里山の風に吹かれて

千葉県は外房の里山に暮らしています
 
身近な自然の中で見かけた”花鳥風月”を

綴っていけたらと思っています

探鳥日和「アオサギとハクセキレイのオートライシズム」

2024-02-15 | 野鳥・探鳥日和
 
春間近の田んぼでトラクターにロータリーを取り付けて、代掻き(しろかき)作業が始まりました。

するとすかさずやってくるのが鳥たちです。今回はアオサギとハクセキレイがたくさん集まっていました。彼らは

トラクターで耕された田んぼに潜んでいる魚やカエル、ザリガニや水生昆虫なんかがお目当てです。鳥たちのこういう行動を

オートライシズム(autolycism)といいますが、冬から早春にかけてこの辺りで普通にみられる楽しい光景です。

#1










三角形のキャタピラーもついていて、重量感もあるなかなかかっこいいトラクターです。鳥たちはこのトラクターを恐れる

様子もなく、すぐそばをうろちょろしています。

最近の田舎ではもうひとつ面白いものがあって、トラクターの向こう側に白いロール状の物が並んでいるのが見えると

思いますが、これは稲発酵粗飼料(稲ホールクロップサイレージ)といって、飼料用の稲穂や茎葉を刈り取って乳酸発酵

させるために置いてあるものです。牛の餌に最適だそうで、近年、秋から冬にかけてこの辺りの風物詩になってきています。

#2










アオサギがトラクターのそばをこんなふうに動き回っている姿は、普段の古老の風格とは裏腹に、とってもひょうきんな

感じがしてしまいます。

#3










ハクセキレイもトラクターを恐れることもなく大勢で来ています。

#4










彼らは小さな水生昆虫やミミズなんかを狙っているのだろうと思います。

#5










アオサギがトラクターが通り過ぎた田んぼを真剣に見つめています。まさにターゲットにロックオン!状態

#6










お見事! ドジョウを捕まえました。

#7










しかしドジョウも体をくねらせて抵抗しているようです。

#8










そんな悪戦苦闘しているアオサギくんのそばにハクセキレイが飛んできました。

#9










どうやらこのハクセキレイくん、アオサギの食事風景に興味がありそうで・・・

#10










すぐそばに降り立ってじっと見つめます。アオサギくんの方はまだドジョウをくわえて四苦八苦。

#11










アオサギくん、やっとなんとか飲み込むことができました。ハクセキレイくんの方は「な~んだ、もう終わりか、

つまんないの!」とばかりに、ぷいっと行ってしまいました。

#12










せっかくの機会なので、ちょっとアオサギくんに注目。

長い冠羽が風にたなびいて・・・

#13










さらに、逆風に吹かれるとまるでタゲリの冠羽のようにも見えて、なかなかダンディな立ち姿です。

#14










そして、立つ鳥跡を濁さず(?)

#15










アオサギはかなり大きなサギですが、体重は1~2kgほどと軽量です。そのためその場からフワッと飛び立つことが

できます。実に優雅な飛び出しです。

#16












<<おまけ>>

春らしい花を4題。

最初はお隣 秘密の花園に咲くフクジュソウです。以前にも書きましたが、フクジュソウの花は蜜を持たず、代わりに

陽の光で花の中を温めることによって虫を呼んでいるそうです。省エネタイプの生き方をしている賢い花のようです。

#17










こちらはうちの庭に咲き始めたクロッカスです。かみさんが好きでいろんな色のクロッカスを植えていますが、

毎年この色の子が一番最初に咲き出します。

#18










そしてこちらの子も1番を競うように咲いてきます。

キャンディーズの「春一番」という歌の歌詞にもあるように、もうすぐ春ですね え! という気持ちにさせてくれる

大好きな花です。

#19










シロバナタンポポも毎年うちの庭を賑わせてくれる花です。冬から春にかけて咲きます。

#20



















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この冬に出会った野鳥たち その3「チョウゲンボウ、ノスリ、カワセミ、土下座するカラス」

2024-02-04 | 野鳥・探鳥日和
 
2月になってカレンダーをめくってみたら、今年が閏年であることに気が付きました。だからと言って何がどうという

わけではないのですが・・・

それでも来年は2月2日が節分、3日が立春になるそうな。省略しますが、これには面白い仕組みがあるようです。



<<チョウゲンボウ>>

さて、再びチョウゲンボウと出会いました。冬にはよくある再会です。

#1










小首を傾げて何やら思案中のご様子、かな?

#2










電柱のてっぺんから電線支えのNGKへと、壇ノ浦の源義経よろしく八艘跳び。

#3










地面を動き回るネズミでも探しているのでしょうか? さすがは猛禽類、真剣な眼差しがカッコいい!

#4










ちょっと近づいてみました。口は開いていますが鳴き声は聞こえませんでした。

#5










つぶらな瞳が可愛らしいタカです。

#6










再び八艘跳び! 

鋭い爪と嘴、こんなところにも猛禽類らしさを垣間見ることができます。

#7










それでもこのまん丸い目には、たまらない愛嬌を感じてしまいます。

#8










そばに邪魔者がいたので(すみませぬ  m(_ _)m )、狩りを諦めて森の中へと消えて行ってしまいました。

#9











<<ノスリ>>

透き通るようにどこまでも青い空、悠然と飛ぶノスリ。翼も尾羽も背中から陽を受けて美しく輝いています。

#10










翼を目一杯広げて飛びながら、一瞬私を見つめます。

ノスリの写真を撮っているといつも感じることですが、ノスリは目がいい鳥ですから、素早く私を見つけてじろっと

見つめられます。でもほんの一瞥するだけで、無害なヤツだとすぐにわかってくれるようです。いつも最高の被写体に

なってくれるタカです。

#11










私に別れを告げ(?)、気持ちよさそうに背に陽を受けてどこかへと飛び去っていきました。

#12











<<カワセミ>>

ネイチャーセンターの蓮田には、冬になるとよくカワセミがやってきます。そんなカワセミが見せてくれる特徴的な

ポーズをいくつか撮ってみました。

#13










小首を傾げて水面を見つめるポーズ。

#14










真っ直ぐ真剣な眼差しで水面を覗き込むポーズ。

#15










上空を警戒して見上げるポーズ。

#16










そして、警戒の鳴き声を上げるポーズ(飛び立つ確率の高い瞬間です)。

#17










また別の日、同じ蓮田で魚を捕まえている場面に行き合いました。

さすがは魚獲り名人、当たり前のように狩りを成功させていました。

#18










捕まえた魚を杭に打ち付けて弱らせます。定石通りの仕草です。

#19










そして、ごっくん!

#20










その後、そばの蓮の枯れ枝に飛び移りました。

『おっとっと!」

#21











でも大丈夫、ちゃんと止まることができました。(だって鳥だもの!)

上の写真と合わせて、赤い脚が印象的でした。

#22










また別の日、寝癖(?)のカッコいい子がいたこともありました。

#23












<<土下座するカラス>>

このハシブトガラス、あたかも土下座しているように見えませんか? 顔つきも何やら謝っているような感じがします。

「お代官様、どうかひらにお許しを!」

#24



















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