里山の風に吹かれて

千葉県は外房の里山に暮らしています
 
身近な自然の中で見かけた”花鳥風月”を

綴っていけたらと思っています

探鳥日和「孤高のカワウ 呪文を唱える & セグロセキレイのヒナ巣立つ」

2021-06-13 | 野鳥・探鳥日和
 
今回は万木堰に棲まいをなすカワウくんです。威風堂々と朽ち木の上で銅像のように”建って”いました。

#1










ちょっと回り込んで額縁風にもう1枚。本人もまんざらでもなさそうな顔つきに見えます。

#2










このカワウくん、いつもひとりぼっちのように見えます。時々仲間がいることもあるようですが、基本的には

いつもひとり、孤高のカワウくんです。

#3










以前にも何度か載せましたが、この子、冬になると断然かっこよくなります。そう、白髪鵜(シラガウ)に変身

するんです。この堰では冬だけに見られるダンディズムです。

#4










そんな孤高のカワウくんがある日、堰の枯れ枝に止まってさかんに呪文を唱えていました。

「アジャラカモクレン キューライス・・・」

#5










「テケレッツのパー!」

#6










「アジャラカモクレン アルジェリア・・・」

#7










「テケレッツのパー!」

#8









「見〜た〜な〜!」 のんびり写真を撮っていたら、怖い顔で睨まれちゃいました。

(ちなみに呪文の文句は、落語の「死神」に出てくる呪文を拝借させて頂きました)

#9










一方こちらはこの日巣立ったばかりのセグロセキレイのヒナです。幼さいっぱいの顔をしています。

#10










写真を撮るためにヒナに近づいてしまったので、親鳥が2羽で盛んに危険を知らせる鳴き方をしていました。

#11










ヒナも驚いて左右を見回しています。

#12










ちょっと写真を撮らせてもらっただけで驚かすつもりはなかったのですが、悪いことをしてしまいました。

#13










早々に退散致しました。

#14




















                                  ^ ^
                          ○o。。。 ミ・。・ミ  。。。o○




 

探鳥日和「オオヨシキリ」

2021-06-02 | 野鳥・探鳥日和
 
毎年今ごろの季節になると大騒ぎを始める鳥がいます。しかも私の周りにいるのは通称3大大騒ぎといわれる鳥たちです。

その鳥とは、ホトトギス、ウグイス、そして今回取り上げるオオヨシキリです。みんな大きな声で鳴きながら強烈に

自分の縄張りをアピールしています。

オオヨシキリの場合は「ギョギョシ、ギョギョシ!」または「ケケチ、ケケチ!」と聞こえる鳴き方をします。

特にこの鳥は写真に撮りやすい場所に止まって鳴きますので、毎年必ず撮ってしまう鳥のひとつです。


今日も今日とて、さっそく鳴く準備。

「さて、こっちを向いて鳴こうかな?」

#1










「いや、やっぱりこっちに向かって鳴こう!」

赤い口を大きく開けて鳴き始めました。

#2










少しずつ左に向きを変えながら鳴き続けます。

#3










「ギョギョシ、ギョギョシ!」

#4










葦原に移っても

「カメラの準備はOK? 鳴くよ!」

#5










最初は小さく口を開けて・・・

#6










そして少しずつ口を大きく開けていきます。

#7










「こんなもんでどうじゃい!」

#8










「いやいや、もっと大きな声で鳴けるぞ!」

#9










もう絶好調とばかりに大声を上げて鳴き叫んでいました。

「ギョギョシ、ギョギョシ、ケケチ、ケケチ!」

#10










やがて鳴き疲れたのか、ちょっとひと休み。

「ふぅ〜」

#11










どことなく野武士の貫禄を感じさせる風貌のオオヨシキリくんでした。

#12















<<おまけ>>

今日のおまけはふたつ。

最初はテイカカズラの花に吸蜜に来たヒメキマダラセセリです。でもこのときはちょっとヘン!

花の周りでしきりにもがいていました。最初はクモの巣にでも引っ掛かったのかなと思ったのですが、どうも違うようです。

よく見ると、花の中に差し入れた口吻が抜けなくなってもがいているようでした。すぐに外して逃がしてやりましたが、

なんでそんなことになったんでしょう?  テイカカズラは花の入り口が非常に狭くて蕊はみんな花の奥にありますので、

そんな特殊な花の蜜を吸おうとしたときに何かの拍子に口吻が中のどこかに引っ掛かってしまったのだろうと思います。

そんなこともあるんですね。蝶と蛾にしか受粉することができない花なのに、そんな難しい試練があるなんて・・・

でもその共生でお互いが生き残って来たんですから、もしかして極めて希な現象だったのかも? チョーナイスショット、

ですか? v(*^o^*)v

#13










もうひとつは羽化したばかりのイトトンボです。まだ一度も空を飛んだことがない個体です。植え付けられたばかりの

イネの茎に掴まって羽根が乾くのを待っていました。もうすぐ大空へ向かって羽ばたいていくことでしょう。

がんばれ、わこうど!

#14




















                                  ^ ^
                          ○o。。。 ミ・。・ミ  。。。o○