 : 南紀の山越え ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ )
ツーリングマップルで酷評高き歌山r44を,起点の北側から南へと走行した.時々あらわれる廃屋,そして,岩盤が剥きだしになった法面のある狭路が,永遠と続いていた.まさにライダーの精神力が問われるような道路だった.
同じような景観の道が長いあいだ続いて,心身ともに疲れが出始めたところで,廃屋へと続く石垣の上に梅の花が . . . 本文を読む
( 2020年の走行記録 : 南紀の山越え ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ )
昨年4月にツーリングマップルを買ってから,一番気になっていた道がある.和歌山r43・44・45の三つの道路だ.ツーリングマップルには,「このへんから南は走るのがイヤになるほど暗くて細い林間の道」や「カーブ連続極狭路 廃屋目立つ」,「路面荒れ気味 苔もすごい」と記載されている.
この日は和歌山県新宮市を走っている . . . 本文を読む
この週末は,明け方から嵐のような天気で一日がはじまった.しかも,冬に逆戻りしたような寒さだ.午後から天気が回復するという予報を信じて,奈良県の月ヶ瀬まで梅の開花状況を見にいくことにした.山へ入ると,天気が怪しくなってきた.そして,月ヶ瀬では,しっかりと雨に降られてしまった.
梅はある程度,開花していたが,満開まではもう少し先といったところだった.凍えるような寒さと雨から,退散するよう . . . 本文を読む
サンギリトンネル通過後のT字路を,絶景の見える東屋を目指して,西ノ谷線へ進んでいくことにした.この辺りまで来ると,人工物のアスファルトとガードレールがあっても,人跡未踏の地のような荒涼とした雰囲気が漂っている.
三月になっても法面や路肩には,残雪が随分と残っていた.関西にやってくるまでは,紀伊半島というと温暖なイメージで,冬でも暖かいものと思っていた.たしかに日中は暖かいものの,朝晩 . . . 本文を読む
昨年の11月に走行した林道サンギリ線へと再訪してきた.前回と同じように,上北山村役場前の交差点から林道サンギリ線へと向かった.前回おとずれた時と同じように交通量は皆無だった.道中では,春の到来を喜ぶように,小鳥たちのさえずりが響き渡っていた.
山の樹木は,寒々しい冬色から萌えいずる明るい緑色へと,移り変わろうとしていた.関西の冬は,短いようにも感じた.目の敵にしていた寒さも,今となっ . . . 本文を読む
3月にはいって山間部はまだまだ寒いものの路,面凍結の心配はなくなった.ということで,紀伊半島の中央部を北から南へと山越えして,潮岬をめざす旅へと出た.国道369号から国道169号へと走り継ぎ,ひたすら奈良県を南下した.大台ケ原ドライブウェーの入り口あたりには,路肩に残雪があって,道路の電光掲示板は1℃を示していた.国道169号は12月以来ご無沙汰していたが,実に走りごたえのある道路だ.
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