このところの猛暑に打ちのめされて文明の恩恵にすがって生きているような毎日で、
なかなか撮影散歩に行くこともままなりません。それに加えて、最近の奥の細道では
野鳥の姿を見ることも難しくなってきたような気がします。
私たちがこの奥の細道を歩き始めた30年ほど前にも、もうこの辺にはずいぶん鳥が
いなくなっちゃったよ! と嘆く人がいたものでした。でもまだその頃は、
私の感覚ではずいぶんいろんな野鳥が見られる場所だったのですが・・・
そんなこともあって、私のライブラリーに残っている過去画像の中から、いくつか
再び載せてみたいものを選んでみました。これから何回かに分けて載せてみようと
思いますので、一緒に楽しく眺めていただけたら幸いです。
<サンコウチョウ>
#1
いきなりちょっと荒い画像から始めるのは申し訳ないのですが、この奥の細道で
一度だけ撮れたサンコウチョウ、これが私にとってのナイスショットなものなので、
ご勘弁くださいませ。 m(_ _)m
#2
この2枚の写真を見ていて気がついたことがあります。
この子の足はどこにあるんでしょう? 枝の上には止まっていないようです。
この長い尾羽故に、枝の側面を掴んで止まるしかないんだろうなということに
思い至りました。
東南アジアから子育てのために渡ってくるときには、まだサンコウチョウ♂の
尾羽は長くなっていないのだとか。日本にたどり着くに従って恋心を目覚めさせて
尾羽が長くなって、メスにアピールするようになるのだそうです。
この長い尾羽をひらめかせて飛んでいるカッコいい姿は見たことがあったのですが、
その瞬間を写真に撮ることができなかったのは今思っても非常に残念なことでした。
<カイツブリ>
#3
なかなか水面を離れることがない鳥なので、この写真を撮ったときには面白い場面に
出会えたなーと素直に喜びました。
水に潜ることが得意な鳥で餌取りや敵から逃げる時など、水中を生活の場として
生きています。遠い未来、この子もペンギンのように水の中を素早く泳ぐ飛べない鳥に
なっていくのでしょうか?
#4
そんなカイツブリが着水した瞬間です。
身の回りに大きな泡を作って、どこか自慢げな表情が愉快でした。
<ウグイス>
#5
笹藪の中に同じ笹の葉を編んで、巧みに隠すようにして作られていたウグイスの巣です。
いつもの写真散歩中に偶然見つけたものでした。
#6
親が出ていったのを確認して巣の中をそーっと覗き込んでみると、まだ目が開いていない
真っ黒いヒナが3羽いました。卵から孵って日も浅いのに、親から餌をもらうための
クチバシだけは広く大きくて立派なのに感心してしまいました。
#7
1羽が私の気配を親と間違えて、餌を求めて口を開けました。こういう大きく開いた
黄色い口を見ると、親は本能的に餌を入れたくなるんでしょうね。うまくできていると
思います。
#8
こちらは巣立ったばかりのウグイスの幼鳥です。あどけなさ満載の可愛らしい表情で
こちらを見つめてきました。
#9
美しい毛並みのおとなのウグイスです。ウグイス独特のこのスマートなポーズが
大好きです。
#10
キウイの蔓から大ジャ~ンプ!
<メジロ>
#11
こちらはメジロの巣ですが、ウグイスの巣に比べるとはるかに頑丈に精密に
できていました。
#12
横から見るとかなりの深さの巣であることがわかります。周りをコケで覆って
目立たないようにカムフラージュしているのがお見事です。
おまけに巣をかけているキンモクセイの葉っぱまでつけて、その用意周到さも
さすがです。
#13
庭の木の枝にミカンをぶら下げておいたら、待ってましたとばかりにやってきて
くれたメジロくん。
#14
舌を上手に使ってミカンを食べていました。
<コサギ・チュウサギ・ダイサギ>
#15
低空で飛ぶコサギ、砂浜に映る影に注目してください。ハートを真っ直ぐ射抜く
恋の矢とか? 川中島で上杉謙信の刃をかわした武田信玄の軍配とか?
形の美しい面白い影が撮れました。
#16
静かに佇む孤高のチュウサギ仙人、瞑想に耽る高僧のような風格も感じられて・・・
#17
顔の青さと背中の飾り羽根に恋の兆しを見せながら、優雅に飛び立っていったダイサギ。
迫力のある飛び立ちが美しいサギです。
<キジ>
#18
隣のオニアザミと背比べをしている青春真っ只中のキジくん。色鮮やかなこの立ち姿が
メスにアピールするための自慢の矜持です。
#19
飛ぶよりも走ることが断然得意なキジくん、走るときには頭を低くして
ティラノサウルス走りで突っ走ります。その速度は時速32kmにも
達するとか。ウサイン・ボルトといい勝負かも。
#20
こんな大きな体の割には翼はかなり小さいですよね。それになんといっても
この大きな下半身、走ることが得意な鳥だということがよくわかります。
<コジュケイ>
#21
キジと同じ仲間のコジュケイです。「チョットコイ! チョットコイ!」と誘う割には
用心深い鳥です。すぐに逃げてしまうので写真に撮りづらい御仁です。
<マヒワ>
#22
私の周りにカワラヒワはたくさんいるのですが、マヒワはまず見る機会がありません。
今のところ私にとってはこの時が最初で最後の出会いでした。
#23
色鮮やかな黄色が目立つ美しい鳥です。カワラヒワと同じく群れを作る鳥ですが、
この子は具合が悪いのか、ただ1羽で佇んでいました。
<カケス>
#24
地声は「ギャーギャー」とうるさいだけの鳴き声ですが、意外にもモノマネ名人の
鳥でもあったりします。私も子ネコの鳴き真似を聞いたことがありますが、他にも
いろんな鳥の鳴き真似とか救急車のサイレンとかカメラのシャッター音とか、
落語の新宿末廣亭にも色物の名人師匠として出られそうな腕前を持っている鳥です。
この写真で見ると、翼も独特の構造をしているようですね。興味深い鳥です。
<オシドリ>
#25
地元の万木堰で撮った写真ですが、この辺ではかなり珍しい鳥です。ましてやオスだけで
3羽もいるのを見たのは初めてでした。札幌では北大構内をうろうろしている姿をよく
見かけるありふれた鳥なので、地域差の妙を感じてしまいました。
^ ^
○o。。。 ミ・。・ミ 。。。o○
サンコウチョウはとても魅力的ですね♪
日本に渡ってくる時に尾羽が伸びてくるんですか。おもしろい!
脚だけでなく体全体でバランスをとって木にとまっているんですね!
カイツブリはしろねこ仙人ブログを見せていただきファンになりました。
前にも書きましたね。
小さな体と無垢な瞳がとっても可愛いです(^^♪
ウグイスは声もあまり聞けなくなりましたが、姿はもっと見ることが
できないので、巣が見つかるのもすごいです。ヒナの姿も貴重ですね
#9 ナイスです!!
メジロの巣作りもいい仕事してますね~
白いサギに大中小があるのが面白いです♪
#15 の影もお見事です!!
キジやコジュケイにお散歩で出会えるのも楽しいですね。
マヒワやカワラヒワは見たことがありませんが、インスタのフォロワーさんの
kawagarakoさんのインスタにはよく顔を出してくれます。
kawagarakoさんは北海道の方のようです。
カケスも見たことがないですが、モノマネができる鳥は色々いますね。
こういう鳥さんも楽しいですね♪
オスのオシドリさんたち、みんな同じ方向を見て、おすまし顔で
美しさを競い合ってでもいるようですね。
第2弾は誰が出てくるのか楽しみです♪♪♪
最初サンコウチョウがあの長い尾羽で東南アジアから渡ってくるのは大変だなーと
思っていたのですが、どうもそうではないことがわかって安心しました。
この写真では枝の側面に止まっているようですが、飛び立とうとする時には
枝の上に止まり直すようです。あくまでも臨機応変にということなんでしょうね。
こういう止まり方を見ていて思い出すのはオニヤンマです。オニヤンマも体が
大きいので、枝にぶら下がって止まりますね。それぞれ生き物によっていろんな
苦労がありそうです。
カイツブリは本当に可愛らしい鳥ですよね。この可愛らしさには思わず頬が
緩んでしまいます。かみさんもカイツブリが好きですが、彼女のイメージでは
うちのピッピの可愛らしさに重なるそうです。ピッピ大好きおばちゃんなんです。
ウグイスはこちらでは最もポピュラーな鳥のひとつです。森に行くとたくさんの声を
聞くことができます。もう30年以上前、こちらに来た頃、昼間に風呂に入って
いるとウグイスのさえずりが聞こえてきて、贅沢だなーと嬉しかったものでした。
ウグイスの巣は写真散歩中に、藪の中から小さな鳥が出てきたことで偶然
見つけました。非常にラッキーでした。ヒナの様子も間近に見ることができて
嬉しかったものでした。
#9ありがとうございます。このウグイスは栄養がいいらしくとても綺麗な姿を
していました。
メジロもうちの庭によくやってきますが、この巣はお隣の庭の小さなキンモクセイの
木に、上手に隠すように作られていました。身近な鳥は身近なところに巣を作るということを学びました。
シラサギに大中小があるのは面白いですよね。他にも青や黒もあったりして
なんとも愉快です。
#15もありがとうございます。これも奇跡的な1枚かもしれません。
コジュケイは声はよく聞こえてきますが、姿を見る機会はそんなに多くはありません。
それに比べるとキジのオスはメスを求めて大きな声で鳴いて、おまけにホロ打ちまで
しますので、よく出会うことができます。いざとなった時の逃げ足に自信が
あるんでしょうね。
ひめねずみさんはインスタにもたくさんのフォロワーがいていいですね。
私はまだよくわからない世界なので、厳しく制限しています。
モノマネをする鳥がカケス以外にも色々いるというのは、本当にその通りですよね。
声帯の構造が人間とよく似ているんでしょうかね。おもしろ現象だと思います。
このオシドリたちはまだエクリプスを抜け出したばかりで、あまり色づきは
鮮やかではありません。こんなところに3羽も集まって、うまくメスに出会う
ことができるんでしょうか? 余計な心配までしてしまいました。
第2弾以降も選りすぐりの鳥たちを乗せていこうと思っています。お楽しみに
して頂けると嬉しいです。