インドで、“ユーチューバー村”と呼ばれる村が話題になっているそうですね。
人口3000人のうち約1000人がyoutuberというトゥルシー村。ここでは誰もがエンターテイナーなんです。
…やっぱり時代は動画なのかなー。私は挙動不審気味なのでとてもとても顔出しで素ボイス披露できる自信はありません。
動画がなぜここまでの誘因力を持つのか。
文字媒体も悪くないとは思うんですけれどね…マイペースで読める、繰り返し読みたいところを反芻できる、コピペも即メモもリンク辿りもモビリティがすごい。等々。
陳腐な言い方になりますがやっぱり、「人」が主役だからでしょうか。
文章は概念が主役になりますけれど、人というのも相当な概念ネットワークですよ。
概念みたいに対立や類推などの論点ばってる構造軸というのを軽々と飛び越えて自由にフォーカスを転がすことができる。
あとは音声ですね。声の調子やテキスト起こしにすらすくい上げられない「あー」とか「もしもしもしもし♪」みたいなフィラーやパラ言語のようなもの、
これらは何とも形容しがたい、時として言語内容よりも雄弁な情報量をもつものであります。体温とか熱量とか。
よく画像の情報量がテキストに比べて圧倒的とか言われておりますがブログとかのテキスト主体でも必要があれば適宜画像を配置できますので実質差異はないものと思います。
あまり限定的な対比構図に持ち込むのは安易なる陥穽であり一側面を過度に切り取って専断してしまうのは早計というものです。
とにもかくにも人がしゃべる事には受け手の感情やエピソードと結びついて額面通りのテキスト記憶の範疇では到達しえない強固な定着力をもつという特異性があります。
今回の記事では、そういった人・ヒト・の存在性とか体温に着目して
周到に編集されたストックとしての動画ではなく、ライブ感をあるがままに伝えることのできる媒体、
そして近年異様に盛り上がってきている「ライブ配信アプリ」に焦点を当てて調査してみました。
最近妙に騒がしいtwitter界隈の渦中ではありますが今回も「Yahoo!リアルタイム検索アプリ」をフル活用してつぶやきデータを分析してみたいと思います。
まずは調査の発表の前にいくつか前置きを…。
・今回の調査は1日はおろか3~4時間でさえつぶやき数がオーバーフローしてすぐに+999を超えてしまうほど流れが速かったので、計測時間はほぼ1時間というスピード調査です。
・日曜日のゆうどきの過密タイムだったので、各運営側のプロモツイートであるとかイベント告知など、ホルダー側のつぶやき瞬間風速の事情やたまたま低浮上の陣営などの個(法)人差があるので今回の結果はただのサンプル1に過ぎません。日時を変えれば違う結果になることも十分考えられます。
・有力なライブ配信プラットフォームであるインスタライブも候補に挙がっていたのですがこちらはもう既に確立された有名人のプロモツールになっているという実態もあるのでもっと素人さんに目を向けようということで今回は除外させていただきました。
それでは調査項目はこちらです↓
各項目の説明はもうちょっと下に説明しておきます。
気になる結果は↓こちら
調査期間:2022年11月6日-11月6日(1時間)
1.ふわっち 172
2.ポコチャ 401
3.17LIVE 283
4.ハクナ 54
5.Spoon 347
6.ミラティブ 999+
7.ミクチャ 534
8.voicy 42
9.ツイキャス 223
10.ニコ生 201
【各キーワードの解説】
ふわっち:飲み配信や本音トーク絢爛、独特の動物枠により匿名・名乗り・過疎救済などビジターコントロールもある
ポコチャ:DeNAが運営している。時給制+盛り上がりダイヤでライバーにもモチベーション維持になる
17LIVE:見る専の方にも優しい規模感だが競争も厳しい。台湾発を経て日本にグローバル本社を移転
ハクナ:顔出し配信、ラジオ配信(こちらがメイン)、コラボ配信ができるゆるコミュライブ配信アプリ
Spoon:音声配信に特化したアプリ。LIVE、CAST、TALK(声の掲示板)の3大機能に加え寝落ちタイマーもある
ミラティブ:ゲーム配信に特化したライブ配信アプリ。今回調査では圧倒的なつぶやき数を誇った
ミクチャ:女子中高生に圧倒的な人気の動画投稿SNSだがライブも熱い
voicy:審査があり一般人の参入障壁は高いが、聞くだけでも価値のある濃度の高い音声コンテンツ
ツイキャス:Twitterと連携して簡単に配信の告知ができることが特徴。合言葉入室でプライベートな運用も可
ニコ生:独特の文化を醸したニコニコ動画のライブバージョン。チケット・グッズ・チャンネル等導線も厚い
アウェイジャンルもたまには飛び込んでみるものですね。
少しだけアプリを入れて体験してみたのですが、あれですね独特のコミュケーション作法とかエールとか投げ銭で派手にエフェクトがかかったり
垂れ流しで聞きたいのに案外チャット的なトークが進行して画面を注視していないと流れについていけない…トホホ。なんてことも。
でも戸惑いながらではありますが空気感はつかめたと思います。
ちょっとした発見だったのはアウェイジャンルゆえかクリティカルシンキング(批判的思考)であれこれ文句をたれながらいろいろ発想が湧いて出てきたこと。
私が普段見がちな動画は知識や見識を与えてくれるものが多くてそのたびになるほどなるほどと咀嚼する「うなづきコンテンツ」が多いのですが
うなづきが多いとかえって自分の中から出てくる源泉を引き出し忘れて、つい聞き入ってしまうのです。
半面ライブ配信動画は演者も素人、慣れないコミュニケーション、自分の中の場違い感を取り繕うにも似た感覚で
今起こっている現象は何なのか、話題への没入もそこそこに、完全に"システム"として"素材"として分析したくなる自分が気づいたらそこに出てきます。
ペンタクラスタキーボードは単に入力インターフェースだけでなく、ブロゴスフィアやユーザープロファイリングなどコミュニケーション全般にもその関心対象を広げていっているので
もっとこうできないか、キーワード資源の活用、列挙Pediaや話題叢データベースとの連携で馴れ合い活動よりもweb探求行動と紐づけながら参照できないか
…などなど新しい発想のかけらがモリモリ湧いてきます。
機会が熟したらいずれおぼろげなそれらをカタチにしていきたいのですが今回は語るに及ばず。ということで。まだウォッチ中の身でありますので。
ひとつだけかいつまんでみると今回の学びで
推しマーク(絵文字付きID)っていう文化の処断をどうするのか、という問題が出てきました。
ペンタククラスタキーボードでは文章の読み上げを念頭に入れているので絵文字のアクセシビリティには抑制的な方針です。
しかし推しマークの文化はユーザー間の自己表現の一部となっておりますし、名前のカブリを回避する手段として識別子として運用上理に適っています。
配信アプリの中には絵文字付きIDへの変更を一種のプレミアムとして位置づけ、課金額やユーザーレベルの条件付けを課しているものもあります。
もはや、個性的なリテラルはお金を払ってでも手に入れたい価値であり、新たな商習慣として
「文字の表現力をお金で買う」
時代が来ているのです。
こういうのをみるとワクワクします。けしからんと憤るどころかもっとやれやれ、私としましてはいけいけどんどんです。
絵文字に塩対応なペンタクラスタキーボードの枠組みとしてはいずれ名前ユニークネス枯渇問題(名ユ枯)に直面することは明らかでありますのでなにか対策を立てる必要があります。
絵文字を使わないとなると補助的なアイデンティファイ手段として名前の後ろに@(アットマーク)なんちゃらって付ける@記法がありますが
これに触発されて「しおり記法」をいうのを考えつきました。
しおり記法:名前の後に*話題叢データベースへの直近参照先 をつける
しおりのマークは何でもいいです。本に挟むブックマークのしおりです。
推しマークでは課金で自らの名前の識別性を買っておりましたが、しおり記法はWikipediaみたいに整備された話題叢データベースに新しい項目を追加編集した"編集労力"というのを対価にします。
文字通り、ユーザーの歴史そのものが卓越した識別子となって名前の固有性を担保するのです。
ふだんのリスナーはアプリ画面の馴れ合いに時間を奪われることなく、ZOSIデバイスメイン画面で話題叢を見ながらDigりたい項目をながら閲覧して必要とあらばフィードバックを返して概念資源の編集へ参加・ノーティングしたりします。
うーん♪夢がひろがりんぐ!
まあ実際のところ必ずしもライブ配信という形をとらなければいけないというほどでもないし
ライブのテキスト媒体とコミュニケーションツールの融合だとか肝心の概念データベースはどうなるのか大風呂敷にもほどがあるので
あまり期待させすぎるのも良くないので余裕があれば取り組んでみる「意欲課題」としたいと思います。
以上、ちょっと脱線しすぎてしまいましたがライブ配信界隈の熱量をわが糧として今後も精進していきたいと思います。
こんどはVoicy試してみようかな…。
あ、久しぶりにオードリーのオールナイトニッポン、聞かなきゃ^^;
カロリーと糖質が混同してしまっているのでWebから情報収集をして一旦整理してみようかと思います。
ちょっとにわかリサーチで自信がないのですけれど五月雨式にぽつぽつ出していきます。
まず、カロリー摂取量よりも栄養バランスが大切ということが大前提にある、というのはことわっておきます。
そのうえでここで知った衝撃の事実なんですが
脂肪の原料は脂質ではない、むしろ高カロリーが悪なのではなく、摂り過ぎた糖質が悪なのである、ということ。
じゃあカロリーなんて指標はあまりアテにならないじゃないかよ!と戸惑われる方も多いのではないでしょうか。
そうなんです、脂肪は悪者じゃないんです。脂質と糖質では糖質の方が脂肪になりやすいという厳然たる事実があるのです。
摂った脂質がそのまま脂肪に転換されるのではなく、むしろ血糖値の急激な上昇がインスリンの作用で脂肪合成を高めてしまうのです。
脂質はホルモンバランスの維持や細胞膜の原料に欠かせないものでありますし体温維持とも深いかかわりがあるといいます。
ここで断っておきますが私は油マシマシ至上主義者ではありませんし霜降り牛肉や脂とろとろの角煮を信奉しているのではないのでそこんとこよろしく。
どうもしっくりいかないのが、カロリーというのはただの"数値"であって効用や均衡、適正などをあらわすものではないということであります。
その算出方法がどうも分が悪くて脂質は重いハンディを背負わされているルール上の待遇差があるのです。しかも歴然に。
【1g当たりのエネルギー産生栄養素のカロリー】
栄養素 カロリー
脂質 9kcal
炭水化物 4kcal
たんぱく質 4kcal
どうです?この重みづけ!脂肪が他を抜きんでてカウント2倍チョイ。純然に熱量だけでいけば脂質のほうがカロリーが高いのだ!
…どうも何か"理系"の発想ですよね、これ。麻雀じゃないけれど、脂質は常にドラが載っている花牌扱いなのかこれ。
しかし理屈ばかりでなく根性や精神論も欠かせないのです。それが「筋肉」の存在。もう気分は「Sports&Wine」です。
筋肉はカロリー燃焼装置。そのためにはタンパク質が必要。
極端に糖質をカットすると筋肉が落ちる上に、稀に摂った糖質で血糖値急上昇。
なんてこともあります。何?ふむふむ…キンニク…サイボウマク…シシツ…ドラ2…ケットウチ?
これは数値だけでは測れない、立体的に広がったNすくみ構造の高度なメタゲームではないかっ!
人体はわからなすぎる…でもあれですね、やみくもに要素還元的にとにかく糖質を制限すればよい、というのはせっかちなロジカルを求める現代人の気風に合っていますが、
カロリーっていうのは運動による消費や代謝要因の影響力などトータルバランスで考えていこうという栄養学に基づいた穏健な思想みたいなので
私は「カロリーvs糖質」論争には[カロリーを軸に考える]ほうを採っていこうかと思います。(脂質の不遇さには不満もありますが…)
…というわけで前置きが長くなってしまいましたが今回は「文のカロリー」というものについて考えていこうと思います。
2記事前の連用承接のくだりに重要なことを述べています。
別口入力の助詞や機能辞は通常のべたのかなリテラルとは別の独自の文字コードを充てるという提案です。
そうすれば助詞の立った状態でまるごと格納=足[が]棒[に]なるを分解解析せずとも字のまま確定前文字列に流し込める…
いちいち単文字の助詞がくるたびに前後の接続や文のコロケーションから助詞であることをいちいち推定・解析する手間暇がかからない、ということであります。
これはとっかかりとしては良いアイデアなのですがすぐに問題も出てきます。たとえば
足が[久しぶりに]棒になる
みたいに字面の連続性をぶった切るように修飾語が挿入されるといった場合、見るべきスコープを失いあっけなく無用となってしまうのです。(スプリット挿入)
ではこれではどうでしょうか
足が[意に反して]棒になる
これなども慣用句の中にまた慣用的なクリシェが入れ子で入っている…ことには変わりがないのですが形態的な付加付随ではなくて語彙的なベクトル的ニュアンスに(否定)注目してください。
ちょっとモヤっとしていてうまく言い表せられないのですが私が念頭に置いているのは
文の情報量が多い(密)=固有の具陳素材が配置されているモザイクな文
文の情報量が少ない(疎)=導入や叙述がクリシェに割かれており流麗感の強い文
ということなのでありますが今回はこれをカロリーになぞらえてみようという趣向であります。
先ほどの[意に反して]の挿入でありますがこれが入ると文の意外性は途端に跳ね上がりクリシェとしてのお決まり感の評価を覆すものになりますし、それを決定づけているのはその語がもつ語彙的な属性であります。
たとえばスプリット挿入による分断という問題があったとしても適宜オミットするなどの形態的操作・再加工などの対策は百家争鳴、いろいろ処し方はあるかと思います。
けれども重要なのはクリシェの検知がたとえクリシェを掴みかけた半確定的スキャニングの只中にあっても、挿入内容物の語彙的なシグナルの如何によって容易に活性を左右されてしまうという事実です。
これは「この語なら肯定的だから補強材料」「この語なら否定的だから反転材料」のように語単位で一意的に決まるというものではなく
「マスクの着脱を[本人の意に反して]無理強いしてはいけません」
のようにネガティブ文脈においてはむしろ補強的にふるまう現象もありますのでもっと語彙的・相対的なアプローチが必要になってくると思います。
(例によって解決策は模索中なのではありますが…)
クリシェ検知において助詞機能辞を独自の文字コードで取り捌くアイデアもただ字面だけのマッチングに頼っているだけでは(スプリット挿入の解決案があったとしても)応用性に欠けます。
字面だけのクリシェは「目に入れても痛くない」には対応できますが「モノアイに入れても痛くない」みたいな発展はリテラルマッチングから外れてしまうので変換できません。
もう少し嚙み砕いていうと自然言語処理のトピックに「格フレーム処理」というのあるのですが、
「鳥が鳴く」「赤ん坊が泣く」を正しく使い分け変換するバックグラウンドには構造化された意味属性のツリーのようなものがあって「赤ん坊」の上位範疇には「人間」というのがあり「鳥」の上位範疇には「動物」というのが定義されており
それをトレース・推論することによって正しく鳴く/泣くを選択変換するという道理にかなったカラクリというものがあるのですが
これは非常によくできていて学ぶところも多いエッセンスとはいうものの、既知の組み合わせには力を発揮するがモノアイのような逸脱的な範疇のものまで的確にフレーム構造に取り込めるかというとなかなか難しいというのが実情です。
慣用句からしてこれなのではありますが、多義性を持つ動詞の典型的クリシェとしての用法と具陳・限定的用法とのせめぎあいで判断に窮するといった例もみられます。
たとえば
a.財政状況が許せば … よくある条件構文の導入でクリシェ連用修飾としてとらえられる
b.行政が許せば … 個別の処断の是非を問う接続句的構文であるが中核は主述関係の提示である
などの扱いも私が今まで取り組んできた連用承接の枠組みからするとa.b.両文とも等しく連用承接の受け皿でとらえたいところなのではありますが
やはりb.の文の個隗性は流れるクリシェというよりも条件項の確示がコントラストをなしており文のカロリーの観点からもa.に比べて情報量の多いフレーズだといえます。
…うーむ、どうやら[具陳/クリシェ]の評価法と[規定句検出/連用承接検出]の評価法が混線している、みたいでありますな。
ここで例に出した[許せば…]のケースを今一度掘り返してみるとこれは[取る・採る・撮る・録る・盗る・捕る・摂る・執る【とる】]みたいなものや[早い・速い【はやい】]の使い分けのような異字同訓の取り捌きのことを言っているのではありません。
ここでフォーカスしているのは
同一動詞内での具陳的待遇なのかクリシェ的待遇なのかの2つの解釈が存在する動詞の用法を
c.介護にあたって配慮すべきこと … 副詞的クリシェ(叙述を後に控える)
d.ヘルパーさんが介護にあたってくれている … ヘルパーさんの具体的行為から発するの連語動詞(介護に-あたる)(残叙述はニュアンスづけの機能辞程度)
のようにとらえられないか、しばし沈思黙考して考えてみると
[介護に-あたる]はひとまとめのクリシェだから情報量削減できているのではないか(動詞フレーズの連語縮約として)
いやしかし定型句[○○にあたって]も[お財布が許せば]みたいに変数付きのクリシェフレーズであるから(連用承接フレーズの縮約)ではないのか
ならば、どっちのc.d.の情報密度を重く見るのか?
カイゴニアタルのスコープ外の、くれている(付加ニュアンス)、とかヘルパーさんが(動作主の有無)、とかの付加文字列にカギがあるのか?
あるいは字面で拾われないメタ情報-Ø(adv)の標識の有無があるのか?
※同じ[介護にあたって]でもただの連語動詞Vの変化形ととらえるか副詞用法標識のついたØ(adv)が言外のパラメータをもたせているのでは?
などなど分析は尽きないのでありますが
ここまでの議論の結果として、
・字面だけのクリシェの検出→できそう
・目>>モノアイのような転換を含むクリシェの検出(慣用句)→難しい
・[お財布が,財政が,スケジュールが,状況が]許せばのような変数付き連語動詞の不定クリシェの検出
→少なくとも単イディオム(介護にあたる)の可能性や具陳項構図(俺が許せば)とは明確に区別したい
→具体的な対策はわからないが液晶のサジェスト提示の工夫の余地がありそうだ
などの観点が浮かび上がってきました。
タイトルで「連用承接」とうたっている割には[具陳/クリシェ]の軸からの分析が大勢を占めていて看板倒れ気味なのではありますが
見えそうで見えない、規定句と連用承接とカロリーの関係についてはもっと研究を進めていかなければならないと思っています。
※推奨BGM:「あゝオオサカdreamin'night」(どついたれ本舗)
どうも、日本語入力ウォッチャー改めトレンドウォッチャーのぴとてつです。
最近は入力コンセプト記事や変換アイデアに関する記事がどうも難産でついついバラエティ記事に逃げてしまって
基本コンセプトの改正もほったらかしで一体何しとるんじゃ…なんて体たらくであります。
でも皆さんにお見せできるほどの大した日常も持ち合わせていませんし季節の話題や巷間あるあるトピックってネタ探し的には重宝するんですよね。
だからといってSEOだとYMYL(Your Money or Your Life):人々の健康、経済的安定または安全、または社会の福祉または福利に直接的かつ重大な影響を与える可能性のあるもの
の記事の扱いは特にデリケートにしていかないとGoogle様からペナルティを受けてしまうリスクがありますし
日常トレンドを追っかけるにしても更新頻度自体が拙ブログは緩慢ですのであまりジャストインタイムで乗っかれることはアテにはできません。
ならばトレンドを採り上げるにしても中長期スパンのトレンドに絞るかみなさまが日常食べているフード/食品/グルメ関連のものをターゲットに据えるのが穏当というものであります。
これには一定の合理性があります。
たとえば私がブロガーの初期だったころ、Amazonで紹介したかった商品というのは個人的思い入れの深いマニアックな本だとかCDとかであったのですが
これらはロングテールで種粒性のバラけた商品であって繰り返し性・再帰性というのを持ちえない商品なのだということに気がついたのです。
なので一度売れても気に入れば二度も三度も売れるチャンスのある「いろはす天然水」であるとか「無地新聞紙」のような消耗品・生活品のほうが単純接触効果も閲覧者へのリーチも桁違いというものであります。
生活大事!あるある大事!
なにも生活に限ったことばかりではなく、ちょっとしたコミュニケーションに役立つ世相ごとなんかも大事です。
とくにカルチャー・スポーツ・芸能、私なんかは浅いオタクですので「メイドインアビスの記事」や「映画ちびまる子ちゃんの記事」などにアクセスをもらっておりますが文化方面では大いに助けられていますよ。
あるいはよく水商売の方や営業の方などの会話術の極意に、
「木戸に立てかけし衣食住」(キドニタテカケシ衣食住)
…季節、道楽、ニュース、旅、天気、家族、健康、仕事、衣料、食、住居の頭文字をとったもの
という先人の知恵のようなものが有名でありますが、私流にアレンジ解釈してみると
「コミュニケーション・コモディティ」
をいかにツールとして使いこなすのか、本題に混ぜ込めてとっつきやすさを導入できるか、
そして私の好きな列挙のいとなみにおいてはマニアックなものの羅列の緩衝材としてこういった日常ツールを押さえておいて置いてきぼり感をいかに低減するか
…などなどリアル会話のみならずブログのようなネットコミュニケーションでも応用できて役に立つものであります。
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と、いうわけで今回は王道の話題オブ話題、最近気になる食べ物をカテゴリガバガバ定期でお送りしたいと思います。
やっぱ食べ物の話題は外せませんよね?
最近はやりのnoteとかにも飛び込んでみたいけれど、いまいちあのノリに入り込めない。
その点Gooブログユーザーは日常の風景を大事にしているのが好感が持てます。
これはひょっとして稀有なことでありますよ。んなぁ~?
題して「食物連鎖オブ連鎖」(たべものつながり)。
強敵と書いて(とも)と読む的なノリで読み下してみてくださいませ。
それでは今回のリサーチ対象はこちら↓
合間にインポーズ!
おすすめはカルディの「旨辛ニラだれ」これホント超うまいです!
気になる結果はコチラ↓
調査期間:2022年10月30日-11月2日(3泊4日)
1.トップバリュー ウイスキー 13
2.とり野菜みそ 250
3.紅しょうが天 44
4.ランチパック アーニャ 26
5.伝説のすた丼 93
6.旨辛ニラだれ 6
7.ちいかわカレー 99
8.ホイップだけサンド 149
9.田所商店 227
10.うどん弁当 90
【各キーワードの解説】
トップバリュー ウイスキー:酔えればいいよなんて言わないで。『樽の香り』がして予想外に美味しいウイスキーらしいよ
とり野菜みそ:石川県のローカルフードかと思いきやその人気は全国区!この季節ちゃんこも豚キムチ鍋もよし
紅しょうが天:結構レア食材なんですよ関西の人がうらやましい!チップスじゃなくておそばで頂きたい
ランチパック アーニャ:SPY×FAMILYコラボでアーニャの好きなピーナッツが粒粒&クリームのダブルピーナッツ仕様で登場
伝説のすた丼:思う存分ニンニクやコチュジャンで味変すべし。ライスとぅミートゅー
旨辛ニラだれ:ニラの力強い風味と唐辛子のピリッとした辛さが食欲を刺激する、やみつき旨辛万能調味料です。カルディ優勝
ちいかわカレー:カレー、ふりかけ、ソーセージ、タマゴボーロ。ちいかわワールドはますます広がる…
ホイップだけサンド:これが食べたかったんだよ…やるなセブンイレブン…それぞれのご当地の牛乳を使っています。関東マダぁ
田所商店:全国各地のこだわり味噌が選べる味噌らーめん専門店。気がついたら国内156店(まだまだ増えそう)。一大勢力です
うどん弁当:丸亀製麺の打ちたて・つるつるのうどんがお手軽価格でお弁当になった!秋の新作弁当も続々
いかがだったでしょうか。
今回はチョイスにばらつきがあって店舗名から個別のパッケージ商品、モヤっとした食品範疇のワード
などなど垣根をとり払って(口悪く言えば統一性が皆無)ちゃんぽんで、闇鍋で、ない交ぜにして
そして今回知った難しい用語をさっそく使ってみると
旁魄(ほうはく)…混じり合って一つになること。広がり満ちること。満ちふさがること。
まあジャンルガバガバのうたい文句通りホーハクなオモムキで今後もやっていこうかと思います。
なんか満ちすぎてマージンがない(満ちふさがる)みたいなニュアンスも若干気になるところではありますが
そんなことは気にしない♪
そもそも
「ワシはクレアおばさんのパンプキンシチューが食べたかっただけなんじゃー!」
…あら、もう生産中止で売っていないのね。そこから着想した記事だったのに( ノД`)シクシク…
食べ物の世界も一期一会なのね…
などと言われようと懲りずに摂取していくぞ!
以後お見知り置きよろしゅう!ほなねー
日本語には川の上流から桃が流れてくるときにしか使われない、オノマトペがあります。
こういった様態オノマトペは導入フレーズの流れに連なって、連用修飾語として以後の展開をゆだねていきます。
じゃあ「ドキドキする」は副詞じゃなくて叙述用言じゃないのかよ、と質してくる向きもあろうかとは思いますが
私はオノマトペ連語のすべてが連用修飾である、とは限定していません。
「ドキドキする」にしましてもいささか細密に要素分解するのなら[ドキドキ](副詞)+する(サ変用言)のように受け取れようともなくはありません。
考えれば日本語というものは主語がなくとも成立するなどとは言われておりますが
結句する動詞の前段に先行する、「位相提示語」とでもいうようなマーカーがある意味叙述を完遂するよりも饒舌にシチュエーションの想起を助けており
現象の世界観をまずもって示そうという共感装置がその後の結句の理解を助ける文法構造になっていると思うのです。
(英語は専任の細かな動詞が多数揃っているのに対して、日本語は副詞や位相提示語が先行して和語動詞自体のバリエーションは質素)
…というマクラはほどほどにして今回は連用修飾に関する雑感雑想です。
ペンタクラスタキーボードでは副詞(連用修飾)を優先的に感知し、通常変換の解釈を組み立てていきます。ここに
あくまでも参考程度にどうぞ
という文があったら、「あくまで」には副詞ヴァージニティーの選好がはたらくので、「悪魔で」になったりはしません。
さらに単に末尾助詞連結や助詞伴わずの副詞だけに限らず
自立語付属語の入り混じった、一連のクリシェを形成するフレーズもひっくるめて連用修飾を感知していきます。
[の]一環[と]して
個店[に]より
露[と][も]知らず
意[を]決し[て]
↑これらは副詞ヴァージニティーとの兼ね合いで「一貫」や「古典」「梅雨」「胃」などノイズ候補は抑制されますし
(体言:カレー)以外食べない、(活用連体形:聞かれた)以外何があるの
のように前後接続品詞との関係を見ながらヴァージニティーを探っていき定番な罠に陥りやすい
「カレー意外食べない」「聞かれた意外何があるの」(以外と意外の誤変換)
のようなトホホな誤変換を回避しようとの試みに取り組んでいる最中であります。
このような通常変換での選好バイアスに加えて、もっとフレーズをロングレンジで見ていこう、との狙いもあります。
先ほどのクリシェのフレーズなどは途中助詞などが入り混じって、文字列検知のプロセスにおいては何かと分断されやすいものであるのですが、
ペンタクラスタキーボード体系の文字コードでは助詞や機能辞などの別口入力リテラルはべた文字のものとは違う固有の文字コードを持つので
多少ロングレンジの尺になっても「否が応でも」の[が][で][も]は独自のコードをもっているのでべたのリテラルに埋没して分解能が曇ることもなく
そのまま字なりに格納/解釈できることになります。
これは何も連用修飾フレーズに限ったことではなく一般の慣用句の叙述にも存分に力を発揮するものであります。
鼻が高い
カマをかける
目が利く
蜘蛛の子を散らす
音頭をとる
後を絶たない
業を煮やす
こういったものを一フレーズのリテラルのまま、助詞の立った状態でまるごと格納すれば見当違いの字を充てることも格段に減っていくでしょう。
できれば基本形以外にも各種動詞の活用形や機能語との連結でも変化形に対処できるようにするのが望まれます。これは今後の課題ということで…。
さて、連用修飾・副詞にはソリッドのものももちろんありますが助詞が後接する付着型の連用修飾も結構見られます。
その中でも典型的なのは
・--に 型(じきに)
・--と 型(のうのうと)
・--て/で 型(嬉々として/急いで)
・--く(壁を白く塗る) ※これは形容詞マーカーの別口入力
いずれも別口入力によるところも大きい助詞群の連用修飾であるのですが普段見慣れたパターンの「が」の接続する副詞はないのでしょうか?(古典文法は除きます)
リサーチによると連用修飾は[を・に・へ・と・から・より・で]となっていて
「が」は主格の格助詞、すなわち主語をあらわすはたらきとされています。このへんがひっかかります。
なにか別物の扱いのようですね。
でも
せっかくの料理が冷めてしまう
の[が]はどうでしょうか。
これは副詞っぽくないですか?
もちろん、カタチの上では「せっかくの料理」ですので単なる連体修飾句だといってしまえばそれまでなのですが
わたしはむしろバリバリの連用修飾に感じてしまうのです。
以前、このブログで
「まさかの--」副詞用法化の兆し - P突堤2
というのを考察したことがあります。その中で
まさかの録画できてなくて
というのが連体修飾の「の」であるにもかかわらず構文から見た機能成分としてはまぎれもなく「連用修飾」としてはたらいている
…こんな例外が存在している、という例を実際に見てきています。
ここで俎上に上がった「せっかくの料理が冷めてしまう」の「が」も
先例に連なる破格の連用修飾用法を獲得しているのではないか、という思いが頭をもたげてきています。ただの主語にしておくのはどうももったいない。
つまりガチガチに連用修飾というのを規定しすぎるとスペクトラムな解釈の余地のある懸案について融通が利かなくてあまりよろしくないのではないか、ということであります。
このように、ひと口に連用修飾といっても多様な諸相を許容する枠組みというものがあっても良いのではないでしょうか。
先般の「が」のつく主語の文であってももちろん連用修飾に越境したいのはいうまでもなく、
挨拶[っきり]話せてない…のような接辞接続のものも連用修飾のまな板に載っけていきたいのもありますし
香川はおろか四国には…のような機能フレーズ
その気にさせるくらい良い相手が…のような活用・語尾表現からの機能フレーズ
歳をとるにしたがって…のようなむしろ接続詞範疇の連語や単接続詞なども視野に入れて…みてほしい
ついでにもう一押し列挙してみると、連用修飾と呼ぶには抵抗があるのかもしれませんけれど
音量気をつけて…のような助詞なし・提題名詞(アジェンダ名詞(単提題シンプル))からの連接も実質連用修飾的?
悪意ある四股名入力する人は/今のこのご時世 のような(連体的複数連結のアジェンダ句(デコ規定))からはより分かりやすいカタマリ感
加えて
それとパラレルにアジェンダを形成する
今更感すごいな/内容量確かめて…何か接辞派生の合成語はアジェンダカタマリ感がより際立ちやすいような気がする、という気づき
そしてより的を絞ると、拙ブログで「接題目形合成語」と呼んでいるシロモノ「連用形+名詞で接続しているもの」かつ「+アジェンダ機能を持つ」
削り工程/つぎ込み額/上沼怒られ枠/変人呼び寄せアンテナ…のような後に助詞抜き叙述が続きそうなものも立派なアジェンダ、
これは単に連用形と捉えるには不足で、連用形の後に続くゲージ要素がたとえ漢字であったとしてもそれを活用語尾とみなす新解釈を持ち込むものであります。
そして別の面から分析すると語のカテゴリとしての認知的な違い、たとえば
自撮り送るから(×地鶏)/私道流してたら/任期全うしたら…のように三属性変換ハ万の範疇のものはアジェンダ成立妥当性がよりあるのではないか
という議論も展開途上ではありますが重点的に検討しているところであります。まだ傾向しか見えておりませんが…
そして忘れてはならないのが
「副詞的職能をもつ生産力パーツ」…いわゆる[句接辞]と[機能語]ももちろん外せません。
句接辞は「行きがかり[上]無視できない」「自治体職員[柄]聞いてはいます」のように(生産的)接辞で結ぶ連用修飾語を形成するもの
機能語は「どこかの石油王[あたり]養ってくれないかな」「動揺[ひとつ]見せない」のように(生産的)機能語で結ぶ連用修飾語を形成するもの
これらはアジェンダ名詞と通じるところもあって同じく助詞抜きで叙述に移行する"切れ目"をもち潜在的な格/形式的な格をはらむものでもあります。
駆け足で突っ走ってしまいましたがついてこられたか心配なのですが
単純副詞・助詞付随副詞による古典的な連用修飾、これはいいとして
単に提題だけに見えたアジェンダ名詞も用言にかかるという意味では連用修飾っぽいはたらきがあるのではないか、
さらには従来接続詞として扱われていたつなぎの連結も連用修飾っぽいはたらきがあるのではないか?
これら広範囲の種々をまるっとまとめたい…連用修飾という言葉が悪いですね…。修飾という実態でないものもありますし…
もっとモヤっとした言い方を求めるのなら、
連用承接(れんようしょうせつ)とでもいいましょうか、この言葉を使いましょう…。
これなら接続詞やアジェンダ名詞みたいなものも「連用」で「承接」(うけてせっする)わけですからより抽象的です。
ペンタクラスタキーボードの構文解析は文の構成に厳密に迫るというよりも、何よりも同音異義語の誤変換を回避することに特化して
そして三属性変換-通常変換のバイアスで連用修飾を目ざとく検知する、これの用さえこなせればいいのですから
最適化するとしたら拙案の「連用承接」を軸とした切り口でうまく回していこうというのが企図するところであります。
まあ、「承接」という言葉はすでに助動詞界隈の文法用語として確立されているものがとっくにありますので
私のような門外漢が浅慮にカブる術語をひねくり出しても無用な混乱を生むだけではないか、とのご批判もあるかと思います。
なのでこれは仮のネーミングとしておいて、今後分解能を高めて輪郭を掘り進めていくうちにふさわしい術語をリネームできれば良いなと考えております。
今回は記事の構成上連用修飾とのアンチテーゼを際立たせたいがためにこのような用語を使ったことをお許しください。
連用承接についてはもう一記事くらい書きたいテーマがありますので
まだ材料はほぼ白紙ではありますが今回の論をうけてより発展させた考察を編んでいきたいので
まずは今記事をセルフ再熟読しつつ、
・クリシェ-具陳の観点や
・句形成や接辞派生をするとアジェンダカタマリ感が際立ちやすくなる現象
・助詞を独自文字コードで取りまわすことの利点
…など各論点に目配りをしてうまく咀嚼して見通しをつけていければいいなと思います。
以上、ひさびさの文法記事でちょっと力が入ってしまった拙者でありました。エヘン。
ご精読ありがとうございます。