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「午前中に仕事があって・・・片づけてから向かうね」
日~月の釣行が多かった近年、金~土にかけての釣行になった今回、現着して先行してくれていたkeiさんに
「・・・半日仕事してから出るのって、よくないな・・・、仕事のこと引きずって考え事しちゃって・・・」
「ほう・・・珍しいこともあるもんだ・・・」
なんて会話があったか、なかったか・・・・
そんなわけで、18時過ぎに開始♪
中秋の名月の金曜日、日が暮れても月明かりで海面が明るい。
周囲を見渡せる分、釣り人のそこそこ出ているのが判る。
「こんばんは! へへへ・・・今日も指定席だよ♪」
数年前から、よく見かけるベテランさんが声をかけに来てくれた。
この方は、満潮時には足元を洗われそうな狭い足場のポイントが[指定席]の方で、多い時は週3で南房通いされているとのこと!
???本当かな???
話半分としても、ワシのショボい釣行回数では推量れない濃密な経験値をお持ちで、お話しを伺うたびにワクワクが止まらなくなる。
「じゃ、頑張ってね」
と、笑顔を残して、ホイホイと磯場を飛んでご自身の釣り座へ向かっていった、
この日は、他にもお一人いらして、沖に向かって、左からkeiさん、その方、pingと、程よく間を開けて入った。
開始直後からアタリはあるものの、弱いものばかりで、小アジ、ウリンボ、と20時を過ぎてもキープは無し・・・
『どう?』
keiさんが、様子を見に来てくれた。
『ダメだね〜、風と潮流が離れ岩に向かって速くて、仕掛けを流しにくいんだよね。』
『あっちの方も似たようなものだけど、潮下に開けてる分、攻めやすいよ』
そんな感じのやりとりがあって、keiさんの横にお邪魔することに・・・
ところが、もたもたしているうちに風向きが変わり、潮流も止まって、今度はワシの元々の釣り座でも攻め易い状況に!
そして、元の場所で再開後にようやく25cm強のキープサイズ(自己規制)が出て、チャンス到来!
でも、ようやくキープくんばかりで、30cmを大きく超えてくるのが来ない。
それでも出遅れを取り戻そうとテンポを上げて投入を繰り返していると・・・
『・・お・お〜いpingさ〜ん!・・網〜』
月明かりに照らされて神々しい姿のkeiさんから、久々に聴くワードが!
しかし、駆け寄った時には根に入られてしまったようで、びくともしない。
『少し緩めて、出るのを待つか・・・』
待つこと数分、状況は変わらず、切ることになってしまったが、それまでにない手応えだったらしく・・・
『何だ〜うう〜む・・・ドンと来て・・・』
回収した仕掛けを手にブツブツ・・・
逃したお魚への思いを引きずりつつ再開😅
その後、間に入られた方が引き上げたので、keiさんの横に再移動。
今度はほぼ同じラインを攻める。
小型や餌取りが多いので、LEDにハッキリしたアタリが出るか、竿先まで引き込まない限りは合わせない。
そんな感じでいると、ムツとハタンポを挟みながらも、時々キープくんが来る。
しばらくして、ストンッと消えたLED・・・竿に来ないが、水中の残像も見えないほど入ったので、竿を立てた!
ガクンッとした手応え・・・
『あれ?、根がかり?、あんな所?・・・根は無いはずだけど・・・、海老網のブイも無かったし・・・』
緩めて見たが同じ、ただ流されての根がかりならウキが浮いてくるはずだが出てこない。
『ダメか・・・』
お魚が咥えて根に飛び込んだか?
・・・であれば、待ち過ぎだ。
諦めて仕掛けを切る。
う〜む、文字通り引きずるなぁ〜
keiさんに続いて、後々引きずりそうなバラシの後、夜の干潮で休憩を挟みながら投入を繰り返すが、状況は変わらず。
日付を跨ぎ、上潮が効き出すと徐々に左沖へと潮がかっ飛び出す!
・・・と共に、それまでポツポツとあったアタリが極端に少なくなった。
少ない引き出しを開け散らかして、左沖の岩の際まで流して誘いを入れるパターンを見つけて、1尾追加した後・・・
アオイソメを少し大き目に付けて、同じように誘いを入れた直後!
ズズッッ・・・と入るLED・・・
ドッ、ドドッ!
グイッグイッ!・・・ジジッジィーッ!
胴から曲がる3号竿!
3号ハリスの強度より、かなり設定を緩めにしてあったドラグが鳴り、ラインが引きずり出される!
『あわわわ〜〜!・・・っと、さあ来い!』
と、身構えたとき!
ブツッ・・・
竿先が戻ってしまった・・・
『何だ今の!?クッッソオォ〜!』
痛恨のハリス切れ、切れたハリスを確認すると、フグやムツに噛まれたらしき跡が・・・
傷で劣化して切れたのか、根ずれで切れたのかは判らないが、フロロの3号が切れるほどの締め込みでは無かった。
『ウッソだろぉ〜!・・・あ〜●★△*□×!』
汚い言葉を吐き散らして?気を紛らわせてから、あわよくば・・・と同様に攻めてみるが、そうそう運は巡ってこない。
結局そのまま奇跡は起こらず、コマセ切れで夜明けを待たずして終了した。
車に戻って、片付け〜着替えを済ませると、かなりの本降りで雨が降り始めた。
『良いタイミングで上がれたね。』
『次回は?・・・早いな今年ももう10月か』