日本人ほど自国を論じる文物を好む国民はほかにいないと言われています。
最近では自国スゲー!などの風潮や外国人に二ホンを持ち上げさせる演出に辟易する人も出始める始末ではありますが、
このグローバル化の怒とうの荒波が押し寄せる時代、日本人自身も自らの在り方や生き抜き方を模索していこうとする問題意識の表れとなってこうした現象が巻き起こっているのだと理解することもできるでしょう。
まずはわれわれが出かけ前に鏡を見るように、コミュニケーションといういでたち、言語という装いをイメージし直すことから始めてみるのも新鮮な事だと思います。
今回も日本語の特徴を再認識させられる記事紹介 その1に引き続きWebから拾ってきた日本語に関する面白トピックをざっくりご紹介したいと思います。
文法・音韻から文化論まで、さらにはアカデミックなもの、果てにはダジャレも…これはという日本語のエッセンスを感じさせるさまざまな話題をとりあげてみました。
ようやく暑さも本番といったところですが、皆様体調にはどうぞお気を付けてお盆期間をお過ごしくださいませ。
[Webで出合ったにほんごトピック記事11選]
・VIPPERな俺 : 日本語(口語文法)のクソな所で打線くんだwwwwwwwwww
→古典文法には複雑/微妙/助動詞使いニュアンスを区別する豊かな機能性をもっていたのを知ってちょっとした喪失感の現代文法…
・キャラクターに応じた「役割語」〜日本語の大きな特徴にスポットを当てた〜 — リソウ
→役割語はキャストを瞭然と記号化することができて効率がいい。ただし安易なステレオタイプ化には注意が必要だ
・なぜ翻訳でステレオタイプな「女ことば」が多用される? 言語学者・中村桃子さんインタビュー - wezzy|ウェジー
→規範と抑圧は表裏一体。表現における「ステレオタイプの経済性」とどう折り合いをつけていくか
・米国人は、なぜ、石川遼くんの RYO の発音を知りたがるのか。 | げたにれの “日日是言語学”
→かなり専門的に説明してあるのだが米国人に[リョ]という発音の概念がないということ自体が驚きだ
・スノーデン氏、「Twitterのチートモードは日本語」と日本語でツイート - ITmedia NEWS
→twitterの140文字という制限の中での日本語の情報密度の高さにスノーデン氏も舌を巻いている
・日本語(大和言葉)ってひょっとして動詞の数が少なくないですか? - Yahoo!知恵袋
→動詞の体系が風通し良いのとともに、副詞やサ変動詞の味付けでいくらでも広げられるから固有の動詞を持つ必要がないのかも
・【英語学習者必見】日本語はものすご~く特殊な言葉なんです - YouTube
→英語はシラブル言語、日本語はモーラ言語。これはリスニングやスピーキングに直結してくる
・あんまり知られてない?! 日本語で外国人がくじけるとこ | ヨッセンス
→「日本人にとっては無意識レベルだけど外国人には難しい」という視点で見ると自覚的に理解でき新鮮な発見がある
・「漢字は表意文字」と教えるのは正しいのか【隙間リサーチ】 | ちりつもFILE (β
→西洋では100年前から「表意文字」と呼ぶのは不適切とされている。ならばこの記事でその組み立てを知ろう
・(728)日本語の成立モデル安本美典の日本語成立論
→樹形派生の「系統論」ではなく大河流入になぞらえた「成立論」モデルには目から鱗が落ちる
・ダジャレランキング / ダジャレ・ステーション | 面白いダジャレ(駄洒落/だじゃれ)総合サイト
→同じ文章を2回繰り返して作る「完全ダジャレ」が軒並みランクイン。ダジャレガチ勢が投稿する日本語のウルトラC