里山の風に吹かれて

千葉県は外房の里山に暮らしています
 
身近な自然の中で見かけた”花鳥風月”を

綴っていけたらと思っています

探鳥日和「鳴くよウグイス平安京」

2021-05-22 | 野鳥・探鳥日和
 
桓武天皇による平安京遷都は西暦794年のことでしたが、今回は平安京ではなく我が家の周辺で鳴くウグイスです。

今月18日に南から渡ってきたホトトギスの初鳴きを聞きましたが、春告げ鳥といわれるウグイスの方は、実は

私たちの周りに1年中いる鳥です。冬の間は「チャッ、チャッ」という笹鳴きをしながら地味に暮らしています。

そして3月になると彼女を求めてあの鳴き方を始めるんですね。

#1










そんな、うちの庭のクスノキ周辺を縄張りにして鳴いているウグイスを載せてみました。今回の登場人物(鳥物?)は

すべて同じ1羽のウグイスくんです。

#2










アンズの木の枝止まりでこちらを見つめられました。

#3










そして飛び出しです。

#4










今度はキウイの木に止まってさえずり始めました。その下の方では虫たちがまるで音符のように飛び回っていました。

ウグイスの歌声が目に見えるような光景でした。

#5










与謝蕪村の句に うぐひすの啼くや小さき口明けて という名句がありますが、その小さな口をさらに大きく開けて

さえずります。

#6










ひとしきりさえずったあと、また場所を変えるようです。これってどこに飛ぶかちゃんと考えている顔ですよね。

#7










翼を開いて飛んで・・・

#8










翼を閉じて飛んで・・・

#9










電線に止まって高らかにさえずります。 ホーホケキョ♪

#10










ケキョケキョケキョケキョ♪ と谷渡りも

#11










正岡子規が利根川を渡るとき聞いた茨城弁に触発されて詠んだとされる句にこんなのがあります。

   鶯の聲になまりはなかりけり

ところがどっこい、世の中は広い。ウグイスにだってちゃんと方言はあるんです。

うちのこの子は正調の鳴き方をしていましたが、いつも行く森の中ではこんな鳴き方をするヤツもいるんです。

ホーキムチギョン♪

#12










そして正調節で鳴くウグイスも鳴き始めには苦労するようで、いろいろと鳴き方に試行錯誤があったりしますね。

たとえば ホーホケッ♪

#13










たとえば ホーホケチョビ♪

#14










たとえば ホーホケキョン♪

#15










ひとしきり鳴いたあとはひと休み。飛んできたハチを眺めていました。

(まったくの偶然でしたが、たまたま飛んできたハチがバッチリ写っていました。

 みつばちマーヤ? みなしごハッチ? ぴんきぃびぃちゃん? 年代によっていろいろありますよね)

#16













<<おまけ>>
今回のおまけはアカバナユウゲショウです。いまの季節、このあたりでは近所のどこにでも普通に咲いている花です。

#17










この花には白花があるそうで、ご近所のブログのお仲間の赤い風車さんやさなえさんが時々載せていました。

へ〜と思って見ていましたが、私も先日ネイチャーセンターの敷地内で見つけることができました。

これです。

#18










赤花

#19










白花  やっと私もみんなの仲間入りができた、かな?

#20




















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里山の春を謳歌する小さな主役たち

2021-05-14 | 小動物・虫・魚 & more
 
春真っ盛りの里山では虫も花も、みんなみんな楽しそうです。そんな小さな主役たちを載せてみました。

まず最初はモンキアゲハです。日本では最大級のアゲハチョウで、飛んでいてもよく目立つ蝶です。

#1










配色がきれいな美人さんですね。

#2










春咲きのアザミはアゲハチョウに大人気の花です。タンポポと同じキク科の植物でたくさんの小さな花の集合体なので

花全体の蜜の量はけっこうあるんでしょうね。アゲハチョウたちの需要にきちんと応えているようです。

#3










いつも思うことですが、モンキ(紋黄)アゲハという割には紋が黄色くないんですよね。モンシロアゲハに見えます。

どうやら標本になると黄色くなってくるとか。

#4










後翅表の白い(黄色い?)模様にもグレーの縁取りがあったりしてきれいですね。

#5










よく似たこちらのアゲハはジャコウアゲハです。オスの腹部を嗅ぐと麝香の香りがすることからこの名前が

あるとか。腹部の赤い色もよく目立ちます。

#6










ウマノスズクサという毒性の蔓植物を食べて育つのでこのアゲハにも毒が宿るため、このジャコウアゲハに擬態する

黒いアゲハがいろいろといたりします。ある意味人気者のアゲハだと思います。

#7










この子は翅の表面にたくさんの細かい傷が見えます。歴戦の猛者なのかも知れません。

#8










こちらはジャコウアゲハのメスです。翅の色の薄さがきれいなアゲハだと思います。

#9










でもこの子、左の後翅がまったくありません。鳥に襲われて辛くも逃げ切った証しなんだと思います。

これでもちゃんと飛べるんですから、蝶の翅の巧みさには感心してしまいます。

#10










ハルジオンにはこんなハナバチが吸蜜に来ていました。よく見かけるハナバチなのでちょっと調べてみたら

ダイミョウキマダラハナバチという名前でした。ちっちゃいくせに偉そうなヤツでした。

#11










小さな子供のころ、童話でお菓子の家という話を読んで、ボクもこんな家に住んでみたいなーと思った

ものでしたが、このミツバチはまさにそんな状態なのではないでしょうか? うらやましいかも。

#12









 春過ぎて夏来にけらし白妙の・・・ 春のソメイヨシノの花が終わったあとの実です。サクランボと違って

上向きに生るのがおもしろいと思います。

木の下にたくさんの実が落ちているのも印象的でした。花びらも実もはかなく散っていく、散り際の美学を

持った木のような気がしてしまいました。

#13










モミジイチゴの実が生りました。完熟していないと酸っぱいのですが、これぐらい完熟すると甘くて美味しくなります。

#14










ちょっと前にも載せましたが、春にはこんな花でした。わずか2ヶ月ほどで美味しい実になってしまうんですね。

#15










シャクの花に囲まれてそそり立つマムシグサの実です。シャクの花がまだ終わらないうちに、こちらは早くも実になって

きました。やがて赤く変色してその存在を強烈にアピールするようになります。

#16










最後はハンショウヅルの花です。藪の中で秘かに咲く花ですが、その名のように半鐘を思わせる形がユニークだと

思います。タネの形を見るとセンニンソウやテッセンの仲間だということがよく分かります。

#17




















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お笑いにゃんこ劇場「陽だまりネコのピッピ、耳先美人ネコのティーナ、残念模様ネコのブルーアイズ」

2021-05-04 | 猫・ネコ・ねこ・にゃんこ
 
冬の間ピッピは家の中の陽だまりを求めて動きまわります。それも、何時になったらこの場所と、居心地のいいところを

よくわきまえているご様子。賢いネコなんです。

ここはリビングの陽だまり、定番の特等席です。

#1










それにしてもこのパンダ座り、おデブちゃんネコゆえの座り方ですね。体重6kg超級! メスなのにねぇー。

おや、前に伸ばした右の後ろ足に力が入ってますよね。

#2










この足に力が入っているのはひっくり返らないようにバランスを取っているからなのかも知れません、ご苦労様な

ことですな。

#3










こちらは寝起きのピッピです。カメラを向けたので目が覚めてしまったようです。

#4










人間は眠たくなるとあくびが出ますが、ネコは起きるときにあくびをします。これからの活動に備えて空気を

たっぷり吸い込むんですね。ネコの方が合理的かも知れません。

#5










大きく口を開けると上の犬歯が2本ともないのがよく分かります。もうずいぶん前にいきなり2本とも抜けて

しまいましたが、ネコではこういうことが時々あるようです。

#6










こちらは和室。この2重座布団の上もピッピのお気に入りの場所です。横にあるネコちぐらには冬の間は

入りません。あるじ無しとて春な忘れそ、いえ、春が過ぎて夏になるとやっと使い始めます。その頃になると

涼しくて気持ちがいいんでしょうね。

#7










座布団の上でじゅうぶんに身体を温めて暑くなってくると、座布団を降りてひっくり返り、お腹だけを温めたりします。

自由人ピッピの面目躍如といったところでしょうか?

#8










和室のこの場所が我が家では一番最初に陽だまりができる場所なので、真っ先にここへやって来て寝転びます。

左端に今私が弾いているエレキギターが写っていますが、私がこれを弾き始めるとそっと部屋を出て行って

しまいます。私の演奏が聞くに堪えない、というわけではなくて(たぶん)、エレキの音圧に耐えられないのだと

思います(たぶん)。そんなに大きな音で弾いてるわけではないのですが・・・

#9










以前にもご紹介しましたが、こちらはご近所ネコのティーナです。とっても可愛くて上品なにゃんこ女子です。

#10










耳先の白い毛が長くてよく目立つ耳先美人ネコでもあります。

#11










特に不安がっているわけでもないと思いますが、こんな不安顔も可愛かったりします。

そんなティーナを今回は若干ソフトフォーカス気味に撮ってみました(なんちゃって?)。

#12










私たちがいつも散歩で歩いている奥の細道で、最近ときどき見かけるようになったネコです。

と、散歩道を向こうから歩いてきましたよ。この子もこの道を散歩道にしているのかも知れません。いかにも

散歩風に歩いているように見えませんか?

#13










前々回もご紹介しましたが、顔の模様がちょっと残念なデザインになってしまった子です。でもそこに愛嬌があって

可愛い子だと思います。

#14










この写真、よく見るとちょっと不思議。走っているわけでもないのに3本の足が宙に浮いていて、後ろの左足だけが

地面を捉えています。欽ちゃん走りでもしているような・・・

#15










私たちに気付いて脇の藪に入ってしまいました。完全に逃げてしまわないところをみると、飼いネコか半野良なのでは

ないでしょうか? 驚かすつもりはなかったのですが、ちょっとおびえていますかね? (^.^)ご(-.-)め(__)ん(-。-)ね(^.^)

#16










澄んだブルーの目が印象的だったので、私たちはこの子をブルーアイズと呼ぶことにしました。

アイシャドウもくっきりとしていてなかなかの美人さんかも。

#17










毎回会えるわけではないのですが、散歩をする楽しみがまたひとつ増えました。

#18















<<おまけ>>

今回のおまけはマルバウツギの花です。花自体もかわいらしいのですが、このコロッとしたつぼみにも独特の

存在感が感じられます。

#19










一番上の花に陽が当たって、その影が葉っぱに降りていました。木漏れ日が垣間見せてくれたはかない演出でした。

#20




















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