いつもかみさんと歩いている里山の散歩道にも顔馴染みの山野草が次々に咲き始めました。
そのトップバッターは私たちが大好きなクロモジの花です。高級楊枝として知られている香木です。
シュッと立ち上がった葉っぱの瑞々しさと淡い色合いの小さな花々の調和がその美しさを演出しているようです。
#1
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どの花を見てもその静かな賑わいに目を奪われます。
#2
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咲きはじめの小さな鈴のような花からは微かにその音が聞こえて来そうな気がします。
#3
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はかない春の妖精ニリンソウ(wind flower)です。まさにスプリング・エフェメラル(spring ephemeral)
そのものです。名前の由来である二輪のもう片方は、咲いている花の根元で咲く時を待ちわびているようです。
#4
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ニリンソウは基本的には白い花びらなのですが、中にはピンクがかった花も混じっています。ついついそんな花の方に
カメラを向けてしまいます。
#5
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ニリンソウのすぐそばにはハコベの花も咲いていました。
小学生の頃、家でジュウシマツ(bengalese finch)を飼っていましたので、毎朝近所の野原でジュウシマツのために
ハコベを摘んだものでした。私が知った初めての野草でした。
#6
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こちらも同じくスプリング・エフェメラルのムラサキケマンです。札幌で生まれ育った私にはよく似た花の
エゾエンゴサクの方がお馴染みでしたが、こちらは毒草だそうです。エゾエンゴサク同様、不思議な花の形に
惹かれてしまいます。以前ひめねずみさんに豆のような実がなることを教えて頂きました。
#7
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春になって森の中を歩いていると、このタチツボスミレの紫色が「ねぇ、私を撮って!」と誘ってきます。
まさに春を感じさせてくれる花です。
#8
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さて、春の森を歩いているといちばん強く自己主張してくるのがこの花だと思います。毎年必ず載せるので
このブログではお馴染みのマムシグサ(Jack in the pulpit)です。英語の名前もいわくありげですね。
#9
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マムシグサの芽吹きの最初はこんな風に笹の子スタイルです。この肌の模様がマムシのようだということから
この名前がついたそうですが、皆さんにはどう見えますか?
#10
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やがて最初に仏炎苞が顔を出します。ミズバショウやザゼンソウのようなサトイモ科の植物が持っている仏炎苞と
同じものですね。
#11
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そしてそのすぐ後に葉っぱが顔を出して大きく手を広げます。その間1~2日ほど。なかなか撮れない一連の写真を
今年は撮ることができました。
#12
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上に載せた仏炎苞が葉っぱよりも先に出るのがヒガンマムシグサの特徴ですが、このように葉っぱが先に
出るのはカントウマムシグサの特徴です。同じ森の中にも何種類かのマムシグサが混在しているようです。
#13
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マムシグサと同じ仲間のウラシマソウ(cobra lily Urashima)です。なんといってもこの仏炎苞から伸びた
付属体と言われる長いものが浦島太郎の釣竿に見えることからこの名前をもらいましたね。言い得て妙です。
マムシグサとのいちばんの違いは仏炎苞と葉っぱが別の茎から出ていることです。そのおかげで葉っぱの
日傘をさしているように見えます。
#14
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こちらも今回初めて撮りましたが、ウラシマソウのいちばん最初の芽吹きの瞬間です。もう最初から
釣竿の糸が伸びているのが見えるかと思います。毎年思うのですが、この釣り糸ってなんのために
あるんでしょうね。いまだに解けない謎です。
#15
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洗いざらしのワイシャツのような花びらが特徴のこの花はモミジチゴです。花が終わるとすぐに大きな黄色い実が
なります。私には美味しく感じられる実ですが、散歩中に出会った人何人かに聞いてみると必ずしも同じ感想では
ありませんでした。けっこう野趣のある味なんだなーと思った瞬間でした。
#16
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小さな小さな花びらが美しいシャク(cow parsley)です。まだ咲き始めなので蕾も見えますが、この植物の
一番の特徴は大きく広がる葉っぱではないかと思います。春の野ではよく目につく葉っぱです。
英語でも牛のパセリですもんね。小さいながらも綺麗な花なので最盛期にまた載せてみたいと思っています。
#17
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微かに黄色い花が咲いているネコノメソウです。ひと頃はたくさん咲いていた場所でしたが、もう完膚なきまでに
イノシシに掘り返されてしまい、この花もいつまで咲いていられるのか?
彼らも生きるのに必死だとは思うのですが、千葉県のイノシシは人間が狩りをするために持ち込んだものですから、
気持ちは複雑です。
新婚旅行中、札幌の野幌原始林で初めて出会った思い出の花なので、いつまでも咲いていて欲しいのですが・・・
#18
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地獄の釜の蓋(キランソウ)です。大きな薬効成分があるのでこの名前があることが面白いです。花の形も人型で
ユニークです。この花も毎年探してしまう大好きな花です。
#19
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