里山の風に吹かれて

千葉県は外房の里山に暮らしています
 
身近な自然の中で見かけた”花鳥風月”を

綴っていけたらと思っています

探鳥日和「再掲野鳥スペシャル第1弾」

2024-08-18 | 野鳥・探鳥日和
 
このところの猛暑に打ちのめされて文明の恩恵にすがって生きているような毎日で、

なかなか撮影散歩に行くこともままなりません。それに加えて、最近の奥の細道では

野鳥の姿を見ることも難しくなってきたような気がします。

私たちがこの奥の細道を歩き始めた30年ほど前にも、もうこの辺にはずいぶん鳥が

いなくなっちゃったよ! と嘆く人がいたものでした。でもまだその頃は、

私の感覚ではずいぶんいろんな野鳥が見られる場所だったのですが・・・

そんなこともあって、私のライブラリーに残っている過去画像の中から、いくつか

再び載せてみたいものを選んでみました。これから何回かに分けて載せてみようと

思いますので、一緒に楽しく眺めていただけたら幸いです。



<サンコウチョウ>

#1


いきなりちょっと荒い画像から始めるのは申し訳ないのですが、この奥の細道で

一度だけ撮れたサンコウチョウ、これが私にとってのナイスショットなものなので、

ご勘弁くださいませ。 m(_ _)m










#2


この2枚の写真を見ていて気がついたことがあります。

この子の足はどこにあるんでしょう? 枝の上には止まっていないようです。

この長い尾羽故に、枝の側面を掴んで止まるしかないんだろうなということに

思い至りました。

東南アジアから子育てのために渡ってくるときには、まだサンコウチョウ♂の

尾羽は長くなっていないのだとか。日本にたどり着くに従って恋心を目覚めさせて

尾羽が長くなって、メスにアピールするようになるのだそうです。

この長い尾羽をひらめかせて飛んでいるカッコいい姿は見たことがあったのですが、

その瞬間を写真に撮ることができなかったのは今思っても非常に残念なことでした。










<カイツブリ>

#3


なかなか水面を離れることがない鳥なので、この写真を撮ったときには面白い場面に

出会えたなーと素直に喜びました。

水に潜ることが得意な鳥で餌取りや敵から逃げる時など、水中を生活の場として

生きています。遠い未来、この子もペンギンのように水の中を素早く泳ぐ飛べない鳥に

なっていくのでしょうか?








#4


そんなカイツブリが着水した瞬間です。

身の回りに大きな泡を作って、どこか自慢げな表情が愉快でした。









<ウグイス>

#5


笹藪の中に同じ笹の葉を編んで、巧みに隠すようにして作られていたウグイスの巣です。

いつもの写真散歩中に偶然見つけたものでした。









#6


親が出ていったのを確認して巣の中をそーっと覗き込んでみると、まだ目が開いていない

真っ黒いヒナが3羽いました。卵から孵って日も浅いのに、親から餌をもらうための

クチバシだけは広く大きくて立派なのに感心してしまいました。









#7


1羽が私の気配を親と間違えて、餌を求めて口を開けました。こういう大きく開いた

黄色い口を見ると、親は本能的に餌を入れたくなるんでしょうね。うまくできていると

思います。









#8


こちらは巣立ったばかりのウグイスの幼鳥です。あどけなさ満載の可愛らしい表情で

こちらを見つめてきました。









#9


美しい毛並みのおとなのウグイスです。ウグイス独特のこのスマートなポーズが

大好きです。









#10


キウイの蔓から大ジャ~ンプ! 










<メジロ>

#11


こちらはメジロの巣ですが、ウグイスの巣に比べるとはるかに頑丈に精密に

できていました。









#12


横から見るとかなりの深さの巣であることがわかります。周りをコケで覆って

目立たないようにカムフラージュしているのがお見事です。

おまけに巣をかけているキンモクセイの葉っぱまでつけて、その用意周到さも

さすがです。









#13


庭の木の枝にミカンをぶら下げておいたら、待ってましたとばかりにやってきて

くれたメジロくん。









#14


舌を上手に使ってミカンを食べていました。









<コサギ・チュウサギ・ダイサギ>

#15


低空で飛ぶコサギ、砂浜に映る影に注目してください。ハートを真っ直ぐ射抜く

恋の矢とか? 川中島で上杉謙信の刃をかわした武田信玄の軍配とか? 

形の美しい面白い影が撮れました。









#16


静かに佇む孤高のチュウサギ仙人、瞑想に耽る高僧のような風格も感じられて・・・









#17


顔の青さと背中の飾り羽根に恋の兆しを見せながら、優雅に飛び立っていったダイサギ。

迫力のある飛び立ちが美しいサギです。









<キジ>

#18


隣のオニアザミと背比べをしている青春真っ只中のキジくん。色鮮やかなこの立ち姿が

メスにアピールするための自慢の矜持です。








#19


飛ぶよりも走ることが断然得意なキジくん、走るときには頭を低くして

ティラノサウルス走りで突っ走ります。その速度は時速32kmにも

達するとか。ウサイン・ボルトといい勝負かも。








#20


こんな大きな体の割には翼はかなり小さいですよね。それになんといっても

この大きな下半身、走ることが得意な鳥だということがよくわかります。









<コジュケイ>

#21


キジと同じ仲間のコジュケイです。「チョットコイ! チョットコイ!」と誘う割には

用心深い鳥です。すぐに逃げてしまうので写真に撮りづらい御仁です。









<マヒワ>

#22


私の周りにカワラヒワはたくさんいるのですが、マヒワはまず見る機会がありません。

今のところ私にとってはこの時が最初で最後の出会いでした。










#23


色鮮やかな黄色が目立つ美しい鳥です。カワラヒワと同じく群れを作る鳥ですが、

この子は具合が悪いのか、ただ1羽で佇んでいました。








<カケス>

#24


地声は「ギャーギャー」とうるさいだけの鳴き声ですが、意外にもモノマネ名人の

鳥でもあったりします。私も子ネコの鳴き真似を聞いたことがありますが、他にも

いろんな鳥の鳴き真似とか救急車のサイレンとかカメラのシャッター音とか、

落語の新宿末廣亭にも色物の名人師匠として出られそうな腕前を持っている鳥です。

この写真で見ると、翼も独特の構造をしているようですね。興味深い鳥です。









<オシドリ>

#25


地元の万木堰で撮った写真ですが、この辺ではかなり珍しい鳥です。ましてやオスだけで

3羽もいるのを見たのは初めてでした。札幌では北大構内をうろうろしている姿をよく

見かけるありふれた鳥なので、地域差の妙を感じてしまいました。


















                                  ^ ^
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奥の細道雪景色・おたる水族館のおねだりアザラシ・小樽運河の遡上サケ

2024-08-03 | 心はいまも札幌原住民
 
このところの猛暑のせいで、のんびりと写真散歩を楽しむこともできずにいます。

なので今回は、ライブラリーからの写真を載せてみることにしようと思います。

涼しげな風景、楽しい光景、珍しい出来事を、再掲も含めて選んでみました。


<奥の細道 雪景色>(新掲)
              (2024.01.14 撮影)

滅多に雪の積もらないここ外房でうっすら雪化粧、奥の細道での風景です。

今年の冬の雪景色で、ほんのひとときでも暑さを忘れていただければ幸いです。

#1










杉の木に降った雪ですが、雪国育ちの私にはモミの木に降り積もった大小の

クリスマスツリーのようにも見えてしまいました。

#2










いつもの歩き慣れた道筋も、雪景色のおかげでいくぶんメルヘンチックな

雰囲気が漂っているような気がします。

#3










木漏れ日の中、風に吹かれた粉雪が舞い降りてきました。フキの葉の下に住むという

アイヌ伝説のコロボックルが出てきそうな場所にも見えます。

#4










降った雪が日差しを受けて溶け始め、ネイチャーセンターの建物や後ろの森を

幻想的に包んでいました。

#5












<おたる水族館のおねだりアザラシたち>(再掲)
                 (2013.09.11 撮影)

以前にも載せたことがあるおたる水族館の海獣エリアでの楽しい光景です。

ここはアザラシに餌をあげることができるエリアです。母娘と思しきふたりづれが

やってきました。

早くもアザラシは水面を前ヒレで叩いて、盛んに”餌くれアピール”をしています。

#6










お母さんがトングでつまんで、コマイ(北海道ではカンカイといいます)らしき

餌を与えていました。アザラシたちも猛ダッシュ。

#7










と、その時1羽のカモメが素早く餌を横取り!

母娘ビックリ! アザラシ呆然! カモメは餌をくわえて悠然と飛び去って

いきました。

ここに居ついているカモメやウミネコたちは心得たもので、いつも虎視眈々と

こういうチャンスを狙っているようでした。

#8










一方こちらでは小さな男の子がアザラシに餌をあげようとしています。

アザラシたちも「大丈夫かな? ちゃんとくれるかな?」と心配そうに

見ています。なんとも微笑ましい光景でした。

#9









熊牧場のクマでも同じような光景が見られますが、アザラシもこんな風に

水面を叩いて”餌くれアピール”をよくします。

誰か1匹がこのアピールをやると他の連中は、側で隙を窺う横取り部隊と

化すようです。アピールを1匹に任せることで餌が飛んでくる場所が

限定されるため、狙いやすくなるんでしょうね。賢い連中です。

#10










ほ~らね!

#11










こちらでもナイスキャッチ! なんとも愉快な連中でした。

#12












<小樽運河の遡上サケ>(再掲)
               (2012.10.22 撮影)

今は観光用として残されている小樽運河です。運河の手前には遊歩道もあって

観光客に人気ですが、小樽市民もよくここを散策していたりします。

今日も今日とて、遊歩道の一角で写生をしているおじいさんがいたり、

そのすぐそばではオオセグロカモメの若鳥がその様子を眺めていたり・・・

のどかな日常が流れている場所でもあります。

ムード満点のガス灯も印象的です。

#13










橋の上にも、運河巡りのボートにも観光客がたくさん来ています。橋の上、

左側にもガス灯が建っていて、古くから開けた街の面影が漂っています。

#14










さてここは小樽運河に注ぎ込む小さな街河川です。本来小樽運河にサケが遡上して

くることはないのですが、この年に限ってサケが上がってきてしまいました。

海に下って大きく育ったサケは生まれた川を目指して戻ってきます。川の近くまで

来るとそこの海岸にしばらく留まって体を真水用に作り替えます。そのため体の色も

こんな風に変わってしまうんですね。

それにしてもこの年に限って、なぜ運河なんかに迷い込んでしまったんでしょう?

#15











迷い込んでしまったサケたちはここで産卵もしたようですが、こんな街中の

浅い川ですから、カモメやウミネコ、マガモたちに卵を食べ尽くされて

しまったようです。サケ自身もこのウミネコたちにつつかれたりしていました。

哀れなサケたちでした。

#16








産卵を終えて力尽きて命を終えたオスの姿もありました。

川を遡上し始めたサケはもう脂分も抜けてパサパサになってしまい、食べても

全く美味しくないものになってしまいます。”ほっちゃれ”と呼んで誰も食べない

サケです。

死んだサケも本来は次世代の生き物たちへの糧になっていくはずですが、

こんな川ではそれもままならないことだろうと思います。なぜこんなところに

迷い込んでしまったんでしょう?

地元テレビのニュースでも報道されていましたが、原因はよくわからないようでした。

なんとも不可思議な出来事でした。

#17




















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