「本降りになっちゃいましたね・・・」
・・・とは、早朝釣り場に着いたときに交わした先着者との会話。
前夜が荒れ模様だったので今回は午前中から団子釣り一本勝負!
しかし、2名入っていた烏賊師が二人とも立て続けにコウイカ(一杯は魚種確認)を上げるのを目撃!
車へエギを取りに走り、トランクを開けたところで我に返る・・・・
『団子一本・・・初志貫徹!・・・だんご・DANGO・団子!』
自分に言い聞かせて深呼吸。
釣り場に戻ると烏賊師達は雨宿りに行ってしまったようで一人きり・・・
7時過ぎに実釣開始。
ようやく雨が上がり、もうレインウエアは要らないかな?
と思い、空を見上げていたとき・・・
「おはようございます! ・・・黒鯛ですか?・・・ここはどんなな感じですかね」
「ええ、サイズは小さいですけど、出るときは数がまとまりますので、楽しめますよ」
実際は色々と情報交換していたが、簡略するとこんな感じ。
紀州釣りの本場(和歌山)でこの釣りを覚えられて、最近は千葉方面を主に釣行されているとの事で、ワシのような自己流の【なんちゃって釣り】ではない本格派!
「・・・いろいろと試したい・・・」
とのことで、少し離れて釣り座を取られていたが・・・遠慮していたのかな?
とても朝から出かける気になれない・・・そんな天気予報だったが、気がつけば家族連れや釣りデート?の若者等で堤防上は一杯になった。
そんな中、1投目から餌取りは活発で、団子が割れる前からカヤウキ=舞烏賊Ⅱは・・・
モゾモゾガクガク・・・・
ツン・・・
と入ったのに合わせると・・・
「う~ん・・・お前じゃない!・・・つうの」
トトン・・・
と団子をつつく動きの直後、ウキがボディまでフワリと上がる・・・
ズッ・・・ツイッ・・
・・・と段を付ける様なアタリ!
ピシッ! グリグリッ・・・クイッ・・・クイッ・・・
左右にヒラを打ちつつ上がってきた本命!
ブラブラさせているのは、チンチン=黒鯛の若魚。
秋の内房の小物釣りといえば定番の魚種!
・・・だったのは昔の話。
最近は黒鯛を狙いの釣り師を探す方が難しいくらいだ。
好みは別れる所だが、食べて美味しいのも35cm位までだと思う。
それ以上になると生息環境や個体差によって肉質・味が極端に違う不思議なお魚だ。
この1枚の後、30分位間を置いて1枚・・・・
概ね20cm前後のいつものサイズが、ヘダイ混じりでポツポツと釣れてくる。
予想していた南南西の風はそれほどでもなく、前夜の荒天が作る適度の濁りと雨の抜け切らない曇天が功を奏しているのか、前回のような隅1(早朝の1枚だけ)と言うことも無く、かと言って入れ食いでもない・・・微妙な活性を保っている。
上げ潮が効き始めてから徐々にペースが上がり始め、餌取りの猛攻も凄まじいが、本命が居る時は蹴散らしてでも食ってくるようで、団子を突く前アタリが出る場面では必ず本アタリが出るようになった。
11時過ぎ、25cm前後のここではまあまあのサイズ?が2枚立て続けに来たところで1セット目のコマセが終了、いつもなら終了の時間だが、睡眠が足りているので第2セットへ突入!
潮位もかなり上げてきたので、投入もテンポアップ!
しかし、餌取りの活性も上げてしまったようで、ヒイラギとカワハギが容赦ない攻撃を仕掛けてくる!
実は今回、団子一本ということで切札に赤イソメを持ち込んでいた。
オキアミでは割れた直後弱いアタリしか掴めないまま素針にされていたが、しばらく【間】を作れるため、本命の目につく可能性が高まると思っている。
コレでまたポツポツと追加して、最後にシマイサキが食ってきたところで終了、気がつけば前々回を若干上回る内容のスカリ!
針を飲んで上がってしまったのと、大きい方から数枚選んで10尾キープ。
予測に反してなかなか楽しめました!
でも、団子2セットはやり過ぎだったかな・・・筋肉痛(笑)
日時:2011年10月23日 中潮
場所:内房某所
釣果:黒鯛20~25cm前後×16枚、ヘダイ×4尾、シマイサキ×1尾、カワハギ×1尾、ヒイラギ少々