リカコの、これは「ゴミのようなブログ」か「ブログのようなゴミ」か

今までの人生は挫折つづきでサボテンのぴょん太さんもベランダで干からびているけど、最近ようやく自分を肯定できてきてるかも…

地球の歩き方のウソ

2008-12-13 18:33:28 | 日記
いつか書こう書こうと思いながら1年半以上過ぎ去ったけれど、じつは昨年の5月に義姉の結婚式でオーストラリアに行ってきた。
昨年の5月と言えば、もう思い出したくないほど仕事漬けの最悪な日々が続いていて、出発日だって夜7時の飛行機に乗るために夕方4時に東京駅で待ち合わせていたのに昼の2時半過ぎまで神奈川で働いていて、いろんなものを忘れて行った。

で、かなり致命的だけどお金を1万円しか持っていなかった。
私は新婦の弟の嫁という微妙な立場だったから、ひとりで勝手な行動が許されるはずもなく、ちょっと皆さんに待っててもらって郵便局へ…なんてことはできなかった。
あぁそうだ、あの日は土曜日だったから、成田に着いたらATMも両替所も閉まってたんだ。夜だったし。

(そして、義親や義姉にお金を借りることもできない…恥)

それで、早速忘れてきた歯ブラシや日焼け止めや化粧落とし拭くだけコットンなんかを買ったりしたので、せっかくの諭吉が野口と小銭に崩れてしまったり。

幸いわが夫が4万円持っていたので(って、両替をまったくしてなかったコイツも緊張感なさすぎだー)とりあえずスーパーでパンとハムとコーラが買えれば5日食いつないで会社のみんなにおみやげも買えるね、と安堵したけど、せっかくタダで海外旅行ができてるのに何やってんだ私たちは!?…と思った。

それにひきかえ、新郎新婦とその両親夫婦はかなりビビっていたらしく、万全の準備をしていたらしい。
朝の5時にケアンズに着いてとりあえずホテルに連れて行かれて、旅行社の人と5日間のプランの確認をしたのだが、オプションツアーの料金を今ここで払ってくださいと言われてまず義母がゴソッとハンドバッグから取り出したのが1800オーストラリアドルキャッシュ。
ちょ、ちょっと待て…。そんなに派手にキャッシュを使ってしまってよいのかこの人は?
ここは私がクレジットカードで払うから、そのオーストラリアドルくれよ!と叫びたかった。

彼も同じ心境。ふたりで必死に堪えたけど。


ま、どうせ基本的に団体行動をしなきゃならないんだから、ご飯も交通費もタダですむから一文無しでもいっか!と思ってたら大間違いだった。
あっちの親(つまり新郎の親)が気をつかってすべての費用を払ってくれようとするから、お世話になりすぎるのは申し訳ないからあんたたちは別行動で好きにやりなさいっ、つーことにされた。

口減らしかよ私たちは。

でも向こうの家族と一緒にいても何にもしゃべることはないし、結婚式だけちゃんと出ればあとは好き勝手に遊べることになってチョー好都合だわ♪と喜んだけど、…あ、そうだ金なかったんだ私たち(涙)

ホテルの隣が免税品店で道を渡った向こうが大橋巨泉のOKショップだったけど、考えてみればものすごいラフな格好で田んぼ道ぬけて会社行ってその格好のまま飛行機に乗ったから、いくら旅の恥はかき捨てですぅとか言ってもグッチやエルメスやアルマーニショップには間違っても立ち入れない。
OKショップだって3回も行けば飽きるし、あとはネットカフェに行ったり、ホテルの部屋でごろごろしたり、郊外のショッピングモールに行って普通のオーストラリア人が買い物するのを眺めたり、それから動物園のカンガルーと戯れることができるコーナーに行ってフンだらけの砂場に一緒になって寝転がって蹴飛ばされたりしていた(着替え持ってないのに…)。

帰りに空港のみやげ店でありったけのオーストラリアドルをはたいておみやげになりそうなお菓子を購入。ばら売りのチョコレートなんかもひっつかんで、最後のおつりは5セントだった。あー使いきった!!

ところが隣の人たち(義姉夫婦、義親夫婦とか)は「あ、今のうちに円に戻しておきましょう」なんて並んできたかと思ったら「10万円も戻ってきちゃったよ」などとのたまってるではないか。
もーどんだけ金あまってるんですか。

世の中はキャッシュレスの方向へ進んでるんじゃなかったのか。海外は危ないから現金はできるだけ少なくしてトラベラーズチェックとクレジットカードを使おうとか指南するガイドブックはウソ並べ立ててるだけだったのか。旅好きだとか豪語してる義姉も金銭については無計画に両替を繰り返して手数料ばっか損してるんだから、ぜんぜん大したことないなぁ…と思いながら私の貧乏旅行は幕を閉じた。