いきがかり上いたしかたなく・ぶろぐ

寄る年波には勝てないし難しいことは出来ないし、行き掛かり上致し方なくブログに頼ります。

88.「3びきのぶたたち」 ディヴィッド・ウィーズナー作 江國香織訳

2005-12-29 01:16:15 | 絵本
3びきのぶたたち

BL出版

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この作者さんの絵本はどれも面白いし、また絵がとても上手い。でも、この絵本はこれまで読んだ他の絵本とは、少し違う画風で描かれているところもあって、そこがまたよく出来ているなあと思う。

絵本の中から逃げ出した途端にリアルな感じになって描かれているぶたたち。バラバラになったページを折って紙飛行機を作り飛び回る。背景も何もない真っ白な世界。

他の絵本の世界にも入り込み、退治される寸前の竜まで連れ出してしまう。なるほどな。この竜は特に暴れているわけでも何でもないし、意味もなく退治されてるっぽいもんな。というか、暴れる竜にはまた暴れるなりの理由があるのかもしれないし、あっちの立場から見ると退治って何なの?

でもとにかく、この作者さんのほかの絵本と同じように、何だか不思議な世界が展開されている。やっぱり好きだな、ディヴィッド・ウィーズナー。

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