三角西港は平成27年7月に世界文化遺産に登録されました。
三国港(福井県)、野蒜築港(宮城県)とともに明治の三大築港事業として明治17年(1884)5月に竣工した、我が国初の本格的な近代港施設です。
三角西港は山を削り海面を埋め立て、近代的な港湾都市が建設されました。
明治三大築港のうち完璧に現存するのは、ここだけです。
港の設計は、内務省派遣のオランダ人水理工師ムルドルが行いました。
*埠頭(国重要文化財)
ムルドルの設計は、曲線を多用し、水路幅、道路幅ともに当時の日本の基準をはるかに越えたスケールだったそうです。
埠頭は全長756mです。
*排水路
満潮時に海水を引き込み、干潮時に排水するよう造られ、そこに道路側溝を流す天然の下水道の役割を果たす。
山水の排水も兼ねた3面石張り排水路。
西側、西、東、後方の4カ所が国重要文化財。
埠頭沿いには倉庫が建ち並び、埋め立て地には洋風、和風の建物があったそうです。
*旧三角簡易裁判所
明治23年(1890)開庁。
大正9年(1920)に現在地に新築移転。
平成4年(1992)まで現役の裁判所として使用され、現在は「法の館」として一般に公開されている。
国登録有形文化財です。
中はレトロ感たっぷりで当時が想像できそうでした。
*旧高田回漕店(市指定文化財)
4隻の汽船を所有する運送会社であり、商社でした。
1階は海運業事務所。
2階は旅館として使用されました。
*ムルドルハウス
龍驤館(国登録有形文化財)
*旧三角海運倉庫(国登録有形文化財)
*旧三角海運倉庫(国登録有形文化財)
明治20年に建てられた土蔵造りの荷上げ倉庫。
現在はレストランです。
*浦島屋
明治時代の三角の旅館
明治26年7月22日、小泉八雲(ラフカディオハーン)が長崎の帰路に立ち寄り「夏の日の夢」と題する紀行文の舞台としたそうです。
明治38年に解体され、大連に運ばれましたが、平成5年、当時の写真をもとに復元されました。
二階からの眺め。
今回の世界遺産旅は、ゴルフ旅からの途中変更でしたが、急だったにもかかわらず、二カ所も見ることができてラッキーでした。
龍です🐉
素敵なご旅行をしていらっしゃいますね。
洋館好きな私、
浦島屋やムルドハウスに目がハートになりました。
石造りの水路の機能性も素晴らしいですね。
何時も近場のお出かけばかりで遠出はめったにしない私ですが、
旅に出てみたくなりました✨
コメントありがとうございます❗️
たまたま出かけた先にこのような世界文化遺産があり、本当にラッキーでした。
長崎にも洋館はたくさんありますが、私も大好きです。特に、その頃の女性達が、そこでどのような暮らしをしていたんだろうと想像するだけでワクワクします。
タイムスリップしてみたいものです😍
コロナも落ち着いてきたことだし、これからお出かけの機会も増えそうで楽しみですね❤️