
つい先日、第一回宮古島文学賞の結果発表があった。まあ、いつあったって関係ない。私は一次も通過できなかったのだからな。ものすごく久しぶりに書いた原稿用紙四十枚の短編小説。楽しかった。文章を書くことはいつだって楽しいのだが、そりゃあもう未だかつてないくらい本当に楽しかったのだ。
宮古島の方言(みゃーくふつ)で「不思議」を「ぴるます」という。私が書いた短編小説のタイトルは「ぴるます!」。これは私にとってはとても不思議な話。でも、あかんのよね。昔から友人に「プロットを立てて書け。プロットを」と言われていた。「あんたは小説には向かない。小説というのは森全体を見渡して書かないと。あんたみたいに森の中に入って木の葉を一枚拾って、その木の葉の葉脈をじっと見てる人には無理」とも。そうなんだよなあ。まったくその通りなんだよなあ。
だから、葉脈を見る感じで書いてみよう。あれはあれ。これはこれ。
昨年の三月二十三日から二泊三日で、私は夫と二人沖縄に出かけた。初めての沖縄。それも宮古島だ。でも、一月の六日までそんな予定などどこにもなかった。私は何の予定もしていなかった。だのに、まったく唐突に、予定の方からやって来たのだ。
一月六日の午後三時三十七分。私のiPhoneに知らない番号から電話がかかってきた。
「おめでとうございます! ミヤコジマ当選されました」と、突然知らない女の人に言われた。もう絶対これは新手の詐欺だなと思った。さらに、「宮古島」ではなくなぜか「都島」が頭に浮かび、都島の何が当選したのだろうと、ますます訳がわからなくなった。
こっちも困惑したが、電話の相手も困っていた。「サロンパスの久光製薬ですが、沖縄旅行に応募されましたよね」「サロンパス? 沖縄? あ、ああ、ああっ、ああっ!」「そうです、そうです。沖縄の宮古島です」
宮古島だったんだ。知らんかった。確かにネットでサロンパスのキャンペーンに応募した。北海道とか京都とか沖縄とか何ヶ所か行き先があって、二泊三日のペア旅行。ホテルや旅館の宿泊以外に、交通費として旅行券十万円分がついてくる。五組十名様かぁ。夫が沖縄に行きたいと言ってたから沖縄にするか。ポチッ。当ったるわけないよなあ。
「当たるんですね」「そうです。当たるんです」
宮古島の方言(みゃーくふつ)で「不思議」を「ぴるます」という。私が書いた短編小説のタイトルは「ぴるます!」。これは私にとってはとても不思議な話。でも、あかんのよね。昔から友人に「プロットを立てて書け。プロットを」と言われていた。「あんたは小説には向かない。小説というのは森全体を見渡して書かないと。あんたみたいに森の中に入って木の葉を一枚拾って、その木の葉の葉脈をじっと見てる人には無理」とも。そうなんだよなあ。まったくその通りなんだよなあ。
だから、葉脈を見る感じで書いてみよう。あれはあれ。これはこれ。
昨年の三月二十三日から二泊三日で、私は夫と二人沖縄に出かけた。初めての沖縄。それも宮古島だ。でも、一月の六日までそんな予定などどこにもなかった。私は何の予定もしていなかった。だのに、まったく唐突に、予定の方からやって来たのだ。
一月六日の午後三時三十七分。私のiPhoneに知らない番号から電話がかかってきた。
「おめでとうございます! ミヤコジマ当選されました」と、突然知らない女の人に言われた。もう絶対これは新手の詐欺だなと思った。さらに、「宮古島」ではなくなぜか「都島」が頭に浮かび、都島の何が当選したのだろうと、ますます訳がわからなくなった。
こっちも困惑したが、電話の相手も困っていた。「サロンパスの久光製薬ですが、沖縄旅行に応募されましたよね」「サロンパス? 沖縄? あ、ああ、ああっ、ああっ!」「そうです、そうです。沖縄の宮古島です」
宮古島だったんだ。知らんかった。確かにネットでサロンパスのキャンペーンに応募した。北海道とか京都とか沖縄とか何ヶ所か行き先があって、二泊三日のペア旅行。ホテルや旅館の宿泊以外に、交通費として旅行券十万円分がついてくる。五組十名様かぁ。夫が沖縄に行きたいと言ってたから沖縄にするか。ポチッ。当ったるわけないよなあ。
「当たるんですね」「そうです。当たるんです」
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