里山の風に吹かれて

千葉県は外房の里山に暮らしています
 
身近な自然の中で見かけた”花鳥風月”を

綴っていけたらと思っています

この冬に出会った野鳥たち その2「カワウ、マガモ、カシラダカ、チバケンケイ」

2024-01-25 | 野鳥・探鳥日和
 
近所の万木堰にいる愉快な連中の冬のヒトコマを捉えてみました。


<<カワウ>>

情熱的なシラガウが妙齢のお嬢さんに恋を囁いているようなので、しばらく見ていました。

#1










なんとなくいい雰囲気のようにも見えたのですが・・・

#2










でもよく見ていると、そうでもなさそうな感じもあったりして・・・

#3
 









どうやらシラガくんの一方通行のような、片思いの様相を呈してきたところに・・・

#4










「あっ!!!」 

彼が私に気づいてしまいました。

#5







彼女はなびいてくれないし、変な奴は見ているし、ということで・・・

「もうこんなところはおさらばじゃ!」

#6









重たい体に鞭打って、エイヤとばかりに飛び出しました。

(ちなみにオスの体重は3kg近くあるそうです)

#7










翼を水面スレスレに羽ばたかせて足で豪快に水を蹴って、バシャバシャと飛び去って行ってしまいました。

#8











その後の彼女の仕草には笑ってしまいました。

「あー、せいせいしたわ! 私、翼が濡れて気持ち悪かったんで乾かしかったのに、もうアイツったらしつこいんだから!」

肉体的にも精神的にも羽を伸ばしたかった彼女でした(笑)。

#9










<<マガモ>>

万木堰には毎年必ずマガモたちがやってきます。地元の人たちはこのマガモのことをアオクビと呼びます。オスの方が

よく目立ちますのでそう呼ばれるんでしょうね。子育てをするメスは、目立たないようにあくまでも地味に徹しています。

以前にも書いた余談ですが、夏の札幌で北大や北海道道庁の池では、このマガモやオシドリが子育てする姿を見ることが

できます。

マガモはキチンとオスメス共同で子育てをしますが、オシドリのオスは、ヒナが孵った後は次のメスを求めてどこかへ姿を

消してしまいます。メスが一人で頑張ってたくさんの子供を育てる姿を、それはそれで微笑ましく見ることができます。

おしどり夫婦という言葉を聞くたびに、このオシドリ母さんのことを思い出してしまいます。

#10









そんな地味なマガモのメスですが、飛んでいる時には翼にオスと同じよく目立つ模様が現れます。この子たちは長距離を

渡る鳥ですから、仲間とはぐれないためにこんな共通の模様を纏っているんでしょうね。

#11











<<カシラダカ>>

スズメによく似た模様のカシラダカです。素早く飛び回っているので、割と見つけにくい冬鳥です。

#12










<<チバケンケイ>>

鉄の鳥、チバケンケイです。季節を問わず見ることができる留鳥です。パタパタパタとけっこう鳴き声はうるさいです。

まず絶対にどんな木にも止まりません。わりとゆっくり飛びますので、写真には撮りやすい被写体です。でも撮ったことに

対する感動は全くないヤツです。

#13










<<おまけ>>

  梅一輪 一輪ほどの暖かさ    服部嵐雪

もうひと月ほど前に 二輪並んで咲いていました♪

まだまだ寒い季節でしたから嵐雪の句が沁みます。

#14























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この冬に出会った野鳥たち その1「チョウゲンボウ、ハイタカ、ジョウビタキ、アオサギ」

2024-01-11 | 野鳥・探鳥日和
 
ここ数年、新年最初はタカから始めるのが吉例となっていますので、今回もタカの仲間 チョウゲンボウから始めてみたいと

思います。



<<チョウゲンボウ>>

精悍な顔をしたチョウゲンボウの若です。猛禽類の割には可愛い顔をしている子だと思います。

#1










チョウゲンボウはハヤブサの仲間なので、ハヤブサと同じように目の下に涙を流したような黒い模様があります。

#2










NGK(日本碍子)の上に止まって眼光鋭く枯れ田を見回していました。

#3










<<ハイタカ>>

 ♬~ 電線に ツグミが3羽 止まってた ~♬

昔々流行った電線音頭を思い出すシーンだなーと思って見ていると・・・(電線音頭はツグミではなくてスズメでしたが)

このツグミたちめがけて1羽のタカが襲いかかってきました。一番左のツグミはいち早くそれに気づいた様子。

#4










どうやら襲いかかったのはハイタカのようでした。でもこの時の狩りは失敗に終わりました。3羽のツグミがバラバラの方向に

逃げましたので、狙いが定まらなかったようです。

#5










上昇しながら悔しそうにしばらく辺りを旋回していましたが、やがてどこかへと飛び去っていってしまいました。

#6











<<ジョウビタキ>>

実をつけたハゼの木に止まっているジョウビタキのジョビ夫くんです。ビックリまなこのような目が面白いですね。

#7










野鳥の写真を撮っていると、よくこういう正面顔が撮れてしまうことがあります。きっとこれは両眼でこちらを見ることによって

立体視ができますので、自分と私の距離を確認しているのではないかなーと、私は密かに思っているのですが・・・

#8










敵(私)との距離は大丈夫だと思ったようで、ハゼの実を食べようと狙いを定めます。ハゼの実は昔は和蝋燭の原料に使われた

だけあって油脂成分が豊富に含まれていますので、多くの鳥に好まれるようです。

#9










えいやっとばかりに、狙いを定めた実を咥えました。

#10










しかしすぐには取れなかったようでちょっとバランスを崩します、が、だいじょうぶ。

#11










自慢げに実を頭上に掲げて、「取ったどー!」

さらには「あいつ(私)との距離もまだだいじょうぶだな」、両眼視しながらそう思っているのかも。

#12










そのまま一気に丸呑みして平然としたすまし顔。そしてやっぱりこのビックリまなこ。

#13










それでも私に見られていることはあまり愉快ではなさそうなご様子。

#14










飛び出しやすい場所に移動して飛び去っていきました。本当はもっと食べたかったでしょうに、私が見ていたせいで

彼には悪いことをしてしまったようです。

#15










一方こちらはジョウビタキのメスのジョビ姫さんです。このジョビ姫さん、なぜか毎年冬になるとこの汚れたガードレールに

止まっている場面に行き合います。よっぽどここが気に入っているんでしょうか? まさに掃き溜めに鶴!

ジョウビタキの寿命は4~5年ともいわれていて縄張り意識も強いようですから、この辺りが彼女の毎年定まった縄張りなのかも

しれません。

#16










<<アオサギ>>

アオサギが止まっているこの一角にだけ陽が当たって、まるでスポットライト浴びているように見えました。「スターにしきの」

ならぬ「スターあおさぎ」!

#17










<<おまけ>>

こちらは「昭和枯れすすき」ならぬ「令和枯れすすき」!

逆光を浴びて枯れ穂が美しく輝いていました♪ 自然がそっと見せてくれた美の極地のような気がします。

#18



















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探鳥日和「樹上・電線上のマイスタージンガー オオヨシキリ」

2023-06-30 | 野鳥・探鳥日和
 
ドイツの作曲家ワーグナーが作曲した曲に「ニュルンベルクのマイスタージンガー」という曲があります。特に前奏曲が

有名なのでご存知の方も多いと思います。

で、ご近所のブログのお仲間の方が今回登場するオオヨシキリをマイスタージンガーに例えられていて、彼のブログに定期的に

掲載されているんです。それを目にしたとき、なるほど、言い得て妙な命名だと感心したので、今回私も(彼に断りもなく

勝手に)タイトルに使わせて頂きました。怒られるかな?

ちなみに Meistersinger はドイツ語で、職匠歌人と訳されたりしますね。専門的な歌手のことです、ざっくり言ってしまえば。

ということで、今回はそのマイスタージンガーことオオヨシキリのお話です。

#1










オオヨシキリは初夏になると東南アジア方面から子育てのために渡ってくる夏鳥です。目が小さく嘴の長い一見地味な

渡鳥です。その激しい本性を隠したこのすまし顔が愉快です。

#2










さぁ、いよいよ鳴き始めますよ。

#3









大きな口を思いっきり開けて「ギョギョシ、ギョギョシ!」と大絶叫! マイスタージンガーたる所以です。

#4









右を向いて大絶叫!

#5










正面向いて大絶叫!

#6










左を向いても大絶叫! あたりに満遍なく大絶叫を振りまいていました。

#7










一方電線には、別のちょっとみすぼらしい感じの男の子。

#8










電線の反対側に止まっているライバルに向かって歌合戦を挑みましたが・・・

#9










受けて立ったライバルの方が断然迫力がありました。

#10










右の方へと逃げていった”マイったスタこらジンガー”ちゃんを見送って・・・

#11










高らかに勝利の雄叫びをあげていました。

#12










「どうじゃ、参ったか!」 マイスタージンガー恐るべし!

#13














<<おまけ>>

以前にも載せた、仲間から置いていかれてしまったマガモくん、やはり翼に障害があるのか、この堰からも飛び立てない

ようです。ずっとここで生活している模様。

カルガモ夫婦「これからもっと暑くなるからね。体に気をつけるんだよ。」

マガモくん「うん、ありがとう、頑張るよー!」

#14










今頃仲間達は北海道やシベリアあたりで子育てをしている頃でしょうね。もうじきこの子も体の色を落として

エクリプス化するのでしょうか?

#15










水辺にいることが多いキセキレイですが、このときは水辺からは遠く離れた太陽光パネルの柵に止まっていました。

#16










でもすぐに長い尾羽をひらめかせて飛び去って行ってしまいました。意外と出会うことが少ない美しいセキレイです。

#17



















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探鳥日和「カワセミ、キジ、メジロ、シジュウカラ、アオジ、セグロセキレイ、イソヒヨドリ、マガモ、オオバン、チュウサギ、そしてキョン」

2023-05-17 | 野鳥・探鳥日和
 
しばらくぶりの野鳥です。


まず最初はお馴染みのカワセミ、場所はネイチャーセンターのザリガニ池と呼ばれている小さな池です。この池で

カワセミが狩りをしていました。

小さな池なのでメダカぐらいしかいないのでは? と思っていましたが、今回の彼の獲物は15cmはありそうな

ウグイかオイカワのようでした。

#1










この池ではよくカワセミを見かけていましたので餌はあるんだろうなと思っていましたが、こんな大きな魚までいたとは、

ちょっとした驚きでした。

#2










こちらはネイチャーセンター奥の細道の終点近くの場所です。キジがのんびり散歩を楽しんでいる場面に行き遭いました。

#3










でも次の瞬間、左目で私たちを捉えると、素早く右の藪の中へと姿を消してしまいました。なかなか飛ばない鳥ですが、

その分逃げ足の速さは天下一品です。

#4










近所のアンズの木にメジロのオスがいました。風の強い日だったので毛が風に煽られています。

#5









さっそくおちょぼ口で鳴き始めました。

#6










やがて興が乗ってきたのか、必死で鳴き始めました。かなり真剣にメスを呼んでいるようでした。

#7










「長兵衛忠兵衛長忠兵衛♪  長兵衛忠兵衛長忠兵衛♪」 がんばれよ、若人くん!

#8










シジュウカラの若いメスもなにやら鳴いていました。オスへの呼びかけでしょうか?

#9










と、次の瞬間、飛び出しの姿勢をとりました。

#10










飛び出しました! どこかへ行ってしまいました! う~む、素早い!

#11










藪の忍者アオジです。いつも出会うとすぐに飛び立ってしまう鳥です。

#12










そして、いつも何か物言いたげな顔をしている鳥でもあります。

#13










セグロセキレイが田植え前の田んぼで何か虫を捕まえたようです。オケラかな?

#14










「あっ!」

#15










「あっ!」  落としませんでしたが危なかった。

#16










うちの庭の前の電信柱にイソヒヨドリが止まって、綺麗な声で鳴いていました。なかなかの美声です。

海岸から1kmのこの場所、ありがたいことに時々やって来ては鳴き声を聞かせてくれます。

#17










万木堰にマガモがいました。ちょっと前の季節ならば何の不思議もない画像ですが、今はもう5月も中旬、翼に怪我を

しているとかで仲間に置いていかれてしまったのでしょうか? これからどうなっていくのか心配です。

#18










同じ万木堰にオオバンがいました。スポットライトの丸い輪に照らされての登場です。

手前に茂った木の葉越しに撮ったことが面白効果を演出してくれました。

#19










万木堰に佇む孤高の哲人(哲鳥?)チュウサギです。何を思ってここにいるんでしょう? 深淵な哲学的思考を巡らせて

いるような気がします。じっくりお話ししてみたくなるような哲人さんでした。

#20










別の日ですが同じチュウサギかも知れません。魚を狙ってる? でもよく見ると長い枝を咥えていますね。

#21










それを水面につけて何してる?

#22










また引き上げて・・・ ふ~む、彼女は何か、私には計り知れない儀式をしていたのかも知れませぬ。

#23










<<おまけ>>

最近散歩に行くとよく出会うキョンです。肩越しに私たちを確認した瞬間、素早く逃げて行ってしまいました。

手前に写っているのはキョンやイノシシを避けるための電気柵の支柱です。キョンはこの電気柵の内側に入り込んで

いました。この柵を設置したネイチャーセンターの職員さんたちのご苦労が偲ばれます。

#24



















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探鳥日和「日向ぼっこの鳥たち ウグイス、モズ、コゲラ、ジョビ、ツグミ、トビ」

2023-03-11 | 野鳥・探鳥日和
 
この冬、天気の良い日には積極的に庭で日向ぼっこを楽しんでいました。

そうすると、思っていた以上にたくさんの鳥たちが庭にやって来ていることに気づいたんです。そこでそんな鳥たちを

モデルに写真を撮ってみました。


トップバッターはウグイスです。この止まり方、ウグイスがよくやるカッコいい止まり方です。

2月の頭ぐらいからさえずりの練習を積み重ねてきたおかげで「ホーホケキョ」も完璧です。時には半音上げて

さえずってみたりして、耳に優しく聞こえる歌声でした。

さらには「ケキョケキョケキョ!」という、あの有名な谷渡りまで披露してくれました。でもこれは私への威嚇だった

のかも。谷渡りという鳴き方は警戒音だという話ですから。

#1










上の姿勢を前から見たもので、この尾羽を上にちょっと上げた姿は”正調ウグイスポーズ”そのものです。

#2










左目で私を見て・・・

#3










両目で見て・・・

#4










右目で見て・・・  右足に体重を乗せたまんまの立ち姿に彼の余裕を感じてしまいました。

#5










背伸びをして辺りを警戒する姿も凛々しく見えます。

#6










いろんな姿を見せてくれた後、おもむろに「バイバーイ!」

淡いピンクの枝垂れ梅越しの構図を狙っていたところにこの羽ばたき! 偶然楽しい絵になりました。

#7










うちの庭をナワバリにするモズは毎年なぜかいつもメス。この子の優しい目には猛禽類とは思えない柔らかさが感じられます。

#8










メスならではの胸の波状紋が美しく輝いていました。

#9










コゲラも餌探しのためにしょっちゅううちの庭にやって来てくれます。

#10










後ろ姿の迷彩模様がうまく柿の木肌に溶け込んでいますね。

オスならば後頭部に赤い模様の羽が見えることがありますが、興奮していない時には見えないことも多いので

雌雄の区別が難しい鳥でもあります。

#11










木の皮の下に潜り込んでいる虫を探してぐるっと木の周りを回っていました。聞けばすぐにわかる鳴き声も

含めて、なんとも可愛らしいキツツキです。


#12










うちの庭にやってくるジョウビタキもなぜかいつも女の子、ジョビ姫ちゃんです。翼の白い模様がオスメスともに

あることから紋付鳥ともいわれています。尾羽を上下にフリフリしながらカタカタと鳴くのが可愛らしい鳥です。

#13










ツグミは風切り羽根の茶色がよく目立ちますね。

#14










地面に降りて餌を探す鳥ですから、それだけに時々こうやって体を伸ばして辺りを警戒します。

地面に降りるということはそれだけ人間の目に留まりやすいということでもあります。冬鳥の代表になる

所以ですね。


#15










さっそくミミズをゲットしたようです。

#16










トビは三味線のバチのように、スパッと切り取ったような尾羽がよく目立つ大きなタカです。

ところが庭で空を見上げた時・・・

#17










これはなんじゃ? この飛翔姿、まさか大きなコウモリ? 

#18










よく見るとトビだったんですね。

う~ん、おまえさん、その姿、どうしちゃんだい???

#19










尾羽がないとこんなにも不思議な生き物に見えてしまううんだなーと思ってしまいました。

#20










以前、うちの庭で尾羽がないスズメを撮影したことがありました。この子です。その後、この子は母親として立派に

子育てをしていることも判明しました。

鳥なんて、尾羽がないだけでは屁とも思わずに生きていけるんですね。鳥の餌になるチョウチョだってボロボロの

翅でも平気で飛んでいますからね。そんなことを思うと自然界の逞しさを感じざるを得ません。

#21












<<おまけ>>

毎年必ず撮るオトメツバキです。きちんと肥料が入れられて手入れされていますので、花びらに一点の色褪せもない

美しい花を咲かせます。

まずは単独花

#22










次は二連花

#23










そして三連花

#24










うちの庭ではクロッカスが咲いていました。影の写り込みを意識して夕方に撮影してみました。

#25










クロッカスはかみさんが好きな花のひとつで、昨年たくさんの球根を植えていました。

#26




















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探鳥日和「万木堰の水鳥たち キンクロハジロ、カワウ、アオサギ」

2023-02-25 | 野鳥・探鳥日和
 
万木堰の冬模様です。

マガモに混じってキンクロハジロのオスが1羽だけいました。何の違和感もなく群れに馴染んでいるようでした。

#1










めざとく私たちに気づいたマガモが一斉に飛び立つと、キンクロハジロもつられて飛び立ちました。それがマガモたちと

一緒にいる理由なのかもしれません。賢いカモかも。

#2










羽ばたきと同時に水掻きのある脚も走るように大車輪で回っています。エリマキトカゲにも通じる走り方に見えました。

右足が沈む前に左足を出して、左足が沈む前に右足を出して、そうやって水面を進んでいけば水に沈まずに走ることが

できる、これぞ忍者の極意! とか。 幼い頃に父親に教えてもらったことを懐かしく思い出した風景でした。

#3










翼の形が面白いですね。高級スポーツカーの扉のようなみごとなガルウィング! カモメ以上に完璧な

ガルウィングです。(言わずもがなですが、ガルウィングとはカモメの翼という意味です)

#4










大慌てで羽ばたいているようにも見えて・・・ 驚かせてしまったことはまことにお気の毒様でした。

#5










キンクロハジロはきっとこのカルウィングスタイルによって充分な揚力を得ているんでしょうね。美しい飛び方です。

#6










そろそろ離水しそうです。最後のひと蹴り。 ガンバレ! *\(^o^)/*

#7










そして、離水。

#8










キンクロハジロの名前の由来になった金色の目、黒い体、翼に輝く白い模様、地味ながらもカッコいいカモです。

#9










ガルウィングを羽ばたかせて悠然と飛び去っていきました。大好きなカモとの楽しい出会いでした。

#10












この堰を代表する水鳥といえば、このカワウもその筆頭に挙げることができると思います。

水に潜ることが得意な鳥ですから、水を屁とも思わぬダイナミックな着水をします。こうやってザバーっと

降りることが楽しいんでしょうね、きっと。

私も札幌に住んでいた子供の頃、屋根の上から雪の積もった雪山にズボっと飛び降りるのが大好きでした。

彼らも同じような楽しさを感じているような気がします。

#11










孤高のアオサギ仙人です。

   燕雀安んぞ 鴻鵠の志を知らんや

アオサギ仙人の、人生を達観したような佇まいを見ていたら、こんな中国故事を思い出してしまいました。

#12















<<おまけ>>

昨年の今頃にも載せたことがあるフクジュソウです。毎年必ず撮りたくなる大好きな花のひとつです。

以前、NHKの「植物に学ぶ生存戦略」という番組で、この花は蜜を持たずに花の中を暖かくすることで虫を呼んで

いるという話が紹介されていました。なので今回は、そんな花の中の暖かさが感じられるような写真を撮って

みました。いかがでしょうか?

#13




















 
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探鳥日和「カワセミ再び 捕まえたザリガニに悪戦苦闘」

2023-02-13 | 野鳥・探鳥日和
 
この冬何度も出会いがあったネイチャーセンターのカワセミですが、ひとまず今回が最終回です。

ここは夏になるとサリガニ釣りの子供たちで賑わう小川ですが、冬の季節、ザリガニは餌を追いませんので

閑散としています。でもカワセミにとってはザリガニ採りの大チャンス。大きなザリガニを捕まえてご満悦の

カワセミと会いました。

#1










さっそく飲みこうとします、が・・・ 飲み込むにはちと大きすぎたようで・・・

#2










何度も地面に打ち付けては飲み込みやすくしているようでした。

#3










咥え直してみたり・・・

#4










噛んで柔くしてみたり・・・

#5










なんとか飲み込もうとして必死のご様子。

#6










「ふぅ、ダメだ、うまくいかないわー」 悪戦苦闘する彼女。

#7










「今度こそ!」

#8










「さぁどうじゃ!」

#9










「お、もしかして?」

#10










「うんぐうんぐ」

#11










「お、なんとかなりそう!」

#12










「もうちょい!」

#13










「よし、あとひと息!」

#14










「ゴックン!」

#15










「ふぅ〜、やっと飲み込めたわ~♪」

#16










胸を張って自慢げです。 「えへんぷい!」

#17










最後は何事もなかったかのようなすまし顔。

#18












<<おまけ>>

   菜の花を 見てから帰る 鶫かな

そんな俳句があるように、菜の花が咲くのはツグミが北に帰る頃、春も盛りになってからというイメージが

あったのですが、最近はツグミが北からやってくる冬から咲いていますね。どうしちゃったんでしょう?

この花なんかもうタネまでできちゃってるし。

#19










今年は大飛散が予想されているそうですが・・・ 勘弁してほしいものです。

#20






















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探鳥日和「チョウゲンボウ再び 猛禽類は猛禽類さえも襲う」

2023-02-04 | 野鳥・探鳥日和
 
冬はタカの季節でもありますので、元旦に引き続き再びチョウゲンボウを取り上げてみました。

今回は電線止まりの勇姿。つぶらな瞳ながら眼光の鋭さはまさに”鷹の目”です。

#1










地上を見回しては油断なく獲物を探しているようです。

#2










相変わらずのぷっくり顔にオールバックのヤングマンですね。精悍な風貌がカッコいいです。

#3










獲物を見つけたようで素早く地面に舞い降りました。でもうまく捕まえられなかったのかまた電線へと戻ってしまいました。

#4










尾羽も長くて立派です。この辺りにもタカらしい風格を感じます。

#5










再び獲物を探して地上を見つめていました。眼光紙背に徹す、見事な迫力を感じる目付きです。

#6










油断なく私の方にも視線を向けてきちんと辺りも警戒していました。

#7










わっ、人相ワルー! こんな顔をすることもあるんですね。

#8










一瞬キラリと目が光り、翼を立てて飛び立とうとしています。

そして、カメラでは追いきれませんでしたが、まっしぐらに近くの藪に向かって飛び出しました。

#9










狙われたのは同じ猛禽類のモズでした。

藪にいたので捕まりはしませんでしたが、「キーキーキーキー!」猛烈な警戒音を上げながら尾羽も逆立てて

驚いていました。その連続した甲高い鳴き声からも彼女の恐怖がひしひしと伝わってきました。

#10










それでも収まらず尾羽をまっすぐに立てて猛抗議? 猛威嚇? この場所に止まって鳴き叫んでいたのは抱卵子育て中

だったからかも知れません。

#11










モズは図体こそ小さな鳥ですが、これでも立派な猛禽類です。同じぐらいの大きさのスズメさえも獲物にしてしまう

こともあります。以前そんな場面に遭遇したことがありましたが、猛禽類さえもチョウゲンボウは獲物にしようと

したんですね。驚きの瞬間でした。

#12










モズの捕獲に失敗したチョウゲンボウは電線に戻り、あさっての方を向いて知らんぷり。

イソップ物語にあった、手の届かない葡萄を食べることを諦めた狐が、「へっ、あの葡萄は酸っぱくて

美味しくないのさ!」という捨て台詞を残して去っていく童話に似ているような・・・

#13










そんなことを考えていたらギョロッと睨まれてしまいました。 「なんか文句あっか!」

#14



















 
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探鳥日和「この冬はカワセミとの度重なる逢瀬を楽しんでいます」

2023-01-23 | 野鳥・探鳥日和
 
この冬はネイチャーセンターで頻繁にカワセミに出会えています。まず最初は冬枯れのハス田です。

#1










「キッ、キッ、キッ、キッ!」 特徴的な鳴き声がハス田に響き渡ります。

#2










コロナの流行と時を同じくするようにここ3年ほどは姿を見せなくなっていたカワセミでしたが、この冬は

嬉しいことに、ここに来るたびに出会うことができます。

#3










キョロキョロと注意深く辺りを見回していました。

#4










水面を覗き込んだり・・・

#5










上空を警戒したり・・・

#6










特に上空は死角になりやすいのか、しょっちゅう視線を送っていました。

#7










夏になるとザリガニ釣りで賑わう川でも姿が見られました。

#8










一瞬身体を伸ばしたので飛ぶかなと身構えましたが、すぐ元の体勢に戻りました。 残念!

#9










カワセミの静かな佇まいを演出するような玉ボケの連なりが印象的でした。

#10










別の日にも同じ場所で彼女と出会いました。哲学者然とした姿がカッコイイですね。

#11










またしても上空を見つめていました。このあたりではオオタカがよく飛びますので、それを警戒していたのかも

知れません。

#12










そのまた別の日、またしてもハス田にこの子が鎮座していました。ここは冬になると絶好のカワセミポイントに

なるところなんです。

#13










見返り美人、まさに美人さんですね。

#14










後ろから見ると首の白い模様が襟巻きのようにも見えます。

#15










面白いデザインだと思います。

#16










水面近くの枯れ枝に止まって何を見つめているんでしょう? 魚を狙っているのかも知れません。

#17










あまり明るさには恵まれませんでしたが、また別の日のハス田です。私との逢瀬を楽しむかのように、またこの子が

待っていてくれました。

#18










しかし私の方を見ながら鋭い警戒音。おっと、見事に振られてしまったかも?

#19













<<おまけ>>

    梅一輪 一輪ほどの 暖かさ     服部嵐雪

暖かい日差しが降り注ぐ冬の日、一輪だけ咲いた梅の花を撮ってみました。まさにこの嵐雪の世界かと。

#20




















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探鳥日和「セグロセキレイ 氷上のバレリーナ」

2023-01-10 | 野鳥・探鳥日和
 
とある寒い朝、素敵なバレリーナとの出会いが・・・  凍った水面で優雅に舞を舞っているところでした。

#1










最初はスキップから  un deux trois

#2










舞いあがれ♪  セグロセキレイの翼の美しさには目を見張るものがありますね

   ♪〜 wind blowing from the Aegean 〜♪  (by Judy Ongg)

#3










フワッと空中移動をして・・・

#4










華麗に着氷

#5










お次は 阿波踊り?  佐渡おけさ?  ソーラン節?

#6










Shall we dance ?

#7










今度は白鳥の湖を踊るバレリーナへと  その踊り始め

#8










そして 演舞たけなわ

#9










やがて まとめに入り

#10










最後の着氷で演舞終了

#11







お見事な舞でした  👏(拍手)












<<おまけ>>

今回のおまけは重爆撃機です。

というのも、一番上を飛んでいるウのすぐ下をよく見てください。飛びながら糞をしているんです。

こんなものを真上を飛んだ時にされたら・・・ あまり想像したくないですね。

#12










こちらはまるで貧乏神? ものすごいボロボロ感でした。

#13



















                                  ^ ^
                          ○o。。。 ミ・。・ミ  。。。o○