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「でにをは」別口入力・三属性の変換による日本語入力 - ペンタクラスタキーボードのコンセプト解説

§4:三属性の変換

2024-09-26 | ペンタクラスタキーボードの基本コンセプト☆

「オイコス」…動詞の「追いこす」なのかヨーグルトの「オイコス」なのか
一発で変換できなくてもどかしい思いをしたことはありませんか?
変換キーをもっと細分化して、動詞専用の変換、名詞専用の変換と使い分けられればいいのに…。
ペンタクラスタキーボードの三属性変換なら、その悩みを解決できるかもしれません。

盤面右側に3つの変換キー:イ、ロ、ハがありEnterの傍には通常変換があります。
ペンタクラスタキーボードでは品詞に準じた分類基準で使い分ける3つの変換キーで
ユーザーの意図する単語の範疇を明確に指定して同音異義語の混乱を回避していきます。
たとえば
兵器のように名詞であれば変換キー:イ万、
平気のように様態・動作をあらわすのであればロ万、
併記のように"併"という生産性のある二字漢語の構成要素で成り立っている、
こういう接辞や語構成にもとづく複合語/派生語はハ万がその役割を担うものとします。
これらをまずは通常変換で変換を試みて、得心が行かない変換の場合には注目チャンクを操作し
改めて種々の三属性変換を再指定していきます。

また、万能ではありませんが動作性の語の"語彙概念構造"を感じさせるある種の特性に着目して
動詞のニュアンスの違いを使い分ける試みもおこなっています。
表をご覧ください↓

例えば
【かく】の変換を三属性変換で割り当てるとしたのなら
まず核、角のような普通の名詞は属性イ万、同じく人名等固有名詞である賀来、加来、郭も属性イ万に入ります。
固有名詞、人名・地名等のマニアックなものは最悪文化変換キーでの変換でカバーするのでそこまで気にしないでください。
名詞は名詞然としていることよりも実際の文中話中での使われ方、
・○○で騒がしい昨今だ(主語や補語になることができ、格の体系をそなえている)や
・当たり前のように思っていた××(規定成分を受けることができる)
のように用法や流れに着目してみてください。

次に書く、描く、掻く、欠く、舁く、画くの6つは用言全般の変換ロ万に入ります。
このような動詞に限らず、動作様態情動/状態移行などを表す言葉はこのカテゴリーに分類されます。
すぐれた俳句の意味を持つ佳句も形式上は名詞ですが
様態/被評価属性をもち名詞述語文などで結果的に用言使いされる実情を踏まえてロ万に属するものとします。

そして第三極の属性としている変換属性ハ万は前記2種とは違う第三の属性として分類され
それ以外の種々のはたらきをする範疇を集約・融合させて一つのものとして用立てていきます。
その適用条件はさまざまですが、図中の例において順番に説明すると、
・各は各車両・各メンバーなどの言葉につく接頭語のため
・格については所有格・リーダー格のような言葉につく接尾語であることのほか、「格が違う」で使われる格のように仕組み感のある概念特性を有しています
・覚については痛覚・味覚のような言葉につく接尾語であるため
・欠くについては書くのような人間の動作を表す種の動詞とは違って全体性・構造性からみた変化を捉えた動詞なのでひと味違うため
・斯くについては事物指示的な機能をもつ言葉であるため
・郭については五稜郭・I郭のように施設・店舗・城郭名につく接尾語のため
・閣については閣議・組閣のように内閣に関する語につく二字漢語の構成要素のほかに飛雲閣・冷泉閣ホテルのように建造物・ホテルにつく接尾語のため
・確については勝ち確・ダメ確のように短縮表現ではあるが「確」が生産性のある接尾語として機能しているため
…以上のようなさまざまな要因でのニュアンスを酌み取り、属性ハ万で変換していきます。

ハ万の変換については、単漢字の接辞だけでなく、「芋煮会仕様」のような二文字以上の接辞を含む複合フレーズはもちろんのこと、
「ウインブル丼」のような未知の組み合わせのもじり接辞、「コロニアル葺き」のような動詞連用形も接辞の一種として捉える、
「人出増」「持ち込み可」みたいな厳密には接尾辞とは言えない要素でも広くハ万要素として活用し、かな漢字変換提示候補のバリエーションに加えていきます。

注目していただきたいのは「欠く」がロ万/ハ万にわたって属性を兼任しているということです。
そして冒頭でも触れた「動作性の語の"語彙概念構造"を感じさせるある種の特性」について
イメージ的に仕組み感のある概念特性(これを通機的と呼ぶ)、これは単に身体的な動作というわけではなくて
構造や位相に変化を生ずるという概念上の展開をもつものを特別に取り上げて第三極のハ万のインターフェースに組み込んでいます。
ざっくり言えば「一味違う動詞」だということであります。
これの発展形として「嗤う」のようなマイナーな表記のほうの動詞や
「悼む」のような弔意・格式・TPO配慮の動詞・卑語や逸脱語をむやみに出さない、などでもハ万による選択性の住み分けを構想しており、
通常変換から過剰にアピールすることのないよう導線を管理していきます。

三属性ハ万では[ハ万は特徴的だ!]

自撮り 貴社 弊社 拙作 某国 本邦 私怨(自他尊謙不定公私の接辞)
異動 既知 快投 棄権(二字漢語の構成熟語)
後件 雑想 上接 残芯 実飲(辞書に立項されづらい言葉)
先頭 軌道 間隔 空き 幹事 確率(状態相やモノサシ諸元の構文素材となるゲージ語)
真偽 平仄 多寡 巧拙 親疎(対義語二字で構成される熟語)

などの普段使いとは違う微妙なニュアンスのワードなども場違い誤変換のリスクを回避しつつハ万という共通概念のくくりで住み分けをしています。
三属性ハ万についてはさらに踏み込んで興味深い操作系を提案しています。


◆属性選択の遷移過程を反映した変換候補のリオーダリング◆
…これは三属性変換で複数の範疇を掛け持ちしているワードの挙動についての説明です。

見得(みえ)、この言葉は
*出ました、この見得!
(歌舞伎のキメポーズである見得)=名詞的な用法と
*見得を切る
(見得を切るのイディオムを導入するワード)=用言的な用法を兼任しています。
そして見栄(みえ)、こちらは名詞使いもなくはないですが
(見栄を張る)のように動作としての色彩が強いことから用言的な用法の専業とみなします。
ここで見得を出したくて三属性ロ万で変換したところ
頻度も乏しいことから見得の候補は埋もれて見栄(を張る)がトップに来てきます。
そこでユーザーは軌道修正して名詞の属性もあるんだよな…と
続けて三属性イ万を押下するとめでたく「見得」がすぐに変換できるというわけです。
ただ順当に考えれば名詞でみえといえばまず「三重」が挙がるので
「見得」がトップに来るということはまずありません。
そこを可能にするのがリオーダリングです。
このとき一度用言のロ万を経由していることを鑑みて、連続ストロークにおいては
二番手でよろづイ万に遷移したときのトップ候補が
ロ万・イ万両方のニュアンスを満たす「見得」になるようにする挙動です。
埋もれている候補を振幅によって浮かび上がらせるという
ピンポイントでトップ候補に上げるための工夫です。

さらにこの考えを進めていくと特に接頭辞・接尾辞を含んだ言葉=ハ万に対して
興味深い強みを発揮するパターンがよくみられるので留意しておきたいところです。
例えば極端な話、ぷりしら嬢の・ぷりしら場の・ぷりしら城の・ぷりしら錠の・
ぷりしら状の・ぷりしら上の・ぷりしら乗の・ぷりしら条のなどのような
接尾語「じょう」のつく言葉を属性遷移のニュアンスづけを利用して
効果的に変換候補を選択できるようにすることも理論上可能です。
(たとえそれが変換辞書にない未知語であっても、です)
名詞的属性・様態動作的属性・あるいは抽象概念ハ万専業の接辞ニュアンス
など、はじめこそ接尾語の属性ハ万の押下が必須になってきますが
そこからの遷移で兼任の属性へと範疇を派生させてやれば
少なくとも選択候補の大幅な削減につながります。

ただあまりにも属性遷移反映が行き過ぎると求める変換候補を見失ったとき
収拾がつかなくなってしまいますのでわかりやすさのために
通常変換に再び戻したときには候補順位テーブルをリセットさせることを付け加えておきます。

さらに付け加えておくと接尾辞には連結する生産性が豊富にあり時には未知語との合成派生語などもみられると思います。
このとき該当フレーズをチャンク選択しておけば、語尾軸を固定して変化部分だけを変換候補順送りすることができ
(投資/透視/闘士/凍死/唐詩)-[説せつ ここは変換してもピボット不変]
のように軸足固定でピボット的にローテーションさせることができます。
接頭辞には解像度を上げるためよりきめ細かい操作手段があります。
混同しやすそうな接頭辞の「当施設とうしせつ」のようにしたいときは、キーボード盤面の「Ø文字マーカー」を使って
とう[Ø]しせつ
のようにタイプして操作手段自体を別物にすることで接頭辞/接尾辞の切り分け混線を回避していきます。
ピボット的な変換作用は[かな][カナ]キーによる字種指定にも対応していますので
とうし説/トウシ説
みたいにあえてかなカナ表記でいくときも軸足固定で変換することができます。
このとき語尾だけ区切るみたいな細かな範囲選択をする必要がなくひとかたまりのチャンク指定だけでワンタッチで済むのが便利なところであります。

三属性については
受付・取引・乗越・貸付…などのように慣用的に送り仮名を省略できる例などは
これをイ万で処理して送り仮名の整形処理などでも三属性でさばけるようにするなど
細かな工夫の余地がたくさんあります。
単に品詞という厳密な分類ではなくてインターフェース上のさまざまな要請に
柔軟に対処できるようにするようなクラス体系・入力体系をそなえるようにするために
カジュアルな分類方法としてペンタクラスタキーボードでは"よろづ"というクラスを提唱します。

[よろづ]は[品詞]よりも意味照会にしばられない抽象的なクラスです。
「この語句のよろづはイだ。」のように使います。
「イ」だけだと突飛な感じがするので「名詞」「動詞」「形容詞」と品詞がクラス分けされているのに倣い
「よろづ」の万をつけて「イ万」「ロ万」「ハ万」などのように使うことを想定しています。

ここまで個別の三属性変換について語ってきましたが、肝心の通常変換のメカニズムに迫ってみたいと思います。
きめ細かく指定できる三属性変換は便利ですが、必ず三属性を使わなくてはならないというわけではなく
特に困難な変換でなければ[通常変換]のキーを入力すればできる範囲でプレーンな変換結果を返すものと想定しています。
初回は三属性で変換していたものでも、学習が済めば通常変換で出せるようになることも期待しています。

通常変換の振る舞いを説明するために、ここで「具陳」と「クリシェ」というキーワードを使って説き起こしてみようかと思います。
まずイ万のワードの性質というのは名詞ですので何らかの話題性を限定している具体的なワードを提示しているということになります。
これが具陳です。誤変換のときはその限定性が裏目に出て唐突感/異物感をもたらしているともいえます。
*(あり得る/アリエル)(今後ともよろしくお願いいたします/コンゴともよろしくお願いします)
これはわかりやすいもので、三属性変換における、ロ万(用言)とイ万(名詞)との対立、あるいは通常変換(異物感のない変換)とイ万(名詞)解釈の対立といってしまっていいものだと思います。

ここで三属性のグラデーションなのでしょうが、同じ用言系統でも「複合動詞的あるいは生の用言」(ロ万)と通常変換(語尾派生で助動詞等の装飾がなされているもの)の対立が微妙な機微で、解説に注意を要していきたいところでもありますので、ちょっとまどろっこしくなってしまいますが丁寧に記述していきたいと思います。

改めて三属性ロ万のワードは身一つの用言、たとえば醜いのように単独の形容詞なのか
見にくいのように「見る」に補助辞:「にくい」が結合しているものとの間で対立があります。
補助辞のニュアンスづけのされていない動詞を「生の動詞」「生の用言」と仮に呼びます。
ロ万は生の用言を志向する変換属性であります。
「買い増した/買いました」のように複合動詞になっているものの対立を例に出しますと
買う+増す(語彙的複合動詞)のように文法ニュアンスがつかないものは複合物であっても「生の動詞」「生の用言」です。
買う+ます(補助動詞や助動詞との結合)の場合は文法ニュアンスが付加されているのでロ万ではなく通常変換のほうを志向します。

同様に
見蕩れたんだ/看取れたんだ の対立も
見蕩れるというフックのある生の動詞単独を出したいのであれば個別の三属性変換ロ万(見蕩れた)を、
クリシェや異物感の少なさを重んじる通常変換では看取る+可能の助動詞の結合=(看取れた) の複合派生のほうを優先して出します。

一般に談話中においては生の動詞を単独にのたまうのはいささか不自然であるというのが経験則でわかってきております。
全部が全部とは言いませんが日本語の構造のせいなのかたいていは副詞や導入句の前置きを伴ってあらわれるものなので
会話の中では「私に、見蕩れた?」みたいな対象者文言を補うほうが文意がはっきりしますが、
「(ちゃんと)看取れた?」みたいなケースだと対象者や状況語を補わずとも呼びかけが成立するのです。ものすごい微妙なニュアンスの違いですが。
操作文脈のシンプルな通常変換がこういった談話性にも適用できる通底した丸腰感覚をもっているのともやはりぴったり符合し、
より限定性を高めていこうとする意向反映は操作文脈も到達性のひと手間がかかる距離感覚、これはインターフェース的にも直観にあっているものだと信じています。
具陳は遠いもので、クリシェは手近なものなのです。

具陳とクリシェという大仰な言い方、なにか期待をもたせてしまいましたが具陳とクリシェのわかりやすい使い分けの例と言えば
走って通れるの(通常変換)/橋って通れるの(変換イ万)
先制しているね(通常変換)/先生しているね(変換イ万)
などがあるかと思います。通常変換では動詞を中心とした一連の流麗感(=クリシェ)で組み立てていくことが一つのスタイルとなっており
比較的異物感の少ない、無難な変換を提示してきます。
歯向かってきて(通常変換)/ハム買ってきて(変換イ万)のように助詞なしいきなり主語導入の構文などは限定性の高い具陳とみなされるため変換イ万でさばいております。
さらにだいぶ使っちゃったんで/大仏買っちゃったんでのように文頭副詞の構文(前者)ももちろん通常変換を重く見てデフォルトで副詞を積極的にとりたてています。
あえて特定性の高い「大仏」を焦点にするなら文全体として素材が散り散りになり材料の多い文(=具陳が際立つ)となってきているのもコントラストのあるところであります。

副詞をはじめ文法語や反復想起語、日常語はクリシェの素材となりやすい傾向があります。
唐突感を出さない、あるいは漢字をひらき高尚ぶらずにプレーンなかなで表記する、時の副詞や代名詞・こそあど言葉などの導入を助ける、
以下の例を見れば通常変換が朴訥で穏当な変換を志向しているのがわかり、むしろ抑制弁として語彙ノイズを排除するはたらきがあるのが一目瞭然かと思います。

音量に気をつけてね(通常変換)/怨霊に気をつけてね(変換イ万)
昨日一般向けにリリース(通常変換)/機能一般向けにリリース(変換イ万)
そこが新しい(通常変換)/底が新しい(変換イ万)
勇気をあげられるように(通常変換)/勇気を上げられるように(変換ロ万)
本当ににやめてほしい(通常変換)/本当に辞めてほしい(変換ロ万)

このような通常変換でトリガーとなるような頻出語をふわっとゆるやかにまとめて拙案では
「文法顕性語」
という術語を提案してここまでのメインテーマであるクリシェ志向の説明原理としてこの語を使っていこうかと思います。
先程の例であったように具陳は必ずしも名詞(イ万)である必要はなく、通常変換のふるいから外れたものの受け皿としてロ万やハ万をとることも十分考えられます。

ここで具体的な文をいくつか。

後で刺そうとして(推量/意思の助動詞)/後で誘うとして
愛でたい(希望の助動詞)/目出度い
日曜日来るって(引用の接続助詞)/日曜日狂って
淹れたてのお茶(アスペクト表現:たて)/入れた手のお茶
敬意を占めそう(+様態のそう)/敬意を示そう
いつまでたっても押さないから(+否定のない)/いつまでたっても幼いから

これらの例で先手の変換例はすべて文法的ニュアンスのついた派生表現であります。
後者のほうは生の動詞、形容詞あるいは近視眼的にマッチングだけを汲み取った(望まないほうの)変換例です。
通常変換では候補順位優先提示に解釈バイアスがかかっていており、
モダリティやアスペクト、受身/可能/尊敬/自発、談話機能などのニュアンスが味付けされているものを
ひとつのゲシュタルトとみなしてデフォルトではより複雑な構成体のほうの解釈を好む傾向というのがお分かりいただけたかと思います。
まあ、かえって通常変換で適切でないフレーズのほうを優先してしまうケースもあり痛し痒しというところではあるのですが
このアイデアで今まで悩ましかった同音異義語由来の誤変換軽減のために寄与していけると自負しているところであります。


三属性変換についてここまでの流れをまとめてみますと
・3つの抽象的な属性「よろづ」というもので同音異義語を御していく方策
・「よろづ」の組み合わせ動作で奥深いインターフェースが浮かび上がってくる
・三属性操作の上位レイヤーでは「通常変換バイアス」というのがありユーザーはふるまいを把握しながら選択できる
・通常変換バイアスでは具陳的な単語よりも文法顕性語のほうを優先して解釈する

この4点を軸としてペンタクラスタキーボードの3つの変換キー:三属性変換
というのを解説してまいりました。

ゼロベースからかな漢字変換のプロセスを構築していく事はまことに楽しく、実用にも役立つのだ、という議論も十分に展開していけそうだと手ごたえもありますが、
まずは手数も増えて盤面もとにかく大きく使って、操作もややこしくなる、というハードルも待ち構えています。
そこは操作文脈の必然性というのを根気よくユーザーの方々にご説明して、できることが増える、解像度が高まる、ホワタリがスムーズになるという
新たな獲得の物語を皆さまにお示ししていければよいと思います。

 

ここでブログ閲覧者のみなさん、このカテゴリは補足/インフォメーションと各セクション§1~§5まで計7つの記事がありますので、まだまだ記事は続きます。
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