里山の風に吹かれて

千葉県は外房の里山に暮らしています
 
身近な自然の中で見かけた”花鳥風月”を

綴っていけたらと思っています

万木の森の秋模様(キタキチョウ 恋の猛アタック)

2020-10-20 | 小動物・虫・魚 & more
 
今回はモンキチョウよりもちょっと小さな蝶、キタキチョウのお話しです。


キタキチョウはいつもきちんと翅を閉じて止まります。止まっているときにタテハチョウのように翅を開くことは

ありません。いつもこんな風に翅の裏しか見せてくれない蝶々です。

#1










でも翅を開いた姿は色鮮やかです。裏地のような斑点模様はなく、黄色と黒のタイガースカラーの美しい蝶々です。

#2










今回はたまたまキタキチョウが恋の猛アタックをする場面を目撃することができました。

止まっているメスに対して、2頭のオスが熱烈なラブコールを送っています。

#3










止まっているメスのもとにオスが飛んでいくと・・・

#4










止まっているときには翅を開かない蝶々ですが、このときばかりはオスを受け入れるために徐々に翅を開きます。

#5










オスは何度も近づいては離れ・・・

#6










近づいては離れ・・・ 狙いが定まらないような様子。

#7










それでも何度かアタックするうちに・・・

#8










なんとかメスのもとに近づいて・・・

#9










近づいて・・・

#10










近づいて・・・

#11










何度も何度もトライした結果、やっとメスのもとへ。

#12










蝶々の交尾はお互いが後ろ向きの姿勢で繋がっていますが、繋がる最初のときはこうして上に乗っかるようにして

結ばれるんですね。初めて知りました。

#13










慎重に足元を確認しながらポジション決めをしているようです。

#14










でもメスとの呼吸が合わないのか、飛び立ってしまいました。

#15










それでもめげずに再度トライ。

#16










やがて片方のオスは疲れたのか、メスの隣に止まってひと休み。もう1頭のオスはひとりがんばっているようです。

#17











でも最後は肝心のメスが飛び去ってしまい、この恋は成就しませんでした。

ふたりのオスに告白されてモテモテのメスでしたが、メスの方にまだそこまでの心構えがなかったということなのでしょうか?

#18























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万木の森の秋模様(小さな生き物たち)

2020-10-11 | 小動物・虫・魚 & more
 
前回に続き万木の森の秋模様です。

虫をはじめ小さな生き物たちも活発に活動しています。

例えばキイロスズメバチ。この子もせっせと、巣で待つ子どもたちのために狩りをしているようです。

さすがはスズメバチ、威風堂々の飛翔姿だと思います。羽音も恐ろしげでした。

#1










狩りの途中、アザミの花でちょっとひと休み。自らは花粉や蜜を餌にして活動しているんですね。

#2









キイロスズメバチによく似た名前の別人、キイロスズメの幼虫です。お尻の上のシッポからも分かるようにスズメガの

仲間ですね。頭の横に付いている白いものは何か寄生虫なのかも知れません。

(背景の色もちょっとだけ意識してみました)

#3











ツユクサ二重連にやって来たのはホソヒラタアブです。どこにでもいる普通のハナアブですが、見逃せない

美しさを持っている虫だと思います。

#4










イトトンボのことはあまり良く分かりませんが、これは成虫で冬を越すオツネントンボのような気がします。

みごとに枝に擬態していますね。木隠れの術、かな?

#5










ミチオシエともいわれるハンミョウです。色鮮やかな衣装を身に纏っていますが、立派な大アゴも合わせ持つ

獰猛な虫でもあるようです。

#6










その銀色の大アゴでアリを捕らえた瞬間です。

#7










ヒガンバナはアゲハチョウに大人気の花です。このときも大きなモンキアゲハが吸蜜に来ていました。

#8










こちらも同じ個体ですが、カメラの角度によってずいぶん翅や模様の見え方に違いがあるようですね。

#9










キタキチョウ、この森ではよく見かける蝶で、私が好きな蝶々でもあります。

#10










順光で撮るとこんな感じですが・・・

#11










逆光で撮ると表の模様が透けて、また違った美しさが表れてきます。

#12










ウラギンシジミの翅裏にも白光りする独特の美しさがありますね。触角の先のオレンジ色も印象的です。

このワンポイント・アクセントに、生きていく上でどんなメリットがあるんでしょう? 異性へのアピールかな?

虫たちもかなりのおしゃれさんなのかも知れませんね。

#13










不死鳥のように炎の中から蘇ったクロコノマチョウでしょうか? ずいぶん焼け焦げたような感じがしますね。

#14










触覚を見ると蛾のように見えますが、翅を立ててとまっている姿は蝶のようです。種類や名前は特定できませんでしたが

蛾の仲間だろうとは思います。ちょっと珍しそうなので撮ってみました。

#15










若いニホンアマガエルと出会いました。精悍な顔をしたヤツでした。

#16










一方こちらは老成感満載のニホンアマガエルです。貫禄じゅうぶんの大親分のようにも見えます。

#17










いつも、目を半眼にして座禅を組んでいる高僧ガエルなのかも知れません。

#18










ニホンカナヘビが日向ぼっこをしていました。ずいぶん寒くなってきましたからね。

#19










とっても色のきれいなアオダイショウがいましたので撮ってみました。私もヘビは大の苦手ですが、それでも美人さんな

ヤツだと思います。

#20




















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万木の森の秋模様(山野草)

2020-10-06 | ここ里山の草花あれこれ
 
久しぶりの万木の森です。頃は秋。

いままさに美しく咲いているのがこのミゾソバです。雑草が持つ美しさのひとつの極致ではないでしょうか?

#1










飴細工にも似た透明感あふれる花びらの輝きがきれいです。

#2










クサギの花。この秋はちょっと元気がないような気がします。

#3










キンエノコロも森の秋を感じさせてくれる花だと思います。

#4










この秋、万木の森ではスズメウリがたくさん実をつけています。

#5










小さくてかわいらしい実です。こちらはサクランボのように二人連れ。

#6










花が終わると、実がだんだんまぁるく膨らんでいきます。

#7










お祭り飾りの豆電球のように鈴なりに成っています。

#8










最後はこんな風に白くなって乾いていきます。中には来年に命を繋ぐ黒いタネが入っています。

#9










闇夜に紛れて妖艶な花を咲かせるカラスウリも実をつけ始めました。中に入っているタネの形がおもしろくて、

打ち出の小槌に似ているという見方もあるようで、お金が貯まるようにと財布に入れる人もいるようです。

#10










イヌホオズキもナスの花によく似た花を咲かせています。カタクリにも似た花びらの開き方をしますね。

#11










雄しべの先の黄色い葯が開いて、中から緑色の実が顔を出しています。やがてこれが特徴的なナス色の実になります。

#12










万木の森に多いミツバアケビも紫色の実を実らせていました。

#13










ミズヒキの花もたくさん集まって賑やかに咲いています。

#14










ヤマノイモもムカゴをつけ始めました。葉っぱの形もちょっとユニークです。

#15










ヤマノイモのさく果です。中にタネが入っていて、完熟すると破裂してタネを跳ばします。

#16










さく果つながりで、よく似た形をしたこちらはオニドコロのさく果です。どちらも形がおもしろいので、

森の中を散策しているとよく目に付きます。

#17










チャの花も咲き始めました。さっそくホソヒラタアブがやって来ました。

#18










キツネノマゴが手のひらを広げるように咲いていました。

手品をしていたのかも 「はい、手には何も持っていません!」

#19










ヘクソカズラも元気に咲いています。そばには実もできはじめていました。

#20










ちょっと前に咲いていたセンニンソウです。いまはもう仙人の髭(タネ)が立派にできはじめています。

#21










ノブドウも色づき始めました。これだけたくさん実をつけたままカラフルに色づいてくれるといいのですが、

いつの間にかポロポロと落ちていってしまうのが残念です。

#22


















今回はおまけとして、ちょっとしたなぞなぞを出してみたいと思います。


             今

これはいまという字ですね。コンとも読みます。

ではこちらはなんと読むのでしょう?


        ガ   ス  の  カ   ス
          今         今



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