いきがかり上いたしかたなく・ぶろぐ

寄る年波には勝てないし難しいことは出来ないし、行き掛かり上致し方なくブログに頼ります。

「なづさふなつことのは」

2005-08-14 04:03:49 | 出来事
昨日は、みおさん企画の朗読イベントBird~の女子ばっかりが出演する「なづさふなつことのは」の日だった。会場は私の大好きなKD japon

私は新作ばかり4つ持って行ったのだが、リハーサルの頃には頭が痛くなってきた。みんな作品はもちろんなのだが、衣装や小道具にもけっこう凝っていて、なんかどんどん自信がなくなってくる。いいのか、こんなんで。ぎりぎりまで詩を書いていたので、2日くらいしか(それも洗い物しながらとかだし)練習出来てない。

暑さと更年期障害と睡眠不足と疲れが重なっている状態でもあったので(何しろ朝から、子ども会の廃品回収に新聞やら段ボールやら何やらいっぱい出しーの、亀に餌をやりーの、庭の金魚の池の水換えをやりーの、庭に水をやりーの、食事の支度に洗濯と、ずっとばたばた走り回っていた)、しまいに気持ちが悪くなってきた。

外に出ると風が吹いていて、思ったより涼しい。しばらく木にもたれたりしてぼんやり外にいた。道をはさんだ向かい側に若い子たちが何人もしゃがみ込んでいて、そういえばずいぶん前に向かいの建物の地下に、インディーズのコンサートを見に来たことがあったっけと思う。漆塗りの工房にいたときの先輩(でも年齢は私よりずーーーーっと下の主婦)がパンクロックが好きな人で、連れてきてもらったのだ。あの頃も充分おばさんだったのだが、今はそれよりさらにおばさんだな。そんなことをぼーっと考えてから、気を取り直してまたお店の中に入る。

出演者の女子は私以外み~んな若い。彼女たちが集まって話をしているのを奥まった席に座り眺める。すごく華やかだなあ。私が20代の頃ってどうだっけ。あまりに昔のことなのでよくわからないが、化粧もしなかったし服装も今と変わりなかったし、ああ、帽子をよくかぶってはいたなあ。小学生の黄色い帽子みたいな感じでちょっとつばの広いやつ。でもオーバーオールとかもよく着てたっけ。ラングラーのやつ。黄色いの。

時間になり、待機している2階席から順に降りていく。出演者が次の出演者を紹介していくという方法。1番目はヨコヤマ茂未さん。演劇をやっておられる方だからか発声の仕方がぜんぜん違うしキビキビした感じ。「レッツ南へ」というフレーズ大好き。他の人が朗読しているのを聞きながら、ずっと即興でTシャツに絵を描いていかれた。写真は私の朗読を聞きながら描かかれたシャツ。猫が目からなんか光線放ってる。怖い。すべて1500円で販売された。もちろんサイン入り、というか無理やりサインしてもらう。

2番目はツバキ嬢さん。マイクを使わずに朗読しておられた。でも2階席まで届くはりのある声。夏らしいかわいい浴衣姿で、床に座って椅子にもたれかかって、けだるい感じ。彼女のサイトの日記に「猛練習」と書かれていたけれど、本当に猛練習されたのだなとよくわかる朗読。

3番目は柴田れいさん。パフォーマンス。まず舞台の上で小さな紙に何か書き込みそれを壁に貼り付け、お客さんが舞台に上がってその紙に書かれたことを読んで、れいちゃんの耳にこしょこしょと何か囁いてから、マイクに向かって「埋没」とか一言何か言われる。その間、れいちゃんは包帯にずっと何か書いていて、上から見ているとわからなかったのだが、どうもその包帯をどんどん口に入れていっておられたみたいだ。お客さんと一つになって面白い絵が出来ている感じ。

4番目は今回の秘密兵器(?)、主催者のみおさんも大ファンの踏切つやこさん。神戸からの参加。彼女のオーラが強すぎたせいか、突然マイクの調子がおかしくなって、最初ちょっと聞き取りにくかった(はじめそういう演出かと思っていたのだが)が、きれいな声で、特に歌は切なくなるような感じだった。

5番目は加久裕子さん。名古屋のぽえ姫。優しげな方なのに言葉はいつも力強い。特に今回の朗読には圧倒された。すごいと思った。

6番目は江藤莅夏さん。独特のリズムのある朗読と心地よい声。床に座ってゆったりと朗読される。不思議な音楽のような感じで、聞いているうちにゆっくりと別のどこかに引き込まれていく。

最後は私。今回は無謀な4作とも新作、初めての朗読。しかも書き上げたばっかりなのでほとんど練習が出来ていない。暗唱が出来ない。年くってるので人の何倍も練習しないと覚えられんというのに。くそぅ。しかも取りだのに、かみまくったら他の方に迷惑をかけることになる。江藤さんの朗読の間、受付のところで待つ。受付をやってくださっている岡本はなびーるさんが、こちらを見てにっこり笑ってくれる。ええ~い、行くぞ行くぞ。朗読の途中、前の方の席の方が目を閉じてうつむいて聞いてくださっていた。その方の頭の中に映像が浮かべられるといいなと思いながら朗読する。

第2部はオープンマイク。なんかまだ頭がぼんやりしていた。出られたのは7名。順番はどうだっけ。テラオハルミさんとISAMU君と夏撃波さんと、鈴木陽一レモン君と古村てっちゃんと、岡本はなびーるさんと若原みっちゃん。司会はかわいい女の子2名。柴田れいちゃんとツバキ嬢さん。

テラオハルミさんはミニ本の中から、さし歯がとれた話のやつを読まれる。この話はすごく面白い。でもこのさし歯はその後もまたとれちゃったのだそうだ。

ISAMU君は9月から自分の主催でいろいろとイベントを企画されていくことになったということもあるのか、なんかすごく落ち着いた感じを受けた。みんなどんどん変わっていくのだなあ。

夏撃波さんはミニミニコンサートのような感じで歌われた。5分たったら照明が落とされてそこでストップという決まりになっていたのだが、照明が落ちていってもなんかそういう演出みたいに見えた。

レモン君は柴田れいちゃんの日記をおりまぜての朗読。このれいちゃんの日記は、前に彼女のサイトで読んで泣きそうな気持ちになったものだった。とても気持ちが伝わってくる感じだった。レモン君が読んだからこそなのだと思う。

照明の古村てっちゃんが朗読する間、ストップウォッチを持たせてもらう。5分たったら照明を落とすことになっているのだ。でもてっちゃんの朗読は3分ちょっとだったので、ちょっと残念(おいおい)。最近のてっちゃんの朗読はいい感じだと思う。

岡本はなびーるさんは「めろめろ」に投稿されていた詩を2つセットで(1対になっている感じの作品)朗読される。私は「女のあくびは~」という方の詩の最後がすごく好きなので嬉しかった。

若原みっちゃんは司会の人に「すごい人です」と紹介されて「すごい人です」と自己紹介していた。すごい人だ。CDかなんかの歌詞カードを見て朗読されたのだけれど、本人が書いた詩みたいに聞こえた。偶然そのCDのタイトルがBirdだったらしい。やっぱりすごい人だった。

終わってから、みやじまさん(私なんかの追っかけをしてくださっている奇特な方)がくださったクッキーをみんなでわけていただいた。一応お店の方に断ったのだが、途中でやっぱりちょっとということだったので残りは私がもらって帰る。すごく美味しいクッキーでびっくりした。

今回、私が首にかけていた亀さんのついたネックレスもみやじまさんにいただいたもので、それがなかったら私はえらく殺風景な格好の人のまま朗読をすることになっていただろう。いつもお世話かけっぱなしですみません。

楽しかったな。みんなみんな、ありがとうございました。今はちょっと祭りの後状態の私だ。
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3 コメント

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Unknown (江藤莅夏)
2005-08-16 15:54:39
『なずさふなつことのは』お疲れさまでした。メールもしましたが、こちらにも書かせてくださいまし。感想もありがとうございます。



色々考えさせられますね。イベントって。でも、久々に充実感を味わえた気もしてまいす。



ツレも「あの金魚のやつがよかった」と言ってました。ツレのツレも林本さんのリーディングがよかったと言っていました。

暗唱出来なくても、リーディングが良ければ十二分ですよ!元から暗唱する気などないワタシが言うのも何ですが・・・。



あの後、観に来て頂いた方と4時までワイワイして、雑魚寝して、そんでもって翌日イベントでリーディングして、知久寿焼ライブで、流石に今日もグッタリさんのワタシです。おばか、自分!
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ありがとうございました。 (岡本はなびーる)
2005-08-16 22:03:14
リハーサルの緊迫感に圧倒されて、私まで心臓がギュッとなりましたが、カメのネックレスに触らせてもらって、落ち着きました。



とってもくわしいレポートで、参考になりました。私についてコメントしてもらって、なんだかくすぐったく嬉しいです。



ほんとうにお疲れ様でした!
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ありがとうございます (林本ひろみ)
2005-08-17 15:17:52
☆江藤莅夏さんへ

本当にお疲れ様でした。

いい感じのイベントでしたね。

私はKD japonという場がとても好きなので、あそこで朗読できて嬉しかったです。

おツレの方にも、おツレのおツレの方にも、お礼を申しあげます。本当にありがとうございます。

また東京でもよろしくお願いします。



☆岡本はなびーるさんへ

ずっと受付をやってくださって、本当にお世話をおかけしました。ありがとうございました。



はなびーるさんの朗読、ヨコヤマ茂未ちゃんがすごく気に入ってたようですね。ぜひもっと激しいのをお願いします。



東京でもよろしくお願いします。
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