アラエィ

胡床（こしょう）って聞いたことあるかな
神社なんかで使う簡易的な折りたたみイス
こいつを作ってんだね
丸棒があるから自然にやってくれないか　ってことで始めたんだけど
角穴をあけなくてはならない
昔、丸椅子を作ってた時に進化して角イスまで作るようになった
その時に角穴をあけるボール盤を買ったことがあったけど
もう需要がなくなってとうの昔に処分してしまった
でも今回胡床を作るためにどうしても必要なんで
数年前にホームセンターで一番安いボール盤を買ってきた
でもこれがたいへん
素人がたまにあける穴ならいいんだけど連続で数百ってなると人間も機械もちょっと悲鳴を上げたくなる
でもってこの前から時々この日記に登場する親父さんの所へ頼みに行きだした

昭和2年生まれの現役さんでいくつになるんだ？
80くらいいってんじゃね？
今回25日の金曜日の夕方に頼みに行った
で今朝出来上がったのをもらいに行った
これも前に書いたことだけどこの人Ｈさんのメインのお客さんＫさんが今年廃業した
「廃業された」と本来は敬語を使いたいところだけど（うちのお客さんでもあったんでよく知ってる）
敬語は使いたくない仕打ちをしていきました
今年待ちに待った厚生年金受給資格を得て
めでたく退職・・はいいけどＨさんに出していた仕事を全く無しにしてしまった
Ｈさんの仕事の8割くらいかな　はＫさんからの仕事
よって感謝はしてたには違いないのだけど　辞め方があんまりひどすぎる
僕から見ればこき使ってたＨさんを見捨てた
勿論Ｈさんから見てもその通り
Ｋさんはいわゆるブローカーで仕事を受注してきてＨさんにやらせる（だけじゃない　うちもそのひとつ）
辞めるんなら今までしてた仕事の相手を紹介してください　というＨさんに
「もうみんなつぶれちゃったから紹介のしようがない」の一点張り
・・でもねえそんなお客がいっぺんに全部つぶれるってのは信じられないし
自分が受給資格を取った瞬間にそれってあまりにも偶然過ぎるよね
うちはその人の仕事はワンノブゼムだったから痛いことは痛いが
まあそうですか　で終わりなんだけど・・
その人間性は確かに　ちょっとねー　っていうところはあったのですよ
何故紹介してくれないのでしょう
Ｈさんのいうには　今まで自分がどれだけマージンを取ってたのかわかっちゃうからじゃないか　って
悲しいことです
Ｈさんの今年の売り上げは半減どころか3分の一とか　春まではそこの仕事やってたからね


さてさて　その話を聞かされながら喫茶店に誘われました
ま、お互い暇だから付き合いました
彼は長男で下に2・3・4男　といる
亡くなった親父さんがやり手で120坪くらいの宅地と50坪の仕事場を残して行った
宅地のほうは3人の息子のために長屋を建てて（三男は放蕩息子で勘当）
彼はそのうち60坪の宅地と仕事場を継承した
宅地のほう　これは彼の長男がしっかりもので長屋をぶった切って新築の二世帯住宅になってる
残りの長屋2軒は弟たちの名義だが今売りに出してるらしい
で・・仕事場はそのまんま
Ｈさんの弟四男は一緒に仕事してるけど最近は仕事が全くないんで仕事場に来てない

喫茶店を出て仕事場においてある軽トラに戻った
50坪の稼動してない仕事場を見渡した
角地だ　結構静かな宅地　息子は大手の会社員
ふと思った
売りゃ～いいのに

口に出してみた
「仕事がないならここ売ったら？」
ある意味大変失礼な言葉なんだけど　
多分2・3000万にはなるでしょう（このところの土地暴落でもっと下かな？）

「まだわからんもんなぁ」
っていうんだよね
彼はまだこの先30年も40年も働くつもりがあるみたいな言い方
80歳で仕事がないと嘆く人　考えてみればこれほど幸せなことはないかもしれない
健康面の心配は全くしてない
国民年金しかない　しかも早く貰い始めたからその額もより少ない
そう嘆き節ばかり聞かされたけど
Ｈさん幸せじゃん　と思った今日の朝

でも安易に土地を売ろうとしない彼の心意気に
　もっと仕事を与えてほしいなぁ・・・


また取り留めもなく書いてしまった
今日は早く仕事を終えたんで時間があったからね
さ　明日はちょこっと集金と大掃除
今月に入ってから　25日ごろに送金できそう　っていってたあの人。。。
まだ入金されてないよぅ
その金で生活したいんですけど
お願いします



え～～～最後まで読んでくれたの？
　ありがとう

　　　で2000文字達成