今年はベートーベンの生誕250年。
儂がクラシックを本格的に聞き始めた翌年が生誕200年だったから、なんと、あれから50年も経つのか! と、ちょっと、いや、かなり驚いたんだけど、自分の歳を考えれば合ってるw。
当時は、いろいろなレコード会社が記念盤や全集なんかを出したり、多くのオーケストラが記念演奏会を開いたりと、当然ビジネス的にもお祭りって感じだった。儂もレコードが欲しくて欲しくてたまらない時期だったし、演奏会にも行きたくて行きたくてしょうがなかったけど、そこは中学生の身、なにぶんにもお金がないから泣く泣くあきらめざるを得なかった。まあぶっちゃけ、一番覚えているのはそこw。
でも、誕生日だのクリスマスだのと言って親に頼み倒し、1年かけて買ってもらったのがこのレコード(CDじゃありません、30cmLPですw)。
ピアノソナタ全集の方は、段ボールのボロボロ加減が時の経過を物語ってるし、「今世紀最高のベートーベン弾き」、「史上最大の遺産」、「ステレオ決定盤!」っていうコピーも時代を感じさせる。しかも「ピアノ奏鳴曲」だって!
ちなみに、左下の楕円形のシールは「予約限定版愛蔵家番号」とかだったみたいw。
儂、あの頃はほとんどベートーベンしか聴かなかったけど、次第に他の作曲家に興味が移り、そのうちベートーベンはほとんど聴かなくなった。今にして思うと、「ベートーベンを聞くのは初心者」みたいに、ちょっとカッコつけてたのかもしれないなあw。
でも、歳とってきてカッコつける必要もなくなったしw、時間もできたし、最近はまたよく聞くようになった。やっぱりベートーベンはすべての作曲家の頂点に立つと、儂は思う。
「運命」とか「合唱」とか、有名な曲はあまたある。もちろん儂もこれらの曲を頻繁に聴くし、どれが一番好きということもない。今もこれ聴きながら書いてる。ただ儂の中では、ピアノ協奏曲第4番は頭一つ抜け出てるかもw。それも、この演奏で聞くこの曲は本当に素晴らしい。「静謐に潜む熱情」とでも言えばいいのだろうか、そういうものを感じずぬにはいられないし、聴く度に常に心に響く。
ピアノを弾いているグレン・グールドは天才であり不世出のピアニスト。50歳の若さで亡くなってしまったことが本当に惜しまれる。そのグールドの独特な音楽世界を見事にサポートしているバーンスタインも、これまたさすがの一言。儂が昔から大々々好きな指揮者の一人。
そして今年の生誕250年もいろいろやってるみたいだけど、気のせいか、50年前ほどの盛り上がりは感じないかな。あぁ、儂が歳のせいで鈍感になっただけかもしれないのかw。
いずれリンクは切れちゃうと思うけど、このあたりがちょっとおもしろい。
でも今は昔と違ってオンラインで行けちゃうから、売る方も買う方もそっちの方がいいですよね。
とは言え、最近CDあんまり買ってないです~(^^;
それでも興味深い新譜が続々出ていますので是非!