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「でにをは」別口入力・三属性の変換による日本語入力 - ペンタクラスタキーボードのコンセプト解説

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つぶやき数で読み解く『日本の禍機』

2022-08-13 | Yahoo!リアルタイム検索アプリで調査

今回のtwitterつぶやき数リサーチは思いのほか力が入りすぎて少し長くなります。

1923年9月1日に発生した関東大震災を忘れることなく災害に備えようと、1960年に閣議決定で防災の日が制定されました。
今年もその日が近づいてきましたので、これを機に日本の日常のリスク、経済のリスク、我々の意識のリスク、そして自然界のリスクなど
あらゆる角度から総ざらいして10個のキーワードを定点観測してみました。

今の日本は未曽有の危機的状況にあります。
しかし、あらゆる懸案はリンクせず、個人や家庭は分断されており、これらは個別のものとして扱われています。
散り散りになった総和としてのパースペクティブを鍋のようにごった煮にし、そして食卓を囲むような、包括的な認識体系を獲得できないか。
我々の社会に失われた身体性を取り戻したい…なにやら大仰なことをのたまわりましたが
小難しいことを略して言うと
「Yahoo!リアルタイム検索アプリを使うと個々の問題を有機的に浮かび上がらせて物事が俯瞰できるよ!」
ということであります。

題して「つぶやき数で読み解く『日本の禍機』」。
今回は例の宗教についてはぶっちぎりでカウント振り切ってしまうと思いますのでこれは殿堂入りとし、除外させていただきました。
結構真面目に書いたのでちくちく言葉多めになってしまいますが、軽いコラム的なノリを期待した読者の方がおられましたら不快に思われる方がいらっしゃるかもしれませんのでどうぞご容赦ください。

 

早速調査項目と結果をお伝えします↓↓↓

調査期間:2022年8月9日-8月10日

1.BCP           58
2.入管          339
3.輻輳           30
4.財務省         999+
5.スーパーホテル      65
6.梅毒          317
7.自己責任論       107
8.ブルーベイ        0
9.空き家問題        61
10.オモうまい店      726


【各キーワードの解説】

1.BCP:
BCPとは事業継続計画(Business Continuity Plan)の頭文字を取った言葉です。
南海トラフ地震については、マグニチュード8~9クラスの地震の30年以内の発生確率が70~80%とされており、避けられないリスクです。
自然災害に加え感染症パンデミック、情報システムの機器故障やマルウェア感染やテロ攻撃も緊急事態の喫緊の課題です。
体力のある大企業ではリスクマネジメントも進み始めていますが病院・地方自治体・中小企業などには対応余力がありません。
全体的にBCP策定対象拠点の拡がりの動きは鈍く、「取引先」まで含めたBCPの策定は、ほぼ手つかずの状況。悩ましい限りです。

2.入管:
入管施設で死亡したスリランカ人女性(ウィシュマ・サンダマリさん)の遺族が求めていた在留資格の申請を、国が退けたことが分かりました。(8月3日)
遺族はウィシュマさんの死について真相究明をもとめる国家賠償訴訟を起こしていますが今後の検察審査会への出席や裁判への参加が困難になります。(都度短期滞在ビザで来日すれば参加できるが手続きが煩雑になる)
繰り返される「入管」死亡事件には人権意識の軽視があり、さらにその組織的な体質として入国管理センターへの「無期限」「全件」収容などの破綻的運用と
そもそも入国管理局というお役所は、政府の方針から「難民認定を渋る」バイアスがかかっており、お役人は「行政の明確な指示」がない限り、自分たちで打開策を見出すことはできないという硬直的風土があります。
残念なことに「診療情報提供書」の中で仮放免すれば良くなるという医師の判断を黙殺し、2月15日の尿検査の結果「ケトン体3+」という異常な数値が出て
ウィシュマさんが「飢餓状態」にあることが明らかになったのに、入管は緊急入院等の対応をしなかった、その上死亡直前の3月5日及び6日に救急搬送をしなかったことについての責任を回避していることなど筆舌に尽くしがたい苦痛を与えています。
入管幹部は不起訴おとがめなし、ビデオの開示は昨年ようやく腰を上げたところだが全部出すかどうか、全く日本は本当に先進国なのかと疑いたくなります。

3.輻輳:
7月に発生したKDDIの大規模な通信障害は文明社会のあっけない脆さを露呈する事態となりました。
一般にはなじみの薄い言葉ですが、ルーターを交換時に音声通話が不通になり元に戻したもののアクセスが集中し「輻輳」状態に(ふくそう:トラフィックが特定の箇所に集中する状態)との解説で一躍認知されることとなりました。
情報通信は生活の根幹にかかわるインフラなのですからシステムの設計および保守管理時の細心の注意、作業手順の検証などを高いレベルで実施していただきたいと思います。
また緊急通報のローミングについてはEUのほとんどの国でも実施されているとして、2011年の東日本大震災を教訓に議論に上がったものの立ち消えになった経緯があります。
当時の通信規格「3G」のときとは違って今の主流は「4G」「5G」ですので技術的なハードルは低くなってきています。
実現に向けては、まだいくつもの検討課題があるとは思いますが総務省の改革に期待したいところです。

4.財務省:
【藤井聡】財務省が、安倍元総理も側近達も皆気づかない内に「だまし討ち」して閣議決定させた
「支出増は3年で1000億円以下」という財政キャップ---この記事を見て驚愕です。
総理を欺いてまで実現させた?!財務省の欺瞞工作とは?
「総理大臣の自分でも知らない間に、予算(社会保障費以外)は3年間で1000億円しか増やしてはならない、という財政規律を、私は財務省に閣議決定させられてしまったのです。
もちろん私が総理大臣ですから、その閣議決定の責任は私にあるのですが、財務省は小さな『脚注』を駆使しながら、
誰も気付かないような記述の仕方をして、恐るべき財政キャップを、閣議決定させたわけです。余りにも不誠実です。」
安倍元総理は積極財政を目指していました。しかし財務省の抵抗がここまで周到なものとは…。
※財務省は2015〜2022の7年間 国会議員に知らせずに予算のシーリングをしていた
2015年以降 社会保障以外の予算は3年間で1000億円しか増やせない 平均333億円しか増額できなかった事になる 今年まで7年間国会議員すら知らなかったという 如何なる審議も無駄だったという事になるのでは…?(※とある方のツイートより)

5.スーパーホテル:
スーパーホテルえらく評判いいですね。SNSでも絶賛の嵐。実態は高収入をちらつかせ
「名ばかり支配人」の名目で業務委託契約で働かせ放題。労働基準法の保護も及びません。
アルバイトなしには経営は成り立たず1400ページものマニュアルに縛られ裁量権はほとんどない。
たいていは男女二人組の住み込みで何かあると対応せねばならず夜間でも細切れにしか寝れない。
「欺瞞(だます行為)による強制労働」であっても労働者性の地位確認、そこから立証せねばならず労基も動かない。警察も民事不介入。
おまけに業績悪化を理由にさっさと契約解除をする捨て駒扱いですし異議を訴えると寝る場所さえ奪われる。住み込みだから。
おそらく支配人はその数か月前から心身体調を病んでいます。
資本主義のもっとも醜悪な部分をメープルシロップのようにコトコト煮詰めて凝縮した奇跡のような邪悪…こんなホテルは使いたくない。
逆に訴え返しスラップ訴訟で委縮させる始末。関連動画はこちら→

6.梅毒:
今年上半期に性感染症の「梅毒」と診断された患者が5000人を超えたことが、国立感染症研究所が7/12公表した調査結果でわかりました。
年間1万人を超える勢いで、現在の調査方法となった1999年以降で最多を記録した昨年(7983人)の1・6倍のペースで増加しています。
これ、検査で実数が掴めているのは氷山の一角で水面下でHIVもかなり増えてきています。アウトブレイク待ったなしのかなり危険な状況。
内訳は、昨年1年間の集計では3分の2が男性で、年齢層が幅広い模様。一方、女性は6割が20歳代でした。
これは単に性風俗産業だけの問題にとどまらず貧困や収入減なの世情とモラル意識の啓発を本気で取り組まねばなりません。
口に症状があればキスでも感染しますし、オーラルセックスなどもってのほかです。定期的に検査し決まったパートナーとだけしかしない「Steady Sex」を心がけましょう。
若者に関心が高いのか、つぶやき数317ポイントと高水準の数値が叩き出されました。

7.自己責任論:
太平洋戦争で、日本はなぜ敗れたのか。小松真一『虜人日記』に特筆すべき指摘があります。
「克己心の欠如、反省力なき事、一人よがりで同情心がない事、思想的に徹底したものがなかった事」などを記した「敗因21カ条」。
この場合の「同情心がなかった」というのは、他者に対して冷淡であるとか思いやりの気持ちに欠けている、といった意味では無論ありません。
客観的に他者の立場になってものを考え、情勢を判断するということが日本人には非常に不得手である、ということを意味します。
「自己責任」という言葉は哀れ想像力に思い至らず、口にした瞬間あらゆる内省のチャンネルは遮断され「この話はそれで終わり」というコミュニケーション不和を起こす呪いの言葉です。
今もなお、われわれの内部と社会に巣くい、そして、同じ過ちを繰り返している日本の禍機を象徴する言葉です。
優越的立場を濫用して冷酷な搾取を突き付けるグローバル企業・そしてそれに同期触発してしまう国内有力企業の使う最も便利な武器がこの「自己責任」。この言葉が個人を分断します。

8.ブルーベイ:
日銀が屈するまで日本国債をショート(日本国債に関する空売りポジション)を仕掛けるヘッジファンドのブルーベイ。
もし日銀が負けると日本経済は破綻します。我々には浮世離れした世界の話に聞こえるかもしれませんがこれは根幹から影響力を及ぼす包括的マターでもあり優先順位が桁違いな"現実の"脅威なのです。
「投機マネー」は「実体経済」の12倍というのですから額に汗して凌いでいる労働者をバカにしています。マネーはオモチャじゃありません。
日々の生活に追われて政治的イシューを注視することもままならなくなってきている…今は持ちこたえられるかもしれませんが根底の基盤からしてこうした厄災は警戒の目をかいくぐって常に揺さぶりをかけてきます。
経済のグローバル化って国々で分業して総和の生産力をあげようっていうといいお話なんですが、こと金融に限って言うとこの無節操な野放し状態は人類を幸福にはしません。
コンピューターを使った高速売買や為替・国債を弄ぶような事案をなくすためにもトービン税のような課税を実現して、その税収だけでなく投機状況を当局が把握しやすくなる効果もあれば抑止力につながるかと思います。
もちろん徴収したマネーの一部は"贖罪"として労働者に還元すべきでしょう。なにしろ実体経済の12倍もあるのですから。

9.空き家問題:
高齢化で人口減少しているのに、なぜか増え続ける日本の家屋。
2015年の税制改正で相続税が大幅に増税になって、節税対策でアパートを建てまくったバトンタッチ世代。
新築作りすぎ:供給圧力とサイクル恒常化により中古住宅と十分渡り合える価格の優位性も加わってそこへきてのこの根強い新築信仰。
複雑な要因が絡まって気づいたときには飽和状態で市場が凍り付く寸前の兆候が出ています。
国土交通省の調査では、住宅供給量の中でも中古住宅の割合は日本は14.5%となっていますが
海外ではアメリカが81%、イギリスが85.9%、フランスが69.8%となっており日本は圧倒的に中古住宅供給量が少ないのが分かります。
他の先進国では建物を建てすぎないようにする「総量規制」というものがあります。
1棟新しく建てる時には1棟解体すること、こんなあたりまえの理屈を頬かむりしてふんぞり返る行政の失政は、もはや人口要因にあらず明らかな"人災"です。
おまけに、相続人が全員で相続放棄すればそんなの関係ないよと思うかもしれませんが、
民法第940条第1項では、相続放棄した人に対して、次に相続人になる人が管理を始めるまで引き続き相続財産を管理することを義務づけています。
つまり逃れることはできないのです。
空き家対策法ができ、危険な家屋は最終的には行政が解体処分できるのですが金銭的な回収は困難な見込みで、自治体への新たな負担が懸念されます。
またこの法律だけでは現況の構造的な歪さ是正までは数が追い付かず根本的な解決には至りません。

10.オモウマい店:
料理と値段と店主にびっくり!オモてなしすぎウマい店を紹介…との触れ込みで人気のバラエティ番組「ヒューマングルメンタリー オモウマい店」。
原価無視で赤字でてんこ盛りしてるお店を嬉々としてとりあげてそれをまるで「人情店主」「庶民の味方」のように美談に仕立てているのに誰も違和感は感じないのでしょうか?
最近ではより店主のキャラと番組スタッフとの人間模様の演出に舵を切って、極端なデフレ礼賛描写はマイルドになっていますが
このような極貧生活だの激安食べ放題だのの情報を垂れ流すバラエティやニューストピックがあまりにも多すぎます。
テレビで量が多く安い店ばかり紹介されるとその周辺のライバル店も料金を安くしなければならなくなると言う事です。本当に迷惑。
デフレによる縮小再生産を続けたら、ぺんぺん草も生えない未来が待っています。
高速バス事故もしかりユッケ集団食中毒もしかり、私もこういうことを好き好んで言っているわけではないんですけれども…
どうすれば消費者も企業側ももっと信頼できるバランス感覚を持った近江商人三方よしのような合意形成ができるのでしょうか。
告発や箴言でなしに、あるいは教育なのかわかりませんけれど、力至らずで建設的な案も出せずに偉そうなことばかりに終始してすみません。


今回は以上でした。

 


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シフト押下時のテンキーの文字セットについて

2022-08-10 | アルファベット液晶入力+テンキー部

日本語環境においての文字入力作法は、たとえば「・」(中点)だったり「~」(波ダッシュ)だったり、他国のとひと味違います。
日本語独特の表記・組版の事情にもよるのですがキーボードというのはグローバルなものですから多少の文字の融通はあっても
根源的に、その国の表記事情にジャストフィットで軽便をこなせる配置・配列というのはなかなか望むべくもありません。
しかしガラパゴスとはいってもその国にはその国ならではのビブリオ事情というものがあるのですから
頻出の文字・記号に関しては常にモードレス単打でタイプできるように魔改造できる余地というのも残されていなければなりません。

人間の想像力が、現実の科学技術の制約に後れをとっては情けない話です。
想像の力は型にはめられてしまうことなく、つねに現実に先行していなければなりません。
夏休みの自由研究でもいいですし、大人の自由研究でもいいですがこうしてゼロベースから理想の文字入力環境をデザインする、考察していくことは
単にガジェットのロマンに留まるものではなく、実際の研究の最前線で示唆のある知見をもたらしてくれる、そういった実用性ももちろん厳としたリアリティを持ちうる、と勝手に思い込んでおります。
最近文字入力界隈もじわじわ盛り上がっていることですし、そろそろアプリケーションも巻き込んでかな漢字変換のプロセスとも密接に連携する入力環境の概算も視野に入れてくればいいな、そろそろ潮時かな、なんてこれは至って本気で感じている潮流なのです。


--------------------------------------------------------------------------------------
ちょっとクセ強めかとは思いますが、私なりのシフト押下時のテンキー拡張案をここに書き記していきたいと思います。

まずは曜日、これは頻出ですから即アクセスしたい文字であります。

-  -  -
-  -  -
金 土 日 -
火 水 木 -
月 -  -  -

テンキー下半分に七曜を配置してあります。
真正直にべたかな文字列から曜日を変換しようとすると同音異義語で埋もれてしまいなかなか狙った曜日を変換できないことが多いです。
特に火・土は出すのに苦労しますね。
これはシフト打鍵ではありますが確実に曜日に絞った文字列だけをタイプすることができます。

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次に暦日付・時刻に関する表記の6項です。

年 月 日
時 分 秒 送信
-  -  -
-  -  -
-  -  -

yymmdd hhmmssを規定する文字列を上半分に配置しました。
こちらは同音異義語で気になるのは時くらいでしょうか、しかしあえてテンキーアクセスで利便を確保してあります。
ここで皆さんはお気づきであると思いますが、先ほど曜日で使った文字「月」「日」がダブっているのではないかとの疑問が浮かぶはずです。
しかし私は単に表記だけを見てテンキーシフトを設定しているのではありません。
日常頻出で使われ、しかも長文ではなく検索ワードや項目諸元などで断片的に出てくることを前提とするなら
これらの語は逐次翻訳の面から言っても、テキスト音声読み上げの面から言っても明確に弁別できる特徴因子をもってしかるべきです。
なんならこれは、文字コードを重複を承知で別扱いのものとし、こうしてトラブルになる前にセマンティックな下ごしらえを入力の段からデータ弁別してやれば
そこへ到達してみればこそ初めて見える地平というのが見えてくるはずです。
同じ「日」でもdaysとsundayが区別できたほうがより解像度が増しますし
同じ「月」でもナンガツの「ガツ」なのかゲツヨウビの「ゲツ」なのか、これは読み以外にもcalendar monthなのかday of weekなのか文脈ごと前駆できる識別子が必要です。
漢字はなまじ便利であるがゆえに、こういった具備の特性を曖昧にさせてしまう悪癖があります。
その欠点を補うために、人間-機械の相互作用の中で、人間の側が一歩機械に歩み寄って前駆的にデータ成形したタイピングを布陣することが、ペンタクラスタキーボードの用意した解答なのであります。

時刻・曜日というのは記録(ログ)の骨子を構成する基本情報でもありますし、タイムスタンプという繰り返しのデータ円環たる再帰性をもちます。
そして人間の日々のいとなみの中でのルーティン性と密接に連動しています。
単に絵文字の種類が増えた!といってぬか喜びするのではなく、こういった本質的なところの土壌整備というものが目立たないところですが真に重要な課題なのであります。
そこのところを曖昧にして不如意を甘受し続けていると、我々が欲するデータの再利用、分析、抽出などの新たな価値創造のプロセスに重大な綻びを生ずるもとになります。
ペンタクラスタキーボードではそこに楔を打つように、「のちに続くものたち」への配慮としてこうした見通しのとれた入力作法を提案するものであります。

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日時時刻のグループと曜日のグループが収まりよく決着したところで
ここで再びテンキー配置図を見てみましょう。

-  -  -
-  -  -  送信
-  -  -  氏
-  -  -  さん
-  ヶ 期 ²

数字の0の隣付近には、月間スパンで用いられる〇ヶ月の「ヶ」(小書きのケ)が共起すると便利なことからこれを採用しています。
その右には単音のキで同音漢字に埋もれやすい「期」の字を、これも数字と共起しやすいのでこちらも抜擢しました。
数字以外にも「明治期」「上期」「秋期」「イヤイヤ期」などの表記にも柔軟に対応できるのではないでしょうか。

続きましては一番右下の「²」(2乗記号)です。
最低限簡単な数学表記の筆頭として、2乗記号はくらいはダイレクトに即タイプできる環境というのが理想です。
累乗記号の手続きとしては従来の(^)ハット・キャレット記号というのもありますがこれだと編集手続き的・迂遠的に過ぎますので
即タイプに載せるために専用のキーをしつらえました。
3乗やn-1乗など数学的なバリエーションについていくためには汎用的な(^)記法のほうにも理があるというものですが
これは当座の表記の手軽さを実現させるためにまずは2乗の記号を設置してみて便利使いしてみようというものです。
あまり考えてはいないのですが4乗、5乗などは連続打鍵で乗数を上乗せしてタイプできるようにしてやればお手軽に表記できますし
X乗とかiπ乗とかの表記上の難題はここはひとまず置いておいて、まあ粒度シフトなどの機能キーと連動させてなんとでもなりますのでこれは後の楽しみのためにとっておきます。

次にその上にある「さん」と「氏」についてです。
これは以前から課題であった人の呼称接尾辞の最たるものであります。
これは単に誤変換を招きやすいという音韻的な特徴にとどめておくだけの認識では詰めが甘く、人称であるがゆえに特段に間違いが許されないという重要度の高い懸案であります。
私などもこれには難儀して別口入力キーに「さん」を加えてみればどうか、と本気で検討に至った経緯がありますのでこれは特に外せない問題です。
幸いにして今回のテンキー拡張の検討にあたって地滑り的に活躍場所を得ることができてこうして末席に連なることとなりましたが、これは意外な救世主となるかもしれません。
中国や韓国の方のお名前、たとえば趙さんとかイさんとかであるような人名を適切に表記することにきっと役立つかと思います。

ちなみに、ちょっと偶然かもしれませんが右下から上へ二段目三段目と並ぶ重ねの配列に
(²、さん、氏)
に、さん、し、と並んでいるのは語呂もいいかなと思って偶然なのか狙ったのかそれすらも判然としない"巡り合わせの妙"であります。

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ペンタクラスタキーボードは
盤面左のショートカットキー群のゾーンから盤面右下のテンキーゾーン、
奥はタッチ液晶部から手前は:ん・っ・スペース・長音(ー)まで
どのエリアにも一切無駄というものがなく縦横無尽にアクション・そしてオペレーションしていきます。
はっきり言って手の移動量は他のキーボードと比べて比較にならないほど大きいです。
しかしそのアクションの一つ一つは明快に定義された機能意図と即座に結び付いています。
そのユーザーエクスペリエンスは大いなる身体性を伴う、「随意」の羅針盤となることでしょう。

広い航海には地図も欠かせませんので今一度ここにキーボード配置図を再掲しておきます。


(画像をクリックすると別タブが開いて拡大します)

3回にわたってお送りしたテンキー周りの深掘り解説でしたが、ここまでお付き合いいただきありがとうございました。

 


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テンキーの配置はライト作法のユーザーを意識したもの

2022-08-05 | アルファベット液晶入力+テンキー部

前回記事でテンキーに触れたのでここらあたりをさらに掘り下げていきたいと思います。
一般的なPCのキーボード右側のテンキー部には加算(+)、減算(-)、乗算(*)、除算(/)の記号に加えて
NumLockキーが必須となっておりますがペンタクラスタキーボードではタイピング用途・場面というのをゼロベースから考え直して
吟味・検討を重ねてまいりました。

まずNumLockキーについてはNumLockがオフになっているときに←↑→↓のポインタ操作を代替する用途があるためだとは思いますが
この用途は今では廃れて形骸化しているので思い切って除外しました。
最悪マウスポインタが使えないときであってもタッチ液晶部というのがありますし形式主義的に墨守しても仕方がないとの判断です。

代わりに何を入れたかというと、「~」(波ダッシュ)であります。
波ダッシュには似たようなマークの全角チルダとの競合・混用問題が影を落としており
文字コード界隈でもはっきりしない領域なのでアンタッチャブルな存在だとは思うのですが
ペンタクラスタキーボードでは文字コードから抜本的な見直しを進めていくためにかえってこういう"境界線上の"懸案というものに
きっちり決着をつけていきたいという動機も手伝ってかこうして打鍵単打の一次レイヤーの操作体系として大胆に取り込んでいこうとの方針であります。
特に日本語の長音(ー)の代替として(~)が使われる頻度も高く、また日時・時刻・タイムテーブルの表記として
縄文~江戸、10:00~12:00、エスカ&ロジーのアトリエ~黄昏の空の錬金術士~ のような副題部の括弧相当のような使い方も一般的となっているため
日常での頻用性、要請性も高いニーズがあるので新キー案の筆頭事項にあげても文句はないでしょう。

次に四則演算記号についてですが
(+)(-)はいいとして(×)記号については盤面手前の別口入力部にある
(〇R)キー、(×r)キーの刻印をうまく利用して、+シフト押下時に「〇記号」と「×記号」を素早く出せるようにする、というベースがあります。
ちなみに、「×記号」はもちろん言うまでもなく掛け算記号、倍率記号としても使われるばかりではなく(*よりもむしろこっちが重要)、
商品名やタイトルの表記やカップリング表記に欠かせない要素となっているのは日本語環境で特に意識される潮流なのではないでしょうか。

【参考:かける記号のつくアニメタイトルや曲名】
LOVE×HEAVEN
れでぃ×ばと!
ひだまりスケッチ×☆☆☆(ほしみっつ)
SPY×FAMILY
黄昏乙女×アムネジア
サーバント×サービス
ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS
ペケ×ポン
Answer×Answer
妖狐×僕SS(いぬぼくシークレットサービス)
HUNTER×HUNTER
ハイスクールD×D
荒川アンダー ザ ブリッジ×ブリッジ

…で、本来の「*」(アスタリスク)での乗算記号のほうですがこれは義理でテンキー部に入れておいてあります。
まあエンジニアぐらいしか使う人はいないと思いますが項目マーカーの足し程度には使えるので良しとしましょう。

さらに話を進めまして割る記号なんですがこれは拙案では(/)と(÷)の両方がエントリーしております。
÷を使っているのは日本だけのローカルな事情なので国際基準の/を使うべしとの意見もあるようですが
/は用途が煩雑で日付や分数のほか接続詞的用法や列挙提示、URLの区切り記号などテキスト読み上げのときに解釈ゆれで難儀する場面もみられると思うので
読みが固定されている÷は温存しておいたほうがいいと思います。ですのでテンキー部のリソースを使うに値する併存を許容するものとします。

そして小数点(.)とカンマ(,)についてですが結果から言うと小数点(.)だけを採用することとなりました。
ペンタクラスタキーボードではヘビーなオフィスユース/テックユースというのは想定していないので桁数区切りやCSVなどをしこしこ入力する必要性をあまり感じなかったからです。
小数点につきましてはヌーメリックの運用として依然として1.5倍であるとか円周率3.14であるとか50mmF1.8レンズであるとかweb3.0などの多様な表記は担保すべきである
との判断からこちらのほうを採用するに至りました。こちらも"表記優先主義"を念頭に置いての措置であります。

そして最後のコロン(:)についてでありますがこれはもちろん時刻をタイプするのに必須の記号でありモードの切り替えを意識することなく常に単打で入力させるようにするために当然の措置です。
これは先項の(/)と(:)と(~)の合わせ技で
2022/8/4 20:30~集合
などのように全部入りにしてこそ真価を発揮する表記の重要な勘所であります。

あとついでに言えば、テンキー由来の入力数字は、常に半角数字にタイプすることを原則とします。
全角数字に関してはタッチ液晶部からの数字キーがありますのでこちらで明確に住み分けしていけば良いでしょう。

できれば累乗の記号「^」もテンキー入りさせたかったのでありますが、これはタッチ液晶・英数のときの状態=文字セットBで収録してあるのでこれで対応していけそうです。
あとイコール記号「=」もすでに物理盤面左上方にあるので重複を避ける意味で無理に配置せずとも良いでしょう。
計算機のような使用場面・動作にこだわりすぎてテンキー盤面を愚直にひと揃えさせるのも融通が利きませんし
キーはあらゆる表記の段に備えて「=」などの汎用記号はメイン盤面に据えてどしっと構えているほうが計算以外の表記場面に対応できる"ひらけた"物理配置であると思います。

重ねて申し上げてきましたが文字は表記をその目的としてその用を満たせればそれでいいのです。
関連性があるから隣接して配置…などはつい整理・把握したがる人間心理なのではありますがそこにはとらわれずに
純粋にパーツの連接相関度だけでメイン盤面/テンキー盤面/タッチ液晶部などの守備範囲の適材適所に住み分けていければよいと思います。

テンキー周りにはトピックはまだまだ着眼点というものがあって、今稿では書ききれませんでしたが
シフト押下時のテンキーの文字資源というものにはまだ未踏の可能性を秘めている分野であると思いますので
まだまだちょっとだけ、続きます。

次回は発展的考察として「シフト押下時のテンキーの文字セットについて」
いろいろ追求していきたいかと思います。
よろしければどうぞお付き合いください。

 

 


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ペンタクラスタキーボードでチャットで改行せなの悪夢から解放される

2022-08-01 | アルファベット液晶入力+テンキー部

チャットをするときには、いつも身構えます。
以前何度か、amazonカスタマーサービスのチャットをしました。
いつものように不具合説明のくだりをメモ帳に仕込んでチャット画面にコピペで流し込む…
そんでもって話が進んで想定外の返信を求められるとしどろもどろ…
それというのも、込み入った説明をするときにはどうしても複数行になってしまうというのに
Amazonチャットの仕様は改行すると送信してしまうシロモノで…うーん、もどかしい。
どーにかならないの、これ。

というわけで、チャットにおけるの改行・送信問題についてが今回のテーマです。

Amazonに限らず、様々なサービス、あるいはチャットソフト個々の事情などでもこの種の問題は定期的にちょくちょく話題に上っているようで
この6月にも複数のニュースサイトやブログで話題になっていました。
アプリや環境によって使い分けのショートカットキー入力などもあるようですが、各社で統一がとれておらず操作もまどろっこしくてそんなのいちいち覚えていられません。

それほど頻繁に問題になるようであれば、これはもっと根源的な問題なのでは?
ペンタクラスタキーボードでは、抜本的な解決策をご用意しました。
それがこれ↓です。

以前のコンセプト案から一部修正して、テンキー部のレイアウトと機能を改善して
でかでかと「送信」キーをしつらえてあります。
こうしてキーボード自体で明確に機能を分離してあればショートカットキーだとかその場しのぎの弥縫策に引っ張られることもなく
物理的に、直観的に、解釈の曖昧性もなく、一意にユーザーの意図が伝わります。
これこそが根源的な解決方法です。
異なる端末ごとのAPIはどうするのか、制御文字としての改行コードの取り扱い・運用の兼ね合いはどうするのか
など枝葉末節の議論もあるかとは思いますが
ペンタクラスタキーボード体系のアーキテクチャーはOSレベル・文字コードレベルから根本の見直しを目指しているので
過去の遺産に縛られることなく自由に発想していければよいと考えているのでそんなものはちっとも意に介しません。
もともと昔のキーボードでは改行と送信が独立していたモノもあったようですのでよほどの合理性があったのでしょう。
ケチってキーを減らそうとするからこうなる…
私見ではありますが、もうスマホと同じ土俵では勝負にならないのですから
物理キーボードは多キー化、詳粒度化が生き残りのためには避けられない論点であると思います。

最後に今記事をリサーチするときに巡り合った有用なWeb記事を貼り付けておきます。

あらゆるチャットのEnterの挙動を徹底調査。~改行キーと送信キーは統一すべきである~ - えくせるちゅんちゅん

非常に細かく調べられており2020年の記事なので若干の変更点もあるかとは思いますが
インターフェース事情や規格制定者さんへの提言などが含まれており、よそ様のブログではありますが
皆様とシェアすることでこの問題への認知・理解が進むことを願っております。

 


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