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「でにをは」別口入力・三属性の変換による日本語入力 - ペンタクラスタキーボードのコンセプト解説

初めて訪問された方へ

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キーボード解説文を大幅増量してリニューアルしました!
こちらのリンクからコンセプトをご覧ください。

固まっても大丈夫。「〆」で一発応答、プロセス表示も。

2024-09-13 | 配列・レイアウト・機能キーについて

Macのタスクマネージャーにあたるものはアクティビティモニタと呼ばれています。
ビル・ゲイツ氏も「「Ctrl+Alt+Delete」が失敗だった」と認めています。


そんな時には「〆」で一発応答。
誤操作のリスクも避けられます。

 


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役物・記号棚卸し 盤面配置図は一考を要す

2024-08-28 | 配列・レイアウト・機能キーについて

いろいろ悩んだ挙句、読み上げへの便宜を考慮してテンキー部の*(アスタリスク)を盤面移設したいと思います。
狙いは、テンキーにもってくるにはやはり×(かける)記号がふさわしい、ということ。
そうすると従前の[×r]+シフト での「×」のタイプがカブってしまうのではないかと訝しむ向きもあるとは思いますが、あえて温存したいと思います。
[×r]のほうから出す×は
SPY×FAMILY(スパイファミリー)や
れでぃ×ばと(れでぃばと)
みたいに表記の用だけで「かける」とかいちいち言わないヤツに用途を限定し、
テンキーの[×]は計算式の演算記号であったり、「ブログ×ライター」(ブログかけるライター)みたいに組み合わせ効果を強調したいときなどに使います。

要するに読み上げのときどう読ませるかをハッキリ区別したいために入力チャネルを分けておくのです。
これは文字コードまで別にすべきなのかどうかについてはまだ試案中ですが、あるいはアノテーションであったり、ルビの拡張であったりするところで何らかのマーキングをほどこせるようにしていければ良いという方針です。

代わりにどいてもらうことになったのは、「;」セミコロンです。
セミコロンは液晶画面のシフトがない時(アンシフト)にちゃんと用意してありますし液晶とはいえ単打ですからアクセス性も良いです。
ならば2つもいらない、と。
とはいえよく似た兄弟分の「:」コロンはテンキーのときに時刻の表記のときには頻出ですから領域確保してあります。これも読み上げ時に効果あるかも知れません…

余談ですがテンキーでは数字を扱うのに桁数記号の「,」カンマが配置されておりません。
ペンタクラスタキーボードはビジネスユースをそれほど意識していませんのでカンマは思い切って外してあります。
「.」小数点は数値の記述に欠かせないのでこれはさすがに残してあります。
というわけでどいてもらったセミコロンの場所に「*」アスタリスクが入ります。

さて、かけるとかアスタリスクとかは目途が立ったのだがいろいろ頭の痛い問題もある…
ここでメイン盤面/テンキー部/液晶面アンシフト時/液晶面右カラムパネル  の4セグメントで
それぞれ「ー」和文ハイフン、「-」マイナス、「-」英文ハイフン、「△▲」(決算書の三角マーク)があり、ちょっと混線しそうなので丁寧に解きほぐして説明します。

メイン盤面にある「ー」は和文ハイフンで、「カラビーヤウ多様体」「西宮ICー八日市IC」などの字面で用いられます。記号発声の有無などについての読み上げ処理についてはまだ判断が付きません。
このハイフンだけに限っては、変換キーで候補を送ると「―」全角ダッシュ(和文)が出てくることを許容するようになっています。

テンキーにある「-」はマイナス記号で、明らかに数値・算術の文脈で使われているということをコンピューターが把握します。
これも読み上げについては「ひく」なのか「マイナス」なのかの判定要素はまだ材料を集めている段階です。


そして液晶面アンシフトパネルにある「-」は英文ハイフンです。
液晶面はコチラ↓

複合語を作る、接頭辞と大文字の単語をつなぐ、21から99の数字、分数、人名におけるハイフン
などがありますがアルファベットを入力している段において連続タイプしやすいように同じ液晶面に収録してあります。
英文の場合は読み上げのときはほぼ読まずの役物ですので処理上は難点はないと思います。

↓(注) これはシフト時の液晶面です

そしてレアケースなのですが、液晶面右カラムパネルの「△▲」は財務諸表における赤字や未達などをあらわす記号です。
読み方については基本は「マイナス」と読ませるようにして、株価などでの△(高)、▲(安)の時などでは判断がつきづらいでしょうから
ここは奥の手で、ブラウザ閲覧時には丸腰でブラウザを立ち上げるのではなく必ずユーザーの参照文書からの検索なり巡回なりを起点に立ち上げるように行動様式そのものを変えていきたいと思っているので
そういった参照文書、掌(たなごころ)の文書、あるいはブロゴスフィアにおけるタグ付けやトピック解析、あるいはアノテーション括弧の読み解きを関連させて株価のトピックであることを自動認識させたうえで
ようやく、△(高)、▲(安)とスペシファイさせて読ませていきたいと思っています。
このへんはまだまだ探求が必要そうです。


読者の皆様には適切に配置図の画像を貼っていなかったので戸惑われたかもしれませんが
最後に帳尻合わせ的に
変更前配置図ー変更後配置図
の画像を貼っておきたいと思います。

多分いきなり配置図を見せても微妙な変化なので気づきにくいだろうですし、皆さんはペンタクラスタキーボードの盤面自体がまだ呑み込めていない方が多いでしょうから
2回、3回と反復読みをされることを前提に、記事文章の最後に貼っておきます。
というわけで以下が比較画像です。

以前までの配置図:

英文ハイフンs

(画像をクリックすると別タブが開いて拡大します)


変更後の配置図:

三角マークs

(画像をクリックすると別タブが開いて拡大します)


ハイフンの記述が込み合ってきましたが、わかりやすさの是非は別として、音声読み上げを念頭に置いて根源的な場合分けはできたのでこれで良しとします。

 


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清濁別置でまったく独自の物理配列のキーボード、それでいて助詞を別入力

2024-07-30 | 配列・レイアウト・機能キーについて

最近バラエティ記事に走ってしまっているので本分を定期的にリマインドするための記事。
ちょこちょこ配置レイアウトを試行錯誤しているのだが、改善点はいろいろありますが
前々から手を付けなきゃというところをパッチ的に改修した令和6年時点の現状案です。
まだまだ全体の方向性が決まっていないので、ポイントポイントで軽く説明します。

何度目かのキーボード配置図s

(画像をクリックすると別タブが開いて拡大します)
(五輪に合わせて配置図の文言を変更しました。ver.2です)

【キーレイアウト 変更した点】
・小文字「ゃゅょ」を最下端部(手前)の領域に移動した
・左のシフト/面シフトに倣って右シフト部もシフト/面シフト 二段配置とした 三属性変換キー位置も少しずらした
・中央部に「Vん/じゃ」の別口入力を試験的に採用してみた。押しやられた際シフトは左中央に同居させて「粒際シフト」キーとした
・登録キーを左下端に新設移設し、右斧の刃(て)キーの左隣にことのはキーを移設した
・標準入力ではわかりにくいので、「ふだん作法」キーに名称変更した
・○Rを左側に大移動して逃がして、代わりにそこに「なの」キーを充てた
・「でs」が頻出だったので押しやすい左最下端に据え直した(「で」と入れ替え)
・三属性変換の周りをスッキリさせるために大文字小文字キーをそっくり左サイドに移設した

前のは右サイドに○Rと×rが揃っていてわかりやすかったんだけど一般動詞○○る・の負担が右手に過剰なので分離移設して
○Rを左サイドのことのはキーのあったところに移設した

かなキーは

あいうえお かきくけこ がぎぐげご
さしすせそ ざじずぜぞ ぁぃぅぇぉ
たちつてと だぢづでど なにぬねの
はひふへほ ばびぶべぼ ぱぴぷぺぽ
まみむめも やゐゆゑよ らりるれろ
わをんヴー ゃゅょっ      計84キー

ゎ ゝゞ はシフト押しながら出せればいいか
ほぼすべて単打なのが良い

とりあえず、最新の配置図案は以上の通りです。


ひそねとまそたん ED 「Le temps de la rentrée ~恋の家路(新学期)~」


 


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ホワタリとキーボード・フィンガリング

2021-05-04 | 配列・レイアウト・機能キーについて


ペンタクラスタキーボードキー配置図 令和元年案

(画像をクリックすると別タブが開いて拡大します)

日本語の文章は「思います」が非常に多い … あ行│ま行 は必然だな。
…と思っておる昼下がり、キーボードレイアウトに思いを馳せるブログ主ぴとてつであります。
いつもありがとうございます。

私は巷で言う「タッチタイピング」や「ホームポジション」だとかいうものにちょっと疑問を感じます。

・手元を見ないで打てればエライのか     …タッチ液晶部に入力文が逐次表示されるので手元を見るのはむしろ歓迎!
・ホームポジションから外れるのはNG    …延々と文字を入力する場面は少ない、ちょこちょこマウスやファンクションキーに寄り道するではないか!

…ペンタクラスタキーボードの入力機構はそんな体裁めいた決まり事にはそれほど意に介してはおりません。
よく「効率的な運指」とか「流れるようなアルペジオ打鍵」だとか言われていますが、「誤変換のない打鍵」であるとか「新語造語に強い打鍵」というものは一向に聞いたためしがありません。
確かに運指は大事ですがあくまでこういった優位性はまとまった文書を流水の如く打ち続けるある意味理想的な条件下だけでのものであり、
数値的・経時的な速度よりもIMEとの連携動作が足回りよくおこなえるか?和英混在文章をよどみなく入力できるか?などのアプリケーション的問題を巻き込んで物理アーキテクチャ的なアプローチで解決を目指していった方が一周回って現実的ではないかと思うのです。
ペンタクラスタキーボードはそのためのゼロベースからのリビルド・脱構築・パラダイムシフト・ガラガラポンなのであります。
さすがに、額面通りに「誤変換のない打鍵」などというものは実在しませんが、少なくともペンタクラスタキーボードには三属性の変換キーや助詞助動詞の別口入力キーなどが物理的に確かに存在し種々の変換作法の一角を構成しています。
日本語タイピングはリテラル1個1個の情報だけではなく、品詞や句切れ目などのメタ情報もそれと同じくらい重要なファクターなのです。
分かち書きのない日本語、同音異義語の多い日本語、生産力の高い漢語接辞パーツなどを御していかねば入力の利便性は立ち行かないものとなっていくでしょう。
さらにはタッチ液晶画面で英語ほか外国語文字をモード切替なくタイプできる、そして当然のようにデリート・BACKSPACEはもっと大きく押しやすい位置に、
欲を言えば即時学習アンドゥや注目チャンクのカタマリごとのフォーカス移動など、従来のタイピング範囲以外の外部性のあるオペレーションはゴマンとあります。
ここは入力というものに対する考え方、人と機械とが共同作業によって生み出している「人間=機械系」という視点に立って全体を俯瞰するということが肝心要めになってくるのだということです。

そこで従来の「運指(キーボード・フィンガリング)」というものに代わって「人間=機械系」や文法的メタ要素などのリテラル以外の要素を考慮に入れた入力操作オペレーションの在り方を、
「ホワタリ」という術語を使って今後の説明原理として援用していきたいと思います。
勝手な造語ですが、イメージとしては「ホ」は火から、「ワタリ」は「渡し舟」のようにユーザーが意図するところががリテラルから品詞や三属性変換など異なるフィールドのチャネルにさまざまに置き換わる(陸路と水路)さまを喚起して「渡る」の単語を、
…それぞれぼんやりとしたイメージをフィーリングでつなげたものであります。

われわれは発見しました。
ユーザーはタイピングに苦労する事よりもホワタリに苦労することの方が多いのではないでしょうか。
ペンタクラスタキーボードは「ホワタリ」のしやすい入力機構です。

今日は入力界隈に、新しいタイプの苦労を生み出してしまった記念すべき日です。
苦労は増えましたが今後の楽しみもこれからどうなるのか見ものであります。
あとは旅行かグルメのガイドブックでも眺めるように、今後の計画を立てていくのも一興だと思います。

 


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令和になってからのキーボード配置図練り直し

2019-05-04 | 配列・レイアウト・機能キーについて
2019年 イジった所
でにをは部:だ⇔や   入れ替え
中央斧の刃キー:ー⇔ん 入れ替え   (左:ん-っのクラスタ/右:スペース-(ー長音)のクラスタ)
左辺縁部クラスタ:を[]「」⇔ぱ行   入れ替え

ペンタクラスタキーボードキー配置図 令和元年案
<ペンタクラスタキーボード 令和元年案>

まだまだぎこちない運指のストロークのアラが気になる…ということでここへきてさらなるキーボード配置変更をさせてもらいました。
べたかなクラスタを含むクラスタキーの配置入れ替え、中央斧の刃キーの細かな変更、そして手前下部でにをはキー部の要素の入れ替えなどやや大幅な変更案です。
これらの中では「だ」の右エリアへの変更が一番効果がデカいと思われます。
「だと思う」…これが長らく懸案だったクリティカル接続でしたがようやく右左打鍵に構えることができたのは大きいですし、
「だったから」「…んだ」など「だ」まわりの語尾接続がよりスムーズになった、と同時に<ー⇔ん 入れ替え>の効果も合わせて右左打鍵を構築することとなり、「だ」まわりの不便を解消することができました。
入れ替わった「や」にしてもア段のベクトルを向いている「でにをはキー上方向部分」ですし左側になったとしても特段の不都合はなさそうなので収まりの良い入れ替えでした。

べたかな「ん」の位置変更は他にも頻出の「ちゃん」の打鍵も良くなったですし、N・B・M行終止の各動詞(死ぬ・叫ぶ・読む)のテ形や過去形が撥音便で濁る変化のキワ部分「--んで」「--んだ」の運指も左右になったのでスムーズさが増したと思います。
「ん」自体はわりと語頭には来ないものの後接ではあらゆる音素からつながっている傾向があるのですが「ん後続」の「んで」「んだ」に特別着目して左右打鍵を整える構えに寄せていったのは結果として正解なのではないかと思います。
またこの音便形とは別に、「…のだ」の口語表現「…んだ」もよく使われるので重宝するかと思います。

あとはナ行の奥(上方)に を[]「」 を配置した変更となりましたが、これはもともとパ行が置いてあったところでナ行-パ行で縦真上チョイ離れのやりにくい運指であったのを改めて、左辺縁部上方の「を」を含むクラスタのあったところと交換しました。
吉と出るか凶と出るかわかりませんが思い切って変えました。
運指変更で考慮した点はかすかな感覚的なものですが以下の事を念頭に置いて割り当てるに至った次第です。

・左盤面のナ行付近のホームポジションは、タッチ液晶下のサ行・ハ行の運指を意識すると重心がどうしても手前(下方)側にウエイトを置かざるを得ない、よってナ行上(奥)に頻出クラスタを配置してしまうと下重心と奥重心とで両立しづらい構えになってしまう。よってパ行は左辺縁部に逃がしてこのあたりのエリアは上下運指にも厚みのある一角で固めてしまうことができるので幾分マシではないかとの推測
・幸いにも、パ行ア行がらみの頻出運指「--ぽい」に関しては上下移動ではあるもののちょっと斜めハスになっている運指なため幾分打鍵しやすいのではないか、との判断

…などを勘案してクラスタを入れ替える措置としました。

ブログ開始から随分経つのですが、キー配置はやはりまだまだ試行錯誤・模索を含めて改善点がまだまだありましたのでここらで小まとめとしてこのカタチへと至ることとなり、最適形へ少しでも近づいていけたらいいなと思っております。
本当なら改訂版・ペンタクラスタキーボードの基本コンセプトを刷新して作り変えたいところですが、製作に時間がかかってしまう見込みなため、まずはレイアウトの変更というビュジュアル部分を先行してお示しすることとなりました事をご理解ください。
私もこの新配置がなじむまで画像を見ながらあれこれ思案を巡らせていきたいなと思いますので、まずは当面のカタチとしてお見知りおきくださいませ。

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