力仕事

昨日はやや回復傾向にあったとはいえまだ３７度５分くらいの微熱はあり、葛根湯を飲み新日曜美術館を見てからまた朝寝をし、でも起きたら一応家事はやる。

一昨日サボった洗濯をし軽く部屋を掃除して、すぐ近くの２４時間営業のスーパーまで水汲み（容器を買ったら１日１回４リットルの水を持って帰れる。純水とかいうよ～く濾過した水）がてら買い物に行く。

レモンゆず茶をまた買う。１瓶７９８円するのだが５７０ｇ入りのけっこう大きな瓶だし、高知のゆず使用と書いてあるし、あれ？　レモンは？　おお、よく見たら「日本ゆずレモン」という会社の作っている「ゆず茶」なのか。スーパーのポップに確か「レモンゆず茶」と書いてあったような……。気のせいかもしらんな。

ということでレモンゆず茶ではなく、ただのゆず茶を買う。７９８円は高いような気がするが、マグカップで何杯も飲めるのだから、缶ジュースとかペットボトルとかの飲み物を買うことを思えばたぶんお得。

買い物とかすませて机の前でちょっとボーっとしていたら「雪やこんこ、あられやこんこ」と音楽が聞こえてきた。移動販売の灯油屋さんだ。スタンドや酒屋さんより少しだけ安い。ポリタンクを２個ぶら下げて外に出ると雨が降っていた。灯油は今けっこう高いのであまり売れないのだろうか。お兄さんがいつもよりよけいに愛想がいいような気がする。

そろそろ夕方で、まだ何だか熱っぽいのだが、夫の書斎に未組み立てのまだ箱に入ったままのスチールの棚が置いてある。台所に置くようにと買って来てくれたものだ。前にも１個買ってきてくれて、それは少し小さめの棚だったので１人で組み立てたのだが、今度のは前のより大きい。しかも微熱。ううむ、どうする。

で、結局ボーっとしたまま組み立て始める。でも何しろボーっとしているので、４本のポールの棚をつける位置がばらばらだったり、棚を取り付けてから「この高さはちょっと」と思いまたばらしたり、遅い遅い。

元々その場に置いてあったレンジ台（ずいぶん前にまだ粗大ゴミを自由に持って帰れた頃に拾ってきた品）をどかさないことにはどうしようもないので、そこに置いてあった料理本やら細々したものやらをテーブルの上に運ぶ。で、問題はオーブンレンジだ。というかオーブンはとっくに壊れてレンジの機能しかないのだが、重さと大きさはオーブンレンジのまま。

だが運ばないわけにはいかないので、そいつも必死で抱えて下ろしテーブルの上に乗せる。いいんだろうか、熱あるのだが。

新しい棚を置き、そこにいろいろなものを並べる。古いレンジ台をどけたおかげで流しの調理台の引き出しをめいっぱい引っ張り出すことが可能になる。何年開けてなかったかわからん引き出しからは、何でとってあったのかわからん品物がざくざく出てくる。出てきたそばから分別しつつゴミ袋に放り込む。

で、考えてみるとこのオーブンレンジだが、台から下ろすぶんにはまだいいのだが、今度は持ち上げねばならんのだよな、やはり。古い台より今度の棚の方がレンジを置く位置が若干低いのは、不幸中の幸いと言えよう。

抱えてよたよたと運び、持ち上げ棚に乗せる。たぶん「ぬおーっ！」とか「どりゃーっ！」とか叫んだに違いないのだが、何と言ったかは覚えていない。どっちにしても死ぬかと思った。

出先からネギのお土産を抱えて帰ってきた夫が、「え？　レンジ１人で運んだのか？　よく運べたなあ、これ重いのに」と驚いていた。なんで驚く。我が家の力仕事担当は昔から私ですがな。

ところで微熱はどうなったのだろう。あるのかな、まだ。でもまあ、オーブンレンジ抱えて運べるんだから、微熱があってもどうってことないということだよな、これは、やはり。