里山の風に吹かれて

千葉県は外房の里山に暮らしています
 
身近な自然の中で見かけた”花鳥風月”を

綴っていけたらと思っています

秋の里山を彩る愉快な生き物たち

2022-09-18 | 小動物・虫・魚 & more
 
秋の里山を歩いている時に出会った愉快な生き物たちです。


まず最初は秋の七草クズの花です。春の七草は食べることに主眼が置かれていますが、秋の七草は花を愛でることが

メインになっていますね。綺麗な花です。

#1










前回タラノキの花を載せました。こんな花でした。

#2










季節が進みこんな黒い実が成りました。あまり目立たないこともあって今まで気が付きませんでしたが、この実、

紫外線が見える鳥にとってはかなり目立って見えているそうです。いろんな鳥が食べにくるそうですが、特に

メジロが好む実だとか。

#3










ミンミンゼミです。札幌にはいないセミでしたから、札幌で生まれ育った私には憧れの存在でした。

ミーンミンミンと自分の名前を連呼するのがすごいなーと子供の頃には思っていたものでしたが、こういう鳴き方を

するからこんな名前が付いたんですね。話があべこべでした。

それにしても止まっているこの木、棘だらけですね。猿や木登り好きな悪戯っ子が嫌いなんでしょうね、きっと。

#4










美しいカラスアゲハです。美しいアゲハチョウは翅も欠けがなく美しくあって欲しいものです。

#5










モンキアゲハです。残念ながらこちらの個体には翅に欠けがありますね。鳥に襲われたのかも知れません。

このアゲハ、飛んでいる時には後翅の白い紋がよく目立ちますが、止まっている時にはうまく隠してしまい

ますね。きっとこれにも彼らなりの理由があるのだと思います。

#6










コミスジです。蝶々の翅の模様に多様性があるのをいつも不思議に思っています。一見派手に見える模様ですが、

これも森に紛れると見事なカムフラージュになっているんでしょうね。

#7











ホタルガです。飛んでいる時にはこの白い筋がクルクル回って見えて、面白い目眩しになっていると思います。

なんとか飛んでいる姿を撮ってみたいと思っているのですが、滞空時間の短い蛾なのでいまだに実現して

いません。

#8










ムギワラトンボです。笹の茎に垂直に止まって笹に擬態しているつもりでしょうか? それとも生真面目な性格?

愉快な止まり方に見えてしまいました。

#9










綺麗な色をしたアジアイトトンボです。よく似たアオモンイトトンボとの区別が難しいのですが、足の色合いから

アイジアイトトンボだと思いました。陽が当たる目の上の方を黒く塗ってサングラスのようです。こんなところにも

生きるための小さな工夫が見てとれたりして面白いですね。

#10










キイロスズメバチが色づき始めたノブドウの花に吸蜜に来ていました。迫力満点の羽音が不気味でした。

#11










幼虫の餌探しの途中で自分のエネルギー補給のためにこの花に立ち寄ったんでしょうね。

#12










カイツブリが親子で泳いていました。9月になってもまだ子育てしているのは初めて見ました。前日はヒナが

2羽いましたがこの日は1羽。子別れの時期は近いのだろうと思います。

#13










親子でシンクロして向きを変えたのが微笑ましかったです。

#14










落語にはよくご隠居さんが出てきますが、この隠居という文字、隠れ居ると書きますね。まさに堰の奥の方に

隠れるようにして居たのがこのチュウサギのご隠居さんでした。渋い佇まいでした。

#15










ボケボケではありますが、かなり面白い写真なので載せてみました。アオサギが小魚やカエル、ザリガニなんかを

捕まえて食べるシーンはよく見ますが、こんな大きなフナを捕まえて飛んでいるのは初めて見ました。

どうやって捕まえたの? ちゃんと飲み込めるの? 面白いものを見てしまいました。

#16










この枯れ木が目の端にチラッと映った時、あっ、カワセミ! と一瞬思ってしまいました。騙されました。

#17










ミシシッピアカミミガメの甲羅干し風景です。のんびりとした時間の流れを感じさせてくれますね。日本にいては

いけないカメなのではありますが・・・

#18










この先最後の3枚はヘビの写真です。面白い写真だとは思うのですが、苦手な方はここまでにして下さい。
















何かが水面を泳いでいるのに気が付きました。何だろうとよく見てみると・・・

#19










興奮したヤマカカガシが悠然と泳いできました。ウシガエルでも食べたのでしょうか? かなり胴が膨らんでいます。

#20










ヘビはみんな泳ぐことも木に登ることも得意な動物です。体をくれらせて水面を器用に泳ぎますが、立った波を

見てみると細かな模様がたくさん見えます。体をくねらせながら同時に振動させてもいるのでしょうか?

その辺りはよく分かりませんが、綺麗な波紋が形成されていました。

#21




















                                  ^ ^
                          ○o。。。 ミ・。・ミ  。。。o○




 

秋の訪れを告げる里山の野草たち

2022-09-07 | ここ里山の草花あれこれ
 
セミの鳴き声に切迫感が感じられるようになり、数が少なくなったキリギリスの音(ね)にも哀愁が漂ってきた、

そんな今日この頃、野の野草たちからも秋の訪れが感じられるようになってきました。

ということで、秋になると必ず撮る大好きな花から始めましょう。ガラス細工のような美しい質感を持った花、

シロバナサクラタデです。

#1










花の中から顔を覗かせている雄蕊のチョンチョコリンの可愛らしさがこの花の身上だと思います。

#2










茎を左の方から這い登った花の子供たちが右にたどり着いてパッと花を咲かせる、そんなメルヘン風なイメージを

思わず連想してしまいました。背景の玉ボケもリズムに合わせて舞い踊っているようです。

#3










咲き始めの花たちも可愛らしいですね。

#4










とにかく見惚れてしまう美しさを持った花だと思います。

#5










次の花も秋の山野草には欠かせないクサギの花です。

クサギはたくさんの小さな花が集まって賑やかに咲きますが、ひとつひとつの花もとっても個性的です。

この花は雄蕊も雌蕊もとっても長くて、そこがこの花のチャームポイントになっていると思います。

これはアゲハチョウなどの大きな蝶や蛾に花粉を運んでもらうための戦略ですね。ヒガンバナも同じ

狙いを持って花を咲かせています。

#6










クサギは自家受粉を避けるために雄蕊と雌蕊が成熟する時期をずらす戦略を巧みに使っています。すなわち

雄性期には雄蕊が、雌性期には雌蕊が上を向き、その相方は下を向いて機能しないようにしているんですね。

この2枚の写真では雌蕊が下を向いているのがよくわかると思います。

ちなみに雄蕊と雌蕊の成熟時期をずらすことで自家受粉を回避する戦略はゲンノショウコでもよく知られています。

#7












こちらも秋を代表する花のひとつ、センニンソウです。この花も長いたくさんの雄蕊を持っていて賑やかさを

演出しています。

#8










咲き始めには爽やかな清涼感さえ感じてしまいます。花の裏ではクモが2匹、デート中でしょうか?

#9










たくさんまとまって咲くのがこの花の特徴でもあると思います。まとまって咲くことでその白さが際立ちますね。

このセンニンソウに巻きつかれているのが次に載せる花です。

#10










それはタラノキの花です。こんな花が咲くんですね。うっかりすると見逃してしまう花だと思います。

#11










ちなみにこちらが春の芽吹きの姿です。山菜の女王としてよく知られていますね。

#12










エノコログサ(ネコジャラシ)によく似たキンエノコロです。

#13










ありふれた道端の草ですが、陽に輝いている姿が美しいのでついつい毎年のように撮ってしまいます。

#14










キノコも見かけると撮ってしまう被写体のひとつです。絶対にとって食べたりはしないのに、何に惹かれるんでしょう?

#15










同じキノコと思われるものがもうひとつ出ていました。ちょっと調べたところによるとタマゴテングタケモドキとか

テングタケダマシとか、そういった種類のキノコのような・・・ 全く不確かですが・・・

#16










今年の6月に木製のベンチに芽生えたハゼノキの新芽の写真を載せました。こちらです。

#17










それがどうなっていくのか、この数ヶ月間見てきたのですが、枯れることもなく、かといって成長するふうでもなく、

なんとなく生き残っていました。もしかしてひょっとして、これって数年も前からこんな状態で生きてきたのかな?

でも6月の写真には双葉も写っていたしなー。よく分かりませんが、もうしばらく観察を続けてみようと思います。

#18




















                                  ^ ^
                          ○o。。。 ミ・。・ミ  。。。o○