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「でにをは」別口入力・三属性の変換による日本語入力 - ペンタクラスタキーボードのコンセプト解説

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現代社会の実生活においてはとかく政治の話題というのは煙たがられ

2023-09-21 | 番外編の番外編

るんですけど、ネット弁慶はともかくとして生活上でおおっぴらに政治の話をすることが許されているシーンというのが2つほどあります。それは
床屋談義とタクシーでの世間話です。
あんまりプライベートの事をぺらぺらしゃべるより、こうして他人様にどうでもいい話をするのにはちょうどいい題材なのです。
(私はスポーツの事とか芸能の事はあまりよくわからないので)
政治や社会問題だからといって決して重い話とかいうのではなくて、日常感覚の一部としてカジュアルに話せば転がしようもあるってもんです。

先日、とある事情でタクシーに乗ることになったんですけどこんなことがありました。
以下、会話調で話を進めます。

(いつものバスが来なくて仕方なくタクシー乗り場へ移動、数刻後乗車)
最初は何の気なしに今日はたまたま○○なんでタクシーに乗ったというわけなんですよ、といきさつを軽く伝えようとして
俺:「祭日が月曜になっているとバスの運行ダイヤが変則で次のバスまで45分もあるんですよね~失敗失敗、この祭日のこの時間なのにタクシーがなかなか来なくて苦労しましたよ。」
俺:「でもバス会社もあんまりダイヤを変えないでほしいですよ。前は祭日でも平日と時間差ほぼなかったのに…困りましたね~」
って調子でぼやきガラミをかまして様子を見る。

タクシー:「今はバス会社も人手不足でねぇ」「(運行)本数減ってるみたいですね」
俺:「そっすかぁ、じゃあタクシーのドライバーさんも人手不足なんじゃないスか?」
そしたらドライバーさんに何かスイッチでも入ったか
タクシー:「お客さんも1000円とかそこらいくとなかなか気軽に利用できないですし」
タクシー:「体力的に続かない人もいますし、だって若い人がなかなかなりたがらないでしょ今(タクシー運転手に)」
タクシー:「私らだって50代60代の高齢者ですし全体的に高齢化してます」
俺:「定着率が悪いかもしれませんね」
という会話の流れがますます負のスパイラルに落ち込みそうになったのを感じたのだが、こういうときはあえてカブセテいく方向に舵取りしたほうが良さそうなので

俺:「なんか最近ニュースで読んだんですけど」
俺:「タクシー免許も持っていないシロウトに白タクみたいに人乗せてお金とってもいいように規制撤廃って話があって」
俺:「ライドシェアって言うらしいですよ」
俺:「副業だとかインバウンド対応の為だって名目で旗振りしているようですけど」
俺:「お上がおおっぴらに進めようとしてるんですよ」
俺:「そんなことしたらタクシーのドライバーさん商売あがったりじゃないですか!ひどい話ですよね」
とそんな調子で会話に熱がこもっていく。

実際俺はそう思っていたし、「ホントですよまったく」っていう同意を期待していたのだがドライバーさんの反応は思いのほかイマイチだったので逆にこちらとしては戸惑いを感じてしまったのだ。
反応が薄いというか、以前からそういう話が出ていて想定内なんですよっていう感触ともしやこのニュースすらドライバーさん初聞きなのか…知りませんでしたよっていう感触と
どっちか区別がつかないくらいびっくりするくらい当事者感のない反応。現状を追認することは聞かなかったことと同じじゃないか、そういう意味では区別はもはや必要なかったのかもしれません。

でもそれにしても釈然としませんよね。
それでも食い下がって
「空港近くや観光地で堂々と白タクが横行していて日本に金を落とさない」(後で調べたことだが渡航前の現地国ですでに周到にネット宣伝して安く利用できる、なんてやってる)
「繁華街の交通はタクシー会社の聖域にして保護して、ライドシェアの人は郊外の買い物難民だとか交通難民の救済人員として位置づけて制限をつけたほうがいい」
「ライドシェアを一般人に認めるとそういうおいしいところだけを食い荒らされて、郊外の交通利便は一向に改善しない」
「田舎のスーパーなんかバスの便が悪いから店独自の送迎バスを何往復も走らせているところもある」

とかいろいろ言ってみたんですけれど、「会社からはなんていうんですか、そのライドシェアの話って出てこないですねぇ」とか
またまた人手不足問題にリフレインしちゃったり、ほんとにドライバーさんには悪いんですけど情報アンテナ大丈夫か?感度悪くないか?
とこちらが心配してしまうくらい。なかなか想いが伝わらず歯痒い時間が過ぎていきました。

ちょっと矛先を変えて
「ドライバー業界も大変だし、飲食店もコロナで不況だし、IT産業はアップルとかGoogleにやられて国内のIT企業は育たないし」
「なんかこれから伸びそうな業界ってないですかねー?」
って今から考えると愚問なのかもしれないけれど聞かずにはいられないサガなので思わず聞いてしまったのだが
やっぱり
タクシー:「わたしはそっち方面の話題はよくわからないので…」
ってお茶を濁されてしまいこちらもすっかり意気消沈。

そんな一幕もあって、うちに帰ってからもちょっと考えてしまって、これはブログ記事にするしかない、って思い至ったんですけれど
タクシー代の元を取ってやるぞっていう謎のポジティブ精神とは裏腹にこれはなかなか根深い問題を孕んでいるな…と気づいたわけです。
その問題とは
「内面化」という言葉です。

ここまで読んでくださった読者の方も、件のタクシードライバーの物腰に何か違和感というか悟りきった諦めというか
変にものわかりが良すぎていないか?と思った方も多いのではないでしょうか。
「内面化」っていう言葉はもともと自己責任主義/自己責任論について調べていた時に出会った言葉で

…何でも自己責任とされてただでさえ息苦しい世の中であるというのに
世間の風潮や教育の場において繰り返し刷り込みがおこなわれて異議を語るべき自分もすっかり自責意識に苛まされてしまい
しまいには自分自ら進んで
「努力が足りなかった」
「自分が悪いから誰にも頼ることができない」
「貧困は自助で克服すべき問題である」
と、強欲な強者の都合のよいままに物分かりが良くなってきてしまうプロセスが勝手に起きてしまい、結果、無惨にも押しつぶされてしまう
そんな現象を「内面化」というのだそうです。

この考え方は冷静に考えてみますとリスクにしかならないと思います。
貧困は自助で克服すべき問題であるという自由と責任のルールを展開していくことには限界があり、そこに新たな排除が生まれる。公的責任により彼らをいかに包摂していくのか
…この視点に思い至っていません。個々が分断されて見事に個人の物語にされてしまい集団としての物語を獲得しようにもできない状態なんです。
また多くの困窮者が陥った要因に関する自己責任論を語っているが、要因ではなく、(要因は確かに自分にあると言いたい人情というのはわかるのだが)
今後の解決に関しても自己責任論を語る当事者も少なくないことがわかってきている、というのです。
つまり解決策が外に開けていない状態。弱者が可視化されていないんです。

これを知ったときには何かうすら寒い気分になって暗澹たる時代性というのを感じてしまいました。
さらに追い打ちをかけるようにこれに少しでも異論を唱えようとすると、反旗を翻すような活性の片鱗を少しでものぞかせようとしてしまうと、
「なんでも人のせいにすればいいってもんじゃない」
って逆にたしなめられてしまうんですよ。ちょっとこれは異常なんじゃないですか。

…ちょっと頭に血が上ってしまい、つい語気が強くなってしまいましたがクールダウンにここで
平野啓一郎氏の辛辣なツイート(ポスト)を紹介したいと思います。
なんかリンクしか貼れなくて埋め込みができないので直接コピペします。

"平野啓一郎
@hiranok
「自己責任」という言葉には、発し手がいる。つまり、実際は「オマエの責任」だと言っているのだが、「自己」と言うことで、受け手がその捏造された「責任」を内面化するように仕組まれている。"

なんだかモヤっとしたところの輪郭を一気にシャープにしてくれるまさにぐうの音も出ない正論で痛快です。


話は戻ってさっきのタクシードライバーさんとの話の最後の1ピースに…

俺:「なんだか昔の小泉・竹中時代にタクシーの総量規制を一気に緩めてしまって今の供給過多のもとになっている、みたいな話がありましたよね。」
俺:「すごい20年くらい昔の事ですけどうろ覚えなんですが」
俺:「またあの悪夢の再来にならなければいいですけれど」
俺:「まあじつはすでに20年前から、今の苦境に繋がる”種”が蒔かれていたのかもしれませんね」

・・・・・・

悪いやつの考えることはいつの時代も一緒。「文句を言わないヤツから巻き上げる」
はたして時代が進んだとしてもわれわれの本質的なところは何も進歩していないのか。
その答えがわかるまでわれわれはまたもっと今後の20年先まで待たなくてはならないのか。とても待てそうにありません。

話を総括すると、あのタクシーのドライバーさんに私が勝手に感じた事なんですが
良き市民であるが、やっぱり「内面化」に丸め込まれちゃっている、ちょっと気の毒な人だなってことと、
今の若者が意外にも規制撤廃いいじゃないか、もっと競争すればいい
なんてちょっと聞こえのいいことになびいちゃっている人が割と多くいて、その温度差に自分もちょっとヒヤッとして
時代についていけていないのか、それとも消される存在の人々に無関心なのか自分でも腰の据わりが定まらなくて
それにしても沈黙を貫く現場の方々は日々の業務に忙殺されてネットに触れる機会すらままならないのかと少し心配も入り混じった複雑な気持ちになります。

いやあ、でも「内面化」って貧困や自己責任以外にもいろいろ文脈があるんですよ。
たとえば「いい子を演じようとする子供」とか
「親子や夫婦/パートナー間の共依存関係」とか
「DVや虐待」関係とか
さらに広い意味に展開してみますと
「メリトクラシー」(能力至上主義)
なんて言葉も内面化に深くかかわっています。
私はこれらのトピックを語れるほど力量がないのには申し訳ないと思いつつも列挙だけに留めますが

せっかくなんで日本語入力の話にいきなり焦点を飛ばしますと
私は日々行われている誤変換に関するツイートをよく拾っているのですが
誤変換の失敗談がなんだか大喜利化してきているなーって。
不意打ちやめて…wwってはしゃいじゃったりしているのもあるし。
全体的に誤変換というシステムに対しての筋道立てた不満っていうのが全然出てこないんですよ。
誤変換とか構文解析の困難さっていうのはまさに日本語に根付くボトルネックだというのに何か緊張感が足りない。
いやもっと直球に言うと誤変換に対する憎悪が足りないんですよ。
端的に言うと

詠嘆で宿痾をやわらげ化するのやめろよ

ってことなんですけれど
これも内面化の一種だとは思いませんか?
ぼやいても、改善できないから日常の風景にしちゃう。
いやその日常こそ間違っているというのに。
もっとも近しい者同士だというのに相互排他してしまう。
せめて織姫と彦星のように1年に一度くらいは相まみえることがあればいいのに。

誤変換。根深い問題だと思うのですがね。


ここで記事中に私がドライバーさんに投げかけた質問
「なんかこれから伸びそうな業界ってないですかねー?」
に関して少しだけ我に返って気の利いた提案を贈りたいと思います。

これから伸びる業界、それはズバリ
「日本語入力関係の業界」です。

まず日本語入力は情報コモディティです。
食品や燃料のように常に一年中需要が絶えず必要不可欠な営みであり、そして近年のAIだ何だ言っている以前に基本的な枠組みが何十年も停滞して全く進歩していない。
何かイノベーションの予感がしますね。

そして包括のいとなみである。
個別のコンテンツタイトルとかトレンド商品とか一過性の種粒的なリーチの狭いものではなくてプラットフォーム・SNS・ディファクトスタンダードを巻き込んだルール作りの戦いだということ。
特に最近のtwitterの迷走からわかるように、1ユーザー1アカウント、課金エコシステムによる透明性などの再評価の動きも高まっているので無料の日本語入力がいつまでも幅を利かせていられる状況に楔が撃ち込まれた。

さらに日本語は読み手優位の言語であるということ。
ルビやアノテーション、助詞の認識、文意に沿った読み上げ機能、接尾辞の検出など、日本語プレーンなテキストを拡張して、言外のメタ情報やアノテーションをタイピング時から付加できるようなインターフェース。
キーボード盤面自体の根本的な改善もあいまって、読みやすくコンピューターにも言語解析しやすく、翻訳や検索便宜にも援護射撃できる操作体系。やれることはまだまだ大いにある。

・・・というわけで我田引水、手前味噌、牽強付会にも強引に結論付けてしまったのですが
この記事のメイン部分でちょっとしょっぱい話が続いてしまったので最後くらいは景気のいい話にするぞってことで良しってことにします。

そんなわけで今回は政治・社会情勢がらみの世知辛い話題となってしまいましたが
個人的なエピソードもあったので柄にもなく採り上げてみました。
今後も何か思うところがあれば時期折々で発信していきたいと思います。
画像は無しで。軽薄ですが精いっぱいの硬派な記事のつもりです。



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【蔵出し】タイニーリトル・アジアンタム購入しました【ひと聴き惚れ】

2023-09-10 | 番外編の番外編


(タイニーリトル・アジアンタム「TOHO BOSSA NOVA 2」より)

この間Youtubeのおすすめで何となくクリックした曲がことのほかよろしかったのでついひと聴き惚れしてしまい、
これは是非購入せねばとDL配信あるかなーって調べてみたらAmazon、moraともに無くって
なにやらPixiv系列のBOOTH(ブース)っていうところで運よくDL販売を見つけたのでそこで購入することにしました。
何しろ物理CDはどこのショッピングサイトでも軒並み品切れで「あ、これアカンかも…」とあきらめかけていたところを持ち直しました。

タイトルは
「タイニーリトル・アジアンタム」という曲で
で収録アルバムは「TOHO BOSSA NOVA 2」で歌唱は3Lさん、アレンジはShibayanさんとなっております。

東方Projectの原曲の方は知らないんですけどこのアレンジはボサノヴァ・ギターとオルガンがいい感じにゆるエモで
ヴォーカルの方も高音の続くメロディーもありながらも線が薄くならずにしっとりした中に存在感のあるボイスを聞かせてくれます。
なんか数年前からネットでバズっていた曲だったらしいのですがお恥ずかしながら知りませんでした。何たる天の采配。

というわけでいつものようにSony Music Center for PCのライブラリをいじっていたら
前々からちょこちょこ購入していた曲もあるし今回の流れで新たな曲もごっそりお仲間入りさせたりもあったりして
いっちょ特選プレイリストを作ってみようってことで
半年前の記事
[漫遊記]単品で曲をDLするならmoraがおすすめ[歳時記] - P突堤2

以来の音楽記事にしていこうかと思います。

プレイリスト名は「風薫る傑作選」です。
全曲、アニソンゲーソン関係のものです。あとパチスロからも1曲入っています。普通のJ-POPはありません。
今記事にかけて新たに購入した曲が主体ですが筆者の好みで既存ライブラリからの選出をちょこちょこ織り交ぜています。
8月にLiSAのFC LIVEがあったりしてガルデモ曲ありーので盛り上がっていたのでそれにあやかってAngel Beats!からcrow songを入れてみたり
個人的な好みでunlastingを突っ込んでみたりしてみました。
あと超懐かしい謎の小倉優子の曲とかマイメロも入っています。

このプレイリストはどれも選りすぐりの良曲ばかりなのですが見どころとしましては
配信では入手できない物理CD購入のものやDVD特典CDなどのような物理媒体のみでしか入手できないものはより希少だと思いますので
(特にホリミヤのアオイハルはあまり認知されていないけれど本当に名曲)
よかったらそこにもご注目くださいね。曲アーティスト欄につづく▶以下の説明文にミニメモあります。


それでは秋の気配もうっすら感じる季節に珠玉のミュージックを(皆さん自身の検索術で)ご堪能ください。
他力本願ですいませんがリストはこちら40曲です。↓どうぞ

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

【風薫る傑作選・アニソンリスト40曲】

1.タイニーリトル・アジアンタム/東方ボサノヴァアレンジ 編曲:Shibayan▶Booth DL購入
2.Crow Song/Girls Dead Monster
3.Happy! Lucky! Dochy!/古手梨花(田村ゆかり)、北条沙都子(かないみか)、羽入(堀江由衣)▶物理CD購入
4.嘘/茶太▶物理CD購入
5.unlasting/LiSA
6.BON-BON/CooRie
7.銀閃の風/鈴木このみ
8.俺こそオンリーワン/MORISAKI WIN
9.Rewrite/Hakubi
10.アオイハル/戸松遥(堀京子)▶ホリミヤ円盤特典CD
11.ハリケーンミキサー/新谷良子
12.Winter Diamond/Rita▶物理CD所有
13.想いのち晴れ/あおい(井口裕香)、ひなた(阿澄佳奈) (ヤマノススメ Next Summit)
14.ふたりのぜのぴったん/宍戸留美、前田愛、鈴木麻里子▶物理CD所有
15.CLICK/ClariS
16.明日、夕暮れまで/葉月絵理乃
17.Aggressive zone/ニードレス☆ガールズ+
18.オトモダチフィルム/オーイシマサヨシ
19.リテラチュア/上田麗奈
20.星が泳ぐ/マカロニえんぴつ
21.花の塔/さユり
22.Edel Lilie/一柳隊
23.ギターと孤独と蒼い惑星/結束バンド
24.どきどきアイデアをよろしく!/潟女DIY部!!
25.CANDY COLOR DAYS/チマメ隊
26.アイドル/YOASOBI
27.オパオパ・パーティー/Daito Music
28.奇縁ロマンス/ナナヲアカリ
29.オンナのコ♡オトコのコ/小倉優子▶物理CD購入
30.シアン・イノセンス/FRAM
31.アイデン貞貞メルトダウン/えなこ feat. P丸様。
32.Black Catcher/ビッケブランカ
33.貴方の側に。/りりあ。
34.ゴールデンレイ/三月のパンタシア
35.SHOCK!/Ayase
36.6月のプレリュード/町田ちま
37.Le temps de la rentrée〜恋の家路(新学期)〜/Dパイ(ひそねとまそたん)
38.ミライサーキット/Ceui▶物理CD購入
39.オトメロディー/高橋美佳子▶物理CD購入
40.NAME/綴(好きな子がめがねを忘れた)

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

今年の中秋の名月は9月29日金曜日
だそうです。
それまでにマックの月見バーガー食べられたらいいなぁ。

 

BOOTH - 創作物の総合マーケット

置いときますね。


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ビンゴカードみたいな路線バスのアンケート

2023-09-05 | 番外編の番外編

推奨BGM:スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス(南波志帆)


なんかコロナになっちゃったりしてちょいちょいダウナーな日々が続きますが
みなさんいかがお過ごしでしょうか?
私は頭が少しぼーっとしているのですが制作三昧です。怪我の功名!

ここんところ少し硬い記事が続いてしまったので今回は気分を変えて日常雑感です。
ズイズイっと3本建てでテンポよくいきたいと思います。

 

twitterの起源 手塚治虫

まずはTwitter(X)の迷走!
私はTwitterユーレイ部員でアカウントはありますがフォロワー・フォロイーともにゼロで投稿もRTもゼロであります。
情報収集と検索のためだけに使っています。
今後の方針転換で動画重視だとか著名人やセレブの厚遇(アメブロ化?)みたいになるらしいですけれど
ヘビーユーザーでもない私は事態を静観していくことしかできないですね。

 


ビンゴカードみたいなアンケート用紙

次に生活の話題1、
この間バスに乗っていたら車内でアンケートを渡されてそれがなかなか面白い方式だったので紹介します。
ペンが不要で折り曲げて回答する負荷軽減がとても優れていますね。
ビンゴカード アンケートで検索すると結構ヒットするので以前から隠れた称賛だったようです。
もちろんアンケートは降車する前に返却しなければならないのでシャッターチャンスに苦労しました…アングル不躾で失礼。

 


訳ありムーンライト

3つ目は何となくネットで気になっていた話題その2、
「訳ありムーンライト」です。
2つ買ったのですが結構大容量で割れているなんて全然気にせず、むしろ割れてないヤツの方が頑張っているくらいでした。
「LOHACO」限定販売でちょっと入手は面倒でしたが無事購入できて金銭対価としてはあえて損な買い物をしたけれど
念願のエシカル商品を購入できたので満足です。もちろんおいしさは保証付き。
在庫が不定期で復活しているので気になる方はチェックしてみてね。


さて今回は以上3点でしたー!


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チャンク自明化に悩んでいる

2023-09-04 | ジャンル横断的な問題

この記事はとても人様に見せれるようなものではないのですが、自分のとっ散らかった考えを整理して道筋を立てるところまではいかないだろうけれど
材料をとりあえず横並べするだけでもめっけもんくらいの気持ちで書き連ねてみようかと思います。
いわば自分に向けての備忘録です。読み物記事を期待されていた訪問者の方にはすいません。
手数は多く!アウトプットを自分に課していけば何らかの補助線になっていくでしょう!
そんな調子で始めていきたいかと思います。

ペンタクラスタキーボードの作法で一大中心に据えたいとずっと考えているもの、それはテキストに対する適切なアノテーションの実現です。
ルビと音声アノテーションは別物で考えなくてはいけません。
ルビは熟字訓やあて読みのように推測のつかない字面からでもよみを生成する必要があります。
当然、文字一文字区分が正確に読み要素とシーケンシャルに1対1対応するものではありません。
あとは「悪ぃ悪ぃ」わりーわりー、「買うてきて」こうてきて、
のように口語や方言などからくるちょっとした逸脱、これも律儀によみを振ってやらねばデータとして完成しません。
私は最初、名詞チャンクであれば助詞で挟まれていれば「でにをは別口入力」のマーカーがあるので切り分けしやすいだろう、名詞チャンクだけルビ対応にすればいいかな?
なんて軽く考えていたのですが、俯瞰して漏れがないよう場合分けしてみると、「チャンクのクラス分け」という問題が図らずも持ち上がってきました。
未注釈のチャンクにはわかりやすい名詞チャンクだけではなくて、当然叙述部分の活用や派生がややこしそうな述語チャンクにも対応しなければならないですし、
IMEの構文解釈として「副詞ヴァージニティ」という名を冠した叙述の前段にあたる部分も処理面からいって別枠として待遇してやらねばならないものもあります。(マクラチャンク)

あとはチャンク部分として認識できたとしても、文字列削除によって断片化してしまったときに突然素性のわかっていたチャンクがキャンセルされ
一度断片が欠けるとまるっと一から未注釈チャンクへちゃぶ台をひっくり返すごとくの台無し局面を迎えることになってしまいます。
これは悩みます。
なんなら、中途半端な削除をシステム上許容せず、言いさしの部分でさえも
「知ら…」(知らない、の言いさし)
というように補完形を抜かりなくアノテーションしたうえで断片化させる、なんて想像もしたくないような厳密性をユーザーに強いる事さえ視界に入っています。
とはいってもまあ、もとより短縮語や漢語連結の合成語とかでさえろくに対応できる目途も立っていないのですけれどね。
ただできるだけ出所不明のチャンクが無尽蔵にタイプされてしまうことを抑止して、不明にしても何らかの所属復元ヒントくらいは施していこうとシステム的に型にはめていく、
そういったアフォーダンスを促すインターフェースを目指していこうというのは大枠として方向性はもって設計していこうと思っています。
つまり全体としては、すべてのチャンクを自明化していきたい、ということです。
そのために作ったアノテーションタグ(アノタグ)キーもひょっとしたらひとつでは足りなくって、またいろいろと試行錯誤するはめになるかどうかもわかりませんね。
いかんいかん、いたずらに物事を複雑化して考えていくのは良くない。オッカムの剃刀という言葉があるではないか。
もうすこし、与えられた材料のみで足掻いていこう。そしてしばし沈思黙考。

というところで、もうすこしルビについて深掘りしていこうかと思います。

近年では一時よりもルビの振ってある書物が減ってしまった、なんて嘆きも聞かれますがペンタクラスタキーボードは印刷物としての物理閲覧にそれほどこだわっていくということではなくて
Web環境、デスクトップ環境で表示の用が足せればいいという割り切った考えを持っています。
あとは多岐に渡る絵文字の種々のもの…これもかな漢字変換候補提示にリソースを食われてしまうのを嫌ってP陣営の文字コード体系ではサポートしない、ハナからコード体系は別物、
それに絵文字は読み上げの負荷も一段上げてしまうことになるので、文意に重畳的にニュアンスが積みあがったしつこい読み上げや、表記上の装飾的で連続的な羅列も望むところではない
など、目視閲覧ではないデバイス機能的閲覧をトータルで考えて必要とされる要件を再構築していきたいと思っています。
読み手の観点からすると物足りないでしょうが、文字表現そのものの充実よりも、単語単位でのアノテーション情報やセマンティクス情報、翻訳時のノーションなど
文書全体からくる立体的な情報の注釈、とくに検索露出やワード流通経路におけるスパム排除、そして個人情報の適切な管理のもとにおいて情報の信頼性を担保するユーザープロファイルサインの強化
場合によっては個人のIME練度の文書価値への反映や闇雲なトレンド列挙の規制と同時に有意列挙の適切な評価、ときにはペナルティーをも課す文書スコアリング
…などなど単に"ルビ"以外にもキャストしたい情報がてんこ盛りですのでそういったものをルビと並行してダブルトラック/トリプルトラックで走らせる何か良い記法はないのかと考えを巡らせているところであります。

物理書籍でこそ総ルビ化は望まれるところかもしれませんがコンピューターはUIレスポンスというのがあるので
ここは思い切ってポップアップや選択読み上げの地位をもっと上げていって代替的に活用させてみてはいかがでしょうか?
ルビをユニバーサル環境で使えるようにするのは難しい。レイアウトの問題もある。Webページの再現性が根底から崩れてしまう。
という懸念が依然としてあります。
レイアウトには短尺文字列に長尺のルビを振る場合表示領域が納まりきらないという問題や視覚弱者にとって細かすぎる文字の読字困難やそもそもルビと注語部分が接近しすぎていると一体のものに見えてしまうという認知構造的問題もあります。
ルビの運用は個パッケージなら完結できると思いますが汎場面的にあまねくルビ環境が整うというのはやはり困難で
ここはデバイス単体での使用場面というのに限定して表示の用を追求していくというのが当ブログの方向性の見解であります。
ただ使用場面においては教育・プレゼンなどの場面において1対Nでそれぞれが端末を手にしてタッチナビゲーションやマウスナビゲーションなどの操作によっても個々の環境でルビ確認やアノテーションサポートをめいめいのタイミングで享受できるような統一性というのも考慮に入れていかなくてはならないと思っています。

いずれにしましても、ただのプレーンテキストにできることには限界があり、ルビやアノテを織り込むべく風通し良くマークアップされた体裁でないとこれらのインターフェースはとても実現できそうにありません。
どのような記法をとるのか仔細は全く見えてはおりませんが、ペンタクラスタキーボードの作法においてはいっそのこと「プレーンテキスト」というのを根絶して
テキストエディタ上はもちろんのこと、検索フォームの窓の中に放り込む文字列から、スプレッドシートのマスに入れる小項目でさえもリッチテキスト化して
出来上がった文書にも恒久的な評価識別子を埋め込む…などなど独自の立ち位置からでしかできない運用を頭の中に描いています。

Alt属性は画像に注釈(代替テキスト)を入れることのできる機能ですが、Title属性で画像のほかにもテキスト部分にポップアップをあてることができるやつ、あれはどうなんでしょう。
やれルビだ、音声アノテーションだ、検索識別子だユーザーIME練度だ、
…などを盛り込んでいくとこのあたりを風通し良くしないと不具合必至ですねぇ。
テキストファイルを拡張していって”コンテナ”と呼ばれる一単位にまであまねくリッチテキスト化していこうという私の目論見は現時点では全く見通しが立たないですね。
あとはコピペモビリティの問題もありますし。

ルビにもいろいろあって、P作法で実現するとしたらまあポップアップで出すか読み上げ時専用のミニウインドウによみを書いておくかやり方はいろいろあると思いますが、
特殊パターンとして
・ひらがなベースに漢字ルビをつける(逆パターンルビ)
・漢字ベースに英語ルビをつける
・韓国朝鮮語の漢字語に全部漢字のアノテーションをつける
などがあると思います。

このときはユニバーサル環境でこんな複雑な記法を布く、日本語でできるのだから多言語間のアノテーション記法の整合性も破綻なく布けるではないか、といった幻想は早々に捨てるべきと考えます。
言語-言語 間のトランスもない ドメスティック書式に異言語は埋め込みとして入るだけ あくまで日本語環境の中でだけ実現できていればいいです。
韓国朝鮮語の漢字語に全部漢字のアノテーションを付けてくれるツール は日本オリエンテッドとして日本語の枠内でやってしまう。
もちろん韓国語オリエンテッドでやるのもいい ただドメスティックはそれぞれのお国事情に任せるということ 標準化が至上ではない。ということです。


ルビ以外で外せない単語の接続情報に関する記法もありました。
高次 N-gram を用いた形態素解析の研究.pdf (村上仁一 NTT情報通信研究所)
という文書に興味深い区切りの分け方が載っていたのでメモしておきます。


│:接辞境界       くるまやラーメン くるま│や+ラーメン
+:単語境界       あさひだるま  あさひ+だるま
%:アクセント句境界    お好み焼童子 お好み焼%童子

ペンタクラスタキーボードの作法には三属性変換で接辞に関するマーキングも埋め込まれていますし、漢語複合語には独立部分と依存部分の見極めも難しいです。
アクセント句は読み上げアノテーションのときに境界分解能があれば助けになります。
この分類方式でそのままペンタクラスタキーボードの作法に組み込めるというわけにはいかなそうですがエッセンシャルな情報が含まれておりとても参考になりました。


そして最後にまたまたキーボード盤面をUPしていきたいかと思います。



ペンタ トルフィンs

(画像をクリックすると別タブが開いて拡大します)
【ペンタクラスタキーボード 図案】

今度のヤツはほぼ最終形と見込まれるものであり、読み上げの重要性に鑑みて盤面中央部に
「アノテーションキャンセル」
というキーをしつらえてあります。アノテーション作法のUIを厚くさせるためにこちらが主題で第一義的な名称です。
しかしアノテーション操作も毎回というほどではないし平時に遊ばせておくのももったいないので
こちらのキーを
「読み上げ開始」
キーとして兼用で使っていきたいかと思います。
キー名称としては、あくまでも「アノテーションキャンセル」ですのでご留意してくだされば幸いです。

長々となってしまいましたがこのへんにしましょう。


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