里山の風に吹かれて

千葉県は外房の里山に暮らしています
 
身近な自然の中で見かけた”花鳥風月”を

綴っていけたらと思っています

ヒガンバナとカラスアゲハ、クサギの花とモンキアゲハ、そしてシロバナサクラタデ

2021-09-24 | 小動物・虫・魚 & more
 
今を盛りと咲き誇るヒガンバナ、その花に吸蜜にやって来たのはカラスアゲハでした。

ヒガンバナはいろんなアゲハチョウたちにとって大人気の花ですから、もっと早くから長いこと咲いていてくれれば

多くの種類のアゲハチョウとのコラボ写真が撮れるのに〜・・・ いつもかなり残念に思っています。

#1










翅の表面に見える金属光沢が美しく輝いています。この輝きを構造色と言いますね。

それにしてもこの蝶にはヒガンバナに負けない美しさがありますね。まさにベストコラボだと思います。

#2










この色で天敵の鳥を驚かせて身を守っているのでしょうね。

#3











腹部から頭部にかけてもこの金属光沢は乗っているんですね。(下の#8、#9でも確認できると思います)

#4










翅を開くとその美しさは一層際立ちます。

#5










前翅の一部分には金属光沢が乗っていない色の黒い部分が見られます。

#6










こちらの写真ではその部分に黒い毛が生えているのがよく分かると思います。これはオスの特徴のようですから、

性標の一種なのかも知れません。

#7










しかしこのカラスアゲハは左の後翅が完全に欠落してしまっています。

秋になって里山に降りてきたモズにでも襲われたのでしょうか? 光輝く金属光沢も完璧ではなさそうです。

#8










でも飛ぶ姿を見ている限り、翅にこんな大きな欠損があっても飛行には何の支障もなさそうでした。

蝶という生き物のたくましさを見たような気がします。

#9












こちらはクサギの花に吸蜜に来ていたモンキアゲハです。

#10










前翅が大きく発達した大型のアゲハチョウです。

#11










大きいだけに迫力のある飛び方をするアゲハだと思います。

#12










クサギの花の間を、蜜を求めて花から花へと華麗に飛び回っていました。

#13










モンキアゲハを撮っていて気がついたのですが、このアゲハを撮るとこのように前翅を上に立てて飛ぶ姿がよく写ります。

#14










おそらくこの蝶は後翅を飛行機の水平尾翼のように使って身体を安定させ、前翅を主に羽ばたかせて飛んでいるのでは

ないでしょうか? そのためにこんな大きな前翅をしているような気がしてしまいました。

#15










この子はやがて満足したように花のもとを離れていきました。

#16










心なしかちょっとお腹も膨らんでいるような・・・

#17










一番最後には”ラスボス”のようなポーズを決めてくれました。 モンキアゲハ界の小林幸子かも?

#18












<<おまけ>>

今日のおまけは私が大好きな花、シロバナサクラタデです。

#19










湿地を好んで秘やかに咲く可憐な花です。

#20










大好きな花なので毎回きれいに撮ろうと思ってはいるのですが、果たして今回はどうだったでしょうか?

#21




















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ヒメクロホウジャクの飛翔、ギンヤンマの飛翔

2021-09-15 | 小動物・虫・魚 & more
 
前回は優雅に飛ぶジャコウアゲハの飛翔を載せましたが、今回は1秒間に70回も羽ばたくというヒメクロホウジャクの

飛翔を載せてみようと思います。

とにかく70回/秒も羽ばたくものですから、高速シャッターでも翅を捉えきることができません。

#1










ホウジャクの仲間は昼に飛び回って花の蜜を吸います。

#2










顔の前に伸びた2本の触覚がよく目に付きます。

それにしてもこの目、眼光が鋭いですね。 あれ? でも昆虫の目って複眼じゃなかったでしたっけ?

こんな目をした昆虫もいたんですね。 う〜む、知らなんだ! 思わず刮目(!)しちゃいましたです。

#3










後ろから見ると配色の美しさが一層際立つように思います。この子も美人さんですね♪

#4










正面の姿も撮れましたので載せてはみました。なんだかよく分からない感じもしますが・・・

前肢の先っちょがちょっとだけ見えてるのがおもしろいかも・・・

#5










この子は飛び疲れたのか、何度か止まろうと試みていました。

#6










でも失敗。

#7










今度は?

#8










今度もうまくいかなかったようです。

#9










今度こそ!

#10










いや、またしてもダメでした。

#11










そうこうするうち、チャンスがやって来ました。

#12










身体を丸めて・・・

#13










脚を伸ばして・・・

#14










今度はなんとか止まれたようです。 お疲れ様でした!

#15










一方こちらはギンヤンマの飛翔です。

羽ばたき回数は40回/秒だそうですが、NHKの「昆虫すごいぜ!」でカマキリ先生が言っていました。

ギンヤンマの飛翔速度は時速70kmだ、と。 どおりで、撮影も大変でした。

#16












オニヤンマが流れのある川を縄張りにするのに対して、このギンヤンマは堰や池などの止水を好むのだとか。
                                         (by カマキリ先生 too)
なるほど、この2枚の写真も万木堰で撮りました。

#17




















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ジャコウアゲハの飛翔、ミンミンゼミの悲劇、ツクツクホウシの交尾

2021-08-23 | 小動物・虫・魚 & more
 
まず最初はジャコウアゲハのメスです。ご覧のように美しいチョウだと思います。

でもこの写真を撮影したのはもう1ヶ月も前のことになります。暑さにかまけてぐ〜たらしているうちに

今日になってしまいました。この、夏の終わりに近づいた今はもう見かけなくなってしまったアゲハです。

#1










今回はそんなジャコウアゲハの優雅な飛翔を捉えてみました。

#2










このときは卵を産むための草を求めて飛んでいるようでした。いつもより慎重にゆっくり飛んでいました。

#3










ジャコウアゲハの食草はウマノスズクサという毒草です。

#4










ひらりひらりと飛びながら産卵場所を求めて飛び回っていました。アゲハチョウは飛び方にも風格が感じられますね。

#5










でもどうやってジャコウアゲハは幼虫の食草を見つけてるんでしょう? 思うに、触角で匂いを感じて近づき

葉の上に止まってその植物が幼虫が食べる草かどうかを見分けているのかも知れません。

チョウには足の先に味を感じる器官があるので止まるだけでその植物の種類が分かると聞いたことがあります。

#6










飛翔中に一瞬シャープな姿も見せてくれました。

#7










横から見るとマンタが水中を泳いでいるようにも見えます。尾状突起も優雅になびいていました。

#8










アゲハに限らずチョウはみんな腹部もじょうずに上げ下げしてうまくバランスを取りながら飛んでいますね。

#9










さらには前翅と後翅を独立して動かしながら飛んでいるようにも見えます。チョウのあの複雑な飛び方には

巧みな仕組みがあるんでしょうね。

高校時代の物理の授業で一番難しかった流体力学の時間を思い出してしまいました。

#10










次は今奥の細道で一番やかましく鳴いているセミ、ミンミンゼミです。

#11










さすがに、日本最大のセミ、クマゼミには負けますが、それでも迫力のある体格をしていますね。

#12










しかし、さすがのミンミンゼミもオオカマキリには敵いませんでした。弱肉強食の厳しさを見せつけられた瞬間でした。

#13










奥の細道でミンミンゼミの声にかき消されるようにして秘やかに鳴いているのがツクツクホウシです。

#14










オスが鳴いているところへメスが飛んできて交尾が始まりました。このカップルはうまく子孫を残せそうです。

#15







暑かった夏もようやく終わりが見えてきました。























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奥の細道でキョンとの遭遇 おまけは4本脚のツマグロヒョウモン

2021-07-19 | 小動物・虫・魚 & more
 
いつものようにかみさんと奥の細道を散策していると、前方にキョンを発見! それも2匹!

でも向こうが先に私たちを見つけたようで、カメラを構える暇もなくあっという間に逃げられてしまいました。

「いまの、キョンだったよな?」なんて話しているところへさらにもう1匹キョンがやって来ました、それも楽しそうに。

まさかキョンが3匹もいるなんて考えてもいなかったので、ピント合わせも間に合わないままシャッターを切っていました。

「るんるん、仲間とお散歩楽しいな〜♪ あれぇ〜、みんなはどこに行っちゃったのかな〜?」

#1










「おや、前に何かいる?」

#2










「あれって、もしかしてニンゲン?」

#3










「右目でよく見たら、やっぱりニンゲンだー!」

#4










「やべぇー、逃げなきゃ!}

#5










大慌てで、回れ左! 踵を返して逃げ出しました。

#6










逃げるときも耳だけはしっかり私たちの方に向けていました。

ところでキョンからは最高級のセーム皮がとれるそうです。カメラや管楽器をやる人はご存じと思いますが、

このセーム皮は非常に手触りのいい皮ですね。私も学生時代、サックスやトランペット、フルートなんかを

やっていましたので、セーム皮の手触りの良さは今でもよく覚えています。

そんなこともあるので一度は生きたキョンの身体を触ってみたい、なんて思ったりもしています。

#7










裏が白いしっぽを立てて逃げて行きます。聞いた話ですがシカはみんな、しっぽの裏やお尻に白い毛を持っていて、

仲間に危険を知らせるために、逃げるときにこんな風にその白さを目立たせるのだそうです。

#8










ちなみにこの子は女の子ですね。

単独行動を旨とするキョンが3匹もいたということは親子連れだったのでしょうか? もしかしたらこのノー天気な女の子は

末娘だったのかも。

#9










この子も仲間が逃げ込んだ藪の方へと逃げて行きます。

#10










すたこらさっさと一目散!

#11










やっとの思いで藪のところまでたどりつきました。

#12










そして藪の中へとジャーンプ! ここまで来たらひと安心、と、きっと本人も思ったことでしょうね。

#13










ガサゴソと藪をかき分けて逃げて行ってしまいました。

このあたりでは何度かキョンを見かけていますので、おそらくこの近くに彼らの塒(ねぐら)があるんでしょうね。

#14















<<おまけ>>

今日のおまけはツマグロヒョウモン♂です。

もう何度か書いていますが、タテハチョウの仲間は4本脚です。昆虫はみんな6本脚で、それが昆虫を定義する

条件のひとつになっています。でもこの蝶は4歩脚、おもしろいですね。

でもこの蝶も昆虫ですから本当は6本脚なんです。一番前の2対の脚が退化して短くなり、胸の前にたたまれて

いるんです。この写真でもよく見るとたたまれた脚が確認できます。

最初にこの話を五島にお住まいのブログ仲間のmoonさんに教えて頂いたときにはとてもビックリしたものでした。

生き物の世界にはまだまだ知らないことがいっぱいあって、非常に興味深いと思います。

#15










そのツマグロヒョウモンがちょっと翅を開いて陽の光を招き入れると、また違った模様が浮かび上がってきました。

紫外線領域まで見える蝶にとっては、どんな美しい模様に見えているんでしょう?

#16




















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里山の春を謳歌する小さな主役たち

2021-05-14 | 小動物・虫・魚 & more
 
春真っ盛りの里山では虫も花も、みんなみんな楽しそうです。そんな小さな主役たちを載せてみました。

まず最初はモンキアゲハです。日本では最大級のアゲハチョウで、飛んでいてもよく目立つ蝶です。

#1










配色がきれいな美人さんですね。

#2










春咲きのアザミはアゲハチョウに大人気の花です。タンポポと同じキク科の植物でたくさんの小さな花の集合体なので

花全体の蜜の量はけっこうあるんでしょうね。アゲハチョウたちの需要にきちんと応えているようです。

#3










いつも思うことですが、モンキ(紋黄)アゲハという割には紋が黄色くないんですよね。モンシロアゲハに見えます。

どうやら標本になると黄色くなってくるとか。

#4










後翅表の白い(黄色い?)模様にもグレーの縁取りがあったりしてきれいですね。

#5










よく似たこちらのアゲハはジャコウアゲハです。オスの腹部を嗅ぐと麝香の香りがすることからこの名前が

あるとか。腹部の赤い色もよく目立ちます。

#6










ウマノスズクサという毒性の蔓植物を食べて育つのでこのアゲハにも毒が宿るため、このジャコウアゲハに擬態する

黒いアゲハがいろいろといたりします。ある意味人気者のアゲハだと思います。

#7










この子は翅の表面にたくさんの細かい傷が見えます。歴戦の猛者なのかも知れません。

#8










こちらはジャコウアゲハのメスです。翅の色の薄さがきれいなアゲハだと思います。

#9










でもこの子、左の後翅がまったくありません。鳥に襲われて辛くも逃げ切った証しなんだと思います。

これでもちゃんと飛べるんですから、蝶の翅の巧みさには感心してしまいます。

#10










ハルジオンにはこんなハナバチが吸蜜に来ていました。よく見かけるハナバチなのでちょっと調べてみたら

ダイミョウキマダラハナバチという名前でした。ちっちゃいくせに偉そうなヤツでした。

#11










小さな子供のころ、童話でお菓子の家という話を読んで、ボクもこんな家に住んでみたいなーと思った

ものでしたが、このミツバチはまさにそんな状態なのではないでしょうか? うらやましいかも。

#12









 春過ぎて夏来にけらし白妙の・・・ 春のソメイヨシノの花が終わったあとの実です。サクランボと違って

上向きに生るのがおもしろいと思います。

木の下にたくさんの実が落ちているのも印象的でした。花びらも実もはかなく散っていく、散り際の美学を

持った木のような気がしてしまいました。

#13










モミジイチゴの実が生りました。完熟していないと酸っぱいのですが、これぐらい完熟すると甘くて美味しくなります。

#14










ちょっと前にも載せましたが、春にはこんな花でした。わずか2ヶ月ほどで美味しい実になってしまうんですね。

#15










シャクの花に囲まれてそそり立つマムシグサの実です。シャクの花がまだ終わらないうちに、こちらは早くも実になって

きました。やがて赤く変色してその存在を強烈にアピールするようになります。

#16










最後はハンショウヅルの花です。藪の中で秘かに咲く花ですが、その名のように半鐘を思わせる形がユニークだと

思います。タネの形を見るとセンニンソウやテッセンの仲間だということがよく分かります。

#17




















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春を謳歌する虫たち

2021-04-12 | 小動物・虫・魚 & more
 
暖かい陽の射す春の里山を散策中に出会った虫たちです。


トップバッターはモンシロチョウよりもちょっと小さめなツマキチョウ♂です。この蝶々も春だけにみられる貴重な

子たちです。

#1










この子の飛び方は普通の蝶々のようにひらひら飛び回る飛び方とはちょっと違って、どこか頼りなげに飛んで

いるような感じがしてしまいます。

さっそくカントウタンポポに飛んできました。止まる前から口吻を伸ばしているんですね。

#2










無心に蜜を吸っているようです。美味しいんでしょうね。 後翅裏面の草ずり模様が印象的です。

#3










春はベニシジミがよく飛ぶ季節でもあります。春型特有の色の濃い美人さんに出会いました。

#4










この個体の後翅表面には春型によく見られる青紋列が出ていますね。

#5










クロコノマチョウです。この森ではときどき見ることができます。

タテハチョウ科の蝶らしくこの子たちも疑似4本足ですね。

#6










モンシロチョウが蜜を吸いにタンポポに飛んできました。

そういえば蝶々って紫外線領域まで見ることができるんですね。紫外線が見えない人間にとっても美しく

見える花々ですが、蝶々たちにはもっともっと色鮮やかに見えていることでしょうね。うらやましい限りです。

#7










モンシロチョウによく似たスジグロシロチョウです。萌え出た葉っぱに止まってひと休み中でした。

#8










カントウタンポポに来ていたのはキタテハです。成虫で冬を越す蝶ですから翅がかなり傷んでいます。

#9










そのキタテハが吸蜜中のところにベニシジミが飛んできました。素早く翅を閉じて身構えました。

#10










同じ仲間のアカタテハです。季節柄こちらも越冬個体と思われますが、あまり翅は傷んでいないようです。

#11










前々回にも載せたビロードツリアブですが、春だけに見られる貴重な美人さんなのでもう一度載せてみました。

#12










飛んできて木の枝に止まったところです。いま美人さんと書きましたが、どうやらオスのようですね。

#13










このあたりの森ではよく見られるシャクの花にヒラタアブが飛んできました。

#14










こんな小さな花に充分な蜜があるのだろうかと心配になりますが、意外にもたくさんの虫たちが蜜を求めて

やって来ます。だいじょうぶなんでしょうね。

#15










トラマルハナバチとも出会いました。暖かそうな毛皮を纏っていますが、これが花の受粉にも役立っているようです。

#16










スミレを目指して飛んでいきました。

#17










ミツバチがタンポポの茎でひと休み。 ちょうど飛び立つところで羽ばたき始めた瞬間でした。

#18










ニホンカナヘビという名前のトカゲです。どこにでも普通にいる種類ですね。冬眠から覚めたばかりのようでした。

#19










私が子供のころは恐竜というとこんな姿をイメージしたものでしたが、今は恐竜というと温血だったとか、羽毛が

生えていたとか、カラフルだったとか、見違えるような変貌を遂げていますね。すごいことだと思います。

#20














<<おまけ>>

散歩道の途中で出会った仔ネコちゃんです。非常に残念な模様をしていますが、どこかかわいらしい

そんな感じもする子でした。

#21










ちょうど私たちの後ろから軽トラックがやって来たので、このネコちゃんは逃げて行ってしまいました。

#22










よろよろとよろけながら・・・ ずいぶん慌ててしまったようです。

#23




















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万木の森の秋模様(キタキチョウ 恋の猛アタック)

2020-10-20 | 小動物・虫・魚 & more
 
今回はモンキチョウよりもちょっと小さな蝶、キタキチョウのお話しです。


キタキチョウはいつもきちんと翅を閉じて止まります。止まっているときにタテハチョウのように翅を開くことは

ありません。いつもこんな風に翅の裏しか見せてくれない蝶々です。

#1










でも翅を開いた姿は色鮮やかです。裏地のような斑点模様はなく、黄色と黒のタイガースカラーの美しい蝶々です。

#2










今回はたまたまキタキチョウが恋の猛アタックをする場面を目撃することができました。

止まっているメスに対して、2頭のオスが熱烈なラブコールを送っています。

#3










止まっているメスのもとにオスが飛んでいくと・・・

#4










止まっているときには翅を開かない蝶々ですが、このときばかりはオスを受け入れるために徐々に翅を開きます。

#5










オスは何度も近づいては離れ・・・

#6










近づいては離れ・・・ 狙いが定まらないような様子。

#7










それでも何度かアタックするうちに・・・

#8










なんとかメスのもとに近づいて・・・

#9










近づいて・・・

#10










近づいて・・・

#11










何度も何度もトライした結果、やっとメスのもとへ。

#12










蝶々の交尾はお互いが後ろ向きの姿勢で繋がっていますが、繋がる最初のときはこうして上に乗っかるようにして

結ばれるんですね。初めて知りました。

#13










慎重に足元を確認しながらポジション決めをしているようです。

#14










でもメスとの呼吸が合わないのか、飛び立ってしまいました。

#15










それでもめげずに再度トライ。

#16










やがて片方のオスは疲れたのか、メスの隣に止まってひと休み。もう1頭のオスはひとりがんばっているようです。

#17











でも最後は肝心のメスが飛び去ってしまい、この恋は成就しませんでした。

ふたりのオスに告白されてモテモテのメスでしたが、メスの方にまだそこまでの心構えがなかったということなのでしょうか?

#18























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万木の森の秋模様(小さな生き物たち)

2020-10-11 | 小動物・虫・魚 & more
 
前回に続き万木の森の秋模様です。

虫をはじめ小さな生き物たちも活発に活動しています。

例えばキイロスズメバチ。この子もせっせと、巣で待つ子どもたちのために狩りをしているようです。

さすがはスズメバチ、威風堂々の飛翔姿だと思います。羽音も恐ろしげでした。

#1










狩りの途中、アザミの花でちょっとひと休み。自らは花粉や蜜を餌にして活動しているんですね。

#2









キイロスズメバチによく似た名前の別人、キイロスズメの幼虫です。お尻の上のシッポからも分かるようにスズメガの

仲間ですね。頭の横に付いている白いものは何か寄生虫なのかも知れません。

(背景の色もちょっとだけ意識してみました)

#3











ツユクサ二重連にやって来たのはホソヒラタアブです。どこにでもいる普通のハナアブですが、見逃せない

美しさを持っている虫だと思います。

#4










イトトンボのことはあまり良く分かりませんが、これは成虫で冬を越すオツネントンボのような気がします。

みごとに枝に擬態していますね。木隠れの術、かな?

#5










ミチオシエともいわれるハンミョウです。色鮮やかな衣装を身に纏っていますが、立派な大アゴも合わせ持つ

獰猛な虫でもあるようです。

#6










その銀色の大アゴでアリを捕らえた瞬間です。

#7










ヒガンバナはアゲハチョウに大人気の花です。このときも大きなモンキアゲハが吸蜜に来ていました。

#8










こちらも同じ個体ですが、カメラの角度によってずいぶん翅や模様の見え方に違いがあるようですね。

#9










キタキチョウ、この森ではよく見かける蝶で、私が好きな蝶々でもあります。

#10










順光で撮るとこんな感じですが・・・

#11










逆光で撮ると表の模様が透けて、また違った美しさが表れてきます。

#12










ウラギンシジミの翅裏にも白光りする独特の美しさがありますね。触角の先のオレンジ色も印象的です。

このワンポイント・アクセントに、生きていく上でどんなメリットがあるんでしょう? 異性へのアピールかな?

虫たちもかなりのおしゃれさんなのかも知れませんね。

#13










不死鳥のように炎の中から蘇ったクロコノマチョウでしょうか? ずいぶん焼け焦げたような感じがしますね。

#14










触覚を見ると蛾のように見えますが、翅を立ててとまっている姿は蝶のようです。種類や名前は特定できませんでしたが

蛾の仲間だろうとは思います。ちょっと珍しそうなので撮ってみました。

#15










若いニホンアマガエルと出会いました。精悍な顔をしたヤツでした。

#16










一方こちらは老成感満載のニホンアマガエルです。貫禄じゅうぶんの大親分のようにも見えます。

#17










いつも、目を半眼にして座禅を組んでいる高僧ガエルなのかも知れません。

#18










ニホンカナヘビが日向ぼっこをしていました。ずいぶん寒くなってきましたからね。

#19










とっても色のきれいなアオダイショウがいましたので撮ってみました。私もヘビは大の苦手ですが、それでも美人さんな

ヤツだと思います。

#20




















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キョンが市道脇の枯れ田に堂々と現る!

2020-03-29 | 小動物・虫・魚 & more
 
この冬、車で市道を走っているとき、道路脇の枯れ田にキョンがいるのを発見してビックリ!

キョンは小型のシカの仲間で(大きさは中型犬ぐらいでしょうか?)、中国南東部と台湾が元々の生息地だそうです。

日本では房総半島と伊豆大島で、施設から逃げ出して野生化しているとか。ここ房総半島では5万頭前後も生息していて、

農作物に多大な被害を与えているようです。

#1










ニホンカモシカと同じように目のすぐ先に臭腺があって、これが目のようにも見えるため四つ目鹿とも

言われているとか。

ツノを持っているこの子はオスですね。もう一カ所にもオスらしい特徴が見られます。

#2










私に気がついて逃げ出しました。

#3










百人一首にこんな歌があります。

  奥山に もみぢ踏み分け鳴く鹿の 声聞く時ぞ 秋はかなしき

ニホンジカは哀愁のある声で鳴きますが、このキョンの鳴き声は酷いもので、まるで悲鳴のような鳴き方をします。

最初はなんの声かと訝ったものでしたが、こやつの鳴き声(泣き声?)でした。

#4










それでもキョン からは最高級のセーム皮がとれるそうで、肉も美味しいとか。駆除後の利用に期待が広がりますが

捕獲する専門家の数が全然足りないそうです。

#5










枯れ田から上がって道路を横切っていきます。

#6










この道路は隣町に抜けるメインの市道で車の通行も結構多いのですが、こんなところでのんびり餌を探して

いたのでしょうか?

#7










かなり図々しいのか? はたまた腹ペコで出てきてしまったのか?

#8










舗装道路を横切る野生の生き物、という構図にちょっと違和感を感じてしまいます。

#9










#10










#11










#12










道路を渡って素早く藪の中へと駆け込んで行ってしまいました。

この藪の上の山にはブログのお仲間の方が住んでいらっしゃって、日に何度もキョンに出会うことがあるとおっしゃって

いましたが、普段気付かないだけで、私たちのすぐそばにもたくさんのキョンやイノシシが棲んでいるようです。

#13




















 
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万木の森の花と虫

2019-07-23 | 小動物・虫・魚 & more
 
田んぼでよく見かけるオモダカの花です。可憐な花ですが繁殖力が強いため田んぼの雑草として嫌われているようです。

葉っぱも特徴的な形をしていて、沢瀉紋(おもだかもん)という家紋としても有名ですね。

#1










キツネノボタン、咲き始めの図!

#2










キツネノボタン、最盛期の図!

#3










ホタルブクロ、なんか四角く咲いていました。

#4










中を覗いてみると毛が生えています。虫が止まるための工夫でしょうか?

#5










咲き始めたばかりのヌマトラノオ。

#6










小さいながらも可愛い花が咲いていました。ミツバグサかな?

#7










毎年必ず同じところに咲くヤブミョウガです。葉っぱが似ているのでこの名前があるのかもしれませんが、ミョウガとは関係なさそうです。

#8










まだ咲き始めたばかりですが、こちらも可憐な花ですね。

茎にはアオバハゴロモの幼虫がついていました。

#9










こちらは春先に撮ったジャコウアゲハ♀です。毒を持ったアゲハなので、他の多くのアゲハが(一部の蛾も)競ってこの蝶に擬態しますね。

#10










モンキアゲハです。モンキーアゲハではありませぬ。

#11










シジミチョウ、色鮮やかな春型ですね。

#12










クマンバチ(クマバチ)、意外と小さな翅をしていますね。こんな小さな翅では航空力学的には飛べるはずがないのに飛べている、それは飛べると

信じているから飛べるのだ、そうです。

#13










色の黒いキリギリス? これはヒメギスですね。

#14










そのヒメギスの長翅型です。こんな種類もあるんですね。翅はトノサマバッタ、お腹はキリギリス。 すごいなー!

#15










ハグロトンボ♂、綺麗なトンボだと思います。

#16










陽の光をたっぷり浴びようとしているのでしょうか、よく翅を開いたり閉じたりしていました。

#17










こちらはそのメスですが、羽化するとき翅の先が近くの草に触ってしまったようです。幸いあまり飛ぶのに支障はなさそうでしたが・・・

#18










ヤンマかサナエトンボの仲間のような気がします。こちらは完全に翅がよれてしまっていますね。この子は飛ぶのが難しそうでした。

#19



















 
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