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キラキラはどこにある?現代女性の生き方のロールモデル

2023-08-05 | 番外編の番外編

「わたしの幸せな結婚」というアニメが今とても評判です。
友人に勧められて軽く1話見るつもりでしたが翌日気になって現在最新の5話まであっという間ですぐに追いついてしまいました。
普段私はある程度評価の固まった1周遅れか2周遅れくらいのタイミングでハズレのなさそうなやつを慎重に選ぶヘタレなんですが、
今回は前のめりになったのも苦にならなかったくらい作品世界にすっと入り込むことができて先の展開はまだかまだかとあれこれ想像しながらとても楽しみにしています。

ストーリーは

大正時代を彷彿とさせる架空の日本を舞台に名家に生まれながらも義母や義妹に虐げられて育った美世(みよ)が、
異能の力を持つ軍人・清霞(きよか)の元へ嫁ぎ、少しずつ幸せを知っていく和風シンデレラストーリー。
――ラブロマンスに加えて異能をめぐるファンタジー要素もあって作画も音楽もいい、目が離せない作品です。

ということで美世ちゃん幸せになって~からの清霞さんスパダリっすね♪、あやねるの悪役ぶりも強烈ぅ!まいったなコレ。。。
てな具合なんですが
…しかしながら最初は望まぬ政略結婚、家(イエ)制度の残滓も業深い、策謀渦巻く家々との確執
…娘が父親に結婚相手を決められる男尊女卑の世界。
昨今の事情に鑑みれば、時代錯誤ともいえるモチーフがなぜウケているのか?分析は誰かに任せるとして
ちょっと前から頭をよぎっていた小さな気づきがある…懐中の「雑念メモ」からちょっと拾ってみました。

ちょっとアニメの本題からずれてしまいますがお見苦しいところ失礼。以下雑文にて候。

男性はYoutuberフィッシャーズとかとにかく明るい安村、筋トレ男子、投資男子、聖地巡礼オタ男子、将棋の藤井聡太7冠をはじめとして
コンサルというか山師というか"ゴールドラッシュにツルハシを売れ"とばかりに仕組みや時流に乗って儲ける人や太鼓持ち芸人のサバンナ高橋、
はたまた世に言う「クズ系」ですら勝機がある。
などなど「人生を輝かせている人の類型」が実に多彩で選択肢が多いのに
翻って女性の生き方の選択肢はどうだろうか…

アイドルインフルエンサーキラキラ系/推し活励みます/まったりオレンジページ(読者の方がいたらごめんなさい)
の3極、これしかないのかいっ!

浅はかな考えですいません^^;半年くらい前の自分の自己認識はこうでした。
しかし今回の「わたしの幸せな結婚」を観て、美世のいる世界に比べたら現代女性もきっともっと選択肢が広がってきているのではないか?
いや、そうであってほしい。そんなことを考えながら今回たわむれに君たちはどう生きるか/俺たちはどう生きるか/女たちはどう生きるか
についていろいろ列挙を絞り出してみましたよ。
思いのほかそこそこ出てきているので罪悪感は薄らぎましたが、女性読者の方には少々無神経だとか感じられる方もいるかもしれません。
全く己の器量の至らぬ限りであるかと思いますがよろしければ続きをスクロールして見ていってください。
ちょっと独特な表現になってしまいますが推進力をつけるため「--ズイ」という言葉を語尾につけています。
新種のタロットカードでも出てきたかなーくらいのノリでご笑覧いただければ幸いです。

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【キラキラはどこにある?現代女性の生き方のロールモデル】

・しなやかにズイズイと生きる▶しなズイ
・キャリア志向でズイズイと生きる▶キャリズイ
・法務や委員長の責任を粛々と実行する▶リーガズイ
・教育や慈しみを注いで生きる▶ケアズイ
・姫として自分を磨く▶姫ズイ
・続きはお昼寝の後で▶アニュズイ
・ジャンヌダルクな闘士として戦う▶ロミズイ
・ミセスワタナベのキャズムを越えて伸びしろ手繰り▶のほズイ
・腹斜筋を鍛えろ!我が友スミス▶トレズイ
・憧れと探求心で生きる▶ワナズイ/キュリズイ
・隣を見ればそこにいる存在▶となズイ
・百姓貴族だ芋も牛も、持続可能な農業で野菜泥棒に負けないで▶アグズイ
・創作・演劇・モデル・ダンスなどの表現活動でズイズイと生きる▶ひょげズイ
・爛れた世の中にあってズイズイと生きる▶夜ズイ
・カルチャーやセンスの畑でズイズイと生きる▶識ズイ
・人間を洞察し、霊感をはたらかせて生きる▶スピズイ
・Ada Lovelaceさんや浮川初子さんのようなITイノベーションを先導する▶テックズイ
・DIY・クラフト・ハンドメイド・ガンプラで手仕事がなじむ▶スクナビコナズイ
・異文化を招き睦むよき扉になる▶瓢ズイ
・人生の年輪を輝かせて生きる▶ドーラ姐さん

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女は存在、男は現象っていいますけれど男はいいんです。ロールモデルがなくたって。
その時その時の世の中でギャップに生えてくる雑草のようにわらわらポジションが事後的にフィットするだけですから。形は何とでもなる。
男だって戦士と学者と詩人しかいないだろって嘆く方もいるかもしれませんが家庭をもたぬ限りにおいては探索のやりようってものもあります。

女性はやはりロールモデルがあれば地に足のついた人生設計が可能です。
しかし一旦男女平等の土俵に立った以上、女性も男性のように不定形のロールモデルを模索しなければならない圧というものが露見した段階なのですが、
逆を言えば旧来のプレーヤーは限られた封建の枠内で精いっぱいの境遇戦を展開することができた。そんな自由度もあったのではないでしょうか。
私なんかは恥ずかしながら自分の自立さえできていないのに女性の自立をあれこれ言う資格などないのですが
現代社会は表向きは先進の意識高い観をもちあわせつつも、じつはどっこい旧来のアナクロな価値観も温存されているということでなかなか難儀な板挟みが辛そうな時代やな、女も男も。
…なんて感じてしまいます。

さて主人公美世は自分で選択できない人生から共に寄り添い苦難を乗り越える人生へと開花したわけですけれど
最初は卑屈に見えた彼女の所作に息苦しさを感じていたのですが徐々に解きほぐされてこちらも応援したくなってくるプロセスはとても秀逸で
でも忍ぶるところに身を置いて、幸せを嚙みしめる境地がある、っていうのは
幸せは属性ではなくて振幅にあるというのがわかって美しいコントラストだなあと思いました。

わたしたちは普通、物語を見ているときには視聴者は劇中の登場人物に感情移入・自己投影というのをするものでありますが
世の男性視聴者はさすがにイケメンの久堂清霞サマに自己投影できる猛者というのは限られてくるでしょうから
やはりヒロインの美世のほうに投影している方が多数派であると思います。
ここに一種の倒錯というかねじれというものがあって性の境界を越えて分解/再構築したうえで同一化するというアクロバットなことをやっているわけです。

興味深い現象というのがあって、女性はあまり物語人物に自己投影しない、タブー視すると巷では言われております。(夢女子の事はよくわかりません)
感情移入というのはあるだろうが入り込み過ぎても痛みの解像度が高すぎては諸刃の剣です。
自分の無意識というのをむやみに預けない防衛本能がはたらいているものだと思われます。
言語化をするのは難しいのですが投影の替わりに何がおこなわれているかといえば
耽溺 内面化 シチュ良き良き 見守り第三者
みたいなまなざしで心地よい距離感を図っている…ふむふむ、などと勝手に合点するとして
コンテンツ論考は沼ですからこれ以上の事はあまり深みにはまりすぎないように今は適度に手放しするとします。

しかし思考実験に過ぎないのですが
あるところに冴えない男子がポテンシャルを発揮できずにくすぶっているのを
異世界から「恋愛ポリス歴戦の干物女」が降ってきて憑依あるいはスタンドみたいに側近するみたいな設定があって
普通の異世界モノではテクノロジーとか知識でチートするところが
この世界観ではボンクラ男子がスタンドの力を借りて女子を見る目(人物洞察眼)を異常に鋭敏にさせて
現実世界で「この男見る目無いわね、気づけよ男子!」といったダメ出しあるあるをことごとく解決していく「乙女心チート無双」
といった組み立てでいけば、女子の側からでも投影や共感のリーチは届くのではないか?
なんてことを最近考えました。愚かですね男って。
検証のしようがないのでどう出るかはわかりませんが女性は「内面を見てほしい」という需要が一定数あるのであるあるネタをテンポよく放り込めばごまかせなくも…ない⁉
かなーなんて能天気に企んでおります。
別にネタ盗ったなとかセコイことは言いませんのでどなたか奇特な方がいらっしゃったらぜひ小説化してください(笑)

ちょっとおふざけが過ぎましたが今回はこのへんにしておきます。
普段アニメを見ない人でも「わたしの幸せな結婚」はとてもロマンチックなストーリーだと評価も高いですし
見て損はさせませんので拙ブログの読者の方へ強プッシュさせていただきます。
原作者の顎木 あくみ(あぎとぎ あくみ)さん、いい作品との出会いとドキドキを提供してくださってありがとうございました。


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