暴れるぞ、私は！！

バイトの帰りにうちに最も近いスーパーに寄った。

実はここにも金魚とヒメダカは売っていたのだが、昨日のスーパーよりさらに管理が悪いので敬遠したのだ。

っが、買い物が終わってふとみると、店の出入り口のところにまだその金魚とヒメダカがいるではないか。昨日の店はまだいい。一応、焼き物の大きな鉢に魚を入れてあったから。この店は、ビニール袋に入れたまま、出入り口近くの日の当たるところに置いてあるのだ。

バカたれっ！！

駆け寄ってみると、昨日まで５匹ひらひらと泳いでいた金魚のうち２匹がすでに昇天。金魚の袋１個とヒメダカの袋２個。どれも水が茶色っぽく濁り、ヒメダカの方も死んだ仲間を食べちゃった形跡が見られる。ヒメダカは体が小さいのでまだ酸欠にはいたっていないが、金魚の方は明らかな酸欠状態。鼻をあげて水面で口をパクパクさせている。

くっそー！！暴れるぞ、暴れてしまうぞ、私はっ！！

レジのところでおじさんの店員さんが、レジのお姉さんと談笑している。急いで荷物をぶら下げたままそこへ行き、「金魚が死んでます。死んでるやつだけでも早く出さないと全部死にます」と訴えたのだが、「ああ、そうですか」とか言ってまだしゃべっている。でも私が金魚のところにずっといるので、しぶしぶそのおじさんがこっちに近づいてきた。

「在庫はこれだけ？　ほかにもありますか？（非常に怒った声）」
「いえ、これだけです」
「じゃあ、これ全部買いますから、ねだんはまけてください。死んでるやつだけは出してください（めちゃめちゃ怒った声）」

かなり待たされて、濁った水に入れられたままの魚たちがレジに連れてこられた。３９８円のシールの上に１００円のシールが貼られている。早く連れて帰らないとますます弱ってしまう。

で、帰ってすぐ、魚たちを全部、袋からバケツに移し変える。去年亀緒君のプールにしていた古いベビーバスに水を入れ、カルキ抜きを入れてから魚たちを網ですくって入れる。追い回さなくても、静かに網を入れて魚が入ってくるのを待てば、一度に５匹くらいはすくえる。発泡スチロールの容器に入れてあったヒメダカたちもすくって移す。

よかった。みんな元気に泳いでいる。

しかし何だな、熱帯魚を飼い始めたきっかけも、近所の八百屋で売れ残っていたキッシンググーラミー（密封された袋に入れられ売られていた）をみんな引き取ったことだったんだよな。

まったく、生き物なんだからもっとちゃんと扱ってほしいよ。それもお客さんの目に付きやすい入り口付近に、すでに死んでる金魚を置いてるなんて（また客に指摘されてもすぐに動かんし）一事が万事。この店は何に対してもこういう姿勢なんだなと解釈されても仕方ないよ。腐ったものとかいたんだものでも、気づかず売りそう。

これが金魚やメダカだからと思うから放っておけるんだろうが、自分のことだと思ってみた方がいいよ。つまりだね、密室、それも気密性の高い狭い部屋に５人で閉じ込められて、食べ物も与えられず、しかも窓からは日が差している状態。そして５人のうち２人はすでにあなたのそばで死んでいる。酸素はどんどん少なくなっていて、あと数時間ももたないかもしれない。

頼むからスーパーとか八百屋で袋詰めの金魚を売らないでほしい。どうしても売ると言うのなら管理をちゃんとしてほしい。それも出来ないと言うのなら、せめて死んだ金魚は放置するなよ。ああ、むかつく。