木工挽物という仕事

基本的には時代遅れの仕事
正反対の位置にいるブログから発信してみます
でもブログも先端じゃなくなりましたね

恒例行事

2010-08-28 23:40:10 | Weblog




毎年この時期になると
「ブドウ取りに来て」 と電話が入る
ブドウは巨峰で10房程ある
今年は春先寒くて夏は猛暑で出来が悪い と言いながら
食べてみるとうまい
うまいのだけくれたんだろうか

もう10年くらい前かな
僕の日記を前から読んでくれてる人にはくどい話かもしれない
木工所は廃材が出る
木端もあればカンナくずもある
まだ木端を燃やして風呂を焚いてくれてる殊勝な方もいてくれるが
カンナくず 細かいのをチリともいう
これの処理では大変な苦労をした
昔は銭湯で燃料にしてくれてたんで南京袋に詰めてよく持っていったものだった
今思い浮かんだだけでも7軒の銭湯に軽トラにいっぱい積んで一週間に二回くらいは運んだ
いやいや多い時は毎日のようにそうした時もあったなぁ
これはほとんど二軒同時にもっていってたわけじゃない
一つのところで廃業とか重油に変換とかで断られるたび一生懸命次の銭湯を探して持っていった
幸いうちのチリは堅木のそれなので火力が強く出る
一度燃やしてもらえるとほとんど断られることなく続く
続くがまた断られる うちのチリのせいじゃなく 世間の変遷のせいだった

今の仕事場から持っていってた銭湯も老人ホームへ変わっていった
ある夕方川の向こうを散歩していると大きな畑がいくつもあるのに気づいた
川のこっち側にはほんの少ししかないのにむこうにはいっぱいそれがあった
こういうチリを畑に撒くっていう選択肢があるのは知っていた
雑草予防にもなるし作物にとってもプラスになるという
その日の散歩中ふと思って農家らしき家構えの門をくぐってみた
「すいませ~ん、こちらは畑をもっておられますね
 うち木工所なんですが カンナくずを撒かせてもらえませんか?」
「うちの畑は大したことないから お向かいのうちに行ってごらん
 たくさん畑持っておられるから」

それで入ったお宅がこの巨峰農家
まあ今の時期はそれですけど正月前にはみかんがやってきます
試しに撒かせてもらったチリは結構役に立ってるらしく
最初は年に一二度こちらから届け物をしていましたが
今はこちらにも作物が届くようになりました

その代わり すごく気を使っています
日本の材木から出たチリしか撒きに行きません
ボード類はもちろん外材とかのチリは工場前の焼却炉で処分しています


今日はそのあとナビの発注し直しのため注文書への再サイン捺印
イケメンF君に一房上げてきました
ショールームに財布落として帰るわ 取りに行ったときに多分メガネを置き忘れるわ(これはまだ解決してない)
かっこ悪いんでまだ電話してない

4時過ぎに帰宅
この後もちょっとさわやか夕暮れだったんで大須散歩が続くけど 長くなるんでやめとくわ
お付き合い ありがとさんでした




コメント (8)
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