里山の風に吹かれて

千葉県は外房の里山に暮らしています
 
身近な自然の中で見かけた”花鳥風月”を

綴っていけたらと思っています

探鳥日和「キジの逃避行」

2022-05-24 | 野鳥・探鳥日和
 
春の陽気(妖気?)に誘われて、キジたちも恋の季節を迎えたようです。

「ケンケーン」と鳴いた後、「ドドドド」と母衣打ちをしてメスを誘います。

ちょうど母衣打ちを終えたばかりのオスに行き合いました。身を屈めてメスの反応がないかを見ているようでした。

#1










私に気がついて立ち上がります。

#2










特徴的な顔で睨みつけられてしまいました。

#3










すたこら逃げ出しましたので、写真を撮りながらついて行きました。

#4










途中、体をぶるっと振るわし羽毛を逆立てました。体を大きく見せて威嚇のつもりなのかも知れません。

#5










足が痒くなったのか、ちょっと一休み。

#6










そしてまた走り出します。

#7










どこまでもついてくるやつだなーとちょっと呆れ顔。

#8










とうとう畦道の端まで来てしまいました。オニノゲシと背比べしながら思案投首困惑顔のキジくん。

#9










この先は坂になっていて、坂の上はJR外房線の線路になっています。彼は意を決して坂を登り、線路の方へと

姿を消してしまいました。最後まで飛ばずに逃げ切ったキジくんでした。

#10










また別のキジくん、やっぱりケンケーンドドドの直後に遭遇しました。

#11










私に気がつくと早速逃げる準備です。 「よし、こっちに逃げるか!」

#12










スタコラサッサ、キジの逃げ足は早い!

#13










藪の中で様子を伺った後、身を屈めてどこかへ行ってしまいました。

#14










車で走っていた時、目の前の道路を横切っていくキジくんを発見。そのまま直交する農道へと入って行きました。

当然車を降りて追跡開始。彼は身を屈めて逃げて行きます。なるほど、こうやって逃げるから見つからないんだなと

納得。

#15










でも後ろが(私のことが)気になるのか、時々立ち止まっては首を伸ばして辺りを確認。

#16










低い姿勢になってまた逃げます。

#17










そしてまた確認。

#18










そしてまた潜航逃走。まさに走りの名人の面目躍如でしたね。

#19







今回はキジくんの美しい姿を思う存分、たっぷりと見せてもらいました。


















<<おまけ>>

今回のおまけはヒゲナガハナバチです。ツルカノコソウに吸蜜に来ていました。

#20










ご覧の通り長い触覚が立派なハナバチでした。

#21




















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探鳥日和「揚雲雀、カワラヒワ、ムクドリ、ホオジロ、カルガモ」

2022-05-10 | 野鳥・探鳥日和
 
昨年まで私はヒバリの高鳴きという表現を使っていましたが、高鳴きという言葉はモズに対して使う言葉で

ヒバリに使うのは誤用だという話を目にしたので、使うのをやめることにしました。その代わりというわけでは

ないのですが、俳句の春の季語に揚雲雀(あげひばり)という言葉があることを知りましたので、これからは

こちらを使いたいと思います。

ということで、その揚雲雀のシルエットからスタートです。

#1










巣を飛び立ったヒバリのオスは、早くも鳴きながら空の一点を目指して上昇していきます。

#2










ナワバリの主張もありますがメスへのラブコールが主な目的ですから、なんとも楽しそうに飛んでいきます。

#3










上空のお気に入りの一点に辿り着くと、そこに張り付くようにして鳴き続けます。

#4










巧みに翼を操りホバリングをしながらの独演会です。

#5










どこかにいるはずのメスに向かって、右に左にとラブコールを送り続けます。

#6










気分が乗ってくるとまた少しずつ上昇していきます。やがて空の中に溶け込んでしまい「チュルリ ピチュリ チュリ

ピーチュリー ・・・」という可愛い声だけが降ってきます。

#7










ひとしきり歌い上げると(時間にして5〜6分ぐらいでしょうか)、いきなり地上に向かって降りてきます。

#8










降りながらもまだ歌っています。メスが見つからなかったことへの未練でしょうか?

#9










地上が近づいてくると翼を使って減速します。

#10










最後は音程を下げて曲をフェイドアウトするような感じで終わらせます。きちんと歌っているんですね。一流の声楽家です。

#11










降りるまでけっこう頑張ってピントを合わせて来たつもりでしたが、最後の最後でちょっとピントがずれてしまいました。

残念!

#12










散歩の途中、高い木の上から「ビーン ビーン」という鳴き声が聞こえて来ました。繁殖期のカワラヒワの鳴き声です。

飛ぶ姿の美しい鳥ですから、その飛び出しを狙って撮ったのがこの2枚です。

#13










逆光が絵になる鳥です。

#14










一方こちらは田んぼから飛び立ったムクドリです。

#15










なにかを咥えていますがなんでしょう?

#16










餌のような感じもしますがよくわかりませんでした。

#17










近所の電線にホオジロのオスが止まっていました。

#18










どうやら鳴き始めるようです。特徴的な鳴き方をする鳥ですから、鳴けばすぐに分かりますね。

#19










胸を張って天に向かって鳴く鳥です。よく「一筆啓上仕り候」とか「札幌ラーメン味噌ラーメン」とかと

聞きなされる鳥ですが・・・

#20










この時の私には「チョッピリ チョッチージョ」と聞こえました。複雑な鳴き方をしますので、この鳥には

いろんな聞きなしが存在しますね。愉快な鳥です。

#21










うちのすぐ近く、田植えが終わったばかりの田んぼにカルガモが1羽だけでいました。

#22










すごく小さな田んぼなので、すぐ近くでのご対面となってしまいました。

#23










日本人と同じく虹彩の色はブラウンなんですね。一年中日本にいるカモだから日本人に似たのかな?

#24










あまりに近かったので飛んで逃げるかなと思ったのですが、なんと田んぼの隅にあった穴の中へと入ってしまいました。

分かりづらいですが矢印のところにある穴です。

#25










寄ってみるとこんな感じです。これは巣穴なんでしょうか? 今まさに抱卵中?

いずれここでカルガモのヒナたちが見られるかもしれません。

#26















<<おまけ>>

今回のおまけは白花です。

まず最初はこちら。カタバミの白品種でしょうか? ミヤマカタバミという白い花が咲く品種もあるようですが

中の雄蕊の色が違うみたいです。よく分かりませんでしたが、花びらが内側にカールしていて、独特の存在感を

漂わせていました。

#27










そばにはムラサキカタバミがたくさん咲いていましたが、この白花はここにだけ10輪ほどが咲いているだけでした。

いつものようにかみさんとの散歩中に彼女が道端で見つけた”謎のお花畑”でした。

#28










もうひとつの白花はずいぶん前にさなえさんから頂いたタツナミソウの白花品種です。毎年弱々しく咲くのですが、

不思議と消えずに残り続けている花です。タツナミソウ、漢字で書くと立浪草。葛飾北斎が神奈川沖浪裏で描いたような

波を彷彿とさせる花です。野生のタツナミソウはもうずいぶん昔にネイチャーセンター奥の細道を散歩中に見つけて、

その当時センターの職員だったMさんという博識の女性にその花の名前を教えて頂きました。それ以来好きになった花です。

#29




















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