夕方まで仕事をして、さて・・・どうしよう・・・かみさんからメール
>釣り行くの?・・・夕飯は?
>>行きます。夕飯は要らない。
毎週末にこんなやり取りを何年続けているのだろう・・・
【波高2mウネリをともなう・・・】
そんな予報の中、南房某所に着いてみると・・・見覚えの(凄く)ある車が・・・
「こんばんは!・・・来てたんだね。・・・調子はどう?」
「あれ? pingさん、・・・う~ん全然ダメ・・・なんか変なんだよね。・・・鯔が入れ食いだったり・・・場所変える?」
「まあ、今夜は2時40分の潮変わりからかもよ。のんびりやろうよ。」
そんな訳で2週連続でkeiさんと竿を並べることになったが、このときkeiさんの読みを一蹴しなければ結果は変わっていたかも知れない。
開始したのが21時頃、干潮の底からようやく上げ始めた時間帯だったので、潮位が上がって来れば食うだろう・・・と気楽に構えていたが、アタリすらない状況が延々と続く。
偶にフグがいたずらする状況の中、日付を跨いだ頃にようやくウキが入り27cm程のレギュラーサイズが来たが、その後潮替わりを過ぎても状況は同じで、アタリもそれのみで終わってしまった。
終了間際のkeiさんに、片付けのため立てかけてあった竿を吹っ飛ばすような勢いのアタリがあった!
尋常ではない重量感を残し、2.5号のハリスをぶち切って行ったのは何だったのだろう・・・・
「鯔の感触じゃなかった。・・・鯵ならそうとうデカイぞ・・・」
「う~む・・・・・・」
駐車場で昼から釣っていたkeiさんと別れ、富津~木更津方面へ移動、狙いは鮎並=アイナメだ。
富津の埠頭に来て見ると北系の風が強く、風向かいの場所はかなり厳しい。
背中で風を受けるような姿勢で実績場所を攻めるが、どこも既に攻めつくされてしまったのか、潮時が悪いのか、10時頃までやって薄明時に来た25cmのみ、ここで半ば諦めモードになってしまいヘチ竿を仕舞いかけたが、最後にHPを立ち上げた頃によく通った木更津の埠頭を思い出し移動することにした。
HPを立ち上げた2001年頃は先端部までは入れて、アイナメやスズキの自己レコードを更新させてくれた場所だったが、今では対テロ対策で埠頭の大半が入れなくなってしまった。(本来は全域関係者以外立入禁止、いわゆるグレーゾーンですのでご注意を)
砂揚げ場付近は休日で作業の妨げにならない場所なら釣り可能のようだが、それでもこの日は日曜の割には船の出入りや積み出し作業が多く、大型重機も稼動していて、流石に手軽にのんびりと・・・という雰囲気ではない。
周囲に気を配りながら投げ釣り師の入らない停泊した船と岸壁の隙間を探るが、何の変化も無く底まで落ちてしまう。
30分ほど竿の入りそうな隙間を叩いていくとようやく・・・
ピピッ・・・と小魚の反応、そのままにしていると・・・フワフワフワ・・・と竿先を揺らす本命らしきアタリ!・・・聴き合わせる・・・離された!
・・・息を詰めてそのまま下ろす・・・またフワフワ・・・少し送り込む・・・聴き合わせる
・・・竿先に重量感!・・・底付近で首を振る感触・・・底が切れない!根に入ったか?
・・・ラインを張ったまま様子を見る・・・ズルリッ・・・出た!
・・・ゆっくりとラインを巻き取り距離を詰める・・・船と岸壁の隙間の巾約1m
・・・水深5m付近で強く抵抗・・・竿が短いので腕全体でショックを吸収する
・・・曇り空が写り銀色の水面を破ってアイナメが出現!
・・・船の係留ロープが邪魔で、まともに玉網が出せない!
・・・ロープを抱くように跨ぎ、タケちゃんのコマネチのようなポーズで玉網入れ成功!
横たわったのは35cm超えるコンディションの良いグラマーなメス!
「居たよ!あ~良かったこれで帰れる・・・」
思わず呟く。
気がつけば釣具も服も車も砂まみれ・・・労多くしてなんとやら・・・
「昔は良かったのに・・・」
今年は何度このフレーズを口にしたことだろう・・・
いやいや、久しぶりの良型アイナメの刺身を味わえたし、思い出の釣り場で竿を出せたのだから良しとしよう。
<カゴ釣り>
日時:2009年11月28日21時~29日4時頃 中潮
場所:南房某所
釣果:鯵27cm×1尾
<ヘチ釣り>
日時:2009年11月29日6時~11時頃 中潮
場所:富津~木更津埠頭周辺
釣果:アイナメ25cm・36cm各1尾