![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/02/d86da81b8162193faf93aaac50262947.jpg)
サンギリトンネル通過後のT字路を,絶景の見える東屋を目指して,西ノ谷線へ進んでいくことにした.この辺りまで来ると,人工物のアスファルトとガードレールがあっても,人跡未踏の地のような荒涼とした雰囲気が漂っている.
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/f1/02fffdf6a32b8172671dbb96046d6926.jpg)
三月になっても法面や路肩には,残雪が随分と残っていた.関西にやってくるまでは,紀伊半島というと温暖なイメージで,冬でも暖かいものと思っていた.たしかに日中は暖かいものの,朝晩は想像以上に冷え込みが厳しいことを思い知った.三月中旬でも最低気温は,氷点下を下回る日が多い.
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/96/7900a11a209eabf60902d8202f9e686e.jpg)
そして,ようやく目的としていた東屋のある所まで,辿り着くことができた.この日は雲をたなびかせる程の強風が,吹き荒れていた.雲の様相が山並みの険しさを一層,強調させているように見えた.景色を堪能した後は,さらに奥へと進んでみることにした.
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/09/23522f6cc85f9e209e7ef235aa09ec68.jpg)
予定では林道橡谷西ノ谷線を抜けて,R169へ合流するつもりでいたが,積雪と崩落とのワンツーパンチを見事に受けてしまった.念のため,オートバイから降りて,崩落現場までの路面状況を確認することにした.
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/42/08bc17c80fe62bfffb0f1a48cafb3ed9.jpg)
恐る恐る歩いて行くと,大きな石ころさえ避けて通れば,通行できるように思われた.しかし,至るところから,小石が乾いた音を立てて斜面から,流れ落ちていた.時には遠くの方で,大きな鈍い衝突音も発生していた.
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/a2/dfc5759d345de0ce23038d7416af455f.jpg)
それに,積雪上に車両の轍もないことから,この先の路面状況は想像に難くなかった.潔く来た道を引き返すことにした.サンギリトンネルの前まで戻ってくると,オフロードライダー3人衆が景色を楽しみながら談笑していた.景色に溶け込まない風変わりなライダーに一瞬,奇異の目を向けているように見えた.
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます