里山の風に吹かれて

千葉県は外房の里山に暮らしています
 
身近な自然の中で見かけた”花鳥風月”を

綴っていけたらと思っています

探鳥日和(電線上のアリア その2)「エナガの巣立ち雛」

2019-05-29 | 野鳥・探鳥日和
 
前回に引き続き電線上のアリア、今回はエナガの巣立ち雛です。

一見ドスの効いた黒いお顔をしていますが、これがエナガの巣立ち雛です。どこかわんぱく盛りのやんちゃ坊主のようにも見えますかね。

#1










巣立ち雛に寄り添うように左に親が止まっていました。

#2










こちらの親子も左が親ですね。

#3










でもよく見ると何かちょっと変! 右に止まっている子どもの尾羽がありません。どうしたんでしょう?

#4










理由はよくわかりませんが、見たところそんなに不自由な感じはなさそうでした。

しかしこれではエナガではなくてエミジカになっちゃいますね。

#5










正常な子供と比べるとその違いがよくわかります。

#6










こちらでは子供が親のそばに飛んできました。

#7










「ん? あんた、何見てんの?」

#8










「あーらよっと!」

#9










エナガの親が面白いことをしていました。

電線につかまって懸垂の稽古?

#10










「オイッチニー、オイッチニー!」

#11










そして今度は後ろ回り。

#12










逆さまになったと思ったら・・・

#13










今度は力いっぱい前回り。

#14










さらには、、、、ひょいっと跳んで・・・

#15










足を上手に使って電線と並行に止まったりしていました。

エナガも時には一人遊びをしたりするんですね。面白いものを見てしまいました。

#16














<<本日のおまけ>>

本日のおまけはメジロの巣です。直径5cmほどの小さな巣ですが、とっても緻密に作ってありますね。

散歩中にメジロが異常な鳴き方をしている場面に遭遇したのでよく見てみると、藪の中にメジロの巣があり、その巣の上になんと

アオダイショウがとぐろを巻いていました。アオダイショウを追っ払って巣の中を見てみると雛が1羽だけ残っていました。

翌日また見てみると・・・ アオダイショウがせっかく見つけた餌を見逃すはずもなく、巣は空っぽになっていました。

親メジロもその巣を放棄して居なくなっていましたのでもらってきたのがこちらです。

#17










巣の下側には苔が貼られていて、カムフラージュのためか葉っぱまで巣に取り付けたりして、実に巧妙に作られていました。

メジロの巣ってこんなふうにできているんですね。しかも人間の生活のすぐそばに作られているのに上手に隠されていました。

#18





















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探鳥日和(電線上のアリア)「ウグイス、ホオジロ、カワラヒワ、マヒワ?」

2019-05-13 | 野鳥・探鳥日和
 
電線に止まって鳥たちがアリアを詠唱していました。


まずはウグイス。

#1










「ホー、ホケキョ!」

#2










よく見るとこのウグイス、1本足です。左足がありません。

最初はちょっとした遊び心で片足立ちをしているのかとも思いましたが、どうやら違うようです。

#3










ご覧のように胸のあたりに大きな傷があります。おそらく猛禽類に襲われたけれど、運良く逃げることができたということではないでしょうか?

以前モズの狩りをココログの方に載せたことがありましたが(→こちらです)、同じようなことがあったのかも知れません。

#4










「ホー、ホケキョ!」 かなりヨレヨレの姿で大きな怪我をしているようにも見えますが、それを感じさせず元気に鳴いています。

#5










たくましい男の子でした。

#6










こちらはホオジロです。堂々とした面構えでライフラインのベースポジションに止まっていました。

#7










この子は非常に複雑な囀りをする鳥です。「チョッチ チチョ チュリリー チチョ」・・・ ま、いってみればそんなような鳴き方でしょうか?

#8











むかしの人はこの囀りを「一筆啓上仕り候」と聞きなしました。

#9










とてもそんな風には聞こえないという向もあろうかとは思いますが、なんとも洒落た聞きなしではないかと、そんな風に私は思ったりしています。

#10











こちらはカワラヒワです。冬の間は大きな群で飛び回り、飛んだときの翼の黄色がよく目立つ鳥です。

#11










今ごろの恋の季節にはよく「ビーン!」という囀りが聞こえてきます。

#12










「チュチュチュチュチュ キリリリ」という鳴き方もよくしますね。居るとすぐに分かる鳴き方の鳥だと思います。

#13










一方こちらはマヒワのメスでしょうか? あまり自信がありませんが・・・

  → カワラヒワの巣立ちっ子だそうです ・・・ あくあまりんさんに教えて頂きました

#14










煙突掃除をしてきた人みたい? あるいはひところ流行ったガングロ美女風?

#15










その仕草にはちょっとした愛嬌も感じられますかね?

#16













<<おまけの1枚>>

昨日かみさんといつもの森を散策しているときに彼女が見つけた鳥の巣の残骸です。鳥の種類までは分かりませんでしたが、まぁ〜るく作られていて

羽毛も少しだけ敷き詰められていました。でもこれは作りがかなりシンプルなので、何らかの事情で途中で打ち棄てられたものなのかも知れません。

#17




同じこの森でこの前日から何羽かのサンコウチョウが囀っている声を聞いていましたが、ナント昨日は目の前1mの高さを飛び去って行くサンコウチョウを

目撃してしまいました。あまりにも近すぎて写真に撮ることは敵いませんでしたが、かみさんとふたり、「いいものを見ちゃったね!」と感激の1日に

なりました。今年はこの森でも何組かのサンコウチョウが子育てをしてくれるのではないでしょうか? 日々散策する楽しみがまたひとつ増えたような気が

します。


















 
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庭に咲くタンポポ「モモイロタンポポ、シロバナタンポポ、カントウタンポポ、セイヨウタンポポ」

2019-05-01 | ここ里山の草花あれこれ
 
本日、令和初日は全国的にも雨で始まったようですが、ドイツには「5月の雨は幸せをもたらす」という言葉があるそうです。幸先のいい雨

なのかも知れません。


さて、うちの庭に咲くタンポポ4種、まず最初はモモイロタンポポです。

このタンポポはヨーロッパ原産だそうで、ふつうに見られるタンポポのようなゴボウ根の多年草ではなく、タネで殖える1年草です。

種類もふつうのタンポポがキク科タンポポ属なのに対してキク科フタマタタンポポ属という分類になるようです。

ま、それはそれとして、ご覧のように何ともかわいらしい花だと思います。

#1












この凛とした咲き方には気品さえも感じられますね。ここ房総半島あたりでは4〜5月頃に咲きます。


#2











こちらの鉢はmoonさんが送って下さった苗から育った花から採ったタネを播いたものです。不思議なことにものすごく成長が遅くて

ものすごく小さな花を咲かせてくれました。きちんと完熟する前にタネを収穫してしまったせいなのかも知れません。

#1にも花が咲く前のこの鉢が写っていますが、そのかわいらしさが良く分かると思います。

#3










次のタンポポはシロバナタンポポです。

このタンポポは日本原産種だそうですが、関西以西西日本の方に多く咲いているようです。英語名でもwhite-flowering Japanese dandelion

きちんと日本のタンポポとして認識されているようです。

#4










ここ房総半島では冬の花として咲き始め、今ごろまで咲いている息の長い花です。

#5










このシロバナタンポポはかなり背が高くなります。

うちの庭特有の雑草庭園に咲くので太陽を求めて背が伸びるのでしょうか? でも日当たりのいい場所のものも高くなりますので

このタンポポが持っている特徴なのかも知れません。

#6











お次はカントウタンポポです。

これも日本の固有種でセイヨウタンポポと非常によく似ていますが、外総苞片が反っているかどうかで簡単に見分けることができる、と

ふつうに言われていますが、事はそう単純ではないようです。ニセカントウタンポポなんていうのもあったりして、交雑種も多くあるとか。

ま、難しいことは門外漢の私にはよく分からないので、ここでは単純簡単に捉えようと思います。

ということで、カントウタンポポです。

#7










この角度ではまったくその違いが分かりませんね。でもこれもカントウタンポポです。

#8










そしてこちらがセイヨウタンポポです。

セイヨウタンポポはその昔、イギリス人がサラダとして食すために日本に持ち込んだという話を聞いたことがあります、真偽のほどは定かではありませんが。

はい、それでもこのタンポポの若い葉っぱは美味しく食べられるそうです。私はまだ食べたことはありませんが、苦みがほとんどない風味豊かな味わいだという方も

いらっしゃるようです。

#9










セイヨウタンポポは受粉しなくてもタネができる無性生殖をしますので、その繁殖力はかなり大きいようです。

#10












<<おまけの1枚>>

今回のおまけの写真はヒルザキツキミソウにやってきたホソヒラタアブです。なかなかの美人さんで私が大好きなハナアブなので載せてみました。

#11





















 
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