ぼくがつくった愛のうた/財津和夫

変な夢を見た
僕は新婚だった
でも年は今のまま
なんだろう・・病気を持ってるんだ　
それでその奥さんの親に反対されてるっていうか
もう結婚はしてるから　うざったく思われてんのかな？
で、僕は身を引こうと思ってんだ　夢の中でだよ
で、それとなく嫁さんの様子を窺ってると
彼女すっごい僕のことを思っててくれる
実は顔も覚えてない
覚えてないけど　美人なんだな（笑）～～これが
それで僕はもうちょっとこのままでいようかなぁと思う　夢の中でだよ

自分が普通の人間じゃなくどこかわからんけど劣ってる
でもそばにいてくれる人が思っててくれる
忘れてたしあわせだなー　と夢の中で思ってる
こんなにひどい僕なのに何故優しくしてくれるんだ？
「だってあなたのこころはぜんぜんひどくないもの」
そう言って笑ってくれた
きれいだなって思ったけどその顔は覚えてないんだな

彼女の肩を両手で横から抱いた
そのセーターの柔らかさが手のひらに残った
頬に残った
その香りも僕に残った


もう少しそのままでいたかったけど・・・
　朝が来てしまった
　




ぼくがつくった愛のうた/財津和夫