初めて読んだ「法華経」はマジ難しかった。
何がわからなかったかって、まず、初っ端から「幾百・千ものブッダたち」と書いてあったこと。恥ずかしながら「ブッダ=仏=お釈迦さま」だと思いこんでいた儂は「え、え、え、お釈迦さまって一人じゃないの!?どういうこと?」となってしまった。
おまけに、時間や距離の長さ、ものの数の大きさが半端じゃない! 時間や空間を自由に行き来するようなことも書いてあったり「一乗、二乗、三乗」とか意味不明な言葉が並び、「もうわけわからん!」状態だった。
それでもなんとか最後まで読み切ってみると、「なんとなくだけど素敵だな~」という印象が残っていた。それに、SFやおとぎ話のようなところもあって、読み物としても面白そうで、「もう一度読みたい」、「わかるようになりたい」と思った。
とは言え、このままでは何度読んでも進歩はないので、「ほんとうの法華経」をはじめ、仏教の入門書やお坊様方が書いてるような本を片っ端から読んだり、わからないことをネットで調べながら、2度、3度と繰り返し読んだ。
しかし何でも勉強はしてみるもので、そうこうしているうちに徐々に徐々にではあるが、なんとな~く法華経が言わんとしていることがわかってきた。(もちろんブッダは数限りなくいることも理解しましたw)
こうなるとますます仏の教えへの興味が増してきて、法華経以外の様々な経典やその解説書、注釈書等々を読み、いろいろなお坊様方のお話し(説法)を聞きに行ったりもした。
そして、家の近くにある某大学の生涯学習講座で仏教に関する様々な授業が行われていることを知り、そこに通い始めたのが今から3年前。まあ、3年間もよく続いたもんだなと自分でも思うが、教えをいただいている老師が大変魅力的(こんな言い方は失礼かもしれないが)な方で、毎回毎回の授業の度に、仏教の学問的な事柄以外にも必ず何かしらの“気づき”を与えて下さる。あのような素敵な老師に巡り合えたのもご縁なのだろうと思う。
と、まあ、儂がなぜ仏教に惹きつけられるようになったのかを3回に分けて書いてみた。こういうことを書いてみると、自分でも自分のことが整理できてとても良かった。
あ、そうそう、今の日本の仏教はほとんどが大乗仏教と呼ばれるもので、いろいろな宗派がある。ちなみに、儂が結婚式をあげた菩提寺は日蓮宗、母の実家の菩提寺は浄土真宗、家内の実家の菩提寺は臨済宗。でも、儂が仏教を勉強して一番思ったのは、“宗派なんぞ関係ない”ということ。
次からは(まだ書くんか!?)このあたりのことも含めて、仏教のことをトピック的に書いてみようかな~と思っている。