>シーバスありますよぉ~
・・・とロコパパさんからのメール!
それは、車の調子が悪く(セルモーターが回らないときがある)釣行を見合わせるつもりでいた19日の午前中ことだった。
実は、『一本予約いれておきます!』と冗談半分でブログにコメントを入れていたのだが、本当に釣ってきちゃいましたって話だよ!
しかも添付画像を開いてみたら、70cm超級のシーバスの横にどぉぉ~んと鎮座しているのは、50cm超級の黒鯛!
そのまま椅子から立ち上がり、かみさんに
「・・・お呼びがかかりましたので行ってきます・・・」
そんなこんなで、急いで用意をしているときに、長女が2階から降りてきた。
「ん?釣りに行くの?」
「うん!・・・ロコパパさんがスズキをくれるって云うから・・・」
「はぁ?・・・プライドはないの?」
「(そうきたか)・・・ないっ!・・・食欲!」
「・・・・・・」
そしてポンコツ車はポンコツ親父を乗せて南房へ!
とある漁港で待ち合わせ、無事に胴の張った南房マルスズキを受け取る。
黒鯛もくれ!と喉まで出かかったが、流石にそれは思い留まった。
(黒鯛が見たい方はロコパパさんのブログへ)
ここで今回の釣行目的はほぼ達成してしまったので、後はオマケの釣りだ。
すぐ近くでカマスが釣れるというので、前夜からの釣行で限界近いロコパパさんを無理やり追いたてるように案内をしてもらう。(アリガトー)
今まで、カマスというと金茶系のド派手なサビキで底をズル引きするのが定番と思っていたが、ここでは既に去年の話、既にスレてしまったのか食性が違う群れなのか解らないが、サビキのセレクトも誘い方も全くの別モノだ。
観様見真似で釣り始めた数投目、錘の着底直後に
トゥルルッ・・・と弱いアタリ
釣れてきたのは小鯵、同様にして3尾を小鯵を追加した後に
ゴッツンッ・・・ゴゴン・・・と竿先を絞るアタリ!
結構な抵抗をみせて上がって来たのは本命のカマス!25cm強といったところか?
日没までの短時間だったが、小鯵混じりでカマスが3尾、ロコパパさんは4尾と狙い通りの釣果。
ここでロコパパさんとはお別れ、いよいよポンコツ親父のちっぽけなプライドを探す長い夜が始まった。
まずは、カマス場で小鯵が出ていたので、暗くなったら大型も回るのではとそのままカゴアジに移行、しかし大アジ仕様の仕掛けと餌に反応する魚が居らず(掛けられず)数投で撃沈、心配して電話をかけてきてくれたizuさんに
「釣れないし、誰も居ないし、寒いし、寂しいし・・・」
と弱音を吐きまくるポンコツ親父・・・
更に数投しても情況が変わらず、前回の釣り場へ移動する。
20時頃、おそらく既に先客で満員御礼だろうと思いきや・・・あれれ?
閑散・・・
・・・本当に・・・終っちゃったか?
事前に下降傾向にあることは、前回知り合ったY.Nさんや園子さんからも情報を貰っていたのだが・・・
それ以上の寂れっぷり・・・(T_T)
遠くに一人入っているようだが、そのLEDは波間に滲むことなく漂っている。
前回の釣り座も空いていたので
『とにかく仕掛けを入れなければ何も始まらない・・・』
と自分に言い聞かせて、向かい風にカゴをぶつけるように実釣開始!
タナをいろいろ試しながら10数投、まったくアタリが無い中、奥の方から移動してきて隣に入った人がほぼ竿下で20cm強の鯵を上げた。
「やっと来たよ・・・」
「・・・魚は居るのかな?」
直後にワシのウキにもアタリが出たが、リールに手を触れる前にLEDが浮き上がってきてしまった。
そしてまた沈黙の時間が続く・・・
23時頃、流石に痺れが切れて前回と逆の移動をする。
もちろん、この移動先も・・・閑散・・・・
釣り場を独占できるのは良いが、釣れないのでは意味が無い。
ここでの数投目、初めてアタリが出た!
しかし、フグ・・・でかいフグ・・・
でも、餌取りが居るだけでもましな今夜の情況下では希望の光か?
そして、更に数投後、半ば諦め気味で座り込んで竿を握っていると・・・・
追い風に乗せて遠投したウキに前触れが・・・
スッ・・・一瞬でLEDが消えた!
やや立て気味にしていた竿先が
ギュュウウ~~ンッ・・・・と押さえ込まれた!
『えっ?・・・またまた、うそでしょ~』
典型的な南房アジのアタリなのに、疑念が生じているワシ・・・
干潮間近で露出する根を避けつつ抜き上げたのは、30cmは欠けるもののまさかの良型鯵!
『・・・はぁ~やっときたぁ・・・』
さあここから勝負!と期待をこめて投げ続けたが、はぐれモノだったのかそれっきり・・・
時間も深夜の干潮、冬の夜潮は潮位が下がるので多少上げてくるまで仮眠をとることにした。
そして3時30分頃、明け方のカマスにも備え、当初の向かい風の釣り座で再開
やはり反応が無いが、おそらくカマス狙いと思われるルアーマンが複数見えるので、おそらく実績があるのだろう、ここは昨夕の場所ではないのでセオリー通りカマスサビキを用意して臨戦態勢を取る。
鯵は依然として釣れないが、時折餌が取られてくるので小型が居るのかもしれない。
しばらくして、投入直後の誘いに弱いアタリが出て20cm弱が1尾、前回も最初はこのクラスが出たので期待をしたが、やはり単発だった。
更に時間が開いてから20cm強が1尾、これも単発・・・
どんよりと曇った空に僅かに夜明けの気配が感じられた頃、隣でミノーを投げ続けていたルアーマンにカマスがヒット!
あれが噂のデカカマスか?擂粉木のような太い魚体!
即座にカマスモードへ切り替え、カマスサビキを何度も角度を変えて投入して見たが無反応、ルアーマンも結局追加が出来ず撤収してしまった。
6時過ぎ、すっかり明るくなったが曇り空からはポツポツと弱い雨が降り出した。
諦めの悪いポンコツ親父も、流石に空腹と寒さに耐えかねて撤収。
情況が悪いのは承知していたが、ここまでとは・・・なんとか1尾でも南房サイズが出たので良かった。
ポンコツ親父のプライドか・・・こんなところかな?
日時:2011年2月19日~休憩3時間~翌6時 大潮
釣場:南房某所
釣果:アジ15cm前後×9尾、28cm×1尾、カマス25cm前後×3尾
友の恋人(魚)を奪い取り、荒涼とした海辺の果てまで放浪し、疲れ切った男は痩せた馬(壊れかけの車)を駆って、・・・故郷へ・・・