里山の風に吹かれて

千葉県は外房の里山に暮らしています
 
身近な自然の中で見かけた”花鳥風月”を

綴っていけたらと思っています

温故知新「さちとムナジロウ その1」

2024-12-08 | 温故知新
 
最新のOSにアップデートしたところ、眠っていたたくさんの昔の写真が見事に蘇って

くれました。懐かしい写真がいっぱい出てきましたので、これを使って”温故知新の

旅”をしようと思い立ちました。よろしくお付き合い頂けると嬉しく思います。


まず最初はさちとムナジロウというネコちゃんたちのお話です。

もう20年近く前のことになります。




この子がさちです。私と出会ったばかりの頃の、一番若い時の写真です。

#1










当時、近所の借家に住んでいた外国人が、突然夜逃げした時に置いていった

ネコです。捨てられた割には可愛がられたようで、とても人懐こい子でした。

#2









ご近所のご夫婦がこの子を憐んで、餌をあげて外ネコとして飼ってくれる

事になりました。この子に幸せが来るようにということで、さちという

名前もつけてくれました。

#3










一方こちらが、さちの大切な相棒となるムナジロウです。胸が白いネコだったので、

私がムナジロウと名付けました。どう勘違いしたか、ハラジロウと呼ぶ愉快な

ご近所さんもいましたが・・・

さちと名付けた飼い主さんが彼の首にも赤いリボンを巻いてくれましたが、

そのリボンにはGODIVAの文字が・・・ 

おしゃれなネコさんに変身していました。

#4









ムナジロウも、元々は人間に可愛がられていたネコのようでしたが、なぜか野良に

身をやつしてさまよっていたところをサチの引力に引かれて、その魅力の引力圏に

取り込まれてしまったネコです。

#5










さちはこう見えてネコ界隈では絶世の美女だったようで、たくさんのオスネコたちが

集まってきていたのですが、このコワモテのムナジロウが来て以来、他のオスネコが

近づかなくなって、しっかりさちを守っていました。あっぱれ、ムナジロウなので

あります!

#6










この辺りは滅多に雪の積もらない地域なのですが、珍しく雪の積もったあるの朝の情景です。

#7










冷たい雪を不思議に思いながらも、この眩さに驚きながら歩いているような感じが

しました。

#8










それでもネコらしい好奇心もちょっとのぞかせて・・・

#9









でもやっぱり冷たかったのかも。

#10










うちの縁側の中から見たおふたりさんです。今日も来ていたのかと思って、シャッターを

切りました。うちの庭が大好きなおふたりさんなんです。

#11










大きな荷物をフォークリフトで運ぶときに使うパレットをもらってきて、半分に切って

うちの庭に置いていたところ、彼らにとって居心地のいい居場所になりました。

#12










お姫様を守るボディーガードは常にピッタリと寄り添って・・・ 

ふたり仲良く今日もまったり日向ぼっこ。

#13









「俺のそばにいれば大丈夫だからね!」とにかく献身的なムナジロウ

なんです。

#14










「サチは俺が必ず守るけんね!」 かっこいいぞ、ムナジロウ!!!

か弱いお姫様と屈強なボディガード、そんな感じがしませんか?

#15












ふたりともすっかり安心したように、うちの庭のオンボロ椅子で、寄り添って寝ています。

ふたりの優しい心の交流を感じさせてくれる絵です。

#16










ムナジロウ「俺に任せておけ」と自信たっぷりに熟睡! 

さち「うん、頼むね」といった眼差し。

#17










前述のように、さちもムナジロウも元々は人間に可愛がられていたネコだけあって

私たちのことも大好きで、よくうちの縁側から家の中を覗いてきます。

「何してるのー? かまってよー!」

#18










ムナジロウの方は、「うちのさちに変なことしてねぇだろうなー、オメェら!」

ま、私たちに対しては、そんなやんちゃなネコではありませんが・・・

#19










人間大好きなおふたりさんなので、よくふたり揃ってうちの中を覗きにきます。

#20









かみさんが玄関から出てくると、揃ってそちらへシンクロ目線。

ナイスコンビネーション!

#21









ムナジロウは後ろ足で首を掻きながら私へのカメラ目線、さちはいつものように

我が家への覗き魔?

#22










特にさちは私たちのことがめっちゃ大好きなもんで、こんなふうに愛に溢れた視線を

送ってきます。私たちはもうメロメロです。

#23









さらには、私の足に全身ですりすりしてくることもしばしば・・・

#24










こんな時の私のデレデレ顔は、絶対に誰にも見せられませぬ!

 #25










私は骨なしのふにゃふにゃクラゲ状態なのであります。

#26









このふたりの飼い主となってくれたご夫婦が留守がちだったこともあって、いつも

うちの庭で思う存分くつろいでいました。

彼らとの密接で幸せな時間が流れていきます。

#27










陽が傾くまでうちの庭で、ふたり仲良くまったりしていることもよくありました。

今思い返してみても、懐かしい楽しいひとときでした。

#28










ムナジロウが当時の私の愛車の上で寝ていることもあったりして・・・

こんなお飾りだけのテールウィングがついた車に、粋がって乗っていたことも

あったんだなーなんていうことも含めて、懐かしいコラボレーションです。

#29









そういえば、ムナジロウは庭のバケツでよく水を飲んでいることもありましたっけ。

彼のために、常に新しい水を汲み置きしていたことも懐かしく思い出されます。

#30










それにしても、こやつの寝姿には驚かされたものでした。こんなうつ伏せ寝で、

おまえさん、呼吸は大丈夫なんかい?

#31










こんな寝方は一度や二度ではないんですよ! さらにはこんなところでも! 

おまえ、車に轢かれるぞ! まったく、みなさんどう思います?

ムナジロウはかなり自由奔放なネコでしたね。

#32











<<おまけ>>

当時、うちの庭に咲いていたサフランです。花の美しさにも惹かれていましたが、

なんといってもこの花のセールスポイントは、この真っ赤な雌蕊にあると思います。

#33









真っ赤な雌蕊、黄色い雄蕊、紫色の花びら、grassに分類される鋭く尖った葉っぱ、

どれをとっても印象的な花だったと思います。

#34









雌蕊は当時たくさん収穫できましたが、研いだお米に2~3本入れて炊くだけで、

色鮮やかなサフランライスができました。

#35









よくカレーライス用のご飯として炊きましたが、普通にそのまま食べても美味しい

冬の味覚でした。

#36


















                                  ^ ^
                          ○o。。。 ミ・。・ミ  。。。o○


 


2 コメント

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Unknown (ひめねずみ)
2024-12-10 21:57:12
こんにちは(^^)/  

さちとムナジロウの物語、とっても素敵ですね♪20年も前の出来事なんですね!
二人とも良いお家に飼ってもらえることになって良かったですね。

さちは三毛ちゃんかな?優しい色合いの素敵な毛色をしてますね。
ムナジロウもなかなか精悍な感じがして男前のニャンコさん。
運命の出会いですね。

捨てられたとは言え、周りの環境がよかったんですね。ご近所の人たちが
いい人で、さちもムナジロウも運が良かったですね♪

雪の上で遊ぶさちも可愛らしいです。
昔住んでいたところで飼っていた猫が雪の上ではしゃいでいた姿を思い出しました。

しろねこ仙人さんのお家の庭は猫さんたちにとって、とても居心地が良かった
んでしょうね。
2人仲良く寛いで寝そべったり、お家の中を覗いてみたり、優しく見守って
くれる人のところだと分かっているから、安心できたんですね。

しろねこ仙人さんもメロメロですね♪
このころ、しろねこ仙人さんのところでは猫さんは飼われていなかったんですか?

おー!カッコいい車に乗ってらっしゃったんですね!

うちのまめのすけもムナジロウみたいなうつ伏せ寝をよくしていますよ。
他の猫では見たことがなかったです。
最初は苦しくないのかなと思ったりもしましたが、そんなこともないようです。
それにしても、道路に足を延ばしてうつ伏せ寝とは、凄い猫さんですね!
怖がりのまめのすけには絶対無理です。。。

こんなに素敵な猫物語に出会るなんて幸せですね♪ほんわかしました(*^^*)♪

サフランのお花、とっても綺麗ですね
雌蕊がこんなに長いんですね~
庭に咲いたお花から収穫したサフランの雌蕊を使ったサフランライスは
格別だったことでしょう~♪♪♪

さちとムナジロウの物語ありがとうございました(*^^*)
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<<ひめねずみさんへ>> (しろねこ仙人)
2024-12-11 11:20:18
 
今振り返ってみても、もう20年も前の話だったという実感はないんですよ。ついこのあいだのような気がしてしまいます。

本当にふたりとも人生の後半を最高の環境で過ごすことができたのではと感じています。ふたりとも最期はこのご夫婦に看取られて虹の橋を渡っていきました。その時期はちょっと違いますが、今頃あちらで楽しく過ごしていることと思います。

はい、おっしゃるようにさちは穏やかな色合いの三毛です。ムナジロウも苦み走ったダンディさんでしたね。巡り合うべくして巡り合ったふらりだったのかもしれません。

さちは捨てられたことがはっきりしていますが、ムナジロウについては色々と憶測をしてしまいました。例えば、ムナジロウを連れて車でこちらに遊びにきた人が目を離した隙に、ムナジロウが車外に出てしまい、それに気づかずに置いて行かれてしまったとか、どこか近くで飼われていたけど、オスネコ同士の力関係に破れて居場所を追われてしまったとか・・・

いずれにしても、ふたりとも人間が大好きだったことがその後の幸せを引き寄せたと言えるのではないでしょうか?

♪ イ〜ヌは喜び 庭駆け回り ネ〜コは炬燵で丸くなる〜♪ という童謡がりますが、ネコだって珍しい雪には興味をそそられるんですよね。そしてそれは人間も同じかもしれません。この時は東京人のかみさんは、庭で雪だるまを作っていましたもの。

このふたりはうちの庭に入り浸りでしたから、私たちも目一杯楽しませてもらいました。ただし、この当時、飼いネコとしては初代となる白ネコのミーコを飼っていましたが、彼女だけはこのふたりが自分の縄張りに入り込んでくることをあまり快くは思っていなかったようです。ムナジロウが睨みをきかせていましたので、実力行使に至ることはありませんでしたが。

このミーコにちなんで、私はしろねこ仙人と名乗るようになりました。

アハハ、この車は大衆車のカローラなんですが、その中でもスポーツタイプの、ちょっと上のクラスの車種でした。排気量も1600c cと大きめだったのですが、排気量が1500c cを超えると税金が高くなるということを、買ってから知りました。間抜けな見栄っ張りだったのかもしれません。ただこのテールウィングは3万円と、意外と安かったことを覚えています。

うつ伏せ寝を見たのはこのムナジロウだけで、こういつだけの特技かと思っていましたが、そうでしたか、まめちゃんもやりますか? ということは、ネコの遺伝子の中に密かに組み込まれていた特質だったのかもしれませんね。

でも、道路でもやるというのは、危険を顧みない愚かな行為ですよね。この時も写真を撮ったら、すぐに叩き起こしてやりました。

さちとムナジロウや他のネコのことももう少し続けようかと思っていますので、よろしくお付き合いくださるとありがたく思います。

今でもうちの庭にクロッカスは咲いているのですが、サフランはいつの間にか消えてしまいました。残念なことをしました。

赤い雌蕊を入れて炊くと黄色くなるというのも、当時は面白く感じて、よくサフランライスを炊いていました。この雌蕊は高値で取引されているという話も聞いていましたので、自家製で賄えるということは得した気分になったものでした。

今回も長い話にお付き合いくださり、ありがとうございました。
 
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