P突堤2

「でにをは」別口入力・三属性の変換による日本語入力 - ペンタクラスタキーボードのコンセプト解説

初めて訪問された方へ

P突堤2へようこそ♪
キーボード解説文を大幅増量してリニューアルしました!
こちらのリンクからコンセプトをご覧ください。

ウォークマンとiPodの一騎打ち:つぶやき数比較

2022-06-30 | Yahoo!リアルタイム検索アプリで調査

この前、ユニクロでパーカーを購入しました。
そのパーカーを着て先日電車に乗った時、いつものようにウォークマンを
聞こうとイヤホンを耳にしたものの何も聞こえませんでした。
電池が切れたのかとしばらくそのままにしてると、前に座ってる女子高生達が
どうも俺の顔を見て笑ってるような気がしました。
「まぁいつものこと」と思いながら、ふとイヤホンを外すと、
俺がイヤホンだと思ってたものはパーカーのヒモでした。
パーカーのヒモの先っぽの丸結びした部分をずっと耳に入れていたのでした。
その時は何もなかったようにイヤホンに付け替えましたが、
家に帰ったあと、そのパーカーを脱ぎ、しんしんと泣きました。
(初出2005年7月25日/2chのとあるスレッド/vqbmxnTV0さん)

人間の科学力はとうに神の力を超えた だから信仰は失われていくの 神の力じゃ1000曲以上の曲を持ち歩くなんてできないもの ああ、iPodが欲しいわ
(初出2012年3月25日/twitter/諏訪子botさん)

・・・
私の好きな2大DAP(ウォークマン・iPod)ネタのお気に入りコピペを貼ってみました。心が和みますね。
さてまずはこちらをご覧ください↓

ご好評にお応えして、「どっちが多いの?ウォークマンとiPodのつぶやき数」をYahoo!リアルタイム検索アプリでまたまた調査してみました。
今回は「7月1日のウォークマンの日」を記念してシンプルにライバル対決、
ちょっとシンプル過ぎるので少し話が盛れるようにGoogle検索結果の比較もトッピングします。

<Google検索結果>
「ウォークマン」約 6,520,000 件   652万件
「WALKMAN」約 15,900,000 件     1590万件
「iPod」約 491,000,000 件   4億9100万件

はい、検索のほうはさすがのiPod、貫禄の数字でウォークマン(カナ文字/アルファベット表記)ともに大差をつけて存在感を誇示しましたね。
これを踏まえまして国内Yahoo!リアルタイム検索アプリにおける、1日のツイート数はというと
結果↓

調査期間:2022年6月19日-6月20日

1.ウォークマン         542
2.iPod             585

という結果でした。

43ポイントの僅差で勝利したのはiPod! おめでとうございます!
それにしてもソニーも健闘しましたね。両者の話題性は国内ではほぼ拮抗しているといってもいいでしょう。
音楽を身近にしてくれて、ライフスタイルや文化にまで革命を起こした歴史的ガジェット。
ウォークマンが誕生して43年、初代ipodが誕生して21年、時の流れは早いものですがお互い良きライバルとして切磋琢磨してここまで音楽文化というものを盛り上げてくれたことにはもう感謝しかないです。

5月10日にAppleから「iPod Touch」の販売を終了するとの衝撃的な発表がありました。
サブスクやスマホの普及などマーケットも目まぐるしく変化する中で、携帯オーディオ市場は今後どうやって活路を見出すのか行く末が大変気になります。
今回の調査はそれから1か月後の6月ではあるのですが思ったより販売終了のニュースはもう一巡していて、すっかり日常のつぶやきが大勢を占めておりました。
好きなアーティストや夏曲のことだったり、ランダム再生させたら驚きの選曲が飛び出してきてみたり、間違ってプレーヤーごと洗濯してしまったなんて失敗談も…。
中でも気がついた特徴というのは、さすが歴史が長いのか、「懐古エピソード」が多く見られたということであります。
中学の時姉のお古のウォークマンをもらって背伸びしてイケてる音楽を聴いていただとか、押入れを整理していたら出てきたiPodの選曲が高1のあの頃を思い出す…みたいなのとか。
肉親・友達・恋人そしてあの場所この場所、かけがえのないあの一時…それらをつなぐ思い出の結晶体としてまさにDAPが存在しているのです。
若い子はウォークマンなんて知らないなどと言われていますが「あの頃のライフスタイル」を知らないだけで、現代においてもやっぱり偉大なる音楽文化は認知・継承されている風な感じを受けましたよ。

とにかく、iPodやウォークマンに関して、みなさん思い思いの言葉がありましたし、熱量も感じました。
若い時は感性が豊かなのですから、もっともっといろんな音楽を聴いて審美眼を養って、さらにコミュニケーションツールとして共有できるすばらしい財産を育てていってほしいと思います。
それに音楽は「ながら作業」しながらでも聴けますからね。多忙な今の時代にぴったりだと思います。

今回の調査は以上でした。

これを機に新たに「Yahoo!リアルタイム検索アプリで調査」というカテゴリを設定して過去記事、今回の記事等集約して独立カテゴリとして育てていこうと思います。
今後も、気になる言葉や話題がありましたら随時とりあげてみたいのでこのカテゴリの新規記事にご注目ください。
お付き合いありがとうございました。

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

品詞界一のかしこ・形容詞は入力上の扱いがそんなに甘~ない

2022-06-28 | 形容詞研究

形容詞(イ形容詞)は形態上いろんなバリエーションがありすぎてさすがに別口入力を備えて文法的定型動作に組み込もうとしてもなかなかそうは問屋が卸しません。
先の配列改善案で形容詞連用形活用語尾「く」の別口入力入りという博打に打って出ましたが時すでに遅し、形容詞関係の見通しの据わりの悪さにはほとほと手を焼いています。

形容詞活用はもともと別口入力の追加候補として検討に至ったこともあったのですが形容詞のすべての「い」にいちいち別口入力を必須とするのも煩雑で現実性に乏しく、
別の形容詞:ナ形容詞については生産力も旺盛でカタカナ新語のナ形容詞の生み出される素地というのが大きかった(コアな・損な等書き分け便利)のでその陰に隠れて造語新語の見込みも少ないイ形容詞へのケアは後回しとなっていました。
しかしタッチ液晶サジェストでの規定フレーズ予測変換との相性が良いことがだんだんわかってきたのでとりあえず連体形/終止形への受け皿はタッチ液晶がこなすこととして別の活用形:
連用形「く」を最前線に格上げして別口入力のまな板にのっけていこうとの目論見で様子を見てみようということで思考実験がてらその運用考察をしております。
活用形「い」の導入をあれだけ躊躇していたのにいざタッチ液晶で活躍の見込みが与えられると「なんだいっ、連用形『く』にだって使い道ってものがあるんだいっ!」ってな具合にやせ我慢したくなるものだから創作の世界ってのは不思議なものであります。
「く」がらみの詳しい解説はまたあとであげていきたいとは思いますが
大雑把に言うと連用形は連体形よりも後続の叙述展開の開放度が高い=先が予測しづらい
ために構文解析上の何かヒントになるようにマーキング要員としてぜひご活躍いただきたい、ひいては通常変換のプロセスにおいて「副詞(≒連用修飾語)の検出を優先的に着手する」という方針とも合致するので分解能向上に寄与するのは推して知るべし、なのである。
…という理屈の要請に応えてのことであります。

ただし、連用修飾検出のためだけに貴重なリソースを割くのは"ぜいたく使い"と言われかねないので
マーキング識別子の利点を生かしてさまざま雑多な形容詞のややこしいバリエーションになんとか喰らいつけないか…?との試みでいろいろ機能を模索しています。

まず変換泣かせの形容詞の形態として難題の「イ落ち構文」への対応策があります。
「イ落ち構文」とは
高っ/低っ/重っ/安っ/細っ/薄っ/臭っ/近っ/強っ/弱っ/ちいさっ/すごっ/肩身狭っ
などのように形容詞語幹単独用法ともよばれておりますが、形容詞を活用語尾まで言わずに語幹の部分で言い切る語法とされております。
これらの語は従来のIMEでもすっきりしない変換プロセスでもあり(単漢字変換じゃないと出なかったり)特に短尺のものは他の変換解釈と混線をして悪さをするイレギュラー要因でもあります。
これをたとえば
かる[く]っ ※くは別口入力 
のように入力して、タイポはともかく形容詞という情報は与えられているので変換出力を拡大解釈して
かる[く]っ→軽っ
のように柔軟に変換してやろう、というアイデアであります。

もちろん
軽くったって夜食は夜食
みたいに本則で妥当な変換は第一候補にあげるとしても
区切れ目の軽はおそらくこれでだいたい用は足せるかと思います。これもマーキングの恩恵です。
併せて言うと「駆る」「刈る」「狩る」等の動詞活用の語も除外できるのが自慢です。
楽観的な見通しでありますが、関西弁に特徴的な
あーしんど
ダサなっとる
世の中そんなに甘ないで
良うございます
お暑うございます
などの変化も、場当たり的な登録辞書の収録ではなく文法機能でもって変換を規定することができる日もくるかもしれません。

…まあうまくいけばの話でありますが形容詞はもっともっと思ったよりハードルが高く一筋縄ではいきませんね。
口語でくだけた形の言い方にも
固ぇ・広ぇ・悪ぃ・凄ぇ・古ぃ・強ぇ・かっけぇ・だっせぇ
などは語幹も含めて変化しているのでどうにも始末が悪いです。
これはすぐには解決策が見つかりそうもないのでのちのち俎上に載せていきたいと思っております。

補足的な観点で言えば機能形容詞のようなもの
ぽい、たい、よい、ほしい、みたい、らしい
などの境界領域で、あえて[く]マーキングをほどこして文法構造をはっきりさせる、誤変換誘発要因を軽減させる
などの試みも課題の一つでありますね。
-----------------------------

さてここまでは形容詞の活用という面から変換に関与できるかどうかを探っていきましたが、
生産性の面から言っても無視できない
複合語構成要素=接辞あるいは造語成分
としての形容詞語幹の使われ方にも注視していかねばなりません。

これはペンタクラスタキーボードにおける造語/未知語へのクイックアクセス手段として
新カテゴリ「[Ø]活用と単漢字変換の打開策」 - P突堤2
の過去記事でも提案している
「[の][の]代表変換」「トランス音訓変換」
の手法を援用して形容詞語幹を含む合成語・複合語を形成していくプロセスについて説明せねばなりません。

トランス音訓変換のほうで説明しますと、この提案作法は漢字を多く含む創作語あるいは未知語をタイプするのに難儀していた文字選択を
従来の単漢字変換の枠組みをもっと拡張して音読み/訓読み行き来自在のトランス音訓マッチをほどこすことにより
同音で埋もれやすい漢字の当て込みを訓読みや別の熟語からの代表字というのを設定してすばやくアクセスできるようにするというものであります。
重要な点は単に[よみ-変換単語]だけの対応関係=2項参照ではなく
[全体としてのよみ-訓読み可能性当て込み-音読み熟語からの代表字の可能性当て込み]=3項参照のすりあわせ
で未知語複合語を、ユーザーとの綿密なやり取りによって一からビルドしていこうというインターフェイス上の工夫です。

例として呪術廻戦に出てくる用語
「蝕爛腐術(しょくらんふじゅつ)」
というのを初見でタイプしたいときには

1.まず変換前の読み文字列「しょくらんふじゅつ」をタイプする
2.新設の②キー(登録ワンタッチキー)を押してここまでの文字列に着目・捕捉動作をする(それと同時に単語登録プロセス開始)
3.捕捉した「しょくらんふじゅつ」を読みとしてちょっと二度手間だが「蝕」「爛」「腐」「術」をあてはめていきたい
4.むしばむ[の][の]で変換すると「蝕む」ではなく送り仮名のない「蝕」が代表変換されて一文字目がタイプされる
5.けんらん[の][の]で変換すると「絢爛」のうち「爛」の字だけが代表変換されて二文字目がタイプされる
6.くさる[の][の]で変換すると「腐る」ではなく送り仮名のない「腐」が代表変換されて三文字目がタイプされる
7.じゅつ[の][の]で変換すると「術」がそのまま変換されて四文字目がタイプされる
8.「じゅつ」まで使い切ったので読みの文字列はこれ以上ない、終端部分と認識して同時に
  読み:(しょくらんふじゅつ)、単語:(蝕爛腐術)のデータが紐づけられて単語登録が終了

…以上のようなプロセスで入力していく方法です。
インターネット上あるいはビブリオ界では常に新語・造語・新概念が生み出されており特に漢語複合語のタイピング作法には常々不満を持っていましたが
個々の単漢字へのアクセスの手段を拡充しインデックス回遊性(引き出しが豊富)を高めることでわれわれのこだわりの言語欲求にも応えてくれそうな新提案ではないでしょうか。

もちろんこれに複雑に絡み合うのが三属性変換の接尾辞変換を受け持つハ万の変換キーなのでありますが
今回の形容詞語幹の問題はなにも接辞派生語の語構成ばかりではなく
冒頭の画像にもありますように
驚安(きょうやす)をはじめとしてコク旨や地味ムズ技、胸熱、甘ロリ、期待薄、懐ゲー
などなど完全には接辞的でないところでの漢字使用などもあります。
あとは
ぬるゲーマーやかゆうまなどのようにひらがな語片として保持したい表記上のわびさびを必要とする形容詞変換や、
お薄、お古、おめでた、おねむなどのように接頭辞「お」の付属した体言化した形容詞の変換など
ときに三属性変換、ときにトランス音訓変換などのように適用場面を使い分けながらタイプしていく"プランB"があってもよいと思います。
このへんの細かいチューニングはトランス音訓変換のさらなる修正が求められる懸案であるとともに互いの機能が干渉しあわないように受け持ち領域の境界を明確に定めていくことが必要になってくるでしょう。
漢字断片入力のときには形容詞終止形からだけしか当て込みピースを投げれないということにすると
「若」を出したいときに「わかい」から導くようにさせてしまうと「和解」と「若い」で衝突してしまう例もあるのでここはやはり別口入力[く]のマーキングを添える形のほうが混乱がなく賢明であるかと思います。

以上で今回の論説は終わりです。

もうそろそろ、

みたいな不合理をなくす入力方式が切に求められることを感じずにはいられないぴとてつでありました。

 

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

こころがぴょんぴょんするキーボードはいかが?

2022-06-20 | ごあいさつ・お知らせ

うれしいことにRetro-gaming and so onさんからリンクをいただきまして
ペンタクラスタキーボードの基本コンセプトを見ていってくださる方が何人かいらっしゃいました。

しかし改定作業がままならず現在お見せしているキーボード配置図はちょっと古いものなんですよね。
いちおう今の暫定最新配列は

独自方式キーボード刷新 ここに極まれり - P突堤2

に載っけてありますので液晶面の微調整・配列の進化とともにご覧いただけると嬉しいです。

盤面の詳しい解説は後程ゆっくりしたいと思いますがざっくり趣旨を説明いたしますと
別口入力キーが増えたよ!というのが一番お知らせしたい変更点であります。

別口入力とは日本語入力において助詞を個別に入力・マーキングすることによって、ぎなた読みみたいな区切りの混線や「見えるか/見える化」みたいな短文字助詞が接辞と混線するような事態を劇的に回避することができるギミックです。
当初の配列案に比べて改良した点は
・新たにテ形助詞「て」を採用した
・新たにサ変動詞まわりの便利キー「し」を導入した
の2点の変更点です。

接続助詞「て」に関してはもともと格助詞別口入力の「で」をさしおいてナ行バ行マ行…撥音便になるグループの動詞のテ形が濁って「で」になる文法上のアヤが無用の混乱を招くとの判断からコンセプト創出当初は採用を渋っておりましたが
テ形の重要性に気付き熟慮勘案の上、音便形「で」は別口入力なくともべたかな文字列として読み下し、本来の格助詞の「で」だけを片務的に別口入力検知することでようやくの決着をみました。

サ変動詞まわりの便利キー『し』については
特にサ変動詞連用形に絡む誤変換(例:長野検索し/長野県佐久市)を回避したり
「長押し」⇔「長尾氏」のようにサ変でなく五段動詞であっても打ち分けに重宝したりするので「※サ変専業キー」とはせずに「便利キー『し』」というぼやかしたフレーズで取りまわしていく方針にしました。
やたら横文字の長いカタカナ語のサ変動詞への対応や、(知覚し冗長さをおこなう/近く市場調査をおこなう)みたいに連用中止法がらみの「し」の誤変換を未然に防ぐ手当てとなると思います。

ほかにもべたかな文字の配置割り当てを一部変更したり「わ」のキーの位置もなぜか別口入力ゾーンの盤面手前にもってくるなどしました。(連接頻度と運指を考えての判断です)
さらにインターフェース上の野心的な試みとして盤面中央に[粒シフト][際シフト]というのをどーんと据えてみました。
細かな挙動設定についてはまだ練っている最中でありますが、別口入力を骨組みに組み立てていくとチャンク選択時などは別口部分にはフォーカスが当たらずに飛び石的に範囲選択をして無干渉地帯になることによる弊害を憂慮して
あえて別口マーキング部分を削除編集したいときにフォーカス手続きをするのがこの際シフト(キワシフト)であります。

粒シフトについてはまだくわしい構想は固まっておらずこれからの可能性を探っている最中であります。
いろいろややこしい機構をぶち上げてはみましたが盤面の限られたスペースをなんとか寄せ広げながら新機能キーの場所を確保するのには一苦労でした。
とにかく脈がありそうなインターフェイス上の仕掛けをふんだんに盛り込んだひとつの到達形なのではないかと自負しております。


最後にペンタクラスタキーボードの配列はわかったからWEB上にある様々な配列をもっと知りたい!っていう方がおられましたら
誠に恐縮で、よそ様のブログなんですけれど情報濃度の濃い良記事をブックマークしておきました。
ご興味のある方は↓のリンクから飛んで行ってみてください。まったく他力本願ですいません。

2019配列沼マップ的なもの - ゲーム以外の雑記(井上明人)

(こちらはペンタクラスタキーボード プロトタイプ図案)

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Yahoo!リアルタイム検索アプリを使ってまたまた調査!

2022-06-18 | Yahoo!リアルタイム検索アプリで調査

…いや、twitter自体はやっていないんですけれどね。

気になるモヤワードのつぶやき数を比較してみました - P突堤2

にすっかり味を占めて、最近でもちょこちょこいろんな言葉を調べています。
複数のワードを登録、つぶやき数をよーいドンで経時変化を見るというものでありますが
これが意外と量れないボリューム感を比較できて新鮮なのです。
今回選びだしたワードはこれです↓

今回のは思い付きなので急ごしらえでワードのチョイスもムラがあって統一性も乏しいのですが
それはそれ、言葉への投資の気分でつぶやき数の推移を楽しんでいます。
もし好評なら次回はウォークマンとipodの一騎打ち:つぶやき数比較なんかもやってみたいと思いますのでご期待ください。
今回の調査はその露払い記事だと思って軽い気持ちで読んでいただけると嬉しいです。

リサーチ結果はこちら↓

調査期間:2022年6月17日-6月18日

1.iDeCo            462
2.OBS             999+
3.アービトラージ         24
4.フリップ芸           30
5.普請              29
6.片務的             1
7.ググラビリティ         2
8.マニ車             22
9.言語学            369
10.検索避け           740


iDeCoは貯蓄から投資への動きが加速する中で注目されている資産運用型の個人向け年金です。
ここ数年話題にもなっていますしインフルエンサーのひろゆき氏もたびたび取り上げていることで認知も高まっているトピックですね。
堂々の462ポイント獲得、納得の話題性です。

OBS(Open Broadcaster Softwareの略)とは、PCでライブ配信する際に使用するソフトです。
まさかのぶっちぎり999+ポイントでもちろんトップ。Youtuberの裾野はこんなにも広いのかライブ配信界隈がこんなにも盛り上がっているのには驚きました。

アービトラージ(裁定取引)の意味は、同じ価値を持つ商品の価格差を利用して、利鞘を稼ぐ取引のことをいいます。 
思ったよりつぶやき数が伸びませんでしたが投資専門用語というよりも比喩として一般化して
商圏や統御のゆがみに付け入って不当利益を得る風な構図に抽象的に使われる機会がもっと増えればいいなーという期待を込めて採り上げました。

フリップ芸はもうすっかり確立された芸のスタイルでありますが、議会や国会などでテレビ受けを狙ってやたらとフリップを使いたがる芸風の政治家を揶揄してこう呼ぶ用法もあります。
実はペンタクラスタキーボードではライブタイピング文字配信みたいな展開ができればいいなぁと密かに考えていたので前出のOBSやこのフリップ芸などのチョイスも全くこのブログに脈絡がないわけではないのです。

普請(ふしん)はこれもまた歴史を紐解く文脈だけでなく最近はソシャゲ・スマホゲームなどでのカジュアルな使用例もちらちら見るようになってきました。
手前味噌ですが「ご普請プレイリスト」みたいに全くのモダンな分野にも転用的に使えるようなポテンシャルを持った言葉だと思いますので今後ももっと推していきたいです。

片務的は最近やかましい政治トピックの用語で敬遠しがちなのではありますが「相互主義」に相対する言葉として今後この言葉のプレゼンスが増してくる気配を感じます。
我々は当然の前提として等価交換・相互主義が通じるものだと思ってきましたが実際の世界では一方的に片務的に非対称的にアンマッチ的に事が進む、「無理が通れば道理が引っ込む」事が常態になってきていることのほうが多いのではないでしょうか。
最近では「ロジハラ」という言葉もありますし、「何を言ったかではなく誰が言ったか」みたいな世情もあり、論理の力が軽んじられる昨今の風潮にはとても憂いています。

ググラビリティは最近曲目列挙記事を連発したせいでG様にスパムとみなされて急激にググラビリティが低下するというわが身にしみる頭の痛い言葉であります。
要するにグーグル検索のされやすさのことです。でもG様の検索結果は大手優遇・権威優遇になってしまい弱小ブログ民には肩身の狭いスフィアとなってしまいました。
それでも意外性を探す旅に出るためにこの言葉を検索します。

マニ車(まにぐるま)はチベット仏教のユニークな仏具で
でんでん太鼓みたいな筒状の持ち手にありがたいお経(マントラ)が刻まれており回転させた数だけ経を唱えるのと同じ功徳があるというものであります。
この「自動的に功徳が積める」というのが楽チンでずるい気もしなくはないのですがそんなメカニカルな機構と信仰が融合しているのには近未来的なガジェットにすら感じてしまいます。
余談ですが「天駆せよ法勝寺」という仏教とSFが融合した小説にも出てくる宇宙ロケットと化した巨大な仏塔「法勝寺九重塔」の推進力も「交響摩尼車群の高速読経による佛理学エンジン」との設定でとてもぶっ飛んだ"マニ車SF"となっておりますので興味のある方はチェックしてみてください。

そして言語学ももちろん調査対象であります。これは言葉の動向を探る当ブログでは外せない分野でもありますしこの言葉をベンチマークとして定例メンバーとすることによって
前回の調査からの引き続きの変化を探れるので複数回の調査でもあえて外さずに残しておくものであります。
「ゆる言語学ラジオ」のヒットにより年々世間の関心も高まっているためか今回も高水準のつぶやき数がみられていて私もとてもうれしいです。

さいごの検索避けは急遽リスト入りさせた言葉なのですが当ブログでもたまに言及している「ブログ界のエコシステム」「コンテンツとユーザーを結ぶ導線」について考察していくうちに
検索避けという独特の文化が一定数存在する、また望ましくないユーザーからの流入接触をいかに軽減するかというのがその界隈の人たちにとっては切実な問題なのであるということを知ってハッとしたものであります。
自分自身まだ理解が浅いと感じておりますし今後定点観測的に情報を集めてユーザー動向に注視していきたいと思っております。


…さて、今回はこれら10個のワードについて調査しましたが、いかがでしたか?
YouTuberやTikTokのような動画文化圏のほうからの属人的ワード・強い言葉というのは避けて
テキスト文化圏、ビブリオ文化圏の親和性が強そうな言葉を意識して選んでみました。(まあ動画関連の言葉もありますけれど)
最近のネット流行語大賞なんかのノミネートされる言葉は泡沫的な言葉や時事問題的な言葉も多くて、それはそれでいいのですが、
もっと言説の論理構造や言い回しの素材として包括的に展開できる言葉、個別具体的な言葉よりも喚起力の強い"ひらけたワード"というのを自分なりに判断・収集していければいいなと思います。

今後もことばスフィアの玉石混交の中からアンテナを張り巡らして、

そして言葉自体の俯瞰をこころみる「メタことば」の視座への意識を常に持ち続けながら
インターネットの言葉の海へDIVEしていく所存であります。

今回は以上です。ありがとうございました。

 

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

面白画像5年日本語入力6年・ブログ歴振り返り

2022-06-12 | ビッグマウス(砕けた文体)(仮)

最初のブログはgooブログだった。そのブログで長年温めていたペンタクラスタキーボードの解説を掘り下げていくつもりであったが
メンタルに不調を訴えたため開設後すぐに空中分解。更新もままならなくなってしまった。
当時はブログというものが自分には全くの初めてで設定やライティングもわからずまた他者との交流にも不安があったのでなかなか最初からうまくいくものではないと痛感させられた顛末であった。
なのでこのブログはブログ歴のカウントには勘定しない扱いにする。

それから数年後、自分のテーマはとりあえず置いておいて、ブログの練習みたいなノリで面白画像ブログでもためしにやってみようと開設したのが「バンドルゾーン」である。
当時勢いがあってコミュニティも活発だったfc2ブログを選んだ。デザインも豊富で自由度も高い恩恵もあったもののそれには目もくれずトンチキな私は3カラムのこじんまりしたテンプレートを選んでひたすら面白画像を投稿していた。
するとこれが思いのほか盛況でコメントもちらほらつくようになった。
ほぼ画像主体なのでめんどくさいSEOなどはハナから気にせず好き勝手にできたのが大きい。
そのころは更新頻度のせいなのか律儀につけたaltタグの情報を検索エンジンが拾ってくれたおかげなのかが功を奏して
テキスト情報量が圧倒的に貧弱であったにもかかわらず検索の流入が結構あった。今考えると驚きだが当時のアルゴリズムとピッタリはまっていたのかもしれない。

集客手段はよそ様のブログに羅列してある「柱リンク」。これをひたすら踏みまくって足跡を残しリターンの来るのを期待するというスタイル。
fc2ブログには柱リンクずらずらの文化が結構定着していてこれにfc2ランキングの"隣人さん探し"などが組み合わさって交流の間口の生態系がうまく回っていて心地の良いブロゴスフィアであった。
議論言論のマウントゲームに頼らなくとも、日常の発見やオタク記事への共感などのゆるいチャンネルでも人々はつながっていけるのだということを身をもって体感することができて有意義であった。
面白画像系というジャンルはありきたりかと思ったが意外にライバルが少なく当然こちらから飛び込んでいくには全く違うジャンルの方々、
ペット系グルメ系日記系、オタ語り、スポーツ音楽エンタメ、占いスピリチュアル・節約ポイ活投資・評論批評から地域旅行海外生活までありとあらゆるブログの方と交流することになった。

こういった幅広い読者を想定しているうちに時事ネタ・季節ネタを入れたり前後のネタでひそかに関連性を持たせて仕込みをかませたりする遊び
1黄金のタイトル作品、2北海道にいないあいつ、3重力を感じるアニマル画像
…(共通点は"G"みたいに)
いろいろネタの転がし方を試行錯誤できて最初のブログのときとは比べて大分自信をつけさせてもらったように思う。

ブログの集客・活性に寄与したのはいうまでもなく「継続性」であった。
毎週土曜日に3ネタ投下という独特のリズムであったがこれをひたすら続けていつのまにか読者の方の習慣にやがて組み込まれるようになり固定客となってくれたのが手に取るようにわかった。
もちろん前夜の金曜深夜から土日にかけて地道に足跡巡回をして土台を作っていたのは大きいが、アクションに定型のリズムがあることにより今週も更新してるという安心感を持たせられるようになったのが結実したように思う。

こういった成功のおかげもあってバンドルゾーンを運営中のそのさなかに、満を持して「P突堤2」を開設する運びとなった。
この筋書きはバンドルゾーン開設当初から狙っていて「ある程度ユーザー認知を得られたらP突堤2にアクセスを流す」という目標に沿って
ペンタクラスタキーボードのコンセプト記事、アニソン特集記事、打ち言葉の記事など自信作をfc2ブログからリンクを張って実際にその効果を見定めてみた。

結果は案外厳しく誘導リンクを辿ってくれたのは体感で100アクセス中3-6クリックくらいのものであったが常連さんとかからリアクションをいただけた事もあったので数字以上に実りは大きかったというべきであろう。
fc2ブログでの更新は最近ではすっかり止まってしまい新記事告知くらいで散発的にミニ更新をすることもあったが実態上2019年いっぱいで活動を鎮静化させている。
ただ最終更新の記事もP突堤2への誘導記事であるのでたまにここからも微量ながらアクセスが来ることもある。
だいぶ前からバンドルゾーンはいずれ更新頻度を落としてこれからはP突堤2に軸足を移行しますよ…との告知をしてはいたがこうして振り返ってみると仲良くさせていただいたブロガーさんとの交流を一方的にフェードアウトさせてしまったのは少し申し訳ない気もしつつ、
それぞれのブロガーさんのその後が気になってああちゃんと定点観測しなきゃいけないなーという義務感と申し訳なさが同居して複雑な気持ちになっている今日この頃である。

さて舞台を変えてgooブログ二度目の挑戦となった「P突堤2」であるが
fc2ブログ時代は「gooブログってなんか野暮ったいクソ真面目ブログだなー」なんて内心思っていてfc2のほうがずっとやりやすいしPC作業での閲覧UIは最強だと思っていた(当時)。
それがこのところ風向きが変わってきて評価を改めるいい機会になった。端的に言うと
「gooブログ最近頑張っているじゃないか」
である。

その理由は、
・アプリの使い勝手がよい
・マルシェルとかリアクションボタンとかアピールチャンスなんかも誘因力・動機づけがうまい
・フォロワーの更新情報とかfc2よりSNSみが強い、よりつながりを感じられる

など気づくのが遅いくらい「あたりまえ」なところの洗練さがとてもハイレベルだったという事実。
もうとっくの改善策であり今更取り立てて言う必要のないものなのかもしれないがアクティブユーザーにしても程よい活況感にしても「寂れ感」が全く感じられない。
少なくとも閲覧の浅いレイヤーで受ける感触ではそういうのが目につきにくいように設計されているのだ。
接触導線にはもぬけの殻(休眠)案件に遭遇することがないよう周到に設計されているか、またはfc2ブログみたいに柱リンク列挙の文化もないのでgooブログユーザー自身のコミュニティ文化性のもつ特色も影響しているのかもしれない。
アプリ閲覧が普及すればPC閲覧を前提とした"柱リンク"を見せようがないのでまさにアーキテクチャが文化を規定するということがまざまざと見せつけられたというべきであろう。
2ちゃんねる文化が廃れtwitterが隆盛となる経緯も文化啓蒙やマーケティングによるものではなくてアーキテクチャこそが質的要件を決定することという必然を地で行くカラクリである。
その分、シンプルでわかりやすかったfc2ブログ(ただ足跡を残すだけでよかった)にくらべてgooブログは一段粒度が細かく個別記事への具体的なリアクションが閲覧者と紐づけられるきめ細かさ。
個別記事と紐づいていれば鮮度の裏付けが担保されるしただの拍手だけのfc2ブログよりずっとトレーサビリティがある。

ただ気をつけなくてはならないのがアクセスが欲しいあまりにところかまわずリアクションして回る輩が出てくること(これってまさに私のことじゃないか^^;)。
fc2の拍手のユルさがなんだか貴重なように思えてきた。
リアクションボタン自体は良いにしてもそれ毎のランキングまで序列化するのはデメリットもあるのではないか…貴重なご意見だと思います。
いずれにしましても、ひっそりと楽しんでいる者には迷惑…常連でもないよそ者が場の雰囲気を酌まずにリアクション欄をかき乱す行為、これは私も十分気をつけなくてはいけないなと思いますね。

しかしどういった道具立て(UI導線デザイン)をすればもっと多くのユーザーが満足するブロゴスフィアが作れるのか、模索は続けていきたいと思う。
過去記事に
リアクションボタン拙案(いいねはいらない)検討 - P突堤2
というのを書いたのをとっかかりにして、もうちょっと深堀してみようかと思ったのだがブログ論・ブログコミュニティ考察・UIデザイン論というのは思ったより奥が深く、一筋縄ではいかない。
noteもやっていないしアメブロの熱量もうかがい知ることはできないが、現時点でtwitterとは違う、短文ではないブログ、そしてテキストが主体のコミュニケーションが今後どうなっていくのかを見据えながら愚見を披歴考察していく。

まず大前提に日常のふれあいを楽しむブログと情報源・見識を定点観測したいブログの情報シャワーを分けてフォロー管理したいということである。
これを今は便宜的に
属人キラキラのフォロー/属見キラキラのフォローと名付けることにする。
もとになった考えはfc2ブログ時代に柱リンクの採用方針をどうするか、という悩みからひねり出した用語でこれも独特な造語だがもう少しお付き合いを。

生命のリンク/宇宙のリンク

生命のリンクはコメントをもらったり足繫く訪問していただいたり日頃お世話になっているブログ様のことである。義理を欠いてはブログ運営は立ち行かぬ、お世話になっているのならアクセス貢献に一役買ってお助けするのが当然のマナーだ。
というのがその眼目である。至極当然な行為ではあるけれど、これにはデメリットもある。
ひとつは一度生命のリンク採用方針を決めてしまうと際限なくリンクが増えていってしまうという問題である。
挙句の果てにはカラム縦列を目いっぱい怒涛のリンクで埋め尽くしてしまうサイトである。ここまでくるとリンク切れや休眠サイトを拾ってしまう可能性が高いのでメンテナンスの面からも訪問者の方にとっても最適形とは言い難い。
それに取り上げられたブログ様の中にはあまり不特定多数の方へ無防備に露出してしまうのを好まない、ひっそりとやりたいユーザーもいる。リンク承認あいさつもおざなりになりがちだ。
そういった面からもトラブルあるいはいらぬ嫌悪感を呼び込むリスクはあるのですぐにこのスタイルで行くのはやめよう、と判断した次第である。
もちろんはじめはよそ様に自分のブログがリンクされているのに気づいて舞い上がったこともあったがそれも一瞬。ただのビラ撒きと同列の行為で敬意はあまり感じられない。

そこで代わりに浮上してきたのが宇宙のリンクである。
これはお目当てのブログ様にとって歯牙にもかけない、一方的な片思いのリンクでもいいから、その見識をぜひ広く皆様にも知ってもらいたい、共有ブックマーク的な色彩の強いリンクである。
これはそのセレクション次第ではプロフィールに準ずるPR効果がある。自分の関心分野はこれですよ、とか(自分単体では補完できない)情報ソースにどうぞ、とか核をぶれずに自己拡張ができるし敬意も示すことができる。
それにブログやSNSに通底する相互主義/等価交換主義から解放されたいという欲求もある。フォローしてくれたらフォロバ100%とか、そういうのは疲れる。
一方的に片務的に非対称的にアンマッチ的にペイフォワード的に無資格的に
前借り的に空手形的に脱相互主義的に無期待的に蕩尽的に馬の骨の対価的に
支援してもいいよ、という形があっても良いのではないか
…その理不尽さが宇宙のリンクの醍醐味である。

で、結局バンドルゾーンの運営ではどのようにしたのかというと結論はそのどちらでもない、である。
もう半分生命のリンクになりかかっていたし常に現在進行形での見解だからやっている間は夢中でそんなこと落ち着いて考える暇もなかった。教訓というのは常に後知恵なのだということだ。

ここまできて、gooブログにおける理想のリアクション行動様式というものは何なのかというとふと我に返ってみるとやっぱりもっと更新頻度を増やして単純接触効果を増やすことが大事なのだろうと思う。
やはりたまの更新で付け焼刃のリアクションあがきをするより自然な積み上げをすべきだということは胸に刻まなければならない。ここのところのリアクション行動は少し甘く見ていた、調子に乗っていた…深く反省すべきだと思う。
ブログの隣人の皆様、すみませんでした。

(閑話休題)
ユーザー導線からすれば自分から情報を取りに行くプル型メディアより慣れてくるとやはりダッシュボードやタイムラインを眺めて自動的に情報が入ってくるほうがありがたい。
プル型にしてもいちいち個別にプルしていくよりも正確にはプッシュ型メディアという定義ではないのかもしれないが適切なフィルターや指向性にもとづいて整形されたデータをシャワーのように浴びれる環境というのが効率的だ。
いままでの議論の中にも出てきた「宇宙のリンク」はすだれ的情報シャワーを浴びたいし関心のあるタグを指定しておいてそこに新着があったらそれもシャワーされたい。
もっと欲を言えば種粒的・タコツボ的な情報はシャワーから取り除いてかわりに今ならトップガンや夏曲などテンポラリで該当ユーザーの多い情報はそのユーザーにとって一見さんブロガーの記事であっても果敢にサジェストする、
そこのさじ加減というのがよくわからないけれど範疇粒度というのかな…適度な粗さの固有範疇でありながら対象ユーザーの誘因度も「ひらけている」性質のもの、その特徴値を持つトピックの意味的(セマンティックな)ビッグデータというのが網羅されているのが理想であります。
なんだかふわっとしていて自分でもディティールが掴めないものであるけど大切なのは
ブロガーとコンテンツの結びつきの対応空間というよりはユーザープロファイル(事前の関心指向性の仕込み)とコンテンツプロファイル(人のプロファイルではなく言葉そのものを誘因力や結合性で評価する)との適切なマッチングが実現できないか、ということであります。
これらの集合体を「プロファイルシャワー」と名付けてこれをダッシュボードの核に据えたいということ、それが新展望をもたらすに違いない。

そして宙に浮いた「日常のふれあいを楽しむブログ=属人キラキラフォロー」のブログはお返しを期待して私のような不届きなブロガーがリアクション爆撃をかますリスクがあるので
もれなく逃したくないプロファイルシャワー群とは違っていっさいのトレーサビリティーを放棄する、つまり足跡が残せない=リアクション爆撃が成り立たないようにさせればよいかと思っている。
それではあまりにも過激派すぎるのではないかという向きもあるかもしれないがタグや指名検索にはもちろん引っかかるし足跡も残る。
プロファイルシャワー指定外であったとしても「ひらけ誘因度」にもとづく救済的取り立ても自動で入ってくるしブログ全体のトップページからの閲覧導線ももちろん確保している。
要は受け手にも訪問子にとっても不毛なマッチングというのを量的に減らす手立てだということだ。
こんな調子では各ユーザーは一体どのタイミングで属人キラキラフォローをするのか、ということになってしまうが
これはアクティブユーザーの集合をランダムに提示・ピックアップしていけばそれで十分ではないか、常連で固まった新着群に目新しさを入れるのならいっそランダムな出会いに託してコミュニティを耕していけばよいと思う。
一応「新人さん応援枠」というのもあるみたいだがこの際だからすべてのブロガーさんに(不特定ユーザーへの露出を了承のうえでなら)大きなまな板の上でシャワーを向けられる・浴びられるような仕掛けがあってもいい。
つまり属人フォローはユーザーが吟味的に選択するというプロセスをもたない、デフォルトの提示群そのものが「日常のふれあいを楽しむブログ=属人キラキラフォロー」なのですよ、ということだ。

現在PC版でのアピールチャンス枠は8枠、アプリ版でのアピールチャンスは7枠くらいだったかな?
あれをもっと巨大なプールにしてランダムネス、層の厚いメガ一覧、リアクション数でなくアクセス(ダッシュボードからのCTR)数による提示
個別具体性のタグで散り散り分断になるのを回避するために歳時記性記事フィルタ、漫遊記性記事フィルタのような個別トピックでない抽象トピック、包括トピックによるフィルタ検索
これはたとえば記事投稿時に梅シロップづくりのタグを入れている方がいたら運営側から「◎歳時記」みたいなフックタグを追加してもよろしいですか?みたいなのを普及させて
このタグはユーザーが自由につけれない特別な付与タグ(メタ情報の入っているタグ)にして導線の根幹を担うようにさせてみる。
この先もっと言語処理の技術が発展すれば釣りタイトルに騙されずに中身の文の要旨を解析して真に価値のある生成文なのかを適切に判定させてフィルタ導線に活かすこともできるかもしれない。

ただの構想とはいえ
この案でいくとアクセス上位常連さんブロガーからは総スカン食らうだろうと容易に予測できるが私もうすうす自覚していることだがテキストブロガー・見識ブロガーさんへのえこひいきが過ぎてペット雑記さんとかタグなし雑記さんへの冷遇はなんとかならないものかとお叱りを受けることもあるかと思う。
しかし現状、接触の導線がキーワード検索・タグ検索・指名検索しかなく、トップページからのナビゲートもアクセスランキング・各ジャンルのおすすめブロガー・人気記事・ハッシュタグまわり
と主だった材料は揃ってはいるのだがもっと違う「軸」がほしい、それをなかなか言語化できなくて悩んでいるところなのだが…。
しかし私はトップページからのナビゲーションと常に流れていくダッシューボードのどちらでもない、もしくは、どちらも混然一体となったような着手テーブルメイン画面がほしいのだ。
それを麻雀に例えて言うのなら
順子 刻子 風三元 以外のスートを追求していく、という試みにどこか似ているところがあるということだ。
構成面子に新たなバリエーションが加わった時、ゲーム性が変わる。それはもう麻雀というゲームですらなくなってしまうが、私の意味するところはそういうモノである。

話を続けるがたとえばwikipediaに代わるものとして諸項の詳しい解説は割愛して構成物(装置)だけを抽出、並列したものとして「列挙Pedia」というものを考えている。
列挙は検索だとスパム扱いされてなかなか掬い上げられないものであるがいかにWEB上のゴミ列挙の山の中から有用な列挙を見つけだすか、その判定ファクターとして「列挙Pedia編集歴があって一定以上の評価を得ている」のをいわば裏付けにして
そのコミット性いかんによってそれをダッシュボードシャワーにも反映するという仕掛けはできないか、という絵図を描いている。
ブログトップページからのコンテンツナビゲーションにはこれらユーザー自身の持つ列挙ペディアスコアに記事の関連度が加味されて優先提示される。
結果として検索では拾いにくい列挙サブセットが容易に得られて、なおかつ貢献スコアが身元を保証するのでゴミ列挙も抑制できる。
そして指示対象付きいいね:アローいいねを使って列挙補完の拡張リアクションが有機的にリンクすることによって元の列挙ペディア記事も補強されるという算段だ。

これはニコニコ動画圏で旗印になっているニコニ・コモンズのコンテンツツリーのエコシステムが面白かったのでそこにヒントを得て着想したのだが
創作者に最適化されたエコシステムと違って列挙ペディアは親子関係ではなく合流・統合のネットワークで貢献者を可視化する試みであるのが一味違う。
列挙エコシステムからさらに考えを進めると「話題叢サブセット」という口語会話においての展開頻度にもとづく参照ネットワークも重要度を増してくる。
たとえばwikipediaで「野球」という項を調べると競技説明・ルール・軟式やペサパッロ(フィンランド野球)/ソフトボールなどの亜種のくだりとかも入ってくるがこんな会話を交わす人など皆無だ。
われわれが世間で行われる会話であれば「福岡ソフトバンクホークス」「高校野球」「選手名」それに「野球マンガ」「野球Podcast」「野球好きの上司との付き合い方」などの範疇の外の外部性要素だって普通の会話では当たり前のように出てくる。
Wikipediaのサブセットはいわば諸元説明の粒度であって会話展開子の粒度ではない。会話の展開というのはいくらでもあるし時事的・反復的重複にも堪える構築系というのはあまりにも茫洋としていて輪郭が掴めないものではあるがもうすこしあがいてみたい。
困難は山積しているがそこをなんとか押し通して、列挙ペディアスコア/ユーザーの貢献度とそのスフィアでの補強的参照の広がり
…というのをまずはテコにしてゆくゆくは「話題叢サブセット」の構築につながっていけばよいだろう。

-----------------------------------------------------------------------------

長々と話してしまったが、理想のブロゴスフィアを作るには導線設計にくわえて列挙ペディアのような文脈付きペルソナのエコシステムというテコになる装置が必要になるということだ。
われわれは出来の良くない検索サイトのような粗雑なランダム情報シャワーには耐えられないものであるが、理に適ったフィルタと指向性を織り込んだ理想のダッシュボードのシャワーの出現をいつの日にか切望している。
課題はまだまだ多い。
ひょんなブログ遍歴の話からかなり大風呂敷を広げてしまったが、

過去に確かにいた 小さなブロガーにも 小宇宙は宿っている そのまなざしに

というポエムを添えつつ記事を終えよう。
なお「面白画像5年日本語入力6年」とは題しているが、重複期間があるので
総ブログ歴は"7年"であります。案外歴史浅いな…しかしいろいろあった…。

最後に一言、
このとっ散らかった記事はとりあえずアウトプットしてみて自分の頭ン中を整理してみたい
…という欲求から衝動的に書いたものであって読者様への配慮は微塵も顧慮されていない面妖なシロモノであります。
乱文・悪文・今時分・脱線・混線
大変失礼いたしましたぁ~
いつか列挙ペディアについては今後も整理して追記事を書くつもりなのでよろしくお願いします。
お付き合いありがとうございました。

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする