~すること、そういうものだ…などのように事、物と漢字にはあえてせずにすっきりみせようとする意識がはたらく例が日本語文章の中には多く見られます。
ペンタクラスタキーボードではそういった意図を反映させるために[通常変換]を活用していきたいと思います。あえて個別の属性に絞り込んで指定していくのではなく、第一義的な通常変換のキーを押したときにでてくる”標準的な”変換で出てくるのはこういったひらがな表記のものを指向することによるものです。
これからそういったさまざまなケースについて列挙していきますが、はじめに断りをいれておくと変換をするうえにおいては同音異義語の衝突を回避するために通常変換・各三属性変換で使い分ければよいかとは思いますが、順次的に変換できる単語の配置であったり適切な構文解析により同音異義語の衝突を問題としない場合もありつつも語の意味・ニュアンスに焦点を置いて話を進めていきたいと思います。
例えば副詞の「あまり」「たえず」の場合、「余り」と書くと余分な余りを意味する名詞としてとらえられやすく程度や評価のニュアンスのある副詞としての機能が失われるように感じます。こんな時に通常変換を用います。
つづいて「たえず」(いつも、常にの意の副詞)の場合動詞の「絶える」の未然形にずがついたもの(例:絶賛の声が絶えず)と意味上区別したいときに通常変換で変換してひらがな表記の「たえず」が出てくるようにすればいいと思います。このとき属性ロの用言全般のカテゴリーになる「堪える」「耐える」などとも住み分けが自然にできていてあしらいもよいかと思います。
次に連体詞「来る」(きたる)についてですがこれは動詞の「来る」と全く同じかたちであり混同しやすいので最近では「来たる」と書く趨向もあるようですが、厳密な書き分けの例として引用すると
「来る11月23日」-この場合、まだその日は来ていません。これから来るのです。│「英国より来たる客人」-もう既に来ているのです。
(参照)「来たる」と「来る」の違いを教えてください。選挙があってるとき「菅総... - Yahoo!知恵袋
上記の例のように使い分けたいときは連体詞の来(きた)るにしたいときは通常変換で、自動詞ラ行四段活用(古典)の来(き)たるにしたいときは属性ロの用言全般で区別すれば機能の違いをあらわすことができると思います。
ひらがな表記の書き分けの話とは微妙に違う例ですが関連事項なのでとりあげてみました。
次に「こと」「もの」「とき」に代表される形式名詞の例です。詳細な使い分けの解説はここでは割愛させて頂きますが公文書や教材、新聞記事などではひらがなで書く規範がはたらいておりセンシティブなところであります。
これらも通常変換による使い分けが役に立っていくことと思われます。ただ実際の変換の注目単語へのフォーカスと選択の問われ方は変換文字列によって一概ではないためどの程度役立つ場面があるかは不明です。
さらにこれらと同じようなものに動詞の後ろに接続する補助動詞がありひらがな表記に留意する必要のある言い回しが多数あります。例として、
といえる
済ませておく
実現してみせる
やってみる
走っていく
していただく
説明できる
してほしい
腹が立ってくる
などがそれにあたるでしょう。
以上、ひらがなで書き表したい語や言い回しをとりあげてみましたが、通常変換と属性変換の細かな守備範囲の違いは未だ(これも同音異義語の区別が生じる副詞なので通常変換の出番ですね)さまざまなケースが考えられて定まってはおりませんが、ひらがな書きの用法はとりあえず通常変換で対応すればよい、との指針ができたのでまずはよかったと思います。
誤変換を抑止するというよりは、美意識を体現するための機能もしっかりと充実させていかなくてはならないと思います。
ペンタクラスタキーボードではそういった意図を反映させるために[通常変換]を活用していきたいと思います。あえて個別の属性に絞り込んで指定していくのではなく、第一義的な通常変換のキーを押したときにでてくる”標準的な”変換で出てくるのはこういったひらがな表記のものを指向することによるものです。
これからそういったさまざまなケースについて列挙していきますが、はじめに断りをいれておくと変換をするうえにおいては同音異義語の衝突を回避するために通常変換・各三属性変換で使い分ければよいかとは思いますが、順次的に変換できる単語の配置であったり適切な構文解析により同音異義語の衝突を問題としない場合もありつつも語の意味・ニュアンスに焦点を置いて話を進めていきたいと思います。
例えば副詞の「あまり」「たえず」の場合、「余り」と書くと余分な余りを意味する名詞としてとらえられやすく程度や評価のニュアンスのある副詞としての機能が失われるように感じます。こんな時に通常変換を用います。
つづいて「たえず」(いつも、常にの意の副詞)の場合動詞の「絶える」の未然形にずがついたもの(例:絶賛の声が絶えず)と意味上区別したいときに通常変換で変換してひらがな表記の「たえず」が出てくるようにすればいいと思います。このとき属性ロの用言全般のカテゴリーになる「堪える」「耐える」などとも住み分けが自然にできていてあしらいもよいかと思います。
次に連体詞「来る」(きたる)についてですがこれは動詞の「来る」と全く同じかたちであり混同しやすいので最近では「来たる」と書く趨向もあるようですが、厳密な書き分けの例として引用すると
「来る11月23日」-この場合、まだその日は来ていません。これから来るのです。│「英国より来たる客人」-もう既に来ているのです。
(参照)「来たる」と「来る」の違いを教えてください。選挙があってるとき「菅総... - Yahoo!知恵袋
上記の例のように使い分けたいときは連体詞の来(きた)るにしたいときは通常変換で、自動詞ラ行四段活用(古典)の来(き)たるにしたいときは属性ロの用言全般で区別すれば機能の違いをあらわすことができると思います。
ひらがな表記の書き分けの話とは微妙に違う例ですが関連事項なのでとりあげてみました。
次に「こと」「もの」「とき」に代表される形式名詞の例です。詳細な使い分けの解説はここでは割愛させて頂きますが公文書や教材、新聞記事などではひらがなで書く規範がはたらいておりセンシティブなところであります。
これらも通常変換による使い分けが役に立っていくことと思われます。ただ実際の変換の注目単語へのフォーカスと選択の問われ方は変換文字列によって一概ではないためどの程度役立つ場面があるかは不明です。
さらにこれらと同じようなものに動詞の後ろに接続する補助動詞がありひらがな表記に留意する必要のある言い回しが多数あります。例として、
といえる
済ませておく
実現してみせる
やってみる
走っていく
していただく
説明できる
してほしい
腹が立ってくる
などがそれにあたるでしょう。
以上、ひらがなで書き表したい語や言い回しをとりあげてみましたが、通常変換と属性変換の細かな守備範囲の違いは未だ(これも同音異義語の区別が生じる副詞なので通常変換の出番ですね)さまざまなケースが考えられて定まってはおりませんが、ひらがな書きの用法はとりあえず通常変換で対応すればよい、との指針ができたのでまずはよかったと思います。
誤変換を抑止するというよりは、美意識を体現するための機能もしっかりと充実させていかなくてはならないと思います。