バイトの帰り道。きょうは珍しく午後のバイトで、しかも少し雨が降っていた。薄暗くなりかけた道を自転車で走る。
細い道のとても短い横断歩道。渡ると右手に狭い空き地があって、私の好きな雑草が生えている。
と、通り過ぎる瞬間、死臭がした。どうしてそれが死臭だとわかったかというと、以前やっていた絵の教室で、粘着タイプのネズミ捕りに貼り付いて死んだネズミを何度も見たことがあるからだ。途中からはスプレータイプのネズミ忌避剤にかえたので、もう死んだネズミを見ることはなかったのだが、あの匂いは忘れられない。すっぱいような、胸が苦しくなるような匂い。
匂いは空き地の手前の草むらの中。チラッと見たそこに、雨に濡れた段ボール箱があった。蓋はゆるく閉じられていて、匂いはそこからあたりに流れ出しているようだった。
ついさっき、携帯電話のPCサイトビューアーで見に行った掲示板に書かれていた言葉が頭の中をよぎる。「箱の中からにゃんこが出てきた」
箱の中で死んでいる子猫の姿が浮かんでくる。私は自転車をこぎながら、かわいそうな子猫のために祈る。
子猫ではなかったのかもしれないけれど。
細い道のとても短い横断歩道。渡ると右手に狭い空き地があって、私の好きな雑草が生えている。
と、通り過ぎる瞬間、死臭がした。どうしてそれが死臭だとわかったかというと、以前やっていた絵の教室で、粘着タイプのネズミ捕りに貼り付いて死んだネズミを何度も見たことがあるからだ。途中からはスプレータイプのネズミ忌避剤にかえたので、もう死んだネズミを見ることはなかったのだが、あの匂いは忘れられない。すっぱいような、胸が苦しくなるような匂い。
匂いは空き地の手前の草むらの中。チラッと見たそこに、雨に濡れた段ボール箱があった。蓋はゆるく閉じられていて、匂いはそこからあたりに流れ出しているようだった。
ついさっき、携帯電話のPCサイトビューアーで見に行った掲示板に書かれていた言葉が頭の中をよぎる。「箱の中からにゃんこが出てきた」
箱の中で死んでいる子猫の姿が浮かんでくる。私は自転車をこぎながら、かわいそうな子猫のために祈る。
子猫ではなかったのかもしれないけれど。
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