高校を卒業してから私は英語を勉強していない。
大学で外国語の授業を受けなければならなかったけれど、英語のクダラナイ日本論とか読まされるよりはキリル文字でもハングル文字でもいいから「ハロー、ハウアーユー」とかやってた方がずっと気が楽だと思って、ドイツ語とフランス語を履修していた。
但し、ドイツ語で覚えているコトと言ったらひとつだけ。
See(ゼー)という単語は、男性名詞用の冠詞(英語で言うaとかtheのこと)がついてder Seeと言った場合には湖を意味し、女性名詞の冠詞がついてdie Seeと言った場合には海を意味する両刀づかいの単語であること。
湖は溜まるから男性名詞、
海は満潮があるから女性名詞。
ものすごくヒワイな記憶法だったのでまだ覚えている。
(あ、ドイツ語の先生はこんなこと教えてくれません。予習してたときに思いつきました。)
外国語の授業は文法と会話の2つの授業を取らなければならなかったが、フランス語会話の先生は「読み書きよりも耳から覚えなさい」という人で、私たちとしては先生が言うことを聞こえるままに書き取るしかできなかった。その結果、私のノートは
ぼんじゅー。こまんたれぶ?
びあん、えとぅ?
びあん、めっしー。
けすくせ?
みたいなことがズラズラ書き連ねてある。で、
じゅどんす、ちゅどんす、いるどんす、ぬどんそん、ぶどんせ、えるどん…
と、おもむろに意味不明になっていくのだが、少なくとも私が落ちこぼれていったであろうことはこのノートに如実に表れている。
こんな勉強法で本当にフランス語ができるようになったらお笑い種だ。「読み書きよりも耳から」なんて学習法は私は大反対だ。
単位にならなかったけれど本気で勉強したのがロシア語だった。これは面白かった。村田先生というロシア語の先生が朗らかだったのもあるけれど、村田先生が連れてきたロシア語書籍専門の本屋さん(明らかに需要なさそう…)が売ってくれた教科書が物珍しくて、毎日ぱらぱらめくっていた。ロシアから輸入されたその本は、紙の質が悪くて印刷にムラがあって絵が少なくて、語学の教科書としてはモチベーションを地の底まで貶めるような面白味のないものだったけれど、今まで読めなかった字がだんだん理解できていくというのが私にとっては楽しかった。そんなに楽しかったのに1年でやめてしまったのは、完ぺきにできたと思った試験で思わぬ低い点を取ってしまったことによる。自分の回答を分析してみると、アルファベットのш(シャー)とщ(シシャー)が区別できていないのが原因だった。というか、あまりに印刷が粗悪で、シシャーの尻尾がかすれていて私には見えなかった。こんな理由で語学の勉強を投げ出す私も私だけど、あの0.5mmの尻尾のせいで新世界は閉ざされたのだ。
あんまり言いたくないけれど私の専門はポーランド語で、これはロシア語以上に日本に文献がなくて、勉強できる環境が整っていなくて難儀した。留学するのだって社会主義が崩壊して経済が低迷している時期だったから教授からも親からも大反対されて、ほとんど行方不明者として扱われていた。今の後輩たちはホント気軽にポーランドに遊びに行ってしまうし、インターネットで交流ができるし、向こうの大学でも外国人留学生の受け入れ態勢ができてきているので、本当に恵まれていると思う。
最近ポーランドのチャットをやってみようかと思ってアクセスして、閑散としたチャットルームで1対1の会話を楽しんでいたのだが、
相手「どこに住んでるの?」
リカ「日本。」
相手「うそつけ。」
リカ「ホントだよ。私ポーランド人じゃないもん。」
相手「で、なんだ?まさか自分は日本人だとか言うんじゃないだろうな?」
リカ「マジで日本人なんですケド。」
相手「何か日本語で言ってみろ。」
リカ「え?!うーんとね、サクラ、ハラキリ、スシ、サムライ…」
相手「うそだ。日本人だったらポーランド語なんてしゃべれるもんか。」
と、全く信じてもらえない。なになに、私のポーランド語って、ポーランド人並み!??(違う…)
それで、他の3~4人で話をしている雰囲気のチャットルームに入っていったら、どうやら奴らはネットでごにょごにょとHしているようなのだ。混ぜてもらったけど、こっちはボキャ貧なので、されるがままのマグロ状態だ(笑)
結論。自己紹介みたいなことはできるけど、語学をツールで使えるほどポーランド語を知ってるわけじゃないんだな。
こんなにいろいろとやってきたのに、結局唯一モノになってると言えるのが、いちばん勉強してなかった英語というのは何事だ。大学で遊んでばかりいたのがバレバレだ。
前の会社はともかく、結婚してイナカに引っ越して、こちらの職場ではほとんど英語は使わない。だから普段は全く英語と縁のない生活をしている。
たまーに職場で英語を書いたりしゃべったりすることがあるけれど、初日はちょっとつらい。翌日になると英語力が戻ってきて調子よくイケる。
やっぱ語学は毎日続けなきゃダメだね。
最近マジに勉強している彼のTOEICの点数がめきめきと伸びてきているので、なんとなく危機感を感じている。
大学で外国語の授業を受けなければならなかったけれど、英語のクダラナイ日本論とか読まされるよりはキリル文字でもハングル文字でもいいから「ハロー、ハウアーユー」とかやってた方がずっと気が楽だと思って、ドイツ語とフランス語を履修していた。
但し、ドイツ語で覚えているコトと言ったらひとつだけ。
See(ゼー)という単語は、男性名詞用の冠詞(英語で言うaとかtheのこと)がついてder Seeと言った場合には湖を意味し、女性名詞の冠詞がついてdie Seeと言った場合には海を意味する両刀づかいの単語であること。
湖は溜まるから男性名詞、
海は満潮があるから女性名詞。
ものすごくヒワイな記憶法だったのでまだ覚えている。
(あ、ドイツ語の先生はこんなこと教えてくれません。予習してたときに思いつきました。)
外国語の授業は文法と会話の2つの授業を取らなければならなかったが、フランス語会話の先生は「読み書きよりも耳から覚えなさい」という人で、私たちとしては先生が言うことを聞こえるままに書き取るしかできなかった。その結果、私のノートは
ぼんじゅー。こまんたれぶ?
びあん、えとぅ?
びあん、めっしー。
けすくせ?
みたいなことがズラズラ書き連ねてある。で、
じゅどんす、ちゅどんす、いるどんす、ぬどんそん、ぶどんせ、えるどん…
と、おもむろに意味不明になっていくのだが、少なくとも私が落ちこぼれていったであろうことはこのノートに如実に表れている。
こんな勉強法で本当にフランス語ができるようになったらお笑い種だ。「読み書きよりも耳から」なんて学習法は私は大反対だ。
単位にならなかったけれど本気で勉強したのがロシア語だった。これは面白かった。村田先生というロシア語の先生が朗らかだったのもあるけれど、村田先生が連れてきたロシア語書籍専門の本屋さん(明らかに需要なさそう…)が売ってくれた教科書が物珍しくて、毎日ぱらぱらめくっていた。ロシアから輸入されたその本は、紙の質が悪くて印刷にムラがあって絵が少なくて、語学の教科書としてはモチベーションを地の底まで貶めるような面白味のないものだったけれど、今まで読めなかった字がだんだん理解できていくというのが私にとっては楽しかった。そんなに楽しかったのに1年でやめてしまったのは、完ぺきにできたと思った試験で思わぬ低い点を取ってしまったことによる。自分の回答を分析してみると、アルファベットのш(シャー)とщ(シシャー)が区別できていないのが原因だった。というか、あまりに印刷が粗悪で、シシャーの尻尾がかすれていて私には見えなかった。こんな理由で語学の勉強を投げ出す私も私だけど、あの0.5mmの尻尾のせいで新世界は閉ざされたのだ。
あんまり言いたくないけれど私の専門はポーランド語で、これはロシア語以上に日本に文献がなくて、勉強できる環境が整っていなくて難儀した。留学するのだって社会主義が崩壊して経済が低迷している時期だったから教授からも親からも大反対されて、ほとんど行方不明者として扱われていた。今の後輩たちはホント気軽にポーランドに遊びに行ってしまうし、インターネットで交流ができるし、向こうの大学でも外国人留学生の受け入れ態勢ができてきているので、本当に恵まれていると思う。
最近ポーランドのチャットをやってみようかと思ってアクセスして、閑散としたチャットルームで1対1の会話を楽しんでいたのだが、
相手「どこに住んでるの?」
リカ「日本。」
相手「うそつけ。」
リカ「ホントだよ。私ポーランド人じゃないもん。」
相手「で、なんだ?まさか自分は日本人だとか言うんじゃないだろうな?」
リカ「マジで日本人なんですケド。」
相手「何か日本語で言ってみろ。」
リカ「え?!うーんとね、サクラ、ハラキリ、スシ、サムライ…」
相手「うそだ。日本人だったらポーランド語なんてしゃべれるもんか。」
と、全く信じてもらえない。なになに、私のポーランド語って、ポーランド人並み!??(違う…)
それで、他の3~4人で話をしている雰囲気のチャットルームに入っていったら、どうやら奴らはネットでごにょごにょとHしているようなのだ。混ぜてもらったけど、こっちはボキャ貧なので、されるがままのマグロ状態だ(笑)
結論。自己紹介みたいなことはできるけど、語学をツールで使えるほどポーランド語を知ってるわけじゃないんだな。
こんなにいろいろとやってきたのに、結局唯一モノになってると言えるのが、いちばん勉強してなかった英語というのは何事だ。大学で遊んでばかりいたのがバレバレだ。
前の会社はともかく、結婚してイナカに引っ越して、こちらの職場ではほとんど英語は使わない。だから普段は全く英語と縁のない生活をしている。
たまーに職場で英語を書いたりしゃべったりすることがあるけれど、初日はちょっとつらい。翌日になると英語力が戻ってきて調子よくイケる。
やっぱ語学は毎日続けなきゃダメだね。
最近マジに勉強している彼のTOEICの点数がめきめきと伸びてきているので、なんとなく危機感を感じている。