里山の風に吹かれて

千葉県は外房の里山に暮らしています
 
身近な自然の中で見かけた”花鳥風月”を

綴っていけたらと思っています

探鳥日和「万木堰の水鳥たち キンクロハジロ、カワウ、アオサギ」

2023-02-25 | 野鳥・探鳥日和
 
万木堰の冬模様です。

マガモに混じってキンクロハジロのオスが1羽だけいました。何の違和感もなく群れに馴染んでいるようでした。

#1










めざとく私たちに気づいたマガモが一斉に飛び立つと、キンクロハジロもつられて飛び立ちました。それがマガモたちと

一緒にいる理由なのかもしれません。賢いカモかも。

#2










羽ばたきと同時に水掻きのある脚も走るように大車輪で回っています。エリマキトカゲにも通じる走り方に見えました。

右足が沈む前に左足を出して、左足が沈む前に右足を出して、そうやって水面を進んでいけば水に沈まずに走ることが

できる、これぞ忍者の極意! とか。 幼い頃に父親に教えてもらったことを懐かしく思い出した風景でした。

#3










翼の形が面白いですね。高級スポーツカーの扉のようなみごとなガルウィング! カモメ以上に完璧な

ガルウィングです。(言わずもがなですが、ガルウィングとはカモメの翼という意味です)

#4










大慌てで羽ばたいているようにも見えて・・・ 驚かせてしまったことはまことにお気の毒様でした。

#5










キンクロハジロはきっとこのカルウィングスタイルによって充分な揚力を得ているんでしょうね。美しい飛び方です。

#6










そろそろ離水しそうです。最後のひと蹴り。 ガンバレ! *\(^o^)/*

#7










そして、離水。

#8










キンクロハジロの名前の由来になった金色の目、黒い体、翼に輝く白い模様、地味ながらもカッコいいカモです。

#9










ガルウィングを羽ばたかせて悠然と飛び去っていきました。大好きなカモとの楽しい出会いでした。

#10












この堰を代表する水鳥といえば、このカワウもその筆頭に挙げることができると思います。

水に潜ることが得意な鳥ですから、水を屁とも思わぬダイナミックな着水をします。こうやってザバーっと

降りることが楽しいんでしょうね、きっと。

私も札幌に住んでいた子供の頃、屋根の上から雪の積もった雪山にズボっと飛び降りるのが大好きでした。

彼らも同じような楽しさを感じているような気がします。

#11










孤高のアオサギ仙人です。

   燕雀安んぞ 鴻鵠の志を知らんや

アオサギ仙人の、人生を達観したような佇まいを見ていたら、こんな中国故事を思い出してしまいました。

#12















<<おまけ>>

昨年の今頃にも載せたことがあるフクジュソウです。毎年必ず撮りたくなる大好きな花のひとつです。

以前、NHKの「植物に学ぶ生存戦略」という番組で、この花は蜜を持たずに花の中を暖かくすることで虫を呼んで

いるという話が紹介されていました。なので今回は、そんな花の中の暖かさが感じられるような写真を撮って

みました。いかがでしょうか?

#13




















 
                                  ^ ^
                          ○o。。。 ミ・。・ミ  。。。o○




 

探鳥日和「カワセミ再び 捕まえたザリガニに悪戦苦闘」

2023-02-13 | 野鳥・探鳥日和
 
この冬何度も出会いがあったネイチャーセンターのカワセミですが、ひとまず今回が最終回です。

ここは夏になるとサリガニ釣りの子供たちで賑わう小川ですが、冬の季節、ザリガニは餌を追いませんので

閑散としています。でもカワセミにとってはザリガニ採りの大チャンス。大きなザリガニを捕まえてご満悦の

カワセミと会いました。

#1










さっそく飲みこうとします、が・・・ 飲み込むにはちと大きすぎたようで・・・

#2










何度も地面に打ち付けては飲み込みやすくしているようでした。

#3










咥え直してみたり・・・

#4










噛んで柔くしてみたり・・・

#5










なんとか飲み込もうとして必死のご様子。

#6










「ふぅ、ダメだ、うまくいかないわー」 悪戦苦闘する彼女。

#7










「今度こそ!」

#8










「さぁどうじゃ!」

#9










「お、もしかして?」

#10










「うんぐうんぐ」

#11










「お、なんとかなりそう!」

#12










「もうちょい!」

#13










「よし、あとひと息!」

#14










「ゴックン!」

#15










「ふぅ〜、やっと飲み込めたわ~♪」

#16










胸を張って自慢げです。 「えへんぷい!」

#17










最後は何事もなかったかのようなすまし顔。

#18












<<おまけ>>

   菜の花を 見てから帰る 鶫かな

そんな俳句があるように、菜の花が咲くのはツグミが北に帰る頃、春も盛りになってからというイメージが

あったのですが、最近はツグミが北からやってくる冬から咲いていますね。どうしちゃったんでしょう?

この花なんかもうタネまでできちゃってるし。

#19










今年は大飛散が予想されているそうですが・・・ 勘弁してほしいものです。

#20






















                                  ^ ^
                          ○o。。。 ミ・。・ミ  。。。o○




 

探鳥日和「チョウゲンボウ再び 猛禽類は猛禽類さえも襲う」

2023-02-04 | 野鳥・探鳥日和
 
冬はタカの季節でもありますので、元旦に引き続き再びチョウゲンボウを取り上げてみました。

今回は電線止まりの勇姿。つぶらな瞳ながら眼光の鋭さはまさに”鷹の目”です。

#1










地上を見回しては油断なく獲物を探しているようです。

#2










相変わらずのぷっくり顔にオールバックのヤングマンですね。精悍な風貌がカッコいいです。

#3










獲物を見つけたようで素早く地面に舞い降りました。でもうまく捕まえられなかったのかまた電線へと戻ってしまいました。

#4










尾羽も長くて立派です。この辺りにもタカらしい風格を感じます。

#5










再び獲物を探して地上を見つめていました。眼光紙背に徹す、見事な迫力を感じる目付きです。

#6










油断なく私の方にも視線を向けてきちんと辺りも警戒していました。

#7










わっ、人相ワルー! こんな顔をすることもあるんですね。

#8










一瞬キラリと目が光り、翼を立てて飛び立とうとしています。

そして、カメラでは追いきれませんでしたが、まっしぐらに近くの藪に向かって飛び出しました。

#9










狙われたのは同じ猛禽類のモズでした。

藪にいたので捕まりはしませんでしたが、「キーキーキーキー!」猛烈な警戒音を上げながら尾羽も逆立てて

驚いていました。その連続した甲高い鳴き声からも彼女の恐怖がひしひしと伝わってきました。

#10










それでも収まらず尾羽をまっすぐに立てて猛抗議? 猛威嚇? この場所に止まって鳴き叫んでいたのは抱卵子育て中

だったからかも知れません。

#11










モズは図体こそ小さな鳥ですが、これでも立派な猛禽類です。同じぐらいの大きさのスズメさえも獲物にしてしまう

こともあります。以前そんな場面に遭遇したことがありましたが、猛禽類さえもチョウゲンボウは獲物にしようと

したんですね。驚きの瞬間でした。

#12










モズの捕獲に失敗したチョウゲンボウは電線に戻り、あさっての方を向いて知らんぷり。

イソップ物語にあった、手の届かない葡萄を食べることを諦めた狐が、「へっ、あの葡萄は酸っぱくて

美味しくないのさ!」という捨て台詞を残して去っていく童話に似ているような・・・

#13










そんなことを考えていたらギョロッと睨まれてしまいました。 「なんか文句あっか!」

#14



















 
                                  ^ ^
                          ○o。。。 ミ・。・ミ  。。。o○