里山の風に吹かれて

千葉県は外房の里山に暮らしています
 
身近な自然の中で見かけた”花鳥風月”を

綴っていけたらと思っています

ノハナショウブ? ハゼの木の芽生え

2022-06-14 | ここ里山の草花あれこれ
 
いつものように奥の細道を散歩中に森の中に妖しげに咲く花を見つけました。

#1










最初はハナショウブかとも思いましたが、こんな森の中に園芸品種が咲いているのも不自然です。

カキツバタ? 水辺でもないこんな森の中に? それも不自然です。

不思議な美しさを漂わせている花でした。

#2










そもそも大きく垂れ下がるはずの花被片もご覧のように小さいままです。これが園芸品種のハナショウブの原種の

ノハナショウブなのでしょうか? ふとそんな考えが頭をよぎりました。

#3










花被片の根元の黄色い模様もハナショウブとは違います。

#4










ちなみにこちらがハナショウブの花です。明らかに黄色い模様が違いますね。やっぱりノハナショウブなのでしょうか?

確かなことはよく分かりませんでした。そんなことには我関せずといった風情のカエルが印象的でした。

#5












一方こちらは可愛らしい木の芽生えです。ハイドという野鳥観察用の木製の構造物の座面に生えていました。

#6










左側の芽生えの足元にタネのようなものが見えます。芽生えたばかりの双葉は緑色をしていますが、右側のように

ちょっと時間が経つとその双葉が赤く染まっていました。

#7










この若芽はすぐそばにすっくと立っているハゼの木の子供だと思われます。ハゼの木は和蝋燭の原料になるハゼの実を

実らせる植物で、この実は鳥たちにも大変人気あります。

#8










ハゼの木の葉はもう春先から数枚ほどは赤く色づいています。先ほどの赤い双葉からも推察できるように、赤くなりやすい

植物なんでしょうね。あまりはっきりとした紅葉が見られないこの辺りでは見事な紅葉を見せてくれる貴重な木だと思います。

#9










#7と同じ若芽の1週間後です。左の方は葉を広げはじめていますが、右の方の葉っぱには早くも衰えが見えはじめて

きました。昨年も同じところからこのような新芽が芽生えていましたが、いつの間にか消えてしまいました。さすがに

こんな木の隙間に芽生えても栄養が乏しいためにやがて消え去ってしまうんでしょうね。

#10










<<おまけ>>

今回のおまけは空飛ぶ(?)キョンです。太陽光パネルの柵の中に迷い込んでのんびりしていたのですが、私たちが

通りかかったので慌てて逃げ惑っているところです。顔を見るとそんなに慌てている風には見えませんが、かなり

慌てて右往左往していました。もう最近では前回載せたキジに遭遇するよりもキョンに出会う方が多くなってきた

ような気がします。先日も近所に住む飼いネコのティーナがキョンを追いかけ回している姿をかみさんが目撃した

そうです。昨今では房総半島南部に4万頭以上のキョンが生息しているとか。困ったものです。

#11




















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山野草 春の心は のどけからまし 2

2022-04-18 | ここ里山の草花あれこれ
 
里山に咲く山野草の花たち、前回からの続きです。


<サンキライ(サルトリイバラ)>
大きく丸っこい葉っぱが特徴的ですが、小さな花たちにもガラスのようなきらめきがあって大好きな山野草のひとつです。

#1










ご覧のように茎にかなり鋭い棘があるので、触る時には注意が必要です。この棘に猿が絡まって動けなくなるから

サルトリイバラという別名がついたという話があってこの名前が・・・ あくまでも話ですが。

#2










<アケビ>
アケビ類は雌雄同株の山野草ですが、ご覧のようにアケビの雄花と雌花では色と大きさに明確な違いが

ありますね。

#3










<ミツバアケビ>
ミツバアケビは花の色が濃くて、陽の光がよく似合う花ですね。

#4










さらには逆光の中でその美しさはより一層輝いて見えます。葉っぱの大きさもアケビやゴヨウアケビに比べて

大きいことも特徴のひとつだと思います。

#5










<キランソウ(地獄の釜の蓋)>
ロゼッタ状に広がって咲くその姿から地獄の釜の蓋という別名があります。もともとが薬効の高い植物なので、

地獄の釜に蓋をするようによく効くという意味がベースにあるがゆえの名前なんですね。

咲いているのを見つけると嬉しくなる、存在感のある山野草のひとつです。

#6










<モミジイチゴ>
5枚花弁の可愛らしい花を咲かせる野苺です。6月には大きな黄色い実が成ります。甘くて美味しい実です。

#7










<キイチゴ>
いわゆる木苺ですね。赤い甘酸っぱい実が成ります。

#8










<ハコベ>
春の七草のひとつですね。小さくて目立たない花ですが、よく見てみると可愛らしい花なんですよね。

#9










こちらは花弁が2枚ずつ重なっているように見えますが、これも同じハコベの仲間なんでしょうね。上と同じ種の

個体差なのかな?

#10










さらには、こちらの萼には毛がありません。私にはそのへんの区別がよくわかりませんが、ハコベにもいろんな種類が

あるそうです。でもどの花もみんな清楚で可愛らしいですね。

#11










<オランダミミナグサ>
ハコベによく似たこちらの花はオランダミミナグサです。その名の通りヨーロッパ原産だそうです。

いってみればほとんど雑草ですが、じっくり眺めてみる価値がありそうな花ではないでしょうか?

#12










<ウラシマソウ>
マムシグサと同じサトイモ科の植物ですが、葉っぱと花は別の茎に分かれています。細長い”釣り竿”を持って

いるところからこの名前がありますね。出始めの子供浦島太郎は釣り竿を伸ばすためにか、まっすぐ上を向いて

います。

#13









大人浦島太郎になると、きちんと前を向いて葉っぱを日傘がわりにして静かに佇むようになります。

#14










堂々たる面構えをしていますね。性転換をする植物だそうで、キノコバエが受粉の手伝いをするのだそうです。

でも雌花に授粉したキノコバエは、結局雌花から出ることができずに死んでしまうのだとか。見かけの通り

恐ろしいやつのようです。

#15










<ムラサキケマン>
北海道でよく見られるエゾエンゴサクに似た花をつけますが、エゾエンゴサクが食べられるのに対しムラサキケマンは

有毒です。ウスバシロチョウの幼虫がこの草の葉を食べて毒を持つことはわりと知られた話のようです。

#16










<タラノキ>
食べられる山菜の王者としてタラの芽は有名ですね。まったくえぐみがなくて美味しいことが王者たる所以でしょうね。

この芽は食べるにはちょっとだけ育ちすぎましたかね。ずいぶん昔にはうちの庭にも植えてありました。いろんな食べ方を

してみましたが、やっぱり天ぷらが抜群に美味しかったですね。春を満喫する味だったような気がします。今は無くなって

しまったので余計にそんなことを思うのかも・・・

#17










<モミジ>
緑の葉っぱとは対照的な真っ赤な花をつけます。春の紅葉といった感があります。紅花の中から覗く白い雄蕊が

ちょっとしたアクセントになっていますね。

#18










<ニリンソウ>
里山の野に群生して咲く花です。若葉は山菜として食用になるそうですが(田舎に住んでいる割には山菜を積極的に

食べる勇気がないのがいまいち残念ではありますが・・・)、この葉っぱはトリカブトによく似ていますので

注意が必要です。

#19










蕾はピンク色をしていますが咲くと真っ白になる花も多くあります。今回は両方の写真とも、ピンク色が残っている

花を狙って撮ってみました。

#20

















<オトメツバキ>
冬にも一度おまけとしてこの花を載せましたが、今が本当の花の盛りになります。この花、中心の白さにも目を奪われて

しまいました。

#21




















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山野草 春の心は のどけからまし 1

2022-04-09 | ここ里山の草花あれこれ
 
しばらくぶりの投稿になってしまいました。

在原業平の有名な歌にこんなのがありますね。

    世の中にたえて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし

「のどけからまし」の「まし」は「なかりせば」を受ける反語助詞ですから、タイトルのように「のどけからまし」だけを

独立させてしまったら意味をなさなくなるのは分かっていますが、ま、春だし、細かいことは気にしない気にしない。

ということで、今回は春の里山に咲く山野草の花たちです。


<クロモジ>
春を感じさせてくれる素敵な花のひとつです。

#1










<シャク>
小さな白い花をものすごくたくさんつけますので、春の野でもよく目立つ花です。

花びらの縁がちょっとだけ内側に捲れているところにこの花のチャームポイントがあるように思います。

#2










花にヒラタアブが吸蜜に来ていました。こんな小さな花にもちゃんと蜜を生産する能力があることがすごいと思います。

#3










<キブシ>
よく舞妓さんのかんざしに例えられることがある花ですね。この花も春の野でよく目に付く花です。

#4










小さな花が鈴成りです。振るとシャンシャンと優しい音が聞こえてきそうな気がします。まさに鈴鳴りかも。

花の下に偶然写り込んだ丸ボケが鈴の音を象徴しているような気もしますが、どうでしょうか?

#5










<ネコノメソウ>
新婚旅行のとき、札幌の野幌原始林で初めて出会った山野草です。葉っぱの中に茶色い小さなタネができるのが

面白いと思います。極々小さな黄色い花が3輪咲いていますが、分かるでしょうか?

#6










<マムシグサ>
春の里山である意味一番目を引く山野草かもしれませんね、ミズバショウやザゼンソウと同じくサトイモ科の

植物です。

#7










上のマムシグサとは仏炎苞の形が違いますね。違う種類なのかもしれません。マムシグサにはたくさんの種類が

あるそうです。

#8










こちらはふたり仲良く並んで向こうを向いて・・・ いろんな場面情景が連想できるのではないでしょうか?

#9










<ニホンタンポポ>
ニホンタンポポの一種だとは思うのですが、一番外側の花びらの色が濃くてちょっと変わったタンポポでした。

#10










花が開いていく様子は普通のニホンタンポポと違いはなさそうです。

#11










ね!

#12










<タチツボスミレ>
スミレもたくさんの種類がある花で私には区別が難しいのですが、この花は一番よく目にするタチツボスミレだと

思います。この花も春を実感させてくれますね。

#13










<ツクシ>
スギナの薹、ツクシですね。スギナは地獄の底から生えてくるといわれていて、畑をやる人からは嫌われる雑草ですが、

その花はけっこう可愛らしいですよね。この花も春のシンボルのひとつですね。

カラスノエンドウが横からちょっかいを出し始めているようですが・・・

#14




















 
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秋の陽に咲く野のリンドウ

2021-11-26 | ここ里山の草花あれこれ
 
かみさんと里山を散策しているときの楽しみのひとつにリンドウの花との出会いがあります。毎年今頃になると

そろそろ咲いてもいい頃だよね、とか言いながら歩いたりしています。

いつも歩いている奥の細道ですが、イノシシが荒らし回ったり木々が生い茂ったりで年々その数を減らしています。

そんな虐げられているリンドウですが、多年生の植物なので毎年咲く場所は決まっています。今年もわずかですが

出会うことができました。

こちらは花を開き始めたばかりの個体です。まさに秋の野随一の美しさではないでしょうか?

#1










この静かな佇まいがこの花の一番の魅力だと思います。

#2










栄養の乏しい場所なのでなかなか複数で咲く花に出会うことはありません。こちらは貴重な存在です。

#3










日当たりの悪い場所に咲きますので、蕾を開くのにも時間がかかります。

#4









#4と同じ花ですが、1週間後にやっと咲き始めました。

#5







野の花リンドウでした。




















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きのこの山

2021-11-09 | ここ里山の草花あれこれ
 
きのこの山、そんなお菓子がありましたね。今日はキノコのお話です。

キノコに関してはこんな言葉があります。

    どんなキノコも一度は食べられる、食べられないキノコで死んだ人はいない

毒キノコの恐ろしさをアイロニーたっぷりに表現した言葉ですが、分かりますか? 

それこそじっくり噛み締めてみて下さい。


さて本題です。私はキノコに関しては全くのシロートで、ほとんどその区別がつきません。なので今回はネット上の

きのこ図鑑と見比べて、なんとか名前を探してみました。ほとんど間違えているかもしれませんので、信用せずに

見てみて下さい。


最初のキノコです。これはタマゴテングタケモドキでしょうか? そんな名前を当てはめてみるとちょっと恐ろしそうに

見えてきます。

#1










こちらはイヌセンボンタケではないかと思われます。大勢で賑やかに生えていました。

#2










これはツヤウチワタケのような気がします。アワビの貝殻のようでもありますね。(この子も片思いをしているのかな?)

#3










こちらも同じキノコですが、こちらはビクターマークにもなったイヌのニッパーくんが聴いているスピーカーの

ようにも見えました。彼はこのスピーカーから聴こえてくるご主人の声を聞いていたんですね。

#4










こちらはヒイロチャワンタケかも知れません。色鮮やかなキノコでした。形も面白いですね。

#5










こちらのキノコは名前が分かりませんでした。ごくありふれたキノコのようにも見えるのですが・・・

#6










これも前のキノコのすぐそばに生えていましたので同じキノコだと思われます。これが少し経つと前のように

傘が開いてくるんでしょうね。

#7










これは滑りのないナメコのようにも見えますが、ニガクリタケかなー?

#8










これも良く分かりませんでしたが、シイタケのホダ木に発生すると説明にありましたのでハナビラニカワタケかも?

#9










全く自信はありませんが、これはヒナノヒガサかなー? 非常に控えめに生えていました。

#10










これはサルノコシカケの仲間でしょうね。それ以上のことはよく分かりませんでしたが・・・

#11










アハハ、もうこうなるとお手上げです。南の海に生えているカメノテにも見えますね。それでもなんとか調べてみたら

アイカワタケの白色型かもという目も(ないかなー?)

#12










今回はよく分からないお話でした。



















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去りゆく秋を惜しんで・・・

2021-10-23 | ここ里山の草花あれこれ
 
去りゆく秋を惜しんで、”秋”を撮ってみました。


まずは大好きな花 シロバナサクラタデです。そこにホソヒラタアブ♀がやって来ました。

#1










花の蜜を求めてやって来たお客様のようです。

#2










花にとまって雄しべのスイッチをポチッと押しました。

すると花の中に美味しい蜜が貯まり始めたようです。

#3










すかさず花に貯まった蜜をごくごくと飲み干してしまいました。野の花の蜜自動販売機だったようです。

                                                  ・・・なんちゃって

#4













次も大好きな花 ミゾソバです。咲き始めは花の縁のピンク色が濃いのですが・・・

#5










花が開くに連れてその色は薄くなり、代わって飴細工のようなきれいな花びらが姿を見せ始めます。

#6










こちらの花にもホソヒラタアブ♂がやって来ました。

このミゾソバにはウシノヒタイという別名があります。ご覧のような特徴的な葉っぱの形を牛のひたいに

見立てたものなんでしょうね。

#7










ミゾソバによく似たこちらは同じタデ科のアキノウナギツカミです。花はよく似ていますが、葉っぱの形が

ずいぶん違いますね。茎には細かい棘が下向きに生えていて、その細かさ故に触るとちょっとネバッとした

不思議な感触があります。そのあたりがこの植物の名前の由来なんでしょうね。

#8










夏鳥のホトトギスが南へと帰ってしまうと咲き出すのがこちらのホトトギスです。園芸品種とは違った素朴さが感じられます。

#9










キツネノマゴに止まっているのはご存じクマンバチ。こんな大きな身体をしている割に翅がずいぶん小さいという特徴が

あります。以前にも書きましたが、クマンバチは本来航空力学的には飛べないはずなのに、飛べるのだと固く信じて飛んで

いるから飛べるのだという説があります。これをピーターパン理論といいます。

航空力学のベルヌーイの定理では説明できなかったクマンバチの飛翔ですが、流体力学のレイノルズ数によって、

飛ぶ原理が説明できるそうです。ま、こんな小さな虫にとっては空気にも大きな粘性があって、その粘性をうまく使って

飛んでいる、らしいです。(流体力学は非常に難しい学問なので、私はきちんと説明できませんが)

#10










クズの花です。今年はきれいに咲いている花をあまり見つけることができませんでした。

そばにスケバハゴロモが止まっているのがご愛敬でした。きれいな翅をした虫なんですよ。

#11










ヘクソカズラです。五角形の美しい形をした花だと思います。

#12










ムラサキシキブという格調高い名前をお持ちなので、ちょっと芸術的に撮ってみました。

#13










タマアジサイに鎮座ましますアマガエルくんです。花にやってくる虫を捕まえようとして網を張っているのでしょうか?

いつも泰然自若とした長老のような顔をしていますが、意外にも寿命は最大でも4年程度だとか。こんなにも短命なのに

生き急がないおだやかさは見習いたいものです。

#14










1年を一生のスパンとして生きているこちらはイトトンボの夫婦、オオアオイトトンボかも知れません。

この姿はまさに夫唱婦随、ですね。(いや、特に他意はありませんが)

#15










ヤマノイモのムカゴですね。秋の里山ではよく見かける風物詩だと思います。

葉っぱが一箇所ハキリバチによって切り取られているのが見えますね。ハキリバチはいろんなところにその痕跡を

残していきますので、たとえ姿は見えなくても活躍の様子がうかがえてうれしくなります。

#16










そのヤマノイモのさく果です。特徴的な形をしていて、よく目に付くタネだと思います。

#17










こちらも毎年写真に撮ってしまうチャの花です。ツバキの仲間らしい花を咲かせます。

#18










秋の特徴的な花といえば、この黄色いセイタカアワダチソウも思い浮かぶのではないでしょうか? それに加えて

このオギやススキも。

#19










秋といえば、吹く風もその特徴のひとつにあげられるかも知れません。そんな秋風を捉えてみました。

#20










秋風その2

#21










オギの花、と撮ったときは思ったのですが、もしかしたらすでに受粉した後の実なのかも知れません。

花ならば花粉が飛んでいても良さそうですが・・・

#22










おもしろいものを見つけました。クリのイガから生えているキノコです。こんなところから生えてくるキノコは

初めて見ました。

#23










かわいらしいキノコでした。

#24




















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里山の山野草、萌え出づる春 その2

2021-04-05 | ここ里山の草花あれこれ
 
前回に引き続き春里山の山野草を取り上げてみました。


まず最初はサンキライです。サルトリイバラともいいます。

春になると小さくてかわいらしい花をつけます。大好きな花なので毎年必ず写真に撮ってしまいます。

#1










葉っぱの形もユニークでよく目立ちます。

#2










つる性の植物なので春に新しい蔓を伸ばし始めますが、その様子もかわいらしく見えます。

#3












森の中ではアケビの大群落を見ることができます。なかなか壮観な眺めです。

#4










一番よく見られるのがこの普通のアケビです。雄花と雌花で色にちょっとだけ違いがありますね。

#5










何故か昨年はたくさん花が見られたミツバアケビです。花の色が濃いのが特徴で、その名の通り葉っぱの数も

3枚です。

#6










アケビとミツバアケビの自然交雑種がこのゴヨウアケビです。花の色がミツバアケビのように濃くて、

その名のように葉っぱの数が5枚なのが特徴です。

#7










前回はモミジイチゴの花を載せましたが、こちらはクサイチゴです。モミジイチゴよりも花芯が大きいですね。

#8












初夏に赤い大きな実ができます。さっぱりとした美味しい味のイチゴだと思います。

#9










ネコノメソウです。もう花が終わってタネができていました。

#10










小さくてあまり目立たない草ですが、人知れずこっそり生きている姿に惹かれます。

#11










キランソウです。別名ジゴクノカマノフタ、薬効成分が含まれているんですね。咲いている形もどこか蓋のようにも

見えます。

#12










冬を耐え忍んだロゼット葉から立ち上がって咲いたカントウタンポポです。特徴的な葉っぱだったので

撮ってみました。

#13










花開いたふきのとうです。ふきのとうには雄株と雌株があるそうですが、これは雌株の方ですね。

キク科らしくタンポポのようなタネができていました。

#14










ニリンソウの群生です。毎年ここでたくさん咲いています。葉っぱはトリカブトによく似ています。

花びらに浮かぶかすかなピンク色が印象的でした。

#15








朝日に輝く新緑のガマズミです。

#16










もうじき花が咲きますね。花が咲くと木の上に真っ白な雪が積もったようになり、見応えがあります。

#17










最後は草の葉っぱに降りた朝露です。朝日を受けて光り輝いていました。

#18




















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里山の山野草、萌え出づる春

2021-03-24 | ここ里山の草花あれこれ
 
  石ばしる 垂水の上のさ蕨の 萌え出づる春になりにけるかも

万葉集ですね。

早蕨を初めとする里山の山野草も、萌え出づる春を謳歌するようになってきました。そんな山野草の花たちです。


まず最初はモミジイチゴの花です。

純白の花の白さと相まって、春光を浴びて輝くモミジのような葉っぱも瑞々しく感じられます。

#1










逆光に照らされたこの白い花も、秋には黄色いイチゴへと成長します。

#2










春を代表する美人花、クロモジです。

#3










春の散策で一番楽しみなのがこの花との出会いです。春を実感する花です。

#4










葉っぱを出し始めたばかりのマムシグサです。

#5










その成長速度は速く、あっという間に両手を広げて仁王立ちします。

#6










こちらはマムシグサの仲間のウラシマソウです。芽吹きの最初から特徴的な”釣り糸”を伸ばしています。

#7










最初は上向きに成長する仏炎苞がかわいらしく見えます。

#8










こちらも成長は早く、あっという間に立派な仏炎苞になってその存在感をアピールし始めます。

#9










春のほんの一時期にしかその姿を表さないビロードツリアブです。この立派な口吻で吸蜜するハナアブの仲間です。

#10










そこそこ大きな羽音を立てて飛び回りますので、比較的見つけやすいハナアブだと思います。出会うと嬉しくなる

春の妖精のひとりです。

#11










スミレも春を代表する花のひとつですね。

#12










種類がたくさんあるスミレですが、私にはどれがどれだかよく分かりません。このスミレは花が大きくて

立派なので撮ってみました。

#13










花が咲くとよく目立つようになるキブシです。舞妓さんのかんざしのような形が印象的な花です。

#14










花びらの形に特徴があるシャクの花です。群生して咲きますので、咲き始めるとこちらもよく目に付くようになる

花です。

#15










シャクとよく似たツルカノコソウです。花が終わるとすぐに冠羽をつけたかわいらしいタネができます。

#16










春の味わいふきのとう、その花が咲き始めたところです。

#17










ミドリハコベの可憐な花です。

私が小学生の頃ジュウシマツを飼っていたことがあって、その子たちのために毎朝ハコベ摘みをしたものでした。

#18










春の山野草の定番ともいえるツクシですね。オオイヌノフグリと一緒に咲いていました。

#19










緑色の花粉を飛ばしたあとの花殻にも独特の造形美を感じます。

#20










毒草のムラサキケマンです。独特の形をした花で、北海道でよく見られるエゾエンゴサクにもよく似ていると

思います。

#21










最後は兵どもが夢のあと、昨年実を結んだヤマノイモのさく果の枯れ残りです。美しい佇まいだと思います。

#22




















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万木の森の秋模様(山野草)

2020-10-06 | ここ里山の草花あれこれ
 
久しぶりの万木の森です。頃は秋。

いままさに美しく咲いているのがこのミゾソバです。雑草が持つ美しさのひとつの極致ではないでしょうか?

#1










飴細工にも似た透明感あふれる花びらの輝きがきれいです。

#2










クサギの花。この秋はちょっと元気がないような気がします。

#3










キンエノコロも森の秋を感じさせてくれる花だと思います。

#4










この秋、万木の森ではスズメウリがたくさん実をつけています。

#5










小さくてかわいらしい実です。こちらはサクランボのように二人連れ。

#6










花が終わると、実がだんだんまぁるく膨らんでいきます。

#7










お祭り飾りの豆電球のように鈴なりに成っています。

#8










最後はこんな風に白くなって乾いていきます。中には来年に命を繋ぐ黒いタネが入っています。

#9










闇夜に紛れて妖艶な花を咲かせるカラスウリも実をつけ始めました。中に入っているタネの形がおもしろくて、

打ち出の小槌に似ているという見方もあるようで、お金が貯まるようにと財布に入れる人もいるようです。

#10










イヌホオズキもナスの花によく似た花を咲かせています。カタクリにも似た花びらの開き方をしますね。

#11










雄しべの先の黄色い葯が開いて、中から緑色の実が顔を出しています。やがてこれが特徴的なナス色の実になります。

#12










万木の森に多いミツバアケビも紫色の実を実らせていました。

#13










ミズヒキの花もたくさん集まって賑やかに咲いています。

#14










ヤマノイモもムカゴをつけ始めました。葉っぱの形もちょっとユニークです。

#15










ヤマノイモのさく果です。中にタネが入っていて、完熟すると破裂してタネを跳ばします。

#16










さく果つながりで、よく似た形をしたこちらはオニドコロのさく果です。どちらも形がおもしろいので、

森の中を散策しているとよく目に付きます。

#17










チャの花も咲き始めました。さっそくホソヒラタアブがやって来ました。

#18










キツネノマゴが手のひらを広げるように咲いていました。

手品をしていたのかも 「はい、手には何も持っていません!」

#19










ヘクソカズラも元気に咲いています。そばには実もできはじめていました。

#20










ちょっと前に咲いていたセンニンソウです。いまはもう仙人の髭(タネ)が立派にできはじめています。

#21










ノブドウも色づき始めました。これだけたくさん実をつけたままカラフルに色づいてくれるといいのですが、

いつの間にかポロポロと落ちていってしまうのが残念です。

#22


















今回はおまけとして、ちょっとしたなぞなぞを出してみたいと思います。


             今

これはいまという字ですね。コンとも読みます。

ではこちらはなんと読むのでしょう?


        ガ   ス  の  カ   ス
          今         今



                 回答はコメントの中で
























 

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春爛漫の里山を彩る山野草と虫たち

2020-04-07 | ここ里山の草花あれこれ
 
新型コロナウィルスのせいで重苦しい空気が漂う今日この頃ですが、少し前の3月、春爛漫の森に出かけてみました。

今回はそんなお話です。


大好きなサンキライの花が今年も咲き始めました。

#1










香り高いその枝が高級楊枝に使われるクロモジの花も健在でした。

#2










小さいながらも可愛い花を咲かせるシャクです。

#3










暗い森の中ではこの白さがよく目立ちます。

#4










色の濃い真紅の花をつけるのはミツバアケビです。

#5










こちらはアケビの花(ゴヨウアケビかも?)、雄花と雌花で色の濃さに違いが見られるのが面白いですね。

#6










カナメモチの若葉です。

赤くなるのが得意な植物ですが、紫外線から身を守るため、若葉が赤いのもこの木の特徴ですね。

#7










長い釣竿を担いだウラシマソウです。マムシグサとともに春の森を代表する植物ですね。

#8











タネのでき方が面白いネコノメソウです。

#9










森の中で綺麗な花を咲かせるシャガです。蜜のありかに隠れ潜むクモがいました。賢いやつですね。

#10










これはまだ蕾ですが、白い花が咲くと、葉の上に雪が積もったように見えるガマズミです。

#11










春だけに見られる貴重なビロードツリアブ です。くっついた複眼を持つこの子はオスですね。

#12










こちらではキブシの花に吸蜜に来ていました。

#13










ボケボケのスミスミですが、後尾したまま飛んでいるビロードツリアブ は初めて見ましたので載せてみました。

#14










キブシの花にはコツバメも吸蜜に来ていました。

#15










コツバメの翅の裏は地味ですが、よく見ると味わい深い模様だと思います。

#16










ヒゲナガバチの口吻は鋭く尖っていて、細長いムラサキケマンの花の蜜を吸うのにはピッタリの形をしているように見えます。

#17










「ねぇねぇ、その花の蜜は美味しいかい?」

#18










「どれどれ、俺にも吸わせろよ!」

#19










越冬個体と思しきアカタテハが1頭、ヒラヒラと飛び回っていました。

#20















<<おまけ>>

鳥の羽毛が1枚、クモの糸に捕まって風に揺れていました。詩情をくすぐる風景でした。

#21










随分色の白いノスリに出会いました。

#22










まだ若い個体のようでしたが、若さゆえの白さなのでしょうか?

#23




















 
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